Day Walker

みさ☆バニー

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Day Walker 92

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あれやこれややってるうちに、天馬、2年生。また、隆君と同じクラスだったらしく、ハイテンションで帰宅。
「テン、落ち着こ。目の前に住んでんだし、毎日、登下校一緒だろ?」
「だって、もっとずっと一緒に居たいもん。」
「たまーには、距離空かせるのも、マンネリ防止だぞ。」
言葉に説得力がないよ、蓮。仕事の選び方、出張有無だろ?

GWに入ったけど運悪く、蓮出張。
「あー、何で、人が休んでる時に働かなきゃ行けないんだよ!」
「それは、GWが無い海外だからだ。」
「わかってるよ~、でも行きたくね~。」
「行けよ!タクシー来てんだろ!」

まぁ、例の事件以来、天馬と隆君のベッタリは、更に強くなって毎週末、うちに泊まりに来る。いや、良いけどね。もうね。玩具使ってないって事はエッチの回数増えたんだろね。ふ、複雑~。

蓮も出張から帰宅して、リビングでテレビ観てた。
「・・・ね、ね、凛、あ、あのさ。」
「ん?何?」
「ゴ、ゴム無しでさ、生でエッチしちゃった。に、妊娠しないよね?僕、妊娠しないよね?」
「あー、あー、んー、しないと思うよ。うん。大丈夫だと思う。」
隣で蓮、大爆笑。

「大丈夫かな?」
「大丈夫だよ。うん、次からまたちゃんとゴム使えば良いからね。うん。」

「イッテェ~、頭叩くなよ~。」
「笑い過ぎ。テン、本気で悩んでんのに。」
「純粋無垢って、最強だよな。怖い物知らず。」
「何で俺達から、あんな純粋無垢が産まれたから不思議だよ。」
「何だよ、それじゃ、俺達がヨゴレみたいじゃん。」
「充分ヨゴレだよ。気づけや。」

「凛が大丈夫だって。」
「そっか、良かった。アレ買うの少し勇気いるからねぇ。」
隆は体格もいいから、普通にコンビニとかで、買えるけど、僕はチビだから買えない。準備出来なくて、止めとこうとも思ったけど隆に抱きしめられたら、もう頭がポ~となっちゃって、止められないんだよね。

「でも、生の方が気持ちいいね。」
「うん、僕も。お腹がポカポカするの。」
「テン、絶対俺以外としちゃダメだからね。」
「うん、しないよ!隆以外にあんな恥ずかしい事しない。」
最近、隆も色々、そのエッチする時の格好を変えて来て、恥ずかしい時がある。でも、優しいから、痛い事しないし、無理矢理もない。
僕が人間じゃないってわかってからも態度を変えないし、分かった後の方が、その求められる回数が増えた。お陰で、玩具借りなくてすんでる。

今日は、凛だけ家に居る。
隆も昼過ぎから、お泊り。期末テスト終わって、久しぶりのお泊り。
「テン、キスしたい。」
「キスだけで、良いの?」
「それ以上も。」
「ん。」
目を閉じてキス。隆の爽やかな香りがするキス大好き。キスしながら、モジモジと動いて下だけ脱ぐ。
「テン、エッチだな。」
「だって、隆とキスしたら、欲しくなるんだもん。」
「じゃ、もっとキス。」
深いキスして、頭がホワッとしてくる。


「飲み物とオヤツ・・・」

あっ。

お邪魔しました。てか、天馬なんで下脱いでる?今からやるの?まだ、昼間なんだけどぉ!
駄目だ。完璧、蓮のコピーだ。参ったな。
まぁ、まぁ平和だから、いいか。

「もー、めんどくさい!」
「仕方ないだろ?自分で準備しなきゃ。」
「ゴム、隠せるかな?」
「・・・修学旅行に、コンドーム要らない。」
「え~。」

え~じゃない、もう。頭ん中、それだけか?成績、下がってんだけど。
「ちゃんと、学力と交際両立出来なきゃ駄目。わかってる?」
「わかってるよ。下がったのは勉強してなかったからだよ。隆は関係ない。」
いや、充分関係あるだろ。試験の間、こっそり玩具持ってったの知ってるからな。
「折角、旅行、同じ班で、席も隣なのにエッチ駄目なの?」
「・・・・駄目です。」

「へぇ、おもしれーな。」
「ちっとも、面白くない!」
旅行中だから、蓮がベッタリくっついてくる。
「まさに厨二病だな。」
「蓮もな。」
もう、半日置き位に、襲って来てクタクタなんだけど。

「もう、ヤダ。疲れた。」
「まぁまぁ、そう言わずに。」
また、服、めくられた。こっちは、まだ前の余韻が残ってて、身体に力が入らないのに。
「ハァッ!ん、も、もうヤァッ!」
舌で秘孔を舐め回す。
「ビクビクッて、してるよ?気持ち良いんでしょ?」
「良いけど、限度があるっ!もう、ヤダ!」
もう、何度も挿入されて、柔らかい秘孔は、蓮の指を易々と飲み込む。
「ん、ふぅっ!んあっ!あぁっ!ん、ヤッ!」
「中から、俺のが、溢れて来たよ。」
一度や二度なら、身体が吸収するけど、こんなに連続で中出しされたら、無理。
「言わなくていいっ!」
「お、頑固だな。柔らかいし、挿れていい?」
「イヤって、言ったって挿れるだろ?もうっ!」
「そんな投げやりな、エッチは嫌だなぁ。」
「テンが居ないからって、まとめて求められても、身体がもたないよ。」
「でも、投げやりは嫌だなぁ。」
チュッチュッとキス。はぁ、俺も絆されて弱いよなぁ。天馬だけに言えないや。
蓮の首に腕を巻きつけて、キスに応える。
「そうそう。愛情の確認だからね。愛してるよ凛。」
「クタクタだけどね。俺も愛してる。」
脚を開いて、蓮を受け入れる。


蓮との交わりが、そう、これが最後になるなんて、思わなかった。


「パパ、なんかね、1人で帰ってくる時、後ろになんかね、付いてくる気配がするんだ。」
「は?何かわからない?」
「うん、なんかね、気持ち悪い。隆も委員会とかで一緒に帰れなくなったから、怖くって。」
「人が、それ以外か。分かるか?」
「う~ん。なんか臭い。微かだけどね。なんか臭う。」
俺と蓮の目が合う。
「臭うのか。そうか。帰りは凛か俺が迎えに行こうか?」
「いいよ。学校目の前だよ?平気。」

「じゃ、行ってきます!」

天馬の元気な姿、普通の中学生の姿がこれが最後だなんて。
俺が見た愛しい我が子の最後の笑顔。

「いってらっしゃい。」

人間の家族ゴッコに終わりが来た。
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