スキルが全ての世界で無能力者と蔑まれた俺が、《殺奪》のスキルを駆使して世界最強になるまで 〜堕天使の美少女と共に十の塔を巡る冒険譚〜

石八

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ドワイラルク編

第11話 別れ

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 翌日。
 目を覚ました俺は、見慣れない天井を見つめていた。

「(……そうか、今俺はメンクの村に泊まっているのか)」

 前日に夜通しでコアマンティスを倒していたせいか、どうやら長い時間寝過ごしてしまったらしい。

 昨日はネアの翼を手入れしてからイズンの運んできた食事を楽しみ、それからイズンにポッチョへとある伝言を頼み、一日を終えたはずだ。

 それでもまだ月が見えてきたばかりのはずだったのだが、窓の外を見ると既に太陽は天高く昇っている最中であった。

「ふわぁ……よく寝たなぁ…………」

 大きくあくびをしながら、俺は背筋を伸ばして横を見る。

 そこには、静かに寝息を立てるネアがいた。
 その寝顔はまるでどこにでもいる女の子のようで、俺はそんなネアの髪の毛を手櫛で梳かしていく。

 するとそのせいでネアは目を覚ますのだが、まだ脳が覚醒し切っていないのか、目をつぶりながら俺の手に甘えるように頭を擦りつけてくる。

 おそらくこれはネアが頭を撫でてほしいときにするサインなので、俺は素直に従ってネアの頭を撫でてやると、ネアはまた少ししてから寝息を立てて寝てしまっていた。

「こうして見ると、本当にただの可愛い女の子なんだけどな」

 ネアが目を覚まさないようにそっと手を離した俺は、ゆっくりとベッドから降りて背筋を伸ばす。

 ちなみに今の俺の服装は、上半身が裸で下半身がところどころ穴の空いているのズボンを履いている状態なので、傍から見たら完全に変質者のようであった。

 そのため俺は机の上に置いておいた『破邪のローブ』に羽織り、腰に魔法の袋や剣などを携え、俺は小屋を出る。

 そして俺は、メンクの村の村長であるイズンの家へと訪れていた。

「おぉ。これはこれはレイさんじゃありませんか。ネアさんはお留守番ですかな?」

「あぁ。昨日一番頑張ったのはネアだから、まだ寝かせている。それよりも、昨日の夜は大丈夫だったのか?」

「はい。ギールさんたちは「毎晩のように出てきたコアマンティスが出てこなくなって、楽になった」と言っていたので、コアマンティスは全滅したと思っていいでしょう」

「そうか。それならよかった」

 正直、コアマンティスは全滅したとは思っていない。

 おそらくは、まだネチャクの森の中に数匹はコアマンティスが身を潜めているだろう。

 それでも、メンクの村に来ないということはネチャクの森を捨てて逃げだしたのか、また別の狩場を見つけて暮らしているのかもしれない。

 一応コアマンティスの長であるレッドコアマンティスは討伐したので、当分コアマンティスが増えることはないはずだ。

 しかしなにが起きるか分からない。
 だがそれはイズンも重々承知の上らしく、今はとりあえずコアマンティスの巣を潰してくれたことについて、俺は何度も何度も感謝の言葉を告げられていた。

 それは嬉しいのだが、今回イズンの家に訪れたのはそんな世間話をするためではない。

 そう、報酬の話だ。

「……では、早速報酬の方を──」

「そう言うと思いまして、実はもう用意しています。こちらです」

 俺の前に、イズンが大きな包みを差し出してくる。

 その包みを開いてみると、そこには俺が求めていたもの──メンクの村だからこそ用意してもらえる報酬があった。

「……ですが、本当にそのようなものでよろしいのでしょうか?」

「あぁ。見て分かるとおり、ズボンはボロボロで上着もこのローブの下はなにも着てないから、金よりも服の方が欲しかったんだ」

 そう、俺がイズンに求めた報酬は、服である。
 もちろん俺だけでなく、ネアの分──といっても、女の子の服は細かい採寸が必要らしいので、ネアにはあるものが二つ用意されていた。

 一つ目は、人形である。
 その人形はネアが気に入ったボールキャタピラーを模した人形であり、大きさは原寸大ではないものの、きっとネアが気に入ると思われるほどのクオリティだった。

 そして二つ目は、靴下であった。
 ネアに似合うような白く長い靴下は非常に清潔感のある仕上がりになっており、黒い交差した線がワンポイントとして入っているせいか、オシャレするための靴下のように感じられた。

「それは、ネアさんが喜ぶようにと。そして、レイさんに用意させていただいた服は、今このメンクの村で作れる中で最高級の品にさせていただきました」

「最高級の品……別に、服は着ることができるならなんでもいいから、そんな高級なものにしなくてもいいのだが……」

「いえいえ……恩人に粗末な品を渡してしまうのは、私の美学に反しますから。それに、素晴らしい功績を残した冒険者は、服装からしっかりしているものです。第一印象で決まる冒険者の世界で、身だしなみを整えることは大事なのですよ」

「……そういうものなのか」

 イズンが用意してくれた服を手に取るのだが、もうこの時点で手触りが違っていた。

 素人の俺でも分かるほど、しっかりとした生地である。それだけでなく、その完成度も素人目から見てもまさに完璧の一言に尽きるものであった。

「……早速着てみてもいいか? 俺に似合うかは分からないが……」

「どうぞどうぞ! では、着替え終わるまで私は席を外しますね」

 気を利かせて部屋から出ていくイズンの背中を眺めつつも、俺は一人静かになった部屋の中で、まずはローブを脱いでから黒いインナーシャツに首を通す。

 絹糸でできた滑らかな肌触りをしており、伸縮性バッチリの、まさに体を動かす冒険者にとって動きやすく邪魔にならない素晴らしい服であった。

 そして次に、俺はズボンを履くことにする。
 俺はイヴルムート・ネオ戦での自爆戦法でボロボロになったズボンを見つめて感慨深く感じつつも、インナーシャツと同じく黒を基調としたズボンに足を通していく。

 そのズボンには付属のベルトがあり、そのベルトには剣を収めている鞘や魔法の袋を引っ掛ける穴などがあり、機能的かつ、こちらも動きやすいものとなっていた。

「おーい、一応着れたが……これでいいのか?」

「──どれどれ……おぉ、いいじゃありませんか! あとはそのローブを羽織ってしまえば、完璧ですよ」

「そうか……これも、イズンさんやこの村の人たちのおかげだ。本当に、感謝する」

「いえいえ。感謝をするのは私たちの方ですから。何度目かは分かりませんが……本当に、この度はありがとうございました」

 お互いに右手を差し出して握手を交わしつつも、俺とイズンは目を見合ってから頷き、最後に二人で笑みを浮かべていた。

 生まれも年齢も全然違う俺とイズンだが、この数日で友情のようなものが芽生えており、言葉では表せない信頼関係が築き上げられていた。

 これも、冒険者ならではの出会いであると言えるだろう。

「では、最後にこれを受け取ってください」

「……? これは、手紙か?」

「はい。これは私の紹介状です。もしドワイラルクに用があるのなら、ギルドに立ち寄ってギルドマスターの男にこの手紙を見せてください。きっと、彼は役に立ってくれるはずです」

「なるほど、それは非常に心強いな。ありがたく受け取っておくよ」

 イズンから紹介状を受け取った俺は、これからポッチョの馬車に乗ってドワイラルクへ移動するための準備をするべく、一旦イズンと別れてからネアと泊まった小屋へと目指す。

 そしてたどり着くころには既にネアは目を覚ましており、少しだけ跳ねた髪の毛を弄りながら小さなあくびをしていた。

『……レイ、どこに行ってたの?』

「あぁ、イズンさんからこの服を報酬としてもらってな。ネアのもあるぞ」

『……ネアのも?』

「当然だろ? コアマンティスの巣を潰したのはネアだし、レッドコアマンティスにトドメを刺したのもネアだ。だから、ネアはもっと自分を誇っていいんだ」

 あまり実感が湧かないのか、ネアは目を擦りながら小首を傾げていた。

 そんなネアにイズンから受け取ったボールキャタピラーの人形を差し出すと、ネアは目を少しだけ見開き、その人形を受け取ってギュッと抱き締めていた。

 どうやら早速ネアのお気に入りになったようで、ネアは人形を撫でたりもふもふしたりしていた。

 それから俺はネアに白い靴下も手渡しし、とりあえずこれでこの村でやることはやり尽くしただろう。

 最後にネアがオシャレな白い靴下を履いたことを確認してから、俺も俺とで冒険の準備に着手することにした。

『……この靴下、履き心地がいい』

「そうか。気に入ったか?」

『……うん。気に入った。この人形も、嬉しい』

 無表情のネアの表情は、ほんの少しだけ柔らかくなったようであった。

 といっても、口角がわずかに上がったくらいなのだが、しばらくネアと共にしている俺にとっては、その表情がネアにとっての喜びを表しているのだと理解している。

 そんなネアを横目見ながら俺は冒険の準備を済ませ、ネアを連れて小屋を出る。

 すると、そこには既にポッチョが出迎えに来てくれていた。

「レイさんの伝言を、イズンさんから聞きました。もう準備は済ませていますので、向かいましょう」

「あぁ。荷物なら安心してくれ。ちゃんと、魔法の袋の中に入っているからな」

「はい、ドワイラルクまでもう少しですので、それまでよろしくお願いしますね」

 ポッチョに見せつけた魔法の袋を腰に戻した後、俺とネアはポッチョに連れられてメンクの村の入口にて待機している馬車へとたどり着く。

 そこにはイズンだけでなく、メンクの村の人たちやメンクの村を護衛しているギールたちも見送りに来てくれており、俺たちの扱いはまさに英雄のようであった。

 そして俺とネアが馬車の荷台に乗り込むと、御者台に座ったポッチョが早速たずなを引き、ゆっくりと馬車が動きだした。

「レイさん、ネアさん。またメンクの村に寄り道していってくださいね!」

「俺たちの代わりにコアマンティスの巣を潰してくれて、ありがとうな! ドワイラルクはいいところだから、楽しんでいってほしい!」

 手を振りながら感謝の言葉を告げてくるイズンとギールに向けて手を振り返しつつも、俺は最後にメンクの村を眺めてから荷台の中でようやく腰を落ち着かせることにする。

 滞在期間はほんの数日であったが、それでも貴重な経験であった。

 それに、イズンやギールといった知り合いもできた。こういった友好関係は、かけがえのないものである。

「ネア、楽しかったか?」

『…………うーん、分からない。でも、悪くなかった』

「ははは、そうか。ならよかったよ」

 ボールキャタピラーの人形を抱き締めるネアを見てふと笑みを零しつつも、俺は御者台の後ろから正面の景色を眺める。

 まだドワイラルクは見えないが、俺の見ている景色の奥には薄らと天を貫く細い一本の影が映っていた。

 それこそ、俺たちが目標としている『真実の塔』であり、その真実の塔を攻略すれば、俺の知らないこの世界の真実というものを知れるかもしれないのだ。

「(まぁ、まずは世界の真実を知る前に、塔の攻略をしないといけないんだけどな)」

 そこで俺は景色を見るのをやめ、荷台の壁に背を預けて目をつぶる。

 これからドワイラルクにはもう数日はかかるらしいので、英気を養うため俺は睡眠をとることにした。

 ガタンガタンと心地よい揺れに揺られながら、そこで俺は深い眠りにつくのであった──
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