Sランクパーティから追放された俺、勇者の力に目覚めて最強になる。

石八

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元Sランクの俺、ケルアに帰還する

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「なぁ、リルネスタ。ちょっといいか?」

 ふとあることを聞きそびれたレンは、背中で落ちないようにしがみつくリルネスタに話しかける。

「ん? どうしたの?」

 それに対し、素直に返事をするリルネスタ。
 急に名前を呼ばれたことにびくつきながらも、レンの質問を黙って待っていた。

 レンがリルネスタに聞きたいこと。それは自分の右腕に刻まれた《勇者》の紋章のことであった。

 もしあのときレンがリルネスタの下腹部にある大賢者の紋章を見なかったら、もしかしたら勇者の力に目覚めなかったかもしれない。

 例えそうだとしても、なぜ大賢者の紋章を見たら勇者の紋章が突如刻まれたのか。そしてどうして自分の今まで開花せずに眠っていたスキルが勇者の力なのか、それが分からないのだ。

「今俺はリルネスタのことを背負っている。だからリルネスタは俺の腕が見えないよな?」

「んー、見えなくはないけど……見えづらいかな」

 やはりレンの腕はリルネスタの下方へ伸びているせいで、右腕の外側に刻まれた勇者の紋章見えていないらしい。

 なのでレンは左腕だけでリルネスタを背負い、自分の右腕をリルネスタに見せた。

「これのことなんだが……」

「……? っ! そ、それって!」

 どうやらリルネスタはその紋章に気付いたのか、レンの右腕を掴んでなにやら笑顔になっていた。

 そのせいで体勢を崩してしまい後ろに倒れそうになるが、レンはなんとか倒れまいと耐え、リルネスタを背負い直していた。

「あ……ご、ごめん」

「いや、いいんだ。で、俺が聞きたいことなのだが」

 そして自分の疑問をすべて吐き出すべく、レンはゆっくりと口を開く。だが途中で口を元に戻し、なにやら考え事を始めた。

 レンはまずなにから聞けばいいのか迷っているのだ。例え質問したとしても、リルネスタが答えられるとはかぎらない。そうなってしまえば謎が深まってしまい、余計に気になってしまう。

 それに聞きたいことがあまりにも多すぎてちょっとやそっと質問しても納得しづらいというのも原因だろう。なのでレンはとりあえず質問する内容を考え、頭で整理することにした。

「えーと、そうだな。分かればいいんだ。俺の腕に刻まれた紋章。これって《四大能力》である《勇者》でいいんだよな?」

「うん。あの全体的に尖ってるのは勇者の紋章で間違いないと思う」

「そうか、じゃあなんで俺が《勇者》のスキルを取得した? どうして俺は突然《勇者》の力に目覚めたんだ?」

「…………ごめん、それは分からないかな」

 そこが一番重要な気がするが、仕方がない。分からないと言ってるのにこれ以上質問しても結局時間の無駄になるだけだ。

 だがしかしそれだとこちらも困ってしまう。
 いきなり《勇者》の力に目覚めても「はい、今日から勇者です」なんてあまりにも突発的すぎる。

 せめて、最低限でいいので自分とリルネスタの関係。言わば、勇者と大賢者の関係について知りたかった。

「ねぇ、レン。レンってさ、だいけんじゃとゆうしゃたちって絵本を見たことある?」

「そりゃ、誰だってあるだろ。むしろ見たことない人がいないくらい有名な話じゃないか」

「そうだよね。なら遠回りせず聞くけど、なんか私達の出会いって絵本の内容と似てなかった?」

「……言われてみれば、確かにそうだな」

 あの後、なんやかんやあって大賢者の力に目覚めたリリィは、ティルニアに言われた通り、世界のどこかにいる《四大能力》の素質がある者を探す旅に出る。

 そして最初にリリィは弱くて弱くて仕方ない少年と出会い、しばらくの間共に旅をするのだ。

 しかしその道中、リリィの力を持ってしても倒せない強敵が現れ、リリィとその少年は絶体絶命になってしまう。

 そのて少年がリリィの破けた服から見える紋章を目にした時、体中に焼けるような激痛が襲いかかる。

 そしてその激痛が止む頃には自分の右腕にリリィの大賢者の紋章に似た紋章が刻まれており、凶悪な魔物を倒すというのがこの話のキモなのだ。

「あの絵本だとさ、大賢者って『四大能力を持つことができる者の中に秘める力を呼び覚ます水先案内人』って書いてあったよね。ってことは、レンは私に会ったから勇者の力に目覚めたのかな?」

「さぁ、それはどうだろうな。でも確かに俺が勇者の力に目覚めたときはあの絵本と同じようにリルネスタの腹にある紋章を見たときだったな」

 今思い返せば絵本と現実で起こったことが一致するものが多い。確かにあの話は本物の大賢者が言い残したことをそのまままとめた話らしいが、ここまで同じことが起きるものなのか。

 あの話によれば、その《四大能力》を持つ者が現れるということは不吉なことが起きる前兆とも書かれていたはず。

 もしこのまま事が進んで絵本通りに話が進めば、自分はとんでもない大役を任されてしまったのではないだろうか。

「ってことは、残りの《四大能力》を取得する奴らを二人見つける必要があるんだよな? 確か大賢者と勇者の他には──って、リルネスタ? さっきから全然喋らなくないか?」

 どんな他愛のない話でも、リルネスタは「そうだね」や「うんうん」と相槌を打ってくれた。だが今はまったく反応がない。

 むしろ時間が止まったのではないかと錯覚してしまうくらい静かで、心配になってしまう。

 なのでレンが首だけ軽く回し、後ろのリルネスタを見るとそこには顔を真っ赤にして口をパクパクと開いたり閉じたり繰り返しているリルネスタの姿があった。

「どうした? そんな金魚みたいに口を開けたり閉じたりして」

「い、いや……その……」

 妙に煮え切らない態度をとり始めるリルネスタに疑問を抱きつつも、レンはリルネスタの顔を凝視して大人しく返答を待つ。

 だがそれが悪手だったのか、リルネスタはレンの背中に顔を埋めてしまっていた。

「お、おい。いきなりどうした」

「だって、だって……レンは私のお腹にある大賢者の紋章を見たんでしょ?」

「ん? あぁ、確かに見たな」

「ってことは、私のお腹も見ちゃったんだよね……?」

 そこで、レンはリルネスタが恥ずかしそうにしてる訳を知る。

 確かに、リルネスタの年齢は分からないものの、花も恥じらう乙女だ。ということは、異性からの視線を一番過剰に感じとってしまうのはこの時期である。

 つまりなにが言いたいのかと言うと。たとえ事故であろうとリルネスタはレンに紋章ではなく腹部を見られたことが恥ずかしくて恥ずかしくて仕方がないのだ。

「あー……その、なんだ」

「……うん」

「えーと、引き締まってていいと思う……ぞ?」

「っ!!」

 褒めたつもりなのに、なぜかリルネスタに叩かれてしまった。

 どうやら、俺は本当に女性を褒めることが絶望的に下手なようだ──



──────────



 その後、レン達は他愛のない会話をしてるうちにケルアに到着する。ちなみにリルネスタはというと目をキラキラと輝かせて街の中を見渡していた。

 そんな姿にほっこりしつつも、レンは自分に視線が異常なほど集まっているのに気付く。

 だがそれはレンではなく、レンのに集められた視線であった。

「なぁ、この紋章って消えないのか?」

「多分消えないと思う。あ、そっか。私は服で隠れてるけど、レンは隠せないもんね。しかもまだ暑いから長袖なんて着るのもあれだし」

 なんとか腕を隠そうにも、隠せるものがない。

 自分の聖剣を使って隠してもいいが、それだと歩きづらいし逆に目立ってしまう。あとはリルネスタを壁にするという手もあるが、それはそれで利用してるようでなんか嫌だ。

 だからといってこのままでいるも悪目立ちしてしまうのは確実である。

 それでもし『勇者の紋章がある人がいる』なんて噂が流れてしまえば、厄介事に巻き込まれてしまう可能性が高まってしまう。

 ならどうすればいいのか。そうやってレンが頭を抱えていると、リルネスタは自分の腰にぶら下げた袋からなにかを取り出していた。

「それは……包帯?」

「うん。お母さんがここぞという時に使いなさいって」

「だったらここで使っていいのか? ここぞという時でもないだろ?」

「これは私のだから、私が使うって決めたら使うの。それになんか変な布とかで隠すよりは不自然じゃないでしょ?」

 確かにリルネスタの言うとおりだ。
 もしここでどこかのお店で布やらを購入し、紋章を隠していたら逆に不自然に思われてしまう。

 だが包帯なら『あ、怪我したんだな』と思われるだけで終わるため、案外今できる最良の手かもしれない。

 なのでレンはその包帯を腕に巻くため、リルネスタから受け取ろうとする。だが包帯に手が届いたと思えばリルネスタは自分の手を引き、レンの腕を掴んでいた。

「お、おい。なにするんだ」

「なにって、包帯を巻くだけだよ?」

「包帯を巻くことくらい自分でできる。だから貸してくれ」

「ダメだよ。ちゃんと巻かないと包帯ってすぐ崩れちゃうんだからな。ほら、じっとしてて!」

 レンはもうなにを言っても聞いてくれないことを察し、素直に右腕をリルネスタに預ける。

 するとリルネスタは慣れた手付きで包帯を巻いていき、みるみるうちに勇者の紋章が隠されていく。

 そして気付く頃には既に包帯は綺麗に巻かれていた。それは自分で巻くよりも格段に丁寧であった。

「おぉ……紋章も完全に隠れたし、全然苦しくない。すごいな、リルネスタ。やけに慣れた手つきだったけどよく巻いたりしてたのか?」

「私のお父さんって冒険者なんだ。しかもAランク! すごいでしょ! それで、怪我をするから私がよく包帯を巻き直したりしてたんだ。だからだと思う」

「なるほどな。へぇ、リルネスタの父親は冒険者なのか」

「うん! それにお母さんもだよ! どっちも私の憧れでもあるんだ!」

 楽しそうに自分の両親について語るリルネスタであったが、その表情はどこか寂寥感を漂わせていた。

「ならどうして旅をしたんだ? 本当は寂しいんだろ?」

「寂しくない……って言うと嘘になるかも。私が旅をしたのはあの絵本が大好きだからなの。それが理由で旅をしてるって言ったら……おかしいかな?」

「まぁ、おかしくないとは言えないな。でもそれが決めたことだったら、むしろ誇りに思っていいと俺は思う」

「っ、そうかな……えへへ、ありがとう」

 そして二人の間になんとも言えない雰囲気が漂う。

 その雰囲気はとても喋りづらいものであったが、不思議と心地よいとレンは感じていた。

「……寂しかったけど、レンのおかげでもう寂しくないかな」

「ん? なんか言ったか? ごめん、ちょっと声が小さくて聞こえなかった」

「ううん、なんでもない。気にしないで」

 とは言いつつも、リルネスタは頬を膨らませてレンの背中をジト目で見つめていた。

 だがレンはそんなことを露知らず、自分の腕に巻かれた包帯に触れながら街の中央にあるギルドへと向かうのであった。
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