スキルが全ての世界で無能力者と蔑まれた俺が、《殺奪》のスキルを駆使して世界最強になるまで 〜堕天使の美少女と共に十の塔を巡る冒険譚〜

石八

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ドワイラルク編

第3話 のどかな旅路

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 ガタガタと揺れる、馬車の後ろに連結された荷台の中。

 そこは大きな厚手の布によって天井が覆われているせいか外の景色を眺めることができないため、俺はポッチョの座っている御者台の後ろから外を眺めていた。

 今はベーラの森を抜け、あまり整えられていない街道を進んでいる最中である。

 アーラスの外の世界は広々としており、遠くまで緑が広がっている。まるで鳥籠の中から飛び出た鳥のような気分であった。

 一方、ネアは無表情のまま荷台の後ろ側に座り、遠くなっていくベーラの森をただ静かに見つめていた。

「いやぁ、まさか荷台に積んでいた荷物の大半を魔法の袋の中に詰めてくださるとは……恐れ入ります」

「……まぁ、ホーンバットに襲われたせいか馬が足を怪我していたからな。今はもうポーションで治ってはいるが、それでも完治とは思えないから少しでも荷物を軽くした方が馬も楽だろ?」

「それはありがたい限りです。さすが、冒険者の方は観察力に優れていらっしゃる」

「そんなことはないさ。それよりも、そんなに俺を信用してもいいのか? 俺なら、今ここであんたをどうにかして荷物を持ったまま姿をくらますことだってできるんだぞ?」

 冒険者と商人が戦えば、ほぼ百パーセントの確率で冒険者が勝つと言ってもおかしくはないだろう。

 だからこそ、俺は俺をここまで信用して荷物を任せてくるポッチョが心配なのだ。

 もし俺が嘘をついていて、荷物を盗もうとしていたら?

 もし俺がポッチョを騙すため、素性を隠して接していたとしたら?

 もしそうなら、ベーラの森で交わした交渉なんてどうでもよくなるだろう。

 それにこのような場所でなら俺がポッチョを殺めても誰も見ていないため、俺が咎められることはない。

 しかも、隠蔽しようものならいくらでもできる。

 自分から荷物を持つと買ってでた俺がなにを言っているんだと思われるかもしれないが、この世の中は優しい人間よりも、汚い人間の方が圧倒的に多い。

 それが冒険者なら、尚更だ。
 だが、ポッチョは愉快げに腹を叩きながら笑い声を上げるだけだった。

 その後、ポッチョは微笑みながらこちらに向けて首を回らせるのだが、その微笑みの裏にはなにかが見え隠れしているように俺の目には映っていた。

「……これは長年の勘ですよ。これでも、商会の会長ですよ? 物を見る目はもちろん、人を見る目だってあるつもりです」

「そうだとしても、物事には必ずしもイレギュラーが発生する。その可能性は考慮しなかったのか?」

「もしここであなたさま──いえ、レイさんがわたしを襲ってきたのなら、それはわたしの見る目がなかったということになりますので、それまでです。ですが、本当の悪人はわざわざこのようなことは聞いてきません。レイさんは優しいお方なのですね」

「…………そんなんじゃないさ」

 相手がたとえいい歳をしたおじさんでも、やはり面と向かって褒められるのは気恥しいものがある。

 だがそう口にするポッチョは顔は微笑んではいたものの目は笑っておらず、そこからはどこか牽制のようなものが感じられた。

 まるで「わたしを殺しても、逃げることはできませんよ」とでも言いたげで、もしかしたらポッチョの商会は俺が想像しているよりも大きな商会なのかもしれない。

「(そういえば、何気にドワイラルクの豪商とか言ってたしな)」

 交渉を持ちかけたとき、ポッチョは自分で自分を「ドワイラルクの豪商」と評したのだ。

 ドワイラルクといえば、鉱物や絹糸などの貿易が盛んに行われている国であり、ドワイラルクの周囲に連なる山々の地下には貴重な鉱石が掘り尽くせないほど眠っている──と、前読んだ本には書いてあった。

 それにドワイラルクには腕のいいドワーフの鍛治職人が多いらしく、その洗練された技術によって作られた武具を手にするため、東西南北様々な地から冒険者がドワイラルクへ訪れるらしいのだ。

 実を言うところ、俺もそのドワーフの鍛治職人に興味があったりする。

「(武器……武器、か。あれ、そういえば……ネアってどうやって戦うんだ? うーむ……ドワイラルクに到着したら色んな工房に回ってみるのもありだな)」

 ネアは魔法を使うわけでも、俺のように剣を扱うわけでもない。

 ドワイラルクにある真実の塔に挑む場合、真実を知るためにネアの同行はかかせないので、やはり戦うための武器が必要となる。

 だがネアの戦闘方法が分からない限り、無闇に宝物庫で手に入れた武器を使わせるのも、得策とは言えない。

 一応秩序の塔最上階で、ネアは戦闘服とは思えないほど扇情的なデザインをした服を着ていたが、それでも俺はまだネアが戦っている姿を見たことがない。

「(よし、ならドワイラルクでネアに合う武器を見繕ってもらうか。多少、値は張りそうだが、大丈夫だろ)」

 そう決めた俺は、とりあえず話題がなくなったのでポッチョの元を離れ、荷台を揺らさないように移動してから腰を下ろす。

 そしてゆっくりと瞼を閉ざすのだが、その瞬間急に俺の着ているローブの端が引っ張っているような感覚を覚え、俺は瞼を開きながら顔を上げる。

 するとそこには、先ほどまで荷台の後ろから景色を眺めていたネアの姿があった。

「……どうした? なにかあったのか?」

『…………レイ。あの人って、物を売る人なんでしょ?』

「あぁ。商人って言ってたからな。しかも商会の会長だぞ? 多分、俺らが予想しているよりも偉い人だ」

『……なら、いらないものは売る?』

 そう言って、ネアはなにを思ったのか突然 《ゲート》を発動させ、目の前に浮かび上がった黒い穴の中に腕を突っ込み、なにやらゴソゴソと漁り出す。

 その数秒後、ネアはゲートの中から先日俺が初心者殺し戦で使用した『氷炎の篭手』を取り出すので、俺はその氷炎の篭手をすぐさま《ゲート》に押し戻し、ネアに早く《ゲート》を閉じるよう指示をした。

 すると騒がしくなった俺たちに気付いたポッチョが後ろを振り向き、なにかあったのかと訊ねてくるので、俺は「な、なんでもないぞ」と答え、その場を誤魔化すことにした。

「……言い忘れていたが、今後人前で《ゲート》を使うのは禁止にしてくれ」

『…………どうして?』

「ネアはあまり理解していないが、ネアの《ゲート》は便利すぎるんだ。その中には俺が持ってる魔法の袋よりも物が入るんだろ? しかも袋じゃないから破れることもないし、展開式だから隠すこともできる……この素晴らしさが、ネアには分からないのか?」

『……いまいち、よく分からない』

 まぁ、別にこれはネアが知らなくても仕方がないことなので目をつぶるとして。

 もしネアが《ゲート》というスキルを持っていると知られれば、少なくともそのスキルを利用しようと動き出す輩が出てくるだろう。

 もしそうなれば厄介な面倒事に巻き込まれてしまうので、極力ネアには人前で《ゲート》を使うのは控えてほしいのである。

「ネアだって、面倒事に巻き込まれるのは嫌だろ? 知らない奴に、利用されるかもしれないんだぞ?」

『……それは、嫌』

「なら、あまり《ゲート》は使わないでくれ。俺と二人きりのときとかならいいが、あまり他人に知られないようにな?」

『…………うん、分かった』

 無表情で返事が遅いネアではあるものの、意外と聞き分けはいいため、約束を破るとは考えられない。

 それがネアの性格なのか、それともネアが俺と主従関係だからあくまで従っているだけなのかは不明である。

 だがそれでも、ネアは俺に対しては他の人よりも心を開いてくれているようなので、共に過ごしていて気持ちがいいのだ。

 普通、男と女が二人きりで冒険をするなんて聞いたら聞こえはいいかもしれないが、俺はネアを異性として意識しているわけではないし、そもそもネアも俺のことを異性として見てないので、気を遣う必要がなくて楽なのである。

 そう考えたら、意外に俺とネアの関係は下手に拗れることがないため、理想的な関係なのかもしれない。

 しかし、だからといって無限に話題が続くわけでもないため、俺はふと思いついたことをポッチョに訊ねてみることにした。

「そういえば、今になって気になったのだが……どうしてポッチョはベーラの森で一人だったんだ? アーラスからドワイラルクまで魔物が出るという可能性を考慮しなかったのか?」

「あー……実はですね、先日アーラスのギルドにてドワイラルクまで護衛をしてくれる冒険者を募る依頼を出していたのですが、誰も手にとってはくれなかったのですよ」

「まぁ、護衛の依頼はなんだかんだいって大変だからな」

「はい。ですが、出発しないといけない日の前日に、三人の冒険者さんが依頼を受けてくれたのですよ。しかし、その内の一人が突如として難病にかかってしまったらしく、出発する当日に依頼を蹴られてしまいましてね」

「……それは災難だったな。だが、ドワイラルクの豪商のあんたなら、アーラスで他の冒険者を雇うとかするはずだろ?」

「お恥ずかしながら、あの木箱の中に入っているものはアーラスで栽培された食材等が多く、日持ちが悪く急ぐ必要があったのです。ここからあと二日ほど経てば《メンクの村》がありますので、そこで護衛を雇おうかなと思っていたのですよ」

「そうだったのか……そこで、ベーラの森を通っていたら運悪くホーンバットと遭遇してしまった──と」

「そうですね。普通はホーンバットと日中に遭遇することはないはずなのですが、きっと彼らもお腹を減らしていたのでしょう。餌の香りを辿って、わたしの元へとやって来たのだと思います」

 ポッチョは決してホーンバットを恨むようなことは口にせず、むしろそれが自然の摂理だと言わんばかりに乾いた笑みを浮かべていた。

 人と魔物は共存できない。
 だからこそ、ポッチョもポッチョで魔物に襲われることは仕方がないと割り切っているのだろう。

「いやぁ、あそこでレイさんが来てくれなければ、あのまますべての商品を食い散らかされていたかもしれません。最悪の場合、命を落としてしまっていたかもしれませんね」

「それはどうだろうな。本来ホーンバットは人を襲うような魔物じゃないから、命を落とすことはないんじゃないか? まぁ、買った商品がダメになって赤字になったら、ある意味商人として命を落とすかもしれないがな」

「はっはっは。まさに商人ジョークですな。いや、実際商品がダメになったら笑ってはいられませんが……なにはともあれ、結果よければ全てよしですよ」

 ポッチョは意外とノリがいい男なので、暇なはずの移動時間でも盛り上がることができる。

 しかしこのままではネアがひとりぼっちになってしまうため、俺は一旦ポッチョとの会話を切り上げ、俺の隣に座ったまま外の景色を眺めているネアに話しかけることにした。

「……暇じゃないか?」

『…………うん。私が知らないものがいっぱいで、面白い』

「知らないもの?」

『……例えば、あそこに飛んでる鳥とか、後ろに広がる景色とか。見たことないものを見るのは、嫌いじゃない』

 なんだ。
 人形のようだと思っていたネアも、人間みたいな感性を持ってるんじゃないか。

 それを理解した俺は、ついふっと笑みを零してしまった。

 一方のネアは俺を見て小首を傾けており、俺が「なんでもない」と伝えると、特になにも言うことなく視線をまた俺から外の景色へと移していた。

「(……ネアには、楽しんでほしいからな。外に出てよかったって思えるくらい、楽しい旅にしてやる)」

 そう心に決めた俺はギュッと拳を握りつつも、俺はネアと一緒に同じ景色を眺めながらも、馬車に揺られてドワイラルクへと目指していくのであった──
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