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Day Walker 28
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今日は、蓮とは別行動。
朝食食べながら
「その靴で、カミーノはキツイよ。軽登山靴くらいにしなきゃ。」
「そんなんにしたら、慣らさなきゃ駄目じゃん。」
「うん、慣らすために1週間位、滞在して歩き回ったら?仕事大丈夫なら。」
「仕事は、まぁイタリアの街中にいる間は出来るからいいけどね。」
「じゃ、今日は靴買いに行かなきゃね。俺とケンはバチカンの観光してくる。」
「え?一緒に靴買いに行ってくれないの?」
昨夜の事もあるし、1人で行ってください。
それから、カミーノもラスト100kじゃなくて、プエンテ・ラ・レイナから。折角歩くのに、ワインを楽しまないなんて勿体ない。イラーチェにはワインの泉(無料でワイン飲める)も有るし。
ワイン好きな蓮も納得して買い物に行った。
「リーン!」
デカイ。頭一つ飛び出してる。
「今日は宜しく。蓮は靴買いに行った。スタートが伸びたからね。スニーカーで歩くつもりだったみたいだよ。」
「どこからスタート?」
「プエンテ・ラ・レイナ。ワインの泉の手前からだな。」
「うん、分かった。僕も連休伸ばすよ。」
早速、メールで上司に報告してる。仕事大丈夫か?
「どこから観たい?」
「廻れるなら、ギリギリまで観たい!」
バチカン美術館、システィーナ礼拝堂、サン・ピエトロ大聖堂。他諸々。
写真なんて撮らない。目に焼き付ける。写真が欲しいなら下手なデジカメで撮るより写真集買う。
「凄いね~!写真で見るより遥かに迫力がある!」
首痛いけど。
「まぁ、凄いのは、凄いけどね。・・・凛の取り巻きも中々凄いな。」
今日は、暑くて髪をアップにしてる。肌の露出は、厳禁なんで、少し丈の短いズボンに半袖。
「別に今日は目立つ格好してない。」
「いや、その・・・昨夜の残り香というか、凛の空気がそのさ。」
非常に言いにくそうだが、要は昨夜のがバレてるのか。はぁ。
蓮と昼食に合流して頂く。純粋にバチカン楽しみたかったのに!
「・・・ケン、何か凛怒ってない?」
「原因は、お前だ。」
もういいよ。話題にしたく無い。まだ、バチカン廻るし。
「靴買えた?」
「もう穿いてる。」
ほれ、と見せた。
「また、高級なブランドを買われましたな。」
ケンが嫌味を言う。
「安物買って、直ぐに駄目になるよりマシ。」
3人で後半のバチカン観光。人が一生懸命、目に焼き付けてる横で、パシャパシャ。どうせ後で見ない癖に。
イタリアで1週間程、靴慣らしも兼ねてのんびり過ごす。明日はスペインへ出発。
「暫く出来ないなら、やろうよ~。」
アホか。少し心を清めろ。
「週1回の約束は、無期限有効だからな。」
「え~そんな昔の約束なんて無効だよ~」
だよ~じゃねーよ。明日から1日20k近く歩くのにヤレるか、馬鹿。1人で抜け。
スペインに到着すると、事前に準備したクレデンシャルにスタンプ。懐かしい。
終わりかけとはいえ、まだ日差しも強くて暑い。巡礼者も多い。
「ディウォーカーのままで歩くの?」
「うん、楽だしね。今回はナイトが2人もいるから大丈夫だろ?」
「蓮が、あのシャワールーム見て発狂しない事を祈るよ。」
はは、確かに。男女別になってても、仕切りが無くズラッとシャワーが並んでる宿もある。日本人なら銭湯の習慣があるから平気かも知れないけど、ケンはシャワールーム見て俺が堂々とした姿で浴びてて驚いてた。
早朝の出発。蓮はかなり眠そうだ。簡易ベッドだからあまり寝付けなかったんだろう。
ケンを先頭に薄暗い中歩く。空気はヒンヤリして清々しい。
王妃の橋を渡り街を出る。
いきなりペースアップは蓮も居るし、今日は隣町のエステージャで宿泊。距離も近いし疲れてないので、散々午後、村の中を散策。歴史のある礼拝堂や町並みを眺めて楽しむ。宿に帰る前にはワインも忘れずに。
蓮は一足先に帰って来て昼寝してる。今日のシングルベッドは眠れるみたい。サッサとシャワー浴びてマッタリ。
「ん~、帰ってきた?」
「うん、シャワーも浴びたよ。ケンはまだだけど。」
今日の部屋は屋根裏部屋みたいで、2段ベッドとシングルベッドの3人部屋。
「・・・コレ、どうしよ?」
知るかよ。トイレ行ってこい!
「抜き合いなら、ノーカンって事にしない?」
はぁ、そんなにヤリたいのかよ。
「ケンが帰ってくるだろ、出来ないよ。」
身の危険を感じて蓮のベッドから立とうとした。
「に、逃がさん!」
な、何がだよ!背後から抱き締められ、動けない。もう、片手は俺のズボンの中だ。
「ヤダっ!離せって!」
ズボンの中で扱かれる。腰に蓮の勃ってるモノが当たる。・・・。
「約束!カミーノ終わるまで、これ以上しない!いいな?」
「分かりました!」
嬉しそうに返事して、向かい合わせになる。やっぱ、恋人だからかな甘いな~と思いつつキスをして、互いの息子を愛撫する。キスして声を抑える。
「んっ、ふっ!んんっ。」
互いの良い所なんて知り尽くしてる。ケンがいつ戻るか分からないので、兎に角性急に追い立てる。
「・・・ここ良い?」
唇を離して聞いてくる。先端をクリクリッと擦る。
「ンッ!良いっ!」
腰が浮く。お、俺だって恋人同士の行為だぞ。抜き合いなんかじゃなくその先もしたい。だけどカミーノだし、相部屋。我慢してるのに!
「か、確認なんか良いから、早く終わらないとっ!帰ってきちゃうよ!」
そうだな、と2人して必死に扱き合う。
「んんっ!出る!」
「俺も出るっ!ちょっい待ち!」
へ?もう出ちゃうのに!
「タ、タオルね。汚したらマズイ。」
だったらするなよ!
2本の息子を合わせてゴリゴリっと擦り上げる。俺は両手で、蓮は息子達の頭をグリグリ。タオルを被せて。 再び唇を重ねてお互いの愛撫に集中する。
「んんっ!」
ほぼ同時に達した。
何か違う意味で疲れた。
蓮はスッキリして、爽快にシャワーへ。頼むから、今後は1人で処理してくれ。
俺は2段ベッドの上。ケンは、じゃんけんに負けて2段ベッドの下。足はみ出すんじゃないか?かわいそ。
夕食まであと少しあるから、グッタリとベッドに横になった。いつの間にか寝てたみたいだ。
「凛?凛起きて?ご飯だよ。」
ケンが起こしてくれた。ん、何か気配がおかしい。
「蓮は?」
既にシャワーは終わってる筈だが、部屋に居ない。食堂かな?
「蓮は今日は外で1人で飯だ。凛はカミーノを純粋に楽しもうとしてるのに、手を出したからね。」
「喧嘩したの?」
「喧嘩?はっ、喧嘩にすらならないな。アイツは節操がなさ過ぎる。そんなにシたいなら1人で出来るだろ?」
そうだな。お前もやってたな、前回。
ケンと2人で宿の提供してくれた夕食を済ませる。蓮はまだ部屋に帰って来ない。旅はスタートしたばっかりなのに、先が思いやられる。でも、確かにケンを少しだけで良いから見習って欲しい。
玄関の脇のベンチで蓮の帰りを待つ。
暗がりから、トボトボと歩いて来る人影。蓮だ。
「お帰り。遅かったね。」
「・・・スペイン語分かんなかったから、メニュー分かんなかったし1人はつまらなかった。」
「そうだね、折角、大学からの友人も居るのに独りぼっちは、つまらない。」
蓮を責める立場じゃない。拒否しなかった俺も悪い。
「ごめん、凛。嫌だったのに。」
「もう済んだ事だし、気にしないでいいよ。それよりコレ飲む?ここの地元のワインだ。」
おっ、飲む、と元気になった。
「蓮、少しは反省したか?」
ケンも来た。う~ん喧嘩は勘弁してくれよ。
「したよ。1人はつまらないし、凛に無理強いした。謝ったよ。」
ふむ、そうかとグラス3つ持って来てる。
「フフッ準備良いね。」
「僕は凛が楽しめたら良いんだ。」
3人で仲良くゴールしたい。楽しくね。
「カンパーイ!」
ジャンクフードをツマミに仲直りを祝った。
「本当にあるんだ!スゲ~な!」
ワインの泉をみて、感激してる。美味そうに飲むなぁ。俺はまだ歩くので程々にした。ケンも美味そうに飲んでる。良いなぁ、飲める様にはなったけど俺、酒弱いからなぁ。
午前中もかなり日差しが強い。
ビアナに着いてサンタ・マリア教会を見学。金ピカで綺麗だ。日本の教会とは全く違う。木陰で休んでると
「今日は僕が昼御飯、買いに行ってくるから、2人共休んでて。」
日差しが強い時間帯は、巡礼者も減る。木の下に蓮と2人っきり。
「蓮、昨日の事、無理強いじゃないからね。」
と、頬にキス。
「ん!ビックリしたよ。凛からキスなんて。パワーが湧くね。」
2人して笑い合う。この位が丁度いいんだ。
「何?楽しそうじゃないか。僕だけ仲間外れかよ~。」
ケンが3人分のボカディージョというスペインのサンドイッチと飲み物を抱えて帰ってきた。
「いつも、気を使ってくれてありがとうケン。」
爪先立ちになって、ケンの頬にもキス。
「あ~、ダメ、他人にしたら、ダメだよ!」
蓮が騒ぐ。
「ケンは、親友だろ?頬にキスなんて挨拶・・・」
ケンは真っ赤になって、呆然としてた。んーやり過ぎたか。
ブルゴスに入った。そろそろ疲れが出る。ケンはまた肉刺にやられてる。
「学習能力ないなぁ。小さい内に水抜かなきゃ。」
「分かってるけど、自分に針通すなんて出来ないよ~。」
象の体にノミの心臓かよ。また、針で抜いてやった。蓮は、脚に痛み止めの軟骨を刷り込んでる。筋肉痛らしい。元気なのは俺だけか。
宿に着くと巡礼者は我先にとシャワー→洗濯。俺たちも続く。ここのシャワーが例のシャワールームだ。俺はサッサと脱いで全裸になって、空いたシャワーに入る。背後で並んでる2人は冷や冷やしてる。両隣の男性が、多分女性が来たと思ったらしく驚いてた。髪長いしね。でも、筋肉質だし、胸の膨らみも無いから無視して、ガジガジ頭を洗う。なんか気まづい空気が流れてるが、気にしない。キリがないからな。
暑いからパンイチで、洗濯して中庭に干す。スマホで音楽聴きながらノリノリで。まぁ後ろで蓮が何か言ってたけど聞こえない。
「頼むからさ、パンイチでウロウロは、勘弁して。」
夕食食べながら、お願いされた。他の奴だってやってるのに。
「全く、自覚ないなぁ。凛も学習能力弱いよ。しかもハンケツだったし。」
マジか。気をつけます。
「パンツにスマホ突っ込んだだけじゃん。」
だから、ハンケツになるの!と2人から注意された。
カテドラルや民族衣装でダンスしてる所を観ながら街を出る。
「次は、レオンって街なんだ。カテドラルのステンドグラスの窓が有名でめっちゃ綺麗なんだよ!」
少々興奮気味に話す。
「前もかなり感動してたもんね。」
「そんなに凄いのか。楽しみだな。」
天気もいいからかなり綺麗だよ!と1番歳上なのにはしゃいでる。
大聖堂に入る。やはり綺麗だ。荘厳で美しい。丁度、日が差して俺に光が降り注ぐ。
「本当に綺麗だ。」
「確かに。言葉にできないな。」
ん、薔薇窓みてない。俺の事?見る場所違うだろ。ケンが、観光客らしい人に話しかけられてる。
「あのさー。凛を写真に撮りたいそうだけど。丁度、陽に当たって綺麗だそうだ。良い?」
無下に断れない。ザックを降ろして、窓を見上げると写真に撮られた。ん~。窓を撮ろうや。
街を抜けて、赤い灼けた大地を歩く。流石に無言だ。ひたすら歩く。先人達の作った城や石畳を踏みしめながら歩く。ちょっと雲行きが怪しい。早目に宿を探さなきゃ。
探してる内に雨が降り出した。風も強い。薄着だったから、寒くて仕方ない。街中だからもう雨具を出すのも面倒。震えながら宿を探す。
「コンプリート。」
数件続いて、空きが無い。
「寒いよ~。何処でも良いから早く宿に入りたい!」
俺が訴える。
「じゃ、今日は俺が払うからオスタルかホテルに泊まろう。」
本音はアスペルゲが1番安く済むし巡礼の雰囲気も楽しめるけど仕方ない。近くのホテルにチェックインする。なんと此処もシングルが後一部屋。そしてダブル1つ。
「蓮、わかってるよな?」
ケンから何か言われてる。
「わ、分かってるよ、大丈夫。」
シングルはケン、ダブルは俺と蓮。夕食も今日は各自で取る事にした。
「う~寒い。」
荷物を降ろしてベッドに入ろうとしたら、
「先に風呂に入りなよ。ベッド汚れる。」
ゔ、確かに。
バスタブに湯を張りながら、冷えた身体をシャワーで暖める。巡礼中に贅沢~、と思いながら浸かっていたら寝てしまった。
「おい、凛、起きてっ。湯が溢れてる。」
ハッとして、お湯を止める。
「そんなに体力落ちてるなら、またケンに頼むか?」
血液か。すっかり忘れていた。だけど、ケンも疲れてる筈。
「ケンも疲れてるよ。頼めない。」
「大丈夫。電話するよ。」
ケンが風呂場でグッタリしてる俺をみて
「我慢してたの?言ってくれたら良かったのに。」
丁度、近くのバルで食事を済ませて来たらしい。残り香がして、俺の腹が鳴る。
「腹も空いてんの?」
クスクス笑われた。
「血飲んだら食べに行くと良いよ。近いし安いし美味い。」
腕を差し出されて最小限の血液を貰う。
「有難う、ケン。いつも助けてくれて。」
「いいえ、こちらこそ。」
そういうとヒラヒラ手を振って部屋を出て行った。
「もう大丈夫?」
「うん。怠さも取れたよ。お腹は減ってるから上がったらバルに行こう。」
蓮は、ルームサービスを頼むつもりだったけど折角スペインに来てるのにバルに行かないのは勿体ない。
「確かに美味いな。家庭料理か。テイクアウト出来るかな?」
「そだね、朝食べたい。」
携帯の翻訳アプリで、持ち帰りを頼む。
「待ってました!寝袋以外の寝床!」
ベッドにダイブ。フカフカだ。
2人して潜り込んで休む。蓮は俺に背中を向けて眠るみたい。大抵、アレを我慢する時こんな感じだ。俺は血液も貰い、腹一杯の食事に酒。なんていうか、その・・・したい。
蓮の背中に触れる。筋肉質で服の上からも分かる逞しさ。後ろから抱きつくように蓮の腰に腕を廻す。
「・・・試してんの?」
「違う。試してる訳じゃないよ。」
蓮の首筋にキス。俺が出来る精一杯の誘い方。前、ヤケになってやった事はあるけど。
ゆっくり振り向いて
「明日、怒られるのは俺だよ?」
「大丈夫、怒られないようにする。」
俺に覆い被さるようにキス。初日に抜き合いしてから燻っていた身体の熱。俺は蓮を求めてる。蓮はちゃんと約束守ってるのに。
俺は髪をかきあげ、蓮のズボンを下着ごとずらして、蓮の大人しいモノを口に含む。徐々に熱を持ち堅く勃ち上がってきた。 タップリの唾液で濡らす。自分の指も咥えて濡らし、バックへ這わす。ゆっくりと指を挿入する。蓮のを咥えたまま、
「ハァッ、んっ」
声を漏らす。あぁ、ここに蓮が欲しい。拡げる様に慣らす。ヌチヌチと音がして腰が揺れる。
「凛、自分で慣らしてるの?イヤラシイな。音が聞こえるよ。」
その音だけじゃないよ。ピチャピチャと蓮を濡らす音もだ。指を増やし、届く所まで深く入れる。前立腺のコリコリが分かる。
「んっ、んっ・・・はぁ。」
「今、何本入れてるの?」
「・・んっ3本っ。」
自分の指に合わせて腰が勝手に動く。口から自身を引き抜き、蓮もバックに指を入れて来た。
「あ、あんっ!蓮、指ぃ!」
内壁を搔き上げる。顎が上がり、快感に震える。
「指、気持ち良いんだ。指だけなのに胸も紅くなってる。」
舌で、胸の突起を転がし軽く噛む。
「ふぅんっ!あぁ、良いっ。」
腹の中が蕩けそうに熱い。自分の指と蓮の指を締め上げる。
「凛の此処は、凄い締まりが良いよね。名器だよ。」
「そんなの分かんないよっ!」
恥ずかしい、名器とか。指を抜かれて熱い楔が当てがわれる。先端が入っただけなのに身体が喜んでいる。あぁ、もっと入ったらどうなるのかな、また先に出ちゃうかな。
「んぁっ、ハァッ・・・」
「スゲ~熱い。血液飲んだから?それとも酒?」
「分かんないよっ。んっはぁ・・」
カエルみたいに脚を広げて蓮を受け入れる。
「あ、熱いっ!蓮も熱いっ。」
蓮は俺の首元に顔を埋め腰をスライドさせ始めた。
「んあっ、ああんっ!い、良いっ!」
大丈夫なのが分かると強く突き上げて来た。声が漏れない様に蓮が俺の口を手で塞ぐ。脇からタラタラと唾液が流れる。涙も一緒に。
「ふっぐっ、くぅっ!」
自分で膝の裏に手を回して脚を広げてるから、ガクガクと身体が揺れる。
(あっ前から出ちゃうっ!)
まだ蓮はイカないのに、俺だけ射精。蓮の腹を汚す。溜まってたのか結構な量だ。接合部まで垂れて糸を引いてペチャペチャと音を出してる。
次は後ろだ。腹の奥から沸き上がってくるこの感覚。蓮の掌を舌で舐める。感じてる事を伝えたいからだ。口から、手が離れ蓮の唇でまた塞がれる。舌を絡め、舌を吸う。声に出来ない快感を伝える為に。両手で腰を掴むと力強く突いてきた。自分の手を脚から離し、口を塞ぐ。隣はケンの部屋だ。声を何とか抑えないとマズイ。
「グヴッ!クゥッ、フゥッ!」
突き上げられる快感は抑えられない。蕾が奥へと蓮を咥えこむ。もっと奥に、更に奥にと。
身体を丸め、奥に届く快感に耐える。まだ、まだイキたくないっ。
「フゥッンッ!ヒィッ!」
声が高くなる。イキたく無いけど身体は快感に素直に反応する。せり上がってくる何かに追われてる。それに合わせてピストンされるから堪らない。
「俺の肩噛んで、大丈夫だから。」
手だけじゃ声が漏れる。蓮の肩に噛み付く。それでも鼻から声が出てしまう。
「くぅんっ、ふぅんっ!」
泣き声に近い。
「あぁ、よく締まるよ、凛。毎回始めてみたいだっ!」
タンタンッとリズム良く腰を打ち付ける。
(あぁ、ダメだ、また先にイっちゃうっ、イクッ)
身体を痙攣が走る。
「んっ凄い絞まるっ!ハァッ、良いっ!」
内壁が蓮を締め上げ、ドライオーガズムを教える。まだイかないでっ!少し位辛くてもナカイキが良いっ!
震える腰を揺らして催促する。もっと突いてと。
「大丈夫?もう、終わらないと明日・・・」
「い、いいからっ!まだイってるから突いてぇっ!」
蓮は俺の催促に応えてくれた。身体も内壁も痙攣してる中、突き上げてくる。奥に届く度、ナカイキが続く。
「ヒィッ、ヒッ!」
蓮だって、疲れる筈なのに、俺のイヤラシイ身体に付き合ってくれる。
ボロボロと涙が溢れてくる。どうしたら伝わる?全身が性感帯になった感じ?わからない。
「ごめん、俺も出そうっ!」
一段と深く俺を穿つ。あぁ、身体が融けそうだ。溶けて蓮と1つになりたい。
「ヒィイッ!」
腹の奥に熱い精液が勢いよく叩きつけられた。俺は頭からつま先まで、ガクガクッと震えてナカイキを感じまくってる。
今回は、意識飛ばなかったなぁ~とボォとしながら身体を拭かれてた。
「今回は漏らさなかったね。」
蓮が拭きながら言う。
「・・・うん、多分、隣いるし。」
拭かれ終わると怠い身体を蓮に寄せて大好きな腕の中に入る。
「ここ好き?」
「うん、好き。落ち着く。」
「本当は毎日、ここで寝たい?」
「・・・うん。ここが良い。」
髪を撫でられ、ウトウトしてきた。
「蓮も疲れてるのに付き合わせてごめん。脚痛むんでしょ?」
「大丈夫。ディウォーカーだし、一晩寝たら治る。凛、眠って?出来るだけ長く寝よう。明日も歩くからね。」
何とか時計を見たら9時だ。今から寝たら大丈夫かな。頭を撫でられるの弱いかも・・・と思いつつ、睡魔に引き込まれた。
翌朝6時。玄関ホールには、仁王立ちのケン。
「2人ともお盛んな事で。今日は歩き回るからな?」
何でバレた?声出してないと・・・思う。
「ベッドが五月蝿くて寝付けなかったよ。まぁ早い時間に静かになったから、眠れたけど。」
ベッド・・・流石に軋みまでは考えて無かった。顔が熱くなる。
「そりゃ眠れるだろうな。お前も抜いてただろ?」
あれ?バレた?とケン。
何でだよっ!
朝食食べながら
「その靴で、カミーノはキツイよ。軽登山靴くらいにしなきゃ。」
「そんなんにしたら、慣らさなきゃ駄目じゃん。」
「うん、慣らすために1週間位、滞在して歩き回ったら?仕事大丈夫なら。」
「仕事は、まぁイタリアの街中にいる間は出来るからいいけどね。」
「じゃ、今日は靴買いに行かなきゃね。俺とケンはバチカンの観光してくる。」
「え?一緒に靴買いに行ってくれないの?」
昨夜の事もあるし、1人で行ってください。
それから、カミーノもラスト100kじゃなくて、プエンテ・ラ・レイナから。折角歩くのに、ワインを楽しまないなんて勿体ない。イラーチェにはワインの泉(無料でワイン飲める)も有るし。
ワイン好きな蓮も納得して買い物に行った。
「リーン!」
デカイ。頭一つ飛び出してる。
「今日は宜しく。蓮は靴買いに行った。スタートが伸びたからね。スニーカーで歩くつもりだったみたいだよ。」
「どこからスタート?」
「プエンテ・ラ・レイナ。ワインの泉の手前からだな。」
「うん、分かった。僕も連休伸ばすよ。」
早速、メールで上司に報告してる。仕事大丈夫か?
「どこから観たい?」
「廻れるなら、ギリギリまで観たい!」
バチカン美術館、システィーナ礼拝堂、サン・ピエトロ大聖堂。他諸々。
写真なんて撮らない。目に焼き付ける。写真が欲しいなら下手なデジカメで撮るより写真集買う。
「凄いね~!写真で見るより遥かに迫力がある!」
首痛いけど。
「まぁ、凄いのは、凄いけどね。・・・凛の取り巻きも中々凄いな。」
今日は、暑くて髪をアップにしてる。肌の露出は、厳禁なんで、少し丈の短いズボンに半袖。
「別に今日は目立つ格好してない。」
「いや、その・・・昨夜の残り香というか、凛の空気がそのさ。」
非常に言いにくそうだが、要は昨夜のがバレてるのか。はぁ。
蓮と昼食に合流して頂く。純粋にバチカン楽しみたかったのに!
「・・・ケン、何か凛怒ってない?」
「原因は、お前だ。」
もういいよ。話題にしたく無い。まだ、バチカン廻るし。
「靴買えた?」
「もう穿いてる。」
ほれ、と見せた。
「また、高級なブランドを買われましたな。」
ケンが嫌味を言う。
「安物買って、直ぐに駄目になるよりマシ。」
3人で後半のバチカン観光。人が一生懸命、目に焼き付けてる横で、パシャパシャ。どうせ後で見ない癖に。
イタリアで1週間程、靴慣らしも兼ねてのんびり過ごす。明日はスペインへ出発。
「暫く出来ないなら、やろうよ~。」
アホか。少し心を清めろ。
「週1回の約束は、無期限有効だからな。」
「え~そんな昔の約束なんて無効だよ~」
だよ~じゃねーよ。明日から1日20k近く歩くのにヤレるか、馬鹿。1人で抜け。
スペインに到着すると、事前に準備したクレデンシャルにスタンプ。懐かしい。
終わりかけとはいえ、まだ日差しも強くて暑い。巡礼者も多い。
「ディウォーカーのままで歩くの?」
「うん、楽だしね。今回はナイトが2人もいるから大丈夫だろ?」
「蓮が、あのシャワールーム見て発狂しない事を祈るよ。」
はは、確かに。男女別になってても、仕切りが無くズラッとシャワーが並んでる宿もある。日本人なら銭湯の習慣があるから平気かも知れないけど、ケンはシャワールーム見て俺が堂々とした姿で浴びてて驚いてた。
早朝の出発。蓮はかなり眠そうだ。簡易ベッドだからあまり寝付けなかったんだろう。
ケンを先頭に薄暗い中歩く。空気はヒンヤリして清々しい。
王妃の橋を渡り街を出る。
いきなりペースアップは蓮も居るし、今日は隣町のエステージャで宿泊。距離も近いし疲れてないので、散々午後、村の中を散策。歴史のある礼拝堂や町並みを眺めて楽しむ。宿に帰る前にはワインも忘れずに。
蓮は一足先に帰って来て昼寝してる。今日のシングルベッドは眠れるみたい。サッサとシャワー浴びてマッタリ。
「ん~、帰ってきた?」
「うん、シャワーも浴びたよ。ケンはまだだけど。」
今日の部屋は屋根裏部屋みたいで、2段ベッドとシングルベッドの3人部屋。
「・・・コレ、どうしよ?」
知るかよ。トイレ行ってこい!
「抜き合いなら、ノーカンって事にしない?」
はぁ、そんなにヤリたいのかよ。
「ケンが帰ってくるだろ、出来ないよ。」
身の危険を感じて蓮のベッドから立とうとした。
「に、逃がさん!」
な、何がだよ!背後から抱き締められ、動けない。もう、片手は俺のズボンの中だ。
「ヤダっ!離せって!」
ズボンの中で扱かれる。腰に蓮の勃ってるモノが当たる。・・・。
「約束!カミーノ終わるまで、これ以上しない!いいな?」
「分かりました!」
嬉しそうに返事して、向かい合わせになる。やっぱ、恋人だからかな甘いな~と思いつつキスをして、互いの息子を愛撫する。キスして声を抑える。
「んっ、ふっ!んんっ。」
互いの良い所なんて知り尽くしてる。ケンがいつ戻るか分からないので、兎に角性急に追い立てる。
「・・・ここ良い?」
唇を離して聞いてくる。先端をクリクリッと擦る。
「ンッ!良いっ!」
腰が浮く。お、俺だって恋人同士の行為だぞ。抜き合いなんかじゃなくその先もしたい。だけどカミーノだし、相部屋。我慢してるのに!
「か、確認なんか良いから、早く終わらないとっ!帰ってきちゃうよ!」
そうだな、と2人して必死に扱き合う。
「んんっ!出る!」
「俺も出るっ!ちょっい待ち!」
へ?もう出ちゃうのに!
「タ、タオルね。汚したらマズイ。」
だったらするなよ!
2本の息子を合わせてゴリゴリっと擦り上げる。俺は両手で、蓮は息子達の頭をグリグリ。タオルを被せて。 再び唇を重ねてお互いの愛撫に集中する。
「んんっ!」
ほぼ同時に達した。
何か違う意味で疲れた。
蓮はスッキリして、爽快にシャワーへ。頼むから、今後は1人で処理してくれ。
俺は2段ベッドの上。ケンは、じゃんけんに負けて2段ベッドの下。足はみ出すんじゃないか?かわいそ。
夕食まであと少しあるから、グッタリとベッドに横になった。いつの間にか寝てたみたいだ。
「凛?凛起きて?ご飯だよ。」
ケンが起こしてくれた。ん、何か気配がおかしい。
「蓮は?」
既にシャワーは終わってる筈だが、部屋に居ない。食堂かな?
「蓮は今日は外で1人で飯だ。凛はカミーノを純粋に楽しもうとしてるのに、手を出したからね。」
「喧嘩したの?」
「喧嘩?はっ、喧嘩にすらならないな。アイツは節操がなさ過ぎる。そんなにシたいなら1人で出来るだろ?」
そうだな。お前もやってたな、前回。
ケンと2人で宿の提供してくれた夕食を済ませる。蓮はまだ部屋に帰って来ない。旅はスタートしたばっかりなのに、先が思いやられる。でも、確かにケンを少しだけで良いから見習って欲しい。
玄関の脇のベンチで蓮の帰りを待つ。
暗がりから、トボトボと歩いて来る人影。蓮だ。
「お帰り。遅かったね。」
「・・・スペイン語分かんなかったから、メニュー分かんなかったし1人はつまらなかった。」
「そうだね、折角、大学からの友人も居るのに独りぼっちは、つまらない。」
蓮を責める立場じゃない。拒否しなかった俺も悪い。
「ごめん、凛。嫌だったのに。」
「もう済んだ事だし、気にしないでいいよ。それよりコレ飲む?ここの地元のワインだ。」
おっ、飲む、と元気になった。
「蓮、少しは反省したか?」
ケンも来た。う~ん喧嘩は勘弁してくれよ。
「したよ。1人はつまらないし、凛に無理強いした。謝ったよ。」
ふむ、そうかとグラス3つ持って来てる。
「フフッ準備良いね。」
「僕は凛が楽しめたら良いんだ。」
3人で仲良くゴールしたい。楽しくね。
「カンパーイ!」
ジャンクフードをツマミに仲直りを祝った。
「本当にあるんだ!スゲ~な!」
ワインの泉をみて、感激してる。美味そうに飲むなぁ。俺はまだ歩くので程々にした。ケンも美味そうに飲んでる。良いなぁ、飲める様にはなったけど俺、酒弱いからなぁ。
午前中もかなり日差しが強い。
ビアナに着いてサンタ・マリア教会を見学。金ピカで綺麗だ。日本の教会とは全く違う。木陰で休んでると
「今日は僕が昼御飯、買いに行ってくるから、2人共休んでて。」
日差しが強い時間帯は、巡礼者も減る。木の下に蓮と2人っきり。
「蓮、昨日の事、無理強いじゃないからね。」
と、頬にキス。
「ん!ビックリしたよ。凛からキスなんて。パワーが湧くね。」
2人して笑い合う。この位が丁度いいんだ。
「何?楽しそうじゃないか。僕だけ仲間外れかよ~。」
ケンが3人分のボカディージョというスペインのサンドイッチと飲み物を抱えて帰ってきた。
「いつも、気を使ってくれてありがとうケン。」
爪先立ちになって、ケンの頬にもキス。
「あ~、ダメ、他人にしたら、ダメだよ!」
蓮が騒ぐ。
「ケンは、親友だろ?頬にキスなんて挨拶・・・」
ケンは真っ赤になって、呆然としてた。んーやり過ぎたか。
ブルゴスに入った。そろそろ疲れが出る。ケンはまた肉刺にやられてる。
「学習能力ないなぁ。小さい内に水抜かなきゃ。」
「分かってるけど、自分に針通すなんて出来ないよ~。」
象の体にノミの心臓かよ。また、針で抜いてやった。蓮は、脚に痛み止めの軟骨を刷り込んでる。筋肉痛らしい。元気なのは俺だけか。
宿に着くと巡礼者は我先にとシャワー→洗濯。俺たちも続く。ここのシャワーが例のシャワールームだ。俺はサッサと脱いで全裸になって、空いたシャワーに入る。背後で並んでる2人は冷や冷やしてる。両隣の男性が、多分女性が来たと思ったらしく驚いてた。髪長いしね。でも、筋肉質だし、胸の膨らみも無いから無視して、ガジガジ頭を洗う。なんか気まづい空気が流れてるが、気にしない。キリがないからな。
暑いからパンイチで、洗濯して中庭に干す。スマホで音楽聴きながらノリノリで。まぁ後ろで蓮が何か言ってたけど聞こえない。
「頼むからさ、パンイチでウロウロは、勘弁して。」
夕食食べながら、お願いされた。他の奴だってやってるのに。
「全く、自覚ないなぁ。凛も学習能力弱いよ。しかもハンケツだったし。」
マジか。気をつけます。
「パンツにスマホ突っ込んだだけじゃん。」
だから、ハンケツになるの!と2人から注意された。
カテドラルや民族衣装でダンスしてる所を観ながら街を出る。
「次は、レオンって街なんだ。カテドラルのステンドグラスの窓が有名でめっちゃ綺麗なんだよ!」
少々興奮気味に話す。
「前もかなり感動してたもんね。」
「そんなに凄いのか。楽しみだな。」
天気もいいからかなり綺麗だよ!と1番歳上なのにはしゃいでる。
大聖堂に入る。やはり綺麗だ。荘厳で美しい。丁度、日が差して俺に光が降り注ぐ。
「本当に綺麗だ。」
「確かに。言葉にできないな。」
ん、薔薇窓みてない。俺の事?見る場所違うだろ。ケンが、観光客らしい人に話しかけられてる。
「あのさー。凛を写真に撮りたいそうだけど。丁度、陽に当たって綺麗だそうだ。良い?」
無下に断れない。ザックを降ろして、窓を見上げると写真に撮られた。ん~。窓を撮ろうや。
街を抜けて、赤い灼けた大地を歩く。流石に無言だ。ひたすら歩く。先人達の作った城や石畳を踏みしめながら歩く。ちょっと雲行きが怪しい。早目に宿を探さなきゃ。
探してる内に雨が降り出した。風も強い。薄着だったから、寒くて仕方ない。街中だからもう雨具を出すのも面倒。震えながら宿を探す。
「コンプリート。」
数件続いて、空きが無い。
「寒いよ~。何処でも良いから早く宿に入りたい!」
俺が訴える。
「じゃ、今日は俺が払うからオスタルかホテルに泊まろう。」
本音はアスペルゲが1番安く済むし巡礼の雰囲気も楽しめるけど仕方ない。近くのホテルにチェックインする。なんと此処もシングルが後一部屋。そしてダブル1つ。
「蓮、わかってるよな?」
ケンから何か言われてる。
「わ、分かってるよ、大丈夫。」
シングルはケン、ダブルは俺と蓮。夕食も今日は各自で取る事にした。
「う~寒い。」
荷物を降ろしてベッドに入ろうとしたら、
「先に風呂に入りなよ。ベッド汚れる。」
ゔ、確かに。
バスタブに湯を張りながら、冷えた身体をシャワーで暖める。巡礼中に贅沢~、と思いながら浸かっていたら寝てしまった。
「おい、凛、起きてっ。湯が溢れてる。」
ハッとして、お湯を止める。
「そんなに体力落ちてるなら、またケンに頼むか?」
血液か。すっかり忘れていた。だけど、ケンも疲れてる筈。
「ケンも疲れてるよ。頼めない。」
「大丈夫。電話するよ。」
ケンが風呂場でグッタリしてる俺をみて
「我慢してたの?言ってくれたら良かったのに。」
丁度、近くのバルで食事を済ませて来たらしい。残り香がして、俺の腹が鳴る。
「腹も空いてんの?」
クスクス笑われた。
「血飲んだら食べに行くと良いよ。近いし安いし美味い。」
腕を差し出されて最小限の血液を貰う。
「有難う、ケン。いつも助けてくれて。」
「いいえ、こちらこそ。」
そういうとヒラヒラ手を振って部屋を出て行った。
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蓮は、ルームサービスを頼むつもりだったけど折角スペインに来てるのにバルに行かないのは勿体ない。
「確かに美味いな。家庭料理か。テイクアウト出来るかな?」
「そだね、朝食べたい。」
携帯の翻訳アプリで、持ち帰りを頼む。
「待ってました!寝袋以外の寝床!」
ベッドにダイブ。フカフカだ。
2人して潜り込んで休む。蓮は俺に背中を向けて眠るみたい。大抵、アレを我慢する時こんな感じだ。俺は血液も貰い、腹一杯の食事に酒。なんていうか、その・・・したい。
蓮の背中に触れる。筋肉質で服の上からも分かる逞しさ。後ろから抱きつくように蓮の腰に腕を廻す。
「・・・試してんの?」
「違う。試してる訳じゃないよ。」
蓮の首筋にキス。俺が出来る精一杯の誘い方。前、ヤケになってやった事はあるけど。
ゆっくり振り向いて
「明日、怒られるのは俺だよ?」
「大丈夫、怒られないようにする。」
俺に覆い被さるようにキス。初日に抜き合いしてから燻っていた身体の熱。俺は蓮を求めてる。蓮はちゃんと約束守ってるのに。
俺は髪をかきあげ、蓮のズボンを下着ごとずらして、蓮の大人しいモノを口に含む。徐々に熱を持ち堅く勃ち上がってきた。 タップリの唾液で濡らす。自分の指も咥えて濡らし、バックへ這わす。ゆっくりと指を挿入する。蓮のを咥えたまま、
「ハァッ、んっ」
声を漏らす。あぁ、ここに蓮が欲しい。拡げる様に慣らす。ヌチヌチと音がして腰が揺れる。
「凛、自分で慣らしてるの?イヤラシイな。音が聞こえるよ。」
その音だけじゃないよ。ピチャピチャと蓮を濡らす音もだ。指を増やし、届く所まで深く入れる。前立腺のコリコリが分かる。
「んっ、んっ・・・はぁ。」
「今、何本入れてるの?」
「・・んっ3本っ。」
自分の指に合わせて腰が勝手に動く。口から自身を引き抜き、蓮もバックに指を入れて来た。
「あ、あんっ!蓮、指ぃ!」
内壁を搔き上げる。顎が上がり、快感に震える。
「指、気持ち良いんだ。指だけなのに胸も紅くなってる。」
舌で、胸の突起を転がし軽く噛む。
「ふぅんっ!あぁ、良いっ。」
腹の中が蕩けそうに熱い。自分の指と蓮の指を締め上げる。
「凛の此処は、凄い締まりが良いよね。名器だよ。」
「そんなの分かんないよっ!」
恥ずかしい、名器とか。指を抜かれて熱い楔が当てがわれる。先端が入っただけなのに身体が喜んでいる。あぁ、もっと入ったらどうなるのかな、また先に出ちゃうかな。
「んぁっ、ハァッ・・・」
「スゲ~熱い。血液飲んだから?それとも酒?」
「分かんないよっ。んっはぁ・・」
カエルみたいに脚を広げて蓮を受け入れる。
「あ、熱いっ!蓮も熱いっ。」
蓮は俺の首元に顔を埋め腰をスライドさせ始めた。
「んあっ、ああんっ!い、良いっ!」
大丈夫なのが分かると強く突き上げて来た。声が漏れない様に蓮が俺の口を手で塞ぐ。脇からタラタラと唾液が流れる。涙も一緒に。
「ふっぐっ、くぅっ!」
自分で膝の裏に手を回して脚を広げてるから、ガクガクと身体が揺れる。
(あっ前から出ちゃうっ!)
まだ蓮はイカないのに、俺だけ射精。蓮の腹を汚す。溜まってたのか結構な量だ。接合部まで垂れて糸を引いてペチャペチャと音を出してる。
次は後ろだ。腹の奥から沸き上がってくるこの感覚。蓮の掌を舌で舐める。感じてる事を伝えたいからだ。口から、手が離れ蓮の唇でまた塞がれる。舌を絡め、舌を吸う。声に出来ない快感を伝える為に。両手で腰を掴むと力強く突いてきた。自分の手を脚から離し、口を塞ぐ。隣はケンの部屋だ。声を何とか抑えないとマズイ。
「グヴッ!クゥッ、フゥッ!」
突き上げられる快感は抑えられない。蕾が奥へと蓮を咥えこむ。もっと奥に、更に奥にと。
身体を丸め、奥に届く快感に耐える。まだ、まだイキたくないっ。
「フゥッンッ!ヒィッ!」
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手だけじゃ声が漏れる。蓮の肩に噛み付く。それでも鼻から声が出てしまう。
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(あぁ、ダメだ、また先にイっちゃうっ、イクッ)
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「んっ凄い絞まるっ!ハァッ、良いっ!」
内壁が蓮を締め上げ、ドライオーガズムを教える。まだイかないでっ!少し位辛くてもナカイキが良いっ!
震える腰を揺らして催促する。もっと突いてと。
「大丈夫?もう、終わらないと明日・・・」
「い、いいからっ!まだイってるから突いてぇっ!」
蓮は俺の催促に応えてくれた。身体も内壁も痙攣してる中、突き上げてくる。奥に届く度、ナカイキが続く。
「ヒィッ、ヒッ!」
蓮だって、疲れる筈なのに、俺のイヤラシイ身体に付き合ってくれる。
ボロボロと涙が溢れてくる。どうしたら伝わる?全身が性感帯になった感じ?わからない。
「ごめん、俺も出そうっ!」
一段と深く俺を穿つ。あぁ、身体が融けそうだ。溶けて蓮と1つになりたい。
「ヒィイッ!」
腹の奥に熱い精液が勢いよく叩きつけられた。俺は頭からつま先まで、ガクガクッと震えてナカイキを感じまくってる。
今回は、意識飛ばなかったなぁ~とボォとしながら身体を拭かれてた。
「今回は漏らさなかったね。」
蓮が拭きながら言う。
「・・・うん、多分、隣いるし。」
拭かれ終わると怠い身体を蓮に寄せて大好きな腕の中に入る。
「ここ好き?」
「うん、好き。落ち着く。」
「本当は毎日、ここで寝たい?」
「・・・うん。ここが良い。」
髪を撫でられ、ウトウトしてきた。
「蓮も疲れてるのに付き合わせてごめん。脚痛むんでしょ?」
「大丈夫。ディウォーカーだし、一晩寝たら治る。凛、眠って?出来るだけ長く寝よう。明日も歩くからね。」
何とか時計を見たら9時だ。今から寝たら大丈夫かな。頭を撫でられるの弱いかも・・・と思いつつ、睡魔に引き込まれた。
翌朝6時。玄関ホールには、仁王立ちのケン。
「2人ともお盛んな事で。今日は歩き回るからな?」
何でバレた?声出してないと・・・思う。
「ベッドが五月蝿くて寝付けなかったよ。まぁ早い時間に静かになったから、眠れたけど。」
ベッド・・・流石に軋みまでは考えて無かった。顔が熱くなる。
「そりゃ眠れるだろうな。お前も抜いてただろ?」
あれ?バレた?とケン。
何でだよっ!
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