Day Walker

みさ☆バニー

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Day Walker 59

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朝、眼が覚めると隣には美貌で人を惑わす恋人が寝ている。本人にはあまり自覚が無いけれど。暫く眺めてると
 「おはよ、蓮。」

 夕食だけ当番制にした。別れる前は、全部凛に任せっぱなしだったから、料理が出来る事が、バレて夕食だけ作る事になった。いや、別にそれは大した問題じゃぁない。
 「あれ?デザートは?今日、デザート無いの?」
 スィーツ大好きな凛の為に俺が担当の時は、デザートを出していた。
 「当分、スィーツ禁止。」
 「えぇっ?何で?何で駄目なの?」
 「身体の事、考えてだ。」
 「え?俺、太った?」
 「違う。あのさ、ディウォーカーは不老不死だ。」
 「うん。そだね。それとスィーツ禁止がわからん。」
 「不老不死だが、病にかからないとは誰も言ってない。」
 「うん。確かに。」
 「食事も血液も取らなきゃ、弱る訳だ。分かるな?」
 うん。わかる。よし、素直に聞いてる。
 「ストレートに言う。凛、このままだと多分糖尿病になるぞ。」
 「ふぇ?な、何で?」
 「・・・精液まで、甘くなってる。」
 「・・・・・・。」
 顔、真っ赤にして俯いてる。だけど、身体の為。
 「まぁ、取り敢えず、ナニが甘く無くなったら、1日飴ちゃん、一個位、いいだろう。」
 「・・・つ、辛い。」
 「病気になったら、もっと辛いぞ。やだよ、糖尿病のディウォーカーなんて。」

 それから、夕食後、ウォーキングに行くようになった。うん、良い傾向。俺は朝、ランニングしてる。いくら不老不死でも、不摂生すりゃガタがくる。
 もう、暑い時期だ。うん、薄着は仕方ない。だけどさ、ランニングに短パン、止めてくれないかなぁ。自分の事、オジサン、オジサン言ってるけど、どう見ても二十代前半。綺麗なブロンドで肌も陶器のような美しさだ。メチャクチャ目立つんだよ。その格好。

 「ただ今~、今日もウォーキングの友達、増えたよ!楽しいね!」
 もう、男か女か聞くのは止めた。多分、男だ。
 「今日なんて、五人位で歩いたよ!綺麗な女性の人達と。」
 「え?ウォーキング仲間って、女の人なの?」
 「うん。歩いてる人、女の人しか居ない。」
 あ、そうなんだ。走ってると男が多いから、てっきり男達かと思ってた。
 「お喋りしながら、歩いてるからあっという間に終わっちゃう。」
 何話すんだ?話題なんてあるの?
 「ん、旦那さんの愚痴とか料理や子供の話だよ。」
 ・・・完璧、人妻じゃん。凛。
 「指輪してるし、直ぐにバレちゃったよ、ゲイって。」
 笑いながらシャワーに。なんか逞しいな。

 「麦茶・・・、カロリー0のコーラ飲みたい。」
 「あれ、カロリー0だと本気で思ってんの?」
 「え?違うの。え~、じゃ俺、お茶か水しか飲めないじゃん~。」
 仕方ない。自分が悪い。
 風呂上がりに何か顔にピシャピシャ付けてる。
 「何してんの?」
 「奥さん達にさ、今は綺麗だけどちゃんと手入れしなきゃダメよって言われた。お薦めされた化粧水だよ。これ位、やんなきゃ駄目だってさ。」
 凛さん、何かもうご婦人方に同化しちゃってるよ。老けないんだから、そんなん要らないだろ?気がつかない辺り、ちょっと馬鹿かも知れない。

 華から、メールが来た。
 『夏休み、帰省するから、部屋片付けといて。』
 必要な事抜けてる。いつ帰って来るんだよ。
 なんか、お土産買って来てくれないかな。スィーツ抜きで、ちょっとストレス溜まってる。ウォーキングしてるんだ。週に1回位、スィーツ解禁して欲しい。
 「もしもし?華?いつ帰ってくんの?」
 俺より先に蓮が、電話した。
 「うん、分かった、あぁお土産はスィーツ以外でよろしく。」
 あぁ、先手打たれた。クソッ!
 「もう、スィーツ禁止して2週間位か?」
 「うん、それ位。」
 「よし、甘いか甘くないか味見しよう。」
 「はい?は?い、今からやんの?」
 まだお昼だよ~?蓮は時間とか一切無視する。雰囲気とかも無関係。

 「んっ!蓮、暑いっ!」
 冷房を入れる。
 「ほれでいい?」
 咥えながら喋らないでくれ。確かに俺のデカく無いけど!ひ、人並みって信じたい。使い所無いけどさ。
 「ンンッ、ハァッ、イイッ!」
 後孔も指で弄られ、腰が疼く。
 「今日は味見だから、本番しないからね。」
 え?しないの?珍しい。
 「んあっ!強いっ、蓮っ!」
 強くバキュームされ、思わず蓮の頭を抱え込む。
 「ほれ、出して?」
 出してって言われて出るもんじゃ無いだろう?蓮は頭を前後させ、追い立てる。
 「ん、ンンッ!出ちゃうっ!アアッ!」
 ビクビクっと腰が震えて、蓮の口の中に白濁した液体を放った。

 「うーん。まだ少し甘いなぁ。もう少しスィーツ禁止だな。」
 舌でペロリと唇を舐める。昼間っから、精液飲むなよ、もう。

 家事を済ませたら、一気に暇になる。今までどう過ごしてたんだろ?あっという間に1日が過ぎていて、思い出せない。まだ、日が高くって暑いからウォーキングにも行けないし、ソファーで、ゴロゴロ。
 「おい、そんなに暇なら、トレーダーちゃんとやれよ。ほったらかしだろ?」
 「うーん、俺が投資してる先、あんまり動きないし、高額な取引はしたくない。」
 「月どの位?」
 「月~ん~15万くらい?1人だしローンも無いから充分だよ。」
 「本当、欲無いな。」
 「ブラックカードなんて要らな~い。」
 「要らない?ブラックは兎も角、カード位作れば?ポイント貯まるよ?」
 「だって、買い物しても払わせてくれないじゃん。」
 なんだろね。旦那さん役(別にSEXの意味だけじゃなく)してるせいか、一緒に出掛けると支払いは、いつも蓮が済ませてしまう。甘えてるのも、いけないと思ってるんだけどね。

 「てか、明日、買い物行くよ。凛、身体締まって来て、ズボン、ブカブカじゃん。勿体ないのは分かるけど、見っともない。」
 痩せ過ぎて、回復して少しポッチャリしたから、ウォーキングと筋トレしたら、また服が合わなくなった。勿体ないな。うん。

 結局、また支払いは蓮がして、お気に入りのGUとかユニクロに行って沢山買った。レディースだけど。

 おかしい。あの蓮が。あの蓮が、全く夜、手を出さない。う~む。なんでた?また、浮気?でも携帯は大人しい。数日前、いきなり咥えられただけ。おかしい。

 数日前、ちょっと悪戯して、しゃぶっただけで、凛に触れてない。何故か。毎回、俺から誘う。俺も性欲強いもんだから、回数も増えた。だから、余計に凛は溜まらなくて、淡白になってしまった。だから、ちょっと我慢して、凛さんに自ら誘うように仕向ける事にした。まぁ、何日持つかわかんないけど。

 「蓮、体調良くない?」
 「いや?絶好調だよ?」
 「あぁ、そう。」
 うーん、いよいよ倦怠期?週1回の約束も破棄して、2日に一度はやってたのに、もう10日だぞ。後ろ通ったりする時、ケツ撫でたり、ソファーに一緒に寛いでたら、太腿撫でたりするのに、そこから先に行かない。魅力が無くなった訳じゃ無いみたいだけど、なんでだろ?聞くにも聞けない。恥ずかしいし。

 カレンダーとにらめっこ。もうすぐ8月。
 (1ヶ月!1ヶ月してない!ひ、1人で処理するのも、何かシャクだし。なんで禁欲してんの?訳わからん!)
 ムラムラとイライラが溜まる。相変わらず、ボディタッチはしてくるのに!

 蓮が仕事で居ない間に、ネットの掲示板に書き込む。
 『陽気な名無しさん@ウサギ:
一緒に暮らしてる彼が、全くエッチしなくなった。浮気じゃないみたい。なんでか、わからない。』
 よし、レス付くかな?

 『陽気な名無しさん:倦怠期じゃないの?てか、なんか努力してる?』
 うう、何もしてない。
 『陽気な名無しさん@ウサギ:全くしてない。基本、彼からお誘いが無いとエッチしない。』
 はぁ、何してんだろ。

  『陽気な名無しさん:あ~終わってるわ。なんも努力しないで相手任せなんて、ダメだろ。普通。ゲイじゃなくても捨てられるわ。』
 辛辣なご意見。ゲイ板なんだけど。努力ねぇ。何すんの? 

 『陽気な名無しさん@ウサギ:努力って具体的にご教示下さい。すいません。1回別れて復縁したカップルです。もう、別れたく無い。』
 うん。別れたく無い。 

 『陽気な名無しさん:相手の性癖、把握してるなら、相手好みに合わせたりさ、エッチ誘うの苦手なら、もうズバリ、ラブホ行くとか。行動にしなきゃ相手には伝わらないよ。』
 な、成る程。蓮に合わせるのか。 

 『陽気な名無しさん :昔、ちょこっと出てた、凛ってモデル位、美形なら少し色気出しゃ彼氏もノリノリだろうけどな。まぁそんな奴が、この掲示板に居るとは思えんが。』
 いや、すいません。本人です。はい。
 『陽気な名無しさん:あぁ俺も知ってる!凛だろ?あの腰つき堪らんね。普段は女っぽい奴、苦手だけど凛は別格。俺、切り抜き持ってる。』
 う、うわーコアなファン居た~。
 『陽気な名無しさん:確かに。あの瞳と腰つきが有れば、どんな男も落とせる。』
 『陽気な名無しさん:人間離れした美貌だったよな?また出ないかな?復活キボンヌ。』
 俺、ここに居ます~。
 『陽気な名無しさん:俺、海外を歩いた写真集、買ったもん。しかも3冊!』
 『陽気な名無しさん:すげーな。1冊くれ!』
 いつの間にか、モデルの凛の話で盛り上がった。うーん。結局、蓮の好みの格好して、エロく誘えば良いの?誘うって事自体わかんないんだけど。まぁ何となくヒントは掴めた。
 お礼に、写メ撮ってアップした。

 『陽気な名無しさん:え?ウサギって、凛なの?マジかよ!』
 『陽気な名無しさん:後ろのカレンダー、現在じゃん!モノホンだ!スゲーな。でも掲示板にアップして平気なのか?』
 『陽気な名無しさん:カレンダーだけじゃ本人かわからん。顔も下半分見えないし。』
 『陽気な名無しさん@ウサギ:本人かどうかの判断は、お任せします。色々ありがとう。』

 「何してんの?これ、2ちゃんねるだろ?」
 「ん?いや、眺めてただけ。何もしてない。」
 「嘘こけ。コメント欄、名前ウサギになっとるわ。何書いたんだよ。」
 バレた。うわーどうしよ。

 「何で2ちゃんねるで、相談してんの?しかも画像までアップして。」
 「だ、だって、相談相手居ない。」
 「2ちゃんねるで相談する位なら、俺に直接聞きゃ良いじゃん。」
 「・・・何て、聞くんだよ。何でエッチしないの?って聞くの?聞けるわけないじゃん。」
 「今、言えてるじゃん。あんな他人の烏合の集の意見より俺の気持ち、直接聞く方が正しいと思うんだけど。」
 「ま、まぁそうだけど。じゃ、じゃあ何で1ヶ月も触れてこないの?飽きた?魅力ない?」
 「全然分かってないのか。・・・あのね、いつも俺から誘うでしょ?それに付き合って凛、エッチしてるだろ?本来は淡白で、興味も大して無いのに。」
 確かにそうだ。大してエッチに興味は無い。ヤんなくても平気。だったの!昔は!だけど誰かさんが、一生懸命、いじり倒して開発したよね!数年離れてたけど、もう離れてた分埋まる位したよね!・・・なんて、恥ずかしくて言えない。だけど、このままでも、良い訳もなく。
 「よし。蓮、今日もう予定無い?」
 「うん、無いよ?どうした、いきなり。」
 「で、出掛ける!準備して!」
 きっと顔紅い。火照るのがわかる。

 近くのアダルトグッズ店に来た。うん。蓮は玩具が好きだ。確かリモコンタイプ。もうウチには一個しかない。ラブホで買ったヤツ。
 ズンズンと玩具コーナーへ、一直線。
 「え、えーと。リ、リモコンが良いんだよね?」
 クスクスずっと笑ってる。俺必死なのに!
 「何で笑うんだよ!お、俺だって頑張ってんのに!」
 小声で抗議。
 「ごめん、あんまり必死で可愛い。」
 なんだよ、それ。
 「お、コレ新作か。コレとコレ。あ、コレも良いな。小さめだから負担も少ないだろ?」
いや、そんなに買わなくて良い。連れてきてなんだけど。

 結局、袋一杯、買った。支払いは蓮がした。ううっ、あんなに沢山買って馬鹿じゃないの?玩具好きにもほどがある。連れてきといて少し後悔してる。
 よ、よし。次。次だ。
 「次、どこ行くの?」
 「い、行けばわかる。」
 こんなに緊張するドライブは無い。

 「あ~わかった。ラブホ行くんだろ?」
 「・・・。」
 「掲示板のアドバイス、まんまだな。」
 五月蝿い。俺はコレが精一杯なんです!
 「どれから、使おうかなぁ。勿論、宿泊だろ?2時間じゃ足りないよ?」
 「・・・それ全部、試すつもりじゃないよね?」
 「流石に全部は無理でしょう。そうだな。5個位?」
 馬鹿じゃないの、この子。ケツが持たんわ!

 「えーと、此間の所が良いなぁ。温泉なんでしょ?」
 「うん。温泉。ちゃんと書いてあった。」
 「あ、あった。は、入るから。」
 「どうぞ、どうぞ♪」
 ん~何かエッチする雰囲気じゃないんだけど。

 部屋は、俺が決めた。落ち着いた部屋が良い。あ、空いてた。和室?和室もあるんだ。凄いな。

 「へぇ、普通の旅館みたい。窓無いけど。」
 いいながら、袋から玩具、出さないで下さい。

 「あ、あのさ、連れてきといて、いいたく無いけど雰囲気とか気にしない?」
 「ん?あぁ、イチャイチャしてから始めちゃうとか?気にしないけど、ご希望ならお応えしますよ?」
 喋りながら、手際よく玩具出すなってば。

 「よし、風呂溜めるか。時間あるし、マッタリするべ?」
 「うん、まぁ時間はあるけど。」
 溜まるまで、スッポンポンでゴロゴロ。
 「どれが良い?動かしてみる?」
 いや、もうどれでも良いよ。でも、周りを気にしないで、素っ裸でイチャイチャ出来るのは、良いな。他愛無いお喋りして、お風呂溜まるのを待つ。
 ピピッと湯が溜まったお知らせ。
 「温泉だ。ちゃんと効能まで書いてある。」
 「書かなきゃ駄目なんじゃない?確か。」
 そういや、利用料に入湯料も含むってあったな。
 「此間は、バスボムいれたな。返って勿体無かったな。」
 うん、何も入れなくても、トロッとしてて、肌に優しい。
 「うーん、気持ちいいなぁ。」
 「何だよ、普通に温泉に来ただけみたいじゃん。」
 なんかエッチ、どうでもよくなって来たぞ。
 「そうは、問屋がおろしませーん!」
 ザパァンと抱き上げられて、タオルに包まれた。
 「凛の努力、嬉しいよ。」
 「ん、俺、頑張ったもん。」
 クスクス笑い合う。蓮の首に腕を廻し、キスをした。

 「んっ、あぁっ!ハァッ、ハァッ!」
 スタートから激しかった。あの蓮が1ヶ月、禁欲したんだ。1人で処理もしないで。
 容赦ない愛撫は、理性を吹き飛ばし、欲望のまま蓮を求める。突き上げられながら、ボンヤリと時計をみたら、もう2時間。2時間も突き上げられてる。
 「も・・無理っ・・!」
 ありとあらゆる体液が溢れてる。俺が何度達しても、蓮は俺を求めて揺さぶる。
 「ほら、飛ぶなよ!俺、まだイってないぞ!」
 「うぁっ!んんぅ!ヒィィッ!」
 いつもなら、もう飛んでる。身体はガタガタ震えてる。どこ触られても、全てナカイキに繋がってしまう。
 抱き上げられて、蓮の膝の上。身体に力が入らないから、まるで、人形の様に揺れる。
 「掴まって?」
 怠い腕を何とか蓮の首に巻き付ける。双丘を掴まれ、下から突き上げてくる。
 「・・ヒッ・・ウウッ・・」
 もう、蚊がなくような声しか出ない。
 「・・れ・・蓮、好きっ・・」
 それだけ何とか伝えて、ガクンッと力尽きた。
 俺が気を失ってもどうやら蓮はやめなかったみたいだ。何とかイってから、ようやく昂りを俺から抜いた。抜かれる感覚で、気がついた。
 「・・・う、うぅん、蓮、激しいよ。手加減無しだもん・・。」
 掠れた声で抗議。
 「え~、俺、2時間耐えたんだよ?褒めて欲しいわ。」
 遅漏だ!褒められるか!泊まりなのに、2時間で力尽きたぞ。後、どうすんだよ!
 「さて。どれ使うかな。」
 「・・・待って。少し休憩さして。」
 「え~、まだナカイキしてる今、使った方が良くない?」
 身体、壊れるわ!ま、待て、待てってば!
 「じゃ、一個だけ。」
 個数が問題じゃない!俺の身体が持たない!
 「あぁっ!まだだって言ってるのに!」
 ブーンとモーター音と共に玩具が動き出す。
 「これ、凛が大好きなヤツの最新版だよ?気持ち良い?」
 「ヒィィッ!ウワァッ!ンアッ!ヒッ!」
 蓮の手元に視線を飛ばすとリモコンで強弱をつけてる。自分の意思とは関係なく身体が跳ねる。オーガズム狙いのアレ。エネマグラだ。
 「あぁっ!うんんっ!あぁ、ま、またイクッ!」
 脚が攣りそうな位、痙攣が止まらない。
 「ハァッ!アァンッ!アアッ!ウワァッ!」
 シーツを握りしめて、叫ぶ位しか出来ない。脚をバタつかせて、悲鳴をあげる。
 「そんなに良い?凄い反応っ。見てるだけで興奮してくるな。」
 「ハァッ、も、もうイッてる!イッてるから!と、止めてぇっ!」
 「ん?まだ挿れたばっかりじゃん。もっと楽しんで?」
 「ハァッ、ハァンッ!ヴヴッ、イクッイッてる!」
 楽しいとか気持ち良いとか超えてる。仰向けで、両手でシーツを握りしめて、背を反らし脚をバタバタしてもがく。身体をどうしても反らしてしまうから、玩具が床に当たり、深く挿さる。
 「ンアアッ!ヒッヒィッ!アウッ!」
 萎えた息子からトロッと透明な液体が漏れる。もう、出るものも無い。
 「まだ、弱だよ?強くして良い?」
 「ハァッ?ハァッ!ダ、ダメ!ダメェッ!」
 やめてくれるはずも無く。
 「ウワァァ!ヒィィッ!イヤァァ!」
 頭を振り乱し、背中は限界まで仰け反り、脚があまりの衝撃に膝を曲げて、空でガクガクッと震える。
 「グヴッ!ヤァァァ!ヒィッ!」
 普通のオーガズムが可愛く感じる。身体に電気が走る。涙がポロポロ止まらない。
 「ヒッ、ハッ!も、止まらないよぉ!ハァッ!」
 引きつけの様に痙攣が続く。
 「駄目だ。俺、我慢できない!ごめん、凛。」
 玩具を乱暴に引き抜くと自分の熱い昂りを再び突き立てきた。
 「アアッ!れ、蓮、蓮が良い!」
 震える手で、蓮の顔に触れる。
 「ごめん、ブレーキ、かかんない。凛、魅力的過ぎる!」
 蓮に揺さぶれながら、続くオーガズムの中、蓮から嬉しい言葉を聞く。
 「アアウッ!れ、蓮、好き!・・す・・好きっ!」
 蓮の熱い昂りで感じるオーガズムは最高に気持ちいい。身体はとうに限界を超えてる。だけど、蓮は俺の事、汚いとか見苦しいとか思ってない。魅力的だと言ってくれた。心も身体も両方でオーガズムを受け止める。
 「クゥッ!アァンッ、蓮、蓮っ!」
 「俺、ここだよ、ここに居る!」
 空を彷徨う手を掴んで、蓮が自分の首を掴ませる。
 「ハァッ、ンアッ!ま、またイクッ!イイッ!れ、蓮っ!アアッ!」
 「うんっ!俺ももう出るッ!ヴヴッ!」
 蓮の身体が小刻みに震えて俺の中に熱い迸りを注ぐ。

 「ハァ、さ、流石に休み無し2ラウンドは疲れるな。」
 ズルッと身体から引き抜く。ローションと蓮の体液が、トロッと溢れる。
 「・・ンッ!・・はぁ・・お、俺、2ラウンドとかじゃ無いんだけど・・・」
 まだカタカタ身体が震えてる。
 「よく、堪えたね。飛ばなかったじゃん。一回しか。」
 「・・・だって、自分で誘って寝ちゃうとか悪い。」
 「飛ぶのは、寝るとは違うよ。良過ぎて気を失ってんだ。こちらとしてはやり甲斐もあるけどね。ちゃんと意識あるのも良いよ。」

 とにかく、休みたい。腹も減った。
 「お腹空いた。なんか食べれるかな?」
 「うん、多分、冷食だと思うけど。頼む?」
 「うん、任せるからなんか頼んで。」
 と、伝えたと同時にスゥッと睡魔に飲まれた。

 「おーい。起きて?ほら、凛?」
 「う?うん、寝てた?」
 「うん。爆睡。3時間。チョー暇だったわ。冷めたけど、ほい、食え。」
 「うん、ごめん。頂きます。」

 まぁ、食った後も、また3ラウンド目。玩具も宣言通り5個位使って、俺がイキまくるのを眺めて楽しんだら、最後は蓮が入ってくる。その繰り返し。

「sexダイエットって知ってる?」

知らないし、知らなくていい!

当分、濃厚なセックスはもういいです。はい。


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