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第10話 まさかの出会い
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元A級ギルド【蒼炎の灯火】のギルドマスターであるナルメアを仲間に引き入れ、ギルドの物件を手に入れてから、少しして。
今俺は、ステラを連れてアグニエル王国の北区にある、冒険者ギルドの総本山である『ギルド協会』に訪れていた。
ギルド協会。そこは冒険者だけでなく、一般の者が依頼をする際に訪れる場所であり、昼夜問わず人集りができている場所であった。
だがそんなギルド協会に訪れる冒険者は、基本的にB級以上の冒険者が多く、それ以下の階級の冒険者はあまり訪れるような場所ではない。
例えば、ギルドに貼り出される依頼というものは、ギルド協会がそのギルドに見合った依頼を選別し、投函するのが基本となっている。
そのため、報酬金はいいもののどうしても難易度が高すぎる依頼などは、ギルド協会の入口付近に貼られることが多い。
そういった理由から、ギルド協会には一度は名前を聞いたことがある冒険者や、ちょっとした有名人などが集まるため、冒険者の登竜門とも呼ばれている場所なのである。
「なんだか、すごい熱気ね」
「あぁ。ここにいるのは、皆とんでもない実力者たちばかりだ。だからって、物怖じする必要はない。むしろ、堂々としていた方がかえって安全だ」
ギルド協会にある依頼を受ける理由は、なにも報酬金だけではない。いや、もしかしたら報酬金なんてものは二の次かもしれない。
本来、冒険者が自分の階級を上げるには、それに見合った働きを示さなければならない。
しかしギルドに送られてくる依頼は階級別に分けられてしまうので、実力があっても階級が足りなくて、美味しい仕事を逃してしまうという話は、よく聞く話だ。
だがギルド協会に貼り出される依頼には、そういった制限がない。
一応階級の目安は分けられてはいるものの、受けるのは完全に自己責任であり、もし万が一のことが起きたとしても、ギルド協会はなにも干渉しないルールになっている。
そのため、ここにいる冒険者たちは皆が皆仲間でありながらも、皆が皆己を高め合うライバルなのである。
「確かに、ノアの言う通り強者揃いだわ。でも、だからといってノアには勝てないわね。いや、少し訂正するわ。あくまで、私と契約をしたノアには勝てない。だわ」
前々から思っていたのだが、ステラは結構自己顕示欲の高めな少女だ。
だがそれは決して傲慢だからではなく、気高く誇りのある竜の血が流れているからだろう。
しかし、実際のところ自慢げに胸を張るステラを褒めると、ステラは頬を赤く染めながら照れ隠しをするため、この自信家な性格も可愛く見えるのである。
「ほんと、その節はお世話になったよ。ステラには、感謝してもしきれないな」
「そ、そう。分かればいいのよ、分かれば……」
そっぽを向きながら、どこか照れくさそうに髪の毛の先を指でいじるステラ。
こうして褒めれば照れるくせに、褒めないと褒めないとで『なんで褒めないのよ』みたいな目で見てくるので、意外とステラはかまってちゃんなのかもしれない。
だが、そんなところもステラのいいところである。
なんてことを考えて歩いていると、いつの間にか俺たちはギルド協会内部にある『ギルド設立案内窓口』という場所に、たどり着くことができていた。
そして俺は、その窓口に立つ少女に早速声をかけることにした。
「……なぁ。ここって、ギルド設立案内窓口で合ってるか?」
「はい! もしかして、ギルドの設立希望者でしょうか?」
「あぁ。金ならある。頼めるか?」
窓口を担当している少女に数枚の金貨を見せると、すぐにその少女は必要な書類等を机の下から取り出し、カウンターの上に並べてくれる。
その中にはギルドについての資料などが大半を占めていたが、中にはアグニエル王国全土の地図など、用途が分からないものもあった。
「では、まず確認ですが……お客さんは、ギルドを設立する物件、もしくは土地を所持していますか? もし所持しているのでしたら、こちらの地図に印を付けてくださると幸いです」
なるほど。そのために、アグニエル王国全土の地図なんて貴重なものが用意されているのか。
だが俺は、まず先に懐からある封筒を取り出し、それを受付の少女に手渡しした。
「……あの、これは……?」
「いや、これがなんなのかは知らん。ただ、ここに着いたらこれを渡してくれって知人に言われてな。確認してみてくれないか?」
俺にそう言われ、早速封筒を開けて中にあるナルメアの書いた一枚の手紙を取り出す受付の少女。
すると、その手紙を見た少女は驚いたような表情を浮かべており、なにを思ったのか手紙を封筒の中に戻し、慌てた様子で窓口の奥へと消えてしまっていた。
「……なにか、今の一連の流れに私はデジャヴを感じるのだけれど」
「あー。ゼイルさんのギルドでも、確かこんなことがあったな」
「ということは、もしかしたら偉い人でも連れてくるんじゃないかしら。なんだか、そんな気がするわ」
「まさか。ただ、上の者に相談でもしてるんだろ」
なんて、他愛のない会話を続けること二十分ほど。
やっと、窓口の奥に消えた少女が戻ってきたと思いきや、その後ろにはいかにも偉そうな雰囲気を漂わせている、長身の男の姿があった。
「ふむ。この手紙を持ってきたのは、キミかな?」
「そ、そうですが……あなたは?」
「申し遅れたね。ワタシはギルド協会アグニエル王国本部監査役、クルルス・ウェンツマンだ。よろしく頼むよ」
そう言って、こちらに右手を差し伸べてくるクルルスという名の男。
そんなクルルスと俺は握手を交わすのだが、その際に右手の人差し指に着けられた銀色の指輪を見て、俺はあることを思い出した。
「その名前に、この指輪……まさか、あの【蒼炎の灯火】でナンバースリーと謳われていた、あの『絶剣のクルルス』さんですか!?」
「はははっ。それは、懐かしい名前だ。久しぶりだね、ノアくん。あの件に関しては、本当にお世話になったよ」
そう口にして、少し照れくさそうに自分の後頭部を撫でるクルルス。
そんなクルルスの左腕は、肘から下がない。
それは、かつてスヴェンの雇った三十人を超える暗殺者たちを、たった一人で退けた際に負ってしまった、あまりにも大きすぎる傷であった。
「ノア……もしかして、知り合いの人?」
「まぁ、顔見知り程度だな。クルルスさんは、スヴェンの手によって被害を受けた一人だ。以前、一度だけお会いしたことがあってな」
「あぁ。確か、ワタシが入院をしていたときにナルメアさんと一緒に来てくれたよね。あの時は、辛く当たってしまってすまなかった。その非礼を詫びたい」
「いや、それは仕方がないことだと俺は思います。ナルメアさんも言ってたじゃないですか。責任を感じる必要なんてないって」
現在【蒼炎の灯火】に所属していた者たちは皆冒険者を引退し、各々自由に暮らしている。
だが、クルルスだけは未だにギルド解散のきっかけになったスヴェンを恨んでおり、解散後ギルド協会に所属したと二年前にナルメアさんから聞いた覚えがある。
しかし、まさかそんなクルルスが二年という歳月で、ギルド協会の──しかも、全世界にあるギルド協会の本部である、アグニエル王国のギルド協会で監査役をやっているなんて思えるはずもなく。
だが二年前には見えていた青臭さは完全に抜けており、その風貌は確かに『絶剣』という名が相応しいものになっていた。
「まぁ、今はこんな話は辞めにして、本題に入ろう。ノアくん。本当に、キミは【蒼炎の灯火】跡地であるあの場所で、ギルドを始める気なのかい?」
「はい。俺は、スヴェンにギルドを追放されたんです。俺だけじゃない。この世界には、スヴェンの被害に遭っている者も多い。誰かが、スヴェンを止めないといけません。ですが、誰もスヴェンを止めようとしない」
「……だから、キミが止めると? あの、人の心を持たない悪逆非道の王であるスヴェンを?」
「はい。必ず、止めてみせます」
俺が宣言していることが、いかに難しいかは俺が一番理解している。
クルルスがギルド協会の監査役になってもなお、スヴェンはこの国でのさばり続けている。
少なくとも、スヴェンの握っている権力が、俺が想像しているよりも遥かに大きいというわけで。
だが、だからといって物怖じしてしまえば、この世界はスヴェンの抱く理想郷へと変わってしまう。
それだけは、なんとしても避けたかった。そのためには、誰かが率先して動かないといけないのである。
例え俺が潰されたとしても、俺の後に続く者がいればいつか必ずスヴェンの首を押えることができる。
そのためならば、俺は自分の身を犠牲にする覚悟があった。
「……そうか。その決意は、認めるよ。でも、ワタシにはキミがそんな力を持っているようには見えない。だから、悪いことは言わない。スヴェンに関わるのは──」
「──あれ? ノアじゃないか。キミがギルド協会に足を運ぶなんて、珍しいこともあるんだね」
俺に打倒スヴェンの夢を諦めろと口にするクルルスの前に、突如と現れる一人の男。
美しいブロンドの髪は綺麗に整えられており、青い瞳はまるで雲一つない快晴の青空のよう。
そんな男の背中には金と青を基調とした剣が背負われており、羽織われた青いマントは優雅になびいていた。
「お、お前は──」
「やぁ。久しぶりだね、ノア。しばらく依頼で遠くの国にいたから、こうして合うのは二ヶ月ぶりかな? ところで、ノアはこんなところでなにをしているんだい?」
柔らかく、それでいて優しい物腰で俺に接してくるその青年。
彼の名は、ルーク・ウェスター。
ルークは史上最年少で栄光である『S級』の冒険者に上り詰めた男であり、世間は彼のことを『光の剣聖』と称えている。
そんな最強という頂きに最も近い場所にいる男──ルークだが、なんとあの【強者の楽園】の中でナンバーワンの実力を持つ男なのである。
それでいて、そんなルークは俺にとっての、数少ない友人の一人であった──
今俺は、ステラを連れてアグニエル王国の北区にある、冒険者ギルドの総本山である『ギルド協会』に訪れていた。
ギルド協会。そこは冒険者だけでなく、一般の者が依頼をする際に訪れる場所であり、昼夜問わず人集りができている場所であった。
だがそんなギルド協会に訪れる冒険者は、基本的にB級以上の冒険者が多く、それ以下の階級の冒険者はあまり訪れるような場所ではない。
例えば、ギルドに貼り出される依頼というものは、ギルド協会がそのギルドに見合った依頼を選別し、投函するのが基本となっている。
そのため、報酬金はいいもののどうしても難易度が高すぎる依頼などは、ギルド協会の入口付近に貼られることが多い。
そういった理由から、ギルド協会には一度は名前を聞いたことがある冒険者や、ちょっとした有名人などが集まるため、冒険者の登竜門とも呼ばれている場所なのである。
「なんだか、すごい熱気ね」
「あぁ。ここにいるのは、皆とんでもない実力者たちばかりだ。だからって、物怖じする必要はない。むしろ、堂々としていた方がかえって安全だ」
ギルド協会にある依頼を受ける理由は、なにも報酬金だけではない。いや、もしかしたら報酬金なんてものは二の次かもしれない。
本来、冒険者が自分の階級を上げるには、それに見合った働きを示さなければならない。
しかしギルドに送られてくる依頼は階級別に分けられてしまうので、実力があっても階級が足りなくて、美味しい仕事を逃してしまうという話は、よく聞く話だ。
だがギルド協会に貼り出される依頼には、そういった制限がない。
一応階級の目安は分けられてはいるものの、受けるのは完全に自己責任であり、もし万が一のことが起きたとしても、ギルド協会はなにも干渉しないルールになっている。
そのため、ここにいる冒険者たちは皆が皆仲間でありながらも、皆が皆己を高め合うライバルなのである。
「確かに、ノアの言う通り強者揃いだわ。でも、だからといってノアには勝てないわね。いや、少し訂正するわ。あくまで、私と契約をしたノアには勝てない。だわ」
前々から思っていたのだが、ステラは結構自己顕示欲の高めな少女だ。
だがそれは決して傲慢だからではなく、気高く誇りのある竜の血が流れているからだろう。
しかし、実際のところ自慢げに胸を張るステラを褒めると、ステラは頬を赤く染めながら照れ隠しをするため、この自信家な性格も可愛く見えるのである。
「ほんと、その節はお世話になったよ。ステラには、感謝してもしきれないな」
「そ、そう。分かればいいのよ、分かれば……」
そっぽを向きながら、どこか照れくさそうに髪の毛の先を指でいじるステラ。
こうして褒めれば照れるくせに、褒めないと褒めないとで『なんで褒めないのよ』みたいな目で見てくるので、意外とステラはかまってちゃんなのかもしれない。
だが、そんなところもステラのいいところである。
なんてことを考えて歩いていると、いつの間にか俺たちはギルド協会内部にある『ギルド設立案内窓口』という場所に、たどり着くことができていた。
そして俺は、その窓口に立つ少女に早速声をかけることにした。
「……なぁ。ここって、ギルド設立案内窓口で合ってるか?」
「はい! もしかして、ギルドの設立希望者でしょうか?」
「あぁ。金ならある。頼めるか?」
窓口を担当している少女に数枚の金貨を見せると、すぐにその少女は必要な書類等を机の下から取り出し、カウンターの上に並べてくれる。
その中にはギルドについての資料などが大半を占めていたが、中にはアグニエル王国全土の地図など、用途が分からないものもあった。
「では、まず確認ですが……お客さんは、ギルドを設立する物件、もしくは土地を所持していますか? もし所持しているのでしたら、こちらの地図に印を付けてくださると幸いです」
なるほど。そのために、アグニエル王国全土の地図なんて貴重なものが用意されているのか。
だが俺は、まず先に懐からある封筒を取り出し、それを受付の少女に手渡しした。
「……あの、これは……?」
「いや、これがなんなのかは知らん。ただ、ここに着いたらこれを渡してくれって知人に言われてな。確認してみてくれないか?」
俺にそう言われ、早速封筒を開けて中にあるナルメアの書いた一枚の手紙を取り出す受付の少女。
すると、その手紙を見た少女は驚いたような表情を浮かべており、なにを思ったのか手紙を封筒の中に戻し、慌てた様子で窓口の奥へと消えてしまっていた。
「……なにか、今の一連の流れに私はデジャヴを感じるのだけれど」
「あー。ゼイルさんのギルドでも、確かこんなことがあったな」
「ということは、もしかしたら偉い人でも連れてくるんじゃないかしら。なんだか、そんな気がするわ」
「まさか。ただ、上の者に相談でもしてるんだろ」
なんて、他愛のない会話を続けること二十分ほど。
やっと、窓口の奥に消えた少女が戻ってきたと思いきや、その後ろにはいかにも偉そうな雰囲気を漂わせている、長身の男の姿があった。
「ふむ。この手紙を持ってきたのは、キミかな?」
「そ、そうですが……あなたは?」
「申し遅れたね。ワタシはギルド協会アグニエル王国本部監査役、クルルス・ウェンツマンだ。よろしく頼むよ」
そう言って、こちらに右手を差し伸べてくるクルルスという名の男。
そんなクルルスと俺は握手を交わすのだが、その際に右手の人差し指に着けられた銀色の指輪を見て、俺はあることを思い出した。
「その名前に、この指輪……まさか、あの【蒼炎の灯火】でナンバースリーと謳われていた、あの『絶剣のクルルス』さんですか!?」
「はははっ。それは、懐かしい名前だ。久しぶりだね、ノアくん。あの件に関しては、本当にお世話になったよ」
そう口にして、少し照れくさそうに自分の後頭部を撫でるクルルス。
そんなクルルスの左腕は、肘から下がない。
それは、かつてスヴェンの雇った三十人を超える暗殺者たちを、たった一人で退けた際に負ってしまった、あまりにも大きすぎる傷であった。
「ノア……もしかして、知り合いの人?」
「まぁ、顔見知り程度だな。クルルスさんは、スヴェンの手によって被害を受けた一人だ。以前、一度だけお会いしたことがあってな」
「あぁ。確か、ワタシが入院をしていたときにナルメアさんと一緒に来てくれたよね。あの時は、辛く当たってしまってすまなかった。その非礼を詫びたい」
「いや、それは仕方がないことだと俺は思います。ナルメアさんも言ってたじゃないですか。責任を感じる必要なんてないって」
現在【蒼炎の灯火】に所属していた者たちは皆冒険者を引退し、各々自由に暮らしている。
だが、クルルスだけは未だにギルド解散のきっかけになったスヴェンを恨んでおり、解散後ギルド協会に所属したと二年前にナルメアさんから聞いた覚えがある。
しかし、まさかそんなクルルスが二年という歳月で、ギルド協会の──しかも、全世界にあるギルド協会の本部である、アグニエル王国のギルド協会で監査役をやっているなんて思えるはずもなく。
だが二年前には見えていた青臭さは完全に抜けており、その風貌は確かに『絶剣』という名が相応しいものになっていた。
「まぁ、今はこんな話は辞めにして、本題に入ろう。ノアくん。本当に、キミは【蒼炎の灯火】跡地であるあの場所で、ギルドを始める気なのかい?」
「はい。俺は、スヴェンにギルドを追放されたんです。俺だけじゃない。この世界には、スヴェンの被害に遭っている者も多い。誰かが、スヴェンを止めないといけません。ですが、誰もスヴェンを止めようとしない」
「……だから、キミが止めると? あの、人の心を持たない悪逆非道の王であるスヴェンを?」
「はい。必ず、止めてみせます」
俺が宣言していることが、いかに難しいかは俺が一番理解している。
クルルスがギルド協会の監査役になってもなお、スヴェンはこの国でのさばり続けている。
少なくとも、スヴェンの握っている権力が、俺が想像しているよりも遥かに大きいというわけで。
だが、だからといって物怖じしてしまえば、この世界はスヴェンの抱く理想郷へと変わってしまう。
それだけは、なんとしても避けたかった。そのためには、誰かが率先して動かないといけないのである。
例え俺が潰されたとしても、俺の後に続く者がいればいつか必ずスヴェンの首を押えることができる。
そのためならば、俺は自分の身を犠牲にする覚悟があった。
「……そうか。その決意は、認めるよ。でも、ワタシにはキミがそんな力を持っているようには見えない。だから、悪いことは言わない。スヴェンに関わるのは──」
「──あれ? ノアじゃないか。キミがギルド協会に足を運ぶなんて、珍しいこともあるんだね」
俺に打倒スヴェンの夢を諦めろと口にするクルルスの前に、突如と現れる一人の男。
美しいブロンドの髪は綺麗に整えられており、青い瞳はまるで雲一つない快晴の青空のよう。
そんな男の背中には金と青を基調とした剣が背負われており、羽織われた青いマントは優雅になびいていた。
「お、お前は──」
「やぁ。久しぶりだね、ノア。しばらく依頼で遠くの国にいたから、こうして合うのは二ヶ月ぶりかな? ところで、ノアはこんなところでなにをしているんだい?」
柔らかく、それでいて優しい物腰で俺に接してくるその青年。
彼の名は、ルーク・ウェスター。
ルークは史上最年少で栄光である『S級』の冒険者に上り詰めた男であり、世間は彼のことを『光の剣聖』と称えている。
そんな最強という頂きに最も近い場所にいる男──ルークだが、なんとあの【強者の楽園】の中でナンバーワンの実力を持つ男なのである。
それでいて、そんなルークは俺にとっての、数少ない友人の一人であった──
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