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37、魔界遊園地 上
しおりを挟むゆっうえんち、遊園地~
渡されたパンフレットを早速広げる。
実は遊園地に来るのは生まれて初めてなのだ。
今までは行ける所に遊園地なんつーファンシーなもんは全然なかったし、そもそも行く仲魔もいなかったしな
昨日興奮してなかなか寝れなかったぐらいである。
つかワニまだか?
まだ入口かよと視線をやれば、ワニの前で何かゲートの職員がまごまごしていた。
おい、ビビらせてんのか?
そんな暇あったら早くいこーぜ、全制覇してーんだよ
もう置いていくか、どうせ精算の時に呼べば一瞬で来るだろと決めていると、タイミング悪く解放されたワニがのっしのっしと近付いてくる。
職員がんばれよなー
思わずゲートの方を見れば、一目散に一魔がどっかに駆け出している。
おい、客押し付けられた他の職員真っ青だぞ。客の受け持ち二倍だぞ?逃げていいのか?
まぁ職員の野郎の今後の人生なんざ知らんので「遅い」とワニの尻尾を蹴っておく。
理不尽?知るか。遊園地のスタートダッシュを遅れさせた罰の前じゃ当然だろ
「つかワニよ、仕事あんだろ? 財布だけ渡して別行動しなくていいのか?」
「おー、まぁ回ってたら向こうから来るだろうしなー」
「ふーん?」
変な仕事だが、それよりも…と周囲を見回す。
「正直、今ワニと来てめっちゃ後悔してるわ」
「トカゲなんでだー?」
「ワニ気付けよ! こちとらこんな珍獣扱い嫌なの! 繊細なの!」
「トカゲがかー?」
「あ? 何か言ったか?」
手で殴るとこっちがぶっしゃーといくので足でヤクザキックを繰り出すと周囲の輪がどよめきと共に広がった。
おい待て、そんな意味不明生物を見るような目でこっちみんじゃねえ
ワニと同類と思われるとかマジ癪過ぎてヤクザキックが止まらんだろが
3分経った。
「トカゲー、担ぐかー?」
結論、ワニの目が思わずえぐりたくなる目になっただけだった。
「う、っはぁ、っせばーかばーか。これで、許してやる。ワニ行くぞ」
「おー」
呑気にのっしのっしと付いてくるワニに無駄にエネルギー使っちまった感が満載である。
まじくっそ、ワニめ禿げろ。あー、しんどい
ワニが動くと一緒に周囲の野次馬の輪が割れていく。
はぁ、視線がマジ鬱陶しい。こちとら遊園地を満喫したいのだ。
…まぁこの視線の理由もわからなくはないんだがな
ガシガシと髪を掻いて舌打ちと共に周囲を改めて半眼で見渡せば、それだけで魔混みがびびった様に広がった。ワニの威を借りてるとはいえ雑魚の視線でである。
どちらかというと異物はこちらなのだ。
簡単に言うとおままごとに大人、保育園に大人乱入とか変だろ?
そもそもの話、魔界遊園地は主に下位魔族達用なのである。
そりゃそうだ、魔界を歩くだけで毒沼も数万キロの山岳も煉獄凍土何でもござれだ。スリルと死なんざ欠伸が出るほどそこらに転がっている。そこそこ実力がある奴等なら、わざわざ金出してこんな子供騙しの場に来ずとも生息圏からふらふらと出て歩き回るだけで十分なのだ。
しかし下位魔族達は違う。日々の生存競争に加えほんのちょっと好奇心でスリルを求めちゃあ、大抵の奴はぱっくんちょか環境にぽっくり逝かされちまう。少しのスリルにベットが命とはなんとも分が悪すぎる賭けだ。しかも勝率一割以下な。マジくっそ
まあ魔界流に言やぁ弱いのが悪いっつーのもあるがな
ちなみに中位魔族以上の中には、この遊園地を弱虫の巣窟だとバカにする奴らも多い。
「トカゲどこ行きてーんだー? スカイフォールかー?」
ワニが見ている先で職員鳥族達が客を掲げながら上下左右に飛び回っている。
遠目だから見にくいが、あれ絶対口からシャワーってるな
うげ、ワニの思い出して胃がうっぷ
つか明らかさっき乗った時と降りた時の体積が違うスライム客が居るんだがそれはいいんだな
いや、喜んでそうにぷるってるし何も言わんが
「ばっかお前のせいで時間無くなったのー。あんな経験したことあるやつよりもまずは絶対これだろ」
「おー、死海ゾーンなー。トカゲ海見たこと無かったかー?」
「ああ、人間や野蛮な魔族いっぱいの界境に行ったら命幾つあっても足んねーだろ」
「じゃあ今度本物に連れてってやるよー」
「お、マジか、いやでもその近くの戦場でぶっ刺されたの覚えてんだが」
「今度はぜってー無傷で返すぜー?」
「お前が信用ならん」
主に喰われたり食べられたりぶしゃーったりな
えー、と煩いワニを無視して死海ゾーンに急ぐ。
あ、なんか変な毛玉蹴った。悪いな
さて、きゃいのきゃいのしている下位魔族達だが、私含め偶には娯楽も欲しいのである。特に魔族はスリルを求める本能が強いからな。戦闘狂なんかいい例だろ
つまりここは基本命を賭けずともそういうスリルを味わえる場というわけなのである。
ちなみに基本つったのは職員も客も大雑把あほどもな魔族だからな
さっきのスカイフォールで言うと手が滑って客が地面のシミになったとかあるっつーだけだから
ちらりと入場口横を見れば確かに利用規約に命落としても保証はせんって血文字風じゃなくてリアル生血で書いてるしな、うん
ワニが近付くと雑魚の本能なのか近くの影や茂みに隠れていくので道が割れていき楽である。
うちの財布がすまんな
そうこうする内に死海ゾーンに到着した。
天幕に遮られて中が見れないが、それが余計楽しみを煽る。
職員に着替えがどーのと言われたが、こちとらワニに喰われ慣れしてるからな、着替えはばっちりだ。
…自分で言ってて悲しくなるわ
ワニはどうせすぐに乾くだろうし、早く行こうぜ
「おいワニ、死海っつーのは空飛んでるみてーに浮くんだろ? このパンフぱちもんじゃねーよな?」
大ホラならワニに突撃させて死海破壊させることも厭わんぞ
「おー、ついでに真っ黒でしょっぺーぞ」
「まじか。真っ黒でしょっぱくてでかくて浮くんだな! 海ってやべーな」
「海はまたちげーな。波があって青っぽくて死体がいっぱいが海だな」
「なんか海行きたくなくなってきたわ」
若干萎えていると順番が来た。
幕が開かれる。
底の見えない真っ黒い水溜まりが一面に広がる様に、思わず興奮してワニをべしべし叩いてしまった。
手から血が出たがそこに水あるしな! 洗えるな!
「おいワニやべーな!! これ穴掘って水入れてんのか? すげーな!!」
「トカゲ楽しそうだなー」
何かワニの方から悪寒がしたので全力で死海へと飛び込んだ。
未知への恐怖と高揚感よりも隣の悪寒である。
おいこっち見んなクソワニ、腹減ったんなら後ろ見てみろ、肉屋あんだろが
ちょ、店主逃げてんじゃねえ
「トカゲ腹減るわ」
「知るか、さっさと食い物買ってこいや」
「なートカゲ」
「ああ? 別行動にすんぞ。財布だけ置いてけや」
毎度突然過ぎんだよこのばかやろう。朝飯ちゃんと食ってこいよ!
しっしとばかりに下位魔族やら砂やら水やらをワニにぶっ掛けていると、あきらめたのか近くの肉屋に突入していた。
肉屋に対して周りの店主が合掌している。ざまぁ
ぷかぷかぱしゃぱしゃと楽しんでいると、口の中に死海の水が入る。
やっべしょっぱ!!
うへ、水飲んで水欲しくなるとはこれ如何に
なるほど、通りで真水屋もあるわけな
ぺっぺとしていると近くで浮いていた下位魔族達の話し声が聞こえた。
ワニがいないせいか近寄っても避けられる心配はない。
…今雑魚って思った奴殴るかんな
「なぁ知ってっか? ここって特別な客は裏ゾーンに行けるんだと」
「あーどうせ噂だろ? 上から見てもそんなとこ無えし。あっても金持ち用とかで俺達にゃ無理っしょ」
「浪漫無い奴だなぁ」
「まぁ今満喫してるしいんじゃね?」
ふーんとばかりにその横を通り過ぎていると不意に足元を何かが触った。
「あ? 何か…」
思う間にするりと蔦の様な何かが足に絡みついていく。
偶然的でない感覚に思わずぴりりと首筋の毛が逆立った。
これは やばい
「ッおいワッ――」
呼ぼうと開いた口に海水が入り込んだ。
咽る様に開いた口から気泡がごぼごぼと上がる。
必死に水面へともがくが、足に絡みついた何かはその間にも底へ底へと凄まじい力で引っ張ってくる。
一体何なんだと焦りと混乱が混ざりつつ反射で閉じてしまっていた目をこじ開けた。
痛みは無いが視界は滲み、真っ暗でしかない。
先程まで空の様に浮かせていた水が今は絡みつくようで重たい。
何とか体を曲げて足に触ると、ぶにょりとした感触が手に伝わった。
何だ?触手?
何かで見た気が―…
あーっクソッ!蜥蜴族らしく自切能力目覚めろよ!!
息が苦しくなりヤケクソでぶっとい触手に噛み付いていると、突然腹を締め付けられた。
次いで激しい叩き付ける様な水音と共にぽーんと体が宙を舞う。
空中でハッと咽るように海水を吐けば、一緒に血反吐も飛び散った。
あ、これ内臓お陀仏ってんな
ひゅーんという耳鳴りと寒さ。ガチ寒い、ああ魔界のお空がぐんぐん近付いていく不思議。
内臓ぐしゃってて塩水と鉄分コラボで口内も昇天しそうですぜワニさん。
おい、助けてくれるのはいいがな、主にというか十割お前の攻撃で重症なんですがワニさんよ
簡単に言うとワニが腹掴んで水面へと投ぶんげたのだ。上空百メートルくらいな。今も上昇中な。ほら死んだ目になるだうおおぇ落下やめっ落ちる系マジ無理だからああ
折角治った内臓もぎ取りたい程度に吐きそっ
もうアトラクション盛り過ぎだから!!!
耳鳴りと吐き気と眩暈越しに凄まじい水音。
落下しながら下を見ると海面にまたばかでかい水柱が出来たのが分かった。
ぎゃーぎゃー逃げる声と歓声。ワニが戦斧を振り下ろしたんだろ……
歓声あげるとかマジでスリルバカどもめやめろ脳内に響く…
…おえっぷ
口内から乙女にあるまじきものがおろろろろ
「…」
落下と精神的ショックを受けて若干涙目な私は決意した。
今も落下中なのに少し楽になりましたが何か?
口内酸っぱ生臭いですが何か!?
これは血反吐ですから何か!!?
この乙女的尊厳の回復にはワニとあの触手をフルボッコにするしかないと思いますが何か!!
「そもそもワニ来んのがおっせぇんだよ!!」
無茶ぶり?知るか!
大声で叫べばワニが呑気に海面から手を振った
お前沈まんのな。その呑気顔待ってろ触手の後にすぐぼこってやる
「おー悪ぃ悪ぃ、ちと衝動抑えててよー。トカゲは何処でも死に掛けるなー」
「主にお前のせいでな! 絶賛内臓爆発してて死にかけたわ! つか今もペースト間近だわ!!」
口内もテロってるしな
どんだけ人体を爆発させる気だ
見れば海面が唸って横幅にmとかありそうな触手が海上で暴れまくっている。
あれ絶対ワニが攻撃したせいで怒ってるだろ
てかこれもうすぐ海面激突…
「おいワニ受け止めろよ? 優しくだぞ!? ぬーぬーレベルでだぞ!?」
じたばた空中で焦ってたらふと気づく。
てかあれ? ワニ思ったより遠くね?
つかこれあの触手が見事に直撃コース――…
あ、これ木端微塵ルートか
思わず遠い目で遊園地なんつーファンシーなもんに来たことを後悔していると、呑気なワニの声がいつも通り聞こえた。
「おー、んじゃそっち跳ぶわー」
どっちが先か分からない轟音がし、水飛沫が盛大に掛かって目の前に迫っていた半透明の触手がずるりと切れる。そしてそれすらも荒れ狂う波に加わって更に荒波を発生させる。
いいお天気なのに局地的暴風雨やべえ
ぐえっ
無事?ワニの腕に米担ぎされた状態だが、全然助かった気がしないぞクソワニめ
「トカゲ楽しんでるかー?」
「ひたひひれた…ペッ、このばかわに、あれ串焼きにして次のとこ早くいくぞっ。死海なんて二度と来るか!!」
「あーそれなんだがよー」
びっしゃばっしゃと海水の滝雨に打たれて波にも揉まれつつ吠えていると、珍しく歯切れの悪いワニ。
つか普段ならもうとっくに終わらせてるだろうしな
その癖普段通りワニの鱗で絶賛皮膚ゴリゴリだがな
切れ味押さえろ
つか何だよ
「あれ裏アトラクションなんだとー」
「は?」
ワニが戦斧で指した浜辺で、よく見ると職員らしき魔族が両手を振っている。
遠すぎて聞こえん
っつーか主にさっきから後ろでぶん回されてる触手の轟音のせいだがな!!
「ワニあれ何て言ってんだ!? ッペッ! あーもう触手うぜー!」
「そだなー。クラちゃんがびっくりしてるんで帰ってくださーい、だと」
「クラちゃんって誰だ!? つか言われんでも帰りたいわ!!」
ばっしゃーんと真横に触手が叩きつけられる。
海水が吹っ掛けられて波に揉まれる。
無駄にワニ浮き輪で沈まんしな
うへ、ミンチの恐怖よりも酔いへの気分悪さに勝敗がおろろ
ぐったりしてると、叩きつけられた触手にワニが飛び乗った。
ぐえっ、重力が
ワニ、固定すんのはいいが爪が腹貫通してっぞおい
そのまま触手を足場に蹴り返して、一瞬の間に浜辺へと二人戻っていた。
そんなことより早く爪抜け
おいきもいから爪舐めんなこのバカ!
「ってかおいこら職員、訴えて金毟り取るからな! あんなデカいの何で生息してるのに気付かねーんだよ!」
「もーお客さんこそ慰謝料取りますよー!? うちの裏看板娘いじめちゃダメですよ!!」
「どこがだ!? どこからツッコめばいい!?」
びしっと職員が笛を吹きながら触手を指差した。
笛が聞こえた瞬間触手の動きがぴたりと止まる。
ついでにわーきゃーと波に揉まれて楽しんでた雑魚共も藻屑と消えたのか知らんが静かになる。
そこでハッと思い出した。
白い触手、海水に生息、何百mと成長、そしてクラちゃんという単純な名前。
そうか、こいつ
「クラーケンか!!」
「クトピアスッサラーダバダのクラちゃんに決まってるでしょ。もう!!」
「分かるか!!!」
初耳だわ!!
確かに現れた全貌をよく見れば巨大イカならぬ巨大クラゲである。
魔界大全の何ページめにいるんだよ
何十本もの触手がうごうごしてるので若干ワニを盾にしていると、職員に詰め寄られた。
こいつさっきからワニに全然ビビらねえ、神経イってんのか?あ、違ぇこいつ目に入ってねぇのか。つまり猪突猛進ばかか
「お客さんクラちゃんあんなに泣いちゃってるじゃないですか! あんなに水分出して半透明になっちゃって…。頑張ってお客さんを楽しませてあげたてのに…ねぇ」
ねぇでこっちに向き直るんじゃねぇ
死に掛けて楽しめるかばーかばーか!
振動がした。確かにスライム(×万倍)の如くぷるってるが…
職員の視線が痛いのでワニの背中から反論する。
ちょ、ワニ尻尾巻き付けんじゃねぇっ、調子乗んな
「完全食料目的で海に引きずり込まれたぞばーかばーか」
「お客さん知識不足ですねぇ」
ふっと鼻で笑われた。
おいワニ行け
「ひゃっ、ク、クラちゃんは真水しか食べないんで、それで死海が出来てるんすよ! お客さんそれに言いませんでしたか!?」
「ああ? 何をだ」
ワニ号を発進させていると職員は慌ててクラちゃんの方へ逃げつつ言った。
何かって何だ? 名前とかか? さっき知ったくらいだし何言ったか全然思い出せん
首を捻ってると得意げな顔で職員が共に訓練した成果だとどや顔する。
とりあえずワニをけしかけた。
コイツこりねえな
「ひゃわっ、う、裏アトラクションですよ! だ、だから満喫したいなぁとか!」
「ああ?」
………。
思い出そうと振り返る。
振り返る。
………。
うん
「言ってねぇな」
「え」
「それ言ってたの隣を泳いでた奴等だな」
「あ」
言った瞬間職員の目が泳ぎ出した。
タイミング良く飯をくいっぱぐれたワニの腹が鳴る。
地響きがした。
よく見たらクなんちゃらも局所的津波発生装置と化していた。
ふーっ
ぽたぽたと海水が全身から滴る。
「い、いやまぁまだ訓練初めて三ヶ月なんで…」
職員が急に愛想笑いしだした。
おう
くいっと親指をお空に向ける。ほら、笑顔ってこういうのを言うんだぞ
「よし、ワニ行け。紐なしスカイフォールさせてやんな」
「おー、いいけどトカゲ腕一口だけ」
「却下」
ぎゃあぁぁぁ……
という声がお空に消えるのを確認する。
よし、出るか
とっとと死海ゾーンを去る。
はぁ、マジで疲れた。
正直いらん体力しか使ってねぇ気が
魔界遊園地恐るべし
あ?職員?クラちゃんとの愛と勇気と絆があれば生き残るだろ
ぐったりしつつパンフを広げる。
ワニ上からどけ
影で見えん
「トカゲ楽しいなー」
「どこがだ!!」
呑気にワニがゴロゴロ笑う。
このバカ鈍感能天気ワニめ!
とりあえずワニを蹴っ飛ばしてボロボロのぐしゃぐしゃになってる死海ゾーンから次なるゾーンへとさっさと移動することにした。
もう帰りてえかもだが
後書き
◇クラちゃん◇
年齢で言うと31歳の乙女♡ 乙女です←
がんばり屋でまじめないい子
だけど珍しい種族なので中々相手が見つからないうちに行き遅r…げふんっ
だって彼女が知ってる一番身近な独身異性は350歳年上なんだもんっ←
最近では数が多く有名所なクラーケン達の中からお相手を探そうと計画中
でも奥手だし職場の都合上よくお引越しするので、まだまだ前途多難な模様
クラちゃんのお相手は見つかるのか!?乞うご期待☆☆
え、職員? 無事クラちゃんがキャッチしました☆
職員「最近クラちゃんと居ると胸が高鳴るんですよねー」
…乞うご期待☆?
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