転生ギフトでドラゴンを貰いました。

銀狐

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俺は隠れるぜ!

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「わ、わっちが!?なぜ!?」
「今日からやるのは無詠唱の練習!昨日使っていたでしょ?」
「それならほかにも――あれ?」

 俺のほうに来ると思ったから後ろに隠れています。
 残念だったな。

「まあまあ、少しだけだからさ!」
「…わかったでありんす」

 逃走成功。
 もう教えるのはこりごりだ。

「何をすればいいのでありんすか?」
「昨日使っていた鬼火を無詠唱で打ってほしいの!」
「どっかに飛んでいくかもしれないでありんすけど…」
「大丈夫!そのときは私が対処するわ!」

「では!おりゃあ!」

 俺と戦った時に先手必勝とか言いながら打ってきたやつだ。
 やっぱり思った方向に飛んでないらしい。

「むぅ…」
「落ち込むことはないわ!無詠唱で魔法が出てくるだけでもすごいことよ!」
「そうよ。私たちでも使えないこともあるわ」

「まず無詠唱魔法は大きく分けて3つ、1つ目は魔法名だけ、2つ目はさっきのフウちゃんみたいに掛け声や何も言わないで使う場合、3つ目は他の魔法名を言いつつ別の魔法を使う方法があるわ」
「最後のはまずできないから覚えなくてもいいよー」

 2つ目の場合は人それぞれで違ったりする。
 俺は頭の中でイメージしている。
 ほかにも感覚でやったり、声を出さずに口パクで使ったりする人もいる。
 俺の場合は3つ目は厳しそうだな。
 2つともイメージしちゃいそう。

「使う魔法はさっき練習していた魔法ではなくてみんながよく使っている魔法にしたほうがいいわよ!使い慣れたほうがやりやすいから!」

 俺は水、シロは火。
 ガウもシロと同じく火でクロは影だっけか?
 リーシュちゃんは、どれでも使えるでしょ。

「シルヴィ先生はどんな魔法を使うの?」
「こんな魔法よ、えいっ!」
「「「「「おー!きれー!!」」」」」

 氷の魔法だ。
 俺たちの周りに結晶の形をしていてとてもきれい。

「とまあ、こんな風に詠唱なしでも使えるようになるともっと便利になるわ」
「というわけでやってみようか!」
「「「「「どうやって?」」」」」
「「気合い」」

 この2人、教師に向いてないでしょ!

「あともう一つは何回も使っていくうちに覚えたりコツをつかんだりすること」
「私は気合い派だけどね!」

 俺は断然数をこなして覚える。
 ほかにも魔力を流すときに変換とかあるけど。
 ややこしいからこれはいいや。

「シロ、ちょっと」
「どうしたのー?」
「間違っても口から火を吹いちゃだめだよ」
「じゃあどこから出せばいいの?」

 ドラゴンの姿ならまだしもその格好で口から火を出すのはなんか…。
 ギャップがすごいことになる。

「手からとかはどう?」
「わかった!そうしてみるよ!」

「よし!じゃあやってみようか!」
「もし早くできたらどうすればいいんですか?」
「別で使っている魔法を試したりするといいわよ!もしなかったら私たちに聞いてね!」

 とまあこんな感じで始まった。
 さて、さっさと終わらせてもつまんないし。
 みんなを見てみるか。

「ところでクロ、影の魔法ってどういうの?」
「こういう魔法よ!我が影よ、目の前に立つ者を縛れ!影縛りシャドウ・バインド!」
「ムウッ!」

 クロの影が動いたと思ったら目のまえが真っ暗になった。
 なにこれ!怖い!
 手も足も動かせない!

「クロー!ジルをいじめちゃだめ!」
「そんなつもりはなかったんだけど…」

 シロの声が聞こえる。
 俺が見せてって言ったからこんなことになった。
 なかなか抜け出せない。

「はいっ、私の魔法はこんな感じよ」
「なかなか怖いな…」
「便利な魔法よ。教えてもらった麻痺の魔法が使えなくてもこれがあれば十分!」

 たしかにそうだな。
 麻痺も動けないようにする感じだし。
 耐性とかあったら効かないだろう。

「じゃあこれで練習するの?」
「そうよ!これぐらいしか使ったことが無いからね」
「そうなんだ…」

 攻撃の魔法はないらしい。
 それでも十分強いけど。

「シロはどんなの?」
「見ててね!ファイアー!」
「おぉー!」

 言った通り手からしっかり火をだした。
 ただちょっと火が大きい。

「ずいぶん強い火撃ファイアね!」
「普通だとどれぐらいなんですか?」
「これぐらいよ!火撃ファイア!」

 ざっと見積もってシロの1/4倍。
 もう火撃を極めましたぐらいの差。

「シロこれが一番得意!」
「そうみたいね!これを詠唱なしで使えたら相当強いわよ!」

 先生は火を見てから来た。
 まさかすでに詠唱なしだとは思わないよね。

「せんせー!」
「ガウくんね。今行くわ!」
「せっかくだし俺たちも見に行くか」
「「うん!」」

*

「なかなかうまくいかないんだけど…」
「どの魔法?」
「この魔法!火を剣に具現化!火ノ剣カグツチ!」
「「すごーい!!」」
「かっけぇ!」

 すげえ!
 ファイアソードだ!
 剣に纏うのではなく火をそのものを剣にしている。

「熱くないの?」
「オレは熱くないけど、ほれ」
「あっつい!」
「オレ以外だと熱いみたい。父さんとかは大丈夫だったけど」
「恐らくガウくんのお父さんもその魔法を使えるからじゃないかな?」

 またやけどするところだった。
 最近は火の難がひどいらしい。

「ちなみにどこまで出来たの?」
「ちょっとまって、フンッ!」
「…ちっちゃいね」
「そうなんだよ。これじゃあ剣じゃなくて包丁だよ」
「でも形はしっかりしているね!大きくしようとするとどうなる?」
「おりゃ!…こんな風になっちゃう」
「ありゃりゃ」

 小さいと形は綺麗だけど大きくしようとしたら火が散乱しちゃってる。
 もはや雲みたいな火をつかんでいるだけ。

「それはそれで強そうだね」
「けど思いどおりは動かせないよ?」
「それじゃあだめかぁ…」

 思い通りに動かせたら強いだろう。
 煙に触れるとやけどをする。
 エグいなぁ…。

「あとは徐々に伸ばしていくしかないかなぁ…。」
「んー、それでやってみる!」

 ということでガウの目標がきまった。
 あとはシルヴィ先生の班がわからないけど。
 あっ、リーシュちゃんを忘れていた。

「リーシュちゃんは?」
「回復魔法をやってみる…ということにしたわ」
「元々できるんだね…」

 さすが神様。
 暇そうだな。

「ジル、今暇でありんすか?」
「ん?まあ暇と言えば暇かな」

 一応できるのはあるにはあるから今日はみんなのを見てみたい。
 みんなのを見終わったら暇になるけど。

「ジル!シロとクロはリーシュちゃんといるね!」
「はいよー。みんながんばってねー!」
「「「はーい!!」」」
「暇になったでありんすね」
「そうだな」

 みんな行っちゃったしいいか。
 ラウくんとシャルちゃんとネルちゃんの魔法も気になったけど。
 今日中にみたいってわけじゃないし、いいか。

「それで何するの?」
「そちの魔法は水でありんすよね?それなら相手にするのにちょうどいいと」
「ああ、消火用ね」

 それなら任せてもらおうか!
 消火ならシロで慣れたしな!

「それにそちなら頑丈でありんすから」
「そんなことはない…」
「火にも強そうでありんすからね」
「そんなこともない…」

 俺は何か?
 サイボーグか何かなのか?
 俺も死ぬときは死ぬぞ!
 ただ周りに神様がいるから死ぬ確率がぐんっと下がっているだけ!
 しかも今は離れているし!
 ちょっと緊張してきた。
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