スキルが全ての世界で無能力者と蔑まれた俺が、《殺奪》のスキルを駆使して世界最強になるまで 〜堕天使の美少女と共に十の塔を巡る冒険譚〜

石八

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ドワイラルク編

第4話 メンクの村

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「レイさん、見えてきましたよ。あそこがドワイラルクに向かうための中継拠点となる、メンクの村です」

 ベーラの森の森でポッチョを助けてから、丸二日が経過している。

 その間、俺たちは特にこれといって魔物に襲われるようなことはなく、ある意味暇で暇で仕方がない旅路であった。

 しかし貴重な経験もできた。
 それは、商人が野営をするときに作る商人飯にありつくことができたことだ。

 荷物を運ぶだけでなく護衛をしてくれるお礼とのことで、夜になったらポッチョが美味しい料理をご馳走してくれるのだ。

 ポッチョが座っている御者台の下には収納できる場所があり、そこには調理器具や見たこともない調味料などが収納されていた。

 その調理器具で俺が道中捕まえた野鳥や猪などを捌くポッチョは、手馴れた手つきで雑炊やスープなどを作ってくれた。

 それらの料理はギルドで食べる料理よりも美味しいもので、無意識のうちに舌鼓を打ってしまうほどクオリティであった。

 そのようなことがあり、ようやくたどり着いたメンクの村なのだが、どこか少しだけ様子がおかしい。

 なんとなくだが、空気がどんよりしているような、そんな感じがするのである。

「……なにかあったのか?」

「さて、どうでしょうか……とりあえず、今日はここで一泊する予定です。レイさんやネアさんは、それで大丈夫でしょうか?」

「あぁ、その点については問題ない。それよりも、腰が痛いから早く馬車から降りて背筋を伸ばしたいんだ」

「ははは。慣れていないとそうなりますよね。では、馬車で村の中に入ります。揺れるかもしれないので気を付けてくださいね」

 ポッチョがそう言うので、俺は一旦ポッチョの座っている御者台の近くから離れ、ネアの近くに腰を下ろす。

 するとその直後にガタガタっと馬車が大きく揺れ、俺の体は一瞬だけだが宙に浮かび上がり、天井に頭をぶつけてしまいそうであった。

 まぁ、天井といっても柔らかい布でできたテントのようなものなのだが、それでも勢いよくぶつかってしまえば首を痛めかねないので、もう少し気を付けるべきだっただろう。

「……ふぅ、やっと落ち着いたか。ネアは大丈夫だったか?」

『……うん、平気』

「それならよかった」

 ネアが無事なら、なによりである。
 俺にはネアを守るという義務があるからこそ、あまりネアを危険な目に合わせたくないのだ。

 いや、正確には俺にそんな義務なんてないのだが、これは俺が決めたことなので、この旅が終わるまでネアを守らなくてはいけないのである。

 ネアの封印を解いたのは俺だし、こうしてネアを連れ出したのも俺だから、面倒を見ずに放置するというのは無責任な行為と言えるだろう。

 それだけは避けたかった。
 だが、今の俺にはスキルという誰かを守るための力がある。

 だからこそ俺がネアを守るのは義務や責任などが含まれているのだが、ネアを守りたいというのは俺の本心であり、決意であるのだ。

「レイさん。到着しましたよ。荷台の後ろ側から降りてくださいね。あ、意外と高低差はあるので、気を付けてください」

「ありがとう。さ、降りるぞ」

『…………ん』

 ポッチョに指示された通り、俺は荷台の後ろから降りてメンクの村の大地に立つ。

 そしてまだ荷台の中にいるネアに手を差し出すのだが、ネアは別に俺の助けなどいらないのか、俺の手を掴むことなく荷台から降り、キョロキョロと周囲を見渡していた。

 そんな俺たちの元に、少し暗めの緑色の服を着た一人の男がやって来た。

「これはこれはポッチョさんじゃないですか! 裏口から入ってきたということは、もしかしてアーラスからの帰りですかな?」

「はい、その通りです。さすがイズンさん。メンクの村の村長なだけあって、土地勘には詳しいのですね」

「いやいや、ただ方角を理解しているかしていないかの問題ですから、土地勘なんて必要ありませんよ。それはさておき、そこの御二方はポッチョさんの護衛を務めていらっしゃる方々で?」

「そうです。この方々はレイさんとネアさんといいます。二人とも、立派な冒険者ですよ」

 ポッチョに紹介され、俺はメンクの村の村長だという、イズンという名の短いヒゲを生やした初老の男に軽く頭を下げる。

 ネアはそんな俺を真似るように、軽く首を前に出すようなお辞儀とも呼べないお辞儀をするのだが、それでもイズンはそんな俺たちを見て嫌そうな顔をするどころか、むしろ笑顔になっていた。

「ははは、そんなかしこまらないでほしい。といっても、最近の冒険者はみーんな偉そうだから、キミたちみたいに真面目な冒険者は珍しくて貴重だ。冒険者は、傲慢になってはいけないんだ」

「あ、あぁ。それは重々の承知の上だ」

「まぁ、だからといって謙虚すぎるのもダメだ。冒険者は舐められてはいけない世界だから、冒険者の世界でなら傲慢でもいい。ただ、外では浮いてしまわないように気を付けるんだ」

「……イズンさんや、その辺にしてあげてください。初対面の人に冒険者の理想を語る。イズンさんの悪い癖ですよ」

「おぉ、これは申し訳ない。昔冒険者になりたいがためにドワイラルクに務めていたのだが、とある事故で右足をやってしまったせいで冒険者にはなれなくてね……そのせいか、つい理想を語ってしまう癖があるんだ。悪かったね」

「……いえ。誰にも理想はありますから。俺も、理想はあります」

 確かに初対面でいきなり説教臭いことを言ってくる人だなとは思ったが、それでも的を射ている意見なので、否定する必要はない。

 冒険者になりたくてもなれなかった者。
 それは、冒険者になっても冒険者になりきれなかった昔の俺のようで、寂寥感が混じった顔を浮かべるイズンに、俺は少しだけ親近感のようなものを感じていた。

「えーと……イズンさん、でいいのか?」

「はい。イズンさんでも、イズンでも、村長でも大丈夫ですよ」

「では、イズンさんで。それで、急に質問するようで悪いのだが……最近、この村に魔物はやって来なかったか?」

 辺りを見渡しながらそう質問をすると、イズンはわずかだが目を見開き、腕を組みながら「ほぅ」と感心したかのように口を開いていた。

「……その判断基準に、根拠はありますかな?」

「だから質問したんだ。さっき馬車で通った道は酷いくらい荒れていたのだが、たとえ裏口だとしてもあれだけ荒れているのは少し違和感があってな。それに、村を囲う柵がところどころ壊れているように見える。ただそれだけで判断しただけだ」

「……レイさんのご明察通り、今このメンクの村は魔物による被害が出ています。その件もありまして、今は少し村の活気がないのですよ」

「ふぅむ。ですからまだ夕暮れ時だというのに静かなのですね。この時期に襲ってくる魔物は……もしかして、あやつですかな?」

 ポッチョが人差し指を立てながらそう口にすると、イズンは瞼を閉ざしながら力強く頷いていた。

 だが俺はそんなやり取りに、少しだけ違和感を感じた。

 そのため、俺は遠慮することなくイズンに聞いてみることにした。

「……いくら小さな村だとしても、護衛をする冒険者の一人や二人はいるだろ? そいつらには頼めないのか?」

「そうしたいのは山々なのですが、今はちょうどドワイラルクへこの村で作っている絹糸を届けてもらっている最中でして……今は人手が足りないのですよ」

 それを聞き、俺はある決心をした。
 その決心こそ、今俺ができる最善の手段である。

「ならその問題は俺が引き受ける。それじゃダメか?」

「……っ! そ、それは願ったり叶ったりですが……よろしいのでしょうか?」

「あぁ。それが、冒険者という存在だ。困ってる人がいたら助ける。たとえそれが偽善だとしても、人々を救うのが冒険者の俺たちだ」

 胸に手を当てながら、俺は自分が持っている冒険者としての『誇り』をイズンに告げる。

 するとイズンは俺の手を握りながら「ありがとうございます!」と何度も感謝を口にしており、今までどれだけイズンやメンクの村の人たちが魔物によって悩まされてきたのかが、一瞬で伝わってきた。

「……そうですね。まずはその前に、レイさんやネアさんには私たちの村で製造している絹糸が、どうやって作られているかを紹介します。その方が、この村が魔物に襲われている理由が分かりやすいので」

「分かった。だが、ネアは戦わせない。ネアは村の中で魔物の侵入を探す、監視係になってもらう。魔物の討伐は、俺一人に任せてくれ」

「ですが……相手はCランク指定の魔物です。本当に、大丈夫ですか?」

「必ずしも大丈夫とはいえない。なにが起きるか分からない世の中だからな。それでも、絶対にこの村を守り抜いてみせると約束する。だから、信用してくれると有難い」

 まだこの村を襲う魔物の正体が分かったわけではないが、この辺りに生息している魔物を考えると、だいたい的が絞れてくる。

 メンクの村の周囲は草原に囲まれていて、東側へ数百メートル進めば標高百メートルと少しくらいの小さな山を囲む森が広がっている。

 その森から魔物がやってくると考えればだいたいが虫か鳥の魔物になるし、草原から攻めてくるのなら猪や狼などになる。

 こんな開けた土地で周囲を見渡せば、大きな魔物の姿なら見えるはずだ。

 だがどこを見ても熊などの大きな魔物の姿形はない。

 そう考えると、この村を襲う魔物は小さいながらも群れを作って動いている魔物であると判断できるだろう。

「ではこちらです。レイさんとネアさんは私に着いてきてください。ポッチョさんは、いつもの場所に馬を休ませてあげてください」

「うむ。そうさせてもらおうかな。レイさん、ネアさん、お気をつけて」

「あんた──いや、ポッチョさんも、なにが起きるか分からないから気を付けてくれ。じゃ、ネア。俺たちはイズンさんに着いていくぞ」

『……ん』

 いつも通りの短い返事を聞き、俺たちは村の中央へと向かっていくイズンの背中をついていく。

 そうこうしている内にも空は暗くなっていき、次第に俺はどこかから視線を感じるようになる。

 それな村の人からの視線か魔物からの視線かは不明だが、それでも俺は察知系のスキルをフルに活用しつつも、周囲を警戒しながらメンクの村の中を歩き進めるのであった──
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