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38、魔界遊園地 中
しおりを挟む「なートカゲー」
「あん? 何だワニ」
「腹減った」
「私もだ」
「食っていいかー?」
「私以外な」
「ちぇー」
腹減ってんだから分かりきったこと聞いて無駄なエネルギーを使わすんじゃねえ
のっしのっしぽったぽったと足音と水音響かせ次なる目的地へ。
しかしその前に何か食わねば行き倒れそうだ
何故遊園地で餓死せねばならんだ
燃費悪いんだから今ワニに喰われたらもう一歩も動けんぞ
倒れたところをお掃除スライムに溶かされるぞ
うぎゃーという昼寝してるところを間違ってお掃除スライムにお掃除されている奴の悲鳴を聞き流してカロリー補給場所を探す。
まずは腹ごしらえである。
腹が減っては遊べねぇ
「トカゲ―」
「物欲しそうに見んじゃねえ」
ほらさっさと行くぞとワニを置いて歩き出したらドンとぶつかられた。
うげっ
犯人はすたこらと魔混みに逃げやがる。
おい謝れやごらあ、ワニけしかけんぞ
腹減り過ぎて立てないので、ずしゃあと地面にハグしながら思っているとワニにひょいっと担がれた。
おうワニ、そのまま運んでく―――
「血」
「あ? あー、出てんなー。あの奴探して後ろから飛び蹴りしてやろうか迷うわ」
残りの残存エネと相談していると、ワニが牙を近付けた。
舌が伸びてべろりと治った血の跡を這う。
じゃりべちゃりと砂交じりの音がする。
「ワニ味見すんなバカ!」
「…」
「こんのクソ食欲煩悩ワニめ!!」
ぼんやりしたワニの様子から嫌な予感にじたばたするが、案の定すりむいていた腕をぺろっと舐めるついでにむしゃぱくされた。
こいつマジ許さ―――だめだ腹減り過ぎて怒るエネすらねぇ
完全エネルギー切れである。腹減った。
「お前少しは待てをだな…」
「んあ? …おー」
「くっそ、返事も雑になりやがって」
ぐてーと何処かのクラゲばりにへんにゃりした私を肩に担いでのっしのっしとワニが歩く。
だから鱗が腹に刺さってんだよ…
ぶらぶらとワニに運ばれながら横を見る。
ワニは珍しくどこかぼんやりと遠くを見ている。
何だ余韻でも浸ってんのか?
うむ、我が血液が若干歯についてるシュールさな、はぁ
もうこの駄ワニめ…
「ワニよ」
「おー、何だトカゲ」
「お前最近待てを聞かなくなってねーか?」
「…おー」
「どっちだよバカワニ。最初の頃レベルとかもう無理、死ぬかんな」
こいつと出会った時を思い出す。
待てのまの字も知らずに毎時間むしゃぱくぶしゃぱく……
うげ、ぜってー無理
あの時は餓死し掛けがデフォだったのもあって耐えれてたのだ。今なら精神力が死滅する自信があっぞ
「おー」
「お前聞いてねーな」
べしべしとワニの空っぽ頭を叩いていると、いい匂いがする。
勿論ワニからじゃねえ
んあ? 飯屋か?
「ワニいい匂いすっぞ。あっちあっち」
「どっちだー?」
「何だ鼻までバカになったのか?」
「トカゲが近過ぎるとそっちに持ってかれてなー」
「うげっ、変態臭いわ! 自分で歩くから離せバカ!」
「トカゲ暴れるとまたケガするぞー」
「ワニの鱗でな! 確信犯か!」
無駄にカロリー使っちまった
ああ? 何の話してたんだっけか、まあいい
担がれたままワニの背を膝蹴りして進ませる。ポテト屋があった。
めっちゃうまそうだ
並べ並べと急かしていると、ワニが後ろに立った瞬間目の前に並んでいた下位魔族が草むらに逃げた。
前に一歩進む。
前に立っていた下位魔族が飛び立った。
前に一歩進む。
前に…
「こういう時は便利だな」
「褒められたんか」
「尻尾動かすんじぇねぇ! 揺れて食いづらいわ!」
秒も待たずに食べれたのはよかった。
店主までビビッて鬘を油に落として揚げちまってたのはさすがに可哀そうに思ったが。
びったんびったんする尾のせいで微振動しながらポテトむしゃむしゃ。
うむ、うまい
「トカゲ俺もー」
「カバーでも食ってろ」
「じゃあトカゲごと」
「冗談だからやめれ」
ポテトを奪われる。
くっそマイカロリー分が減ったと思いながらワニタクシーで目的地にたどり着く。
やっぱ魔界遊園地と言ったらこれだろ
死海? そんなもんあったか?
「ようこそ無敗の荒野へ~。当ゾーンではどんな方でも無敵無敗の気分を味わって頂けます~」
「おっしゃついに来たぞ!!」
「トカゲ俺と居たら簡単に味わえるぞー?」
「ばっか自分目線でやるからいーんだろ?」
そう、この”無敵の荒野”は雑魚の夢満載の魔界遊園地らしい人気トップゾーンである。
出てくるモンスターはドラゴンやらコカトリスやら、姿形は凶暴凶悪なものばかり出現するのだが、どれも魔術で作られておりスライムでさえ倒せる安心安全設計の雑魚なのだ。
そりゃそうだな、強いの作ってたら裏方魔族の労働環境劣悪だろ。魔力注ぐのを薄め薄ーめの雑魚で作っても、来場者分何千匹作んなきゃっつー話だ。多少のクオリティダウンという名のバグも致し方なしという話もすでに調査済みである。
ちなみにドラゴンに猫耳生えてたり、ケルベロスの頭が全部コカトリスになってたらしい。見てみたいような恐怖映像な様なバグである。
ん? もしかしなくてもすでに裏方死に掛けか…?
まぁ私としては楽しめたらいいか。南無南無
ちなみにこの間も担がれ中である。
私としては鱗刺さるから離せというのと歩くの面倒というので、結論どっちでもいいが、ワニ的には肩担ぎが気に入ったようだ。
「二時間待ちかー」
「そうだなー」
のんびり最後尾に並ぶと、目の前に居た土スライムが地面に沈んだ。
んあ?
ワニが一歩進んだ足元でぴぎゃっという声がしたが、その前に並んでたカップルがバッと両サイドに分かれる。
おお、こりゃまさか
更にその前に居た爺さんが泡吹いて倒れたあたりで職員がすっ飛んできた。
どうやら先に入れてくれるようだ。
つか警備が物々しい。
めっちゃザワついてんな
「トカゲ―、先入れだとよー」
「ワニを優待切符というには微妙だな」
周囲の惨状を眺めてつぶやきつつ、待ちに待った?無敗の荒野ゾーンである。
んあ、なんかテンション上がってきた。
よっし下ろせワニ、お前と居ちゃ意味ねー
ばっしばっしとタップすると、渋られる。
無視して目潰しを決行して指をあーんされたが、ようやく地面に立てた。
ふう、よし行くぞ!
「お客様、どの様な敵がご希望ですか? 当方ドラゴンから始まり、図鑑内のほぼあらゆる魔族やモンスター、勇者まで取り揃えております」
「へー、歴史上の侵略者までいけんのなー、じゃあ今の魔界の有名人とかでもいけるのか?」
「勿論可能ですが、魔王様方へは不敬のため選択不可ですし、現在存命の方へは本人より許諾を取ってからとなるので実質上不可能ですね~」
「ま、そりゃそうか」
むしろここで魔王様選択する奴は後で情報流されて魔王様のシンパに首ちょんぱだろうしな
それに魔族の中で好き好んで雑魚に倒されたいと思う奴なんざいねーだろうし、そんな連絡手段あるわきゃねーし…
んあ?
ふとピンときたので隣のワニをみた。
「なーワニ」
「トカゲなんだー?」
「これワニ選択していーか?」
「おーいいぞー」
「よっしゃあ!!」
呑気ないつも通りの返事が返される。
こいつが何も考えてなくてよかった
ふははは、もう日頃の恨みをぎったんばったんに晴らしてやらあ!
「ワニ今更撤回とか無しだかんな!」
「トカゲが楽しいならいいぞー」
「ん、むう、なんつーか喜ばれると反応しづれーからやめろや」
微笑ましそうに目を眇めながらこっちを見るワニは完全ドエム病に脳内を侵されてるに違いない。
両親(主に父親)の姿見過ぎたせいじゃね?
まぁ今回は手加減する気はないがな!
「ではワニさんは今回初登録となるので、こちらの陣にお入りください。スキャンして似せた敵をフィールドに出現させます~」
「えーと、私はもうフィールドに出とけばいいんだな?」
「はい、ではフィールドにてもう暫くお待ちくださいませ。今回は一撃らくらく撃沈モードで実行致します~」
「ほー、モードはまかせるわ」
「はい、ではワニさんはこちらにてお待ちくださいませ」
職員さんに呼ばれて「ふーん」とワニが陣に立つ。
私はあんまし興味無さそうなワニを置いてさっさとフィールドに出た。
出たと言っても、転移陣踏んで荒野にぽんっと立っただけだが。
後ろを振り向けば少し離れた先に先程まで居た詰所みたいな無敵の荒野ゾーンの入り口がある。
それ以外は何もないだだっ広い荒地だが、神隠しとかが得意な妖精族スタッフたちが上手いこと何十にも界層をベールの様に作っているのだ。ほら、土地代節約である。その分人件費がヤバいそうだが。
ちなみにこれも調査情報からである。昨日ほぼ寝れなかったしな
それにしても何もねぇな
オブジェクトという無駄すら省くあたり裏方魔族のカツカツぶりが見えて何だか可哀そうに思え…
そんなことを思っているとズ…と地面が揺れた。
うおっと慌てて前を向けば、少し離れた所に偽ワニが立ってこちらを見ていた。
新緑の鱗に隆々とした鍛え上げられた身体、閉じられた口元からはぞろりと白い牙が覗いている。
見かけはまんまワニだが、無機質なガラス玉みたいな目が何だかもやっとする。
不気味っつーか気味悪いっつーか、うーん、やっぱ知り合い相手にすんの次からは止めよと思わせる変な感じだ。
そんなワニだが、だらりと前に垂らしていた手に戦斧が現れた。
数万以上の躯の血を啜った狂気具合まで再現されており、ワニの寸分違わぬ厳つさや迫力と合わせて何であろう…その…
そういやこいつ戦場では切り込み隊長で龍族族長と鰐族族長の息子だよな…
偽ワニが一歩踏み出した瞬間ズ…とまた地面が揺れた。
地面という名の界層の膜がである。
「やべぇ、これ見かけ倒しなんだよな? よくこんなワニに人間が真剣勝負挑めんな…。正直勝てる気がしねぇんだが…」
改めて見るとワニの異常な迫力に気圧された。
普段あんなのんべんだらりバカワニの癖にである。
つか、これだって只の魔術の癖にである。
偽ワニが一歩踏み出した瞬間、またズ…と地面が揺れる。
うおっと、と若干ふらつく。
あ? 普段ワニってどう歩いてんだ?
「うげ、体重の方にバグが出たんか? これスライムとかゴブリンでも本当に倒せる仕様なんかよ」
まさか一撃らくらく撃沈モードって客側がじゃね-よな?
正直ワニを怒らせたらこんな感じになるんだろうが、近付かれる度に一歩ずつ下がり中である。
いや、だって再現度やべーし
これワニか職員呼んで敵変えてもらえんかな
とか思ってワニから視線を逸らしたら、地面が揺れてふらついた瞬間首を押さえつけられ地面に引き倒された。
視界には魔界の紫なお空とワニ。
後頭部と背中を強打したが、それよりも完全に首を押さえつけられて苦しい。
上から体を押さえつけられ身動きが取れない。早すぎて対処どころじゃねえッ
「ぐッ…この遊園地…バグばっかじゃねーかッ!」
「…」
パンフに予算上ダメージを負う攻撃しませんって書いてたろーが!!
説得力あり過ぎて微塵も疑ってなかったのによ!!
こんな所で頑張るなよおい!!
余裕で首を一周している偽ワニの指が締まった。
グ…と苦しさに両手で偽ワニの腕を引っ掻く。
一撃入れても消えやしねえ
マジ死ぬ、マジ職員許さん、生きて帰ったらとりあえずオーナーとワニ殴る
どうせあのバグワニぶっこんだからバグったんだろッ、やっぱワニと来ると碌なことねぇッ
引っ掻いた指先から血が出て偽ワニの鱗を汚した。腕はびくともしない。
偽ワニの指が更に締まった。無機質な目が私を見下ろす。
ぶつりと首元の頸動脈が切れる音がした。
どくどくと生ぬるさが首元から背中へと広がる。
偽ワニがそれを何でもないかのように見て口を開けた。
チッと舌打ちが零れた。
ぞぶりと肩筋から首筋に掛けて牙が突き立つ。
虚像じゃない現実感。
圧迫感と共にごぽりと血が口端から零れた。
ぺっと血痰を吐き出す。
至近距離で目が合う。
偽ワニに向けて吐き出してやれば、そいつはガラス玉の様に私を見返した。
むかつく。腹が立つ。ああもうマジでくっそ
「偽物の、しかもワニの分際でいつまでもスカしてんじゃねーよどけ!!!」
生憎とこんな死に方認める気は微塵も無ぇんだよ!!!
特に手前みてえな主義主張も食料目的でもねぇ人形野郎なんざ真っ平だ!
食い千切られた肩筋と首筋が再生する。
無機質なガラス玉の目で見下ろす偽ワニを見返し、鋭さも無い牙を剝く。
偽ワニの舌が薄赤く汚れた牙に付着した血肉を舐め捕った。
びくともしなかった偽ワニがぶるりと震え出す。
偽ワニが空いていた片腕で顔を覆って唸り出した。
しかしそれさえも怒りの前では些末事だ。
「チッ、マジでむかつく。さっさとこの腕をどけろ!! 聞こえねーか!」
無謀?勇敢?知るか
血塗れでボロボロのまま吠えれば偽ワニの震えと唸り声が止まった。
何だやんのかと怒りのままに睨み返せば、偽ワニが顔を覆っていた腕越しに私を見た。
一瞬にして鳥肌が立つ。
おいおいおいおい
何だそれ
必死で腕を伸ばして手を翳した。
待て!
「ちょ、さっき言ったのは謝るからちょっと落ち着け」
何の糸が切れたか知らねーがさっきまでの無感情が可愛らしく思える。
べろりとワニの舌が翳した指の隙間の血を舐め捕る。
首を絞めていた手が動いてボロボロだった服に指が掛かった。
ぼたぼたとワニの涎が顔を汚す。
唸り声がする。
腹を空かせた獣の声が。
「ちょ、これは流石にやばい。無理だわ。ワニ早く来てくれ頼む!!」
何か分らんが色々な危機しか感じない。
目で、全身で言っているのだ。喰いたいと
ぐちゃぐちゃどろどろの激情を叩きつけられて、ぞわぞわする
目を離せば喰われる
逃げねばと分かっていても体が縛り付けられてでもいるようだ
この生々しさ、本当は本物じゃ――
「トカゲー浮気はだめだぜー?」
「ッ――、ワニ、この状況で何でその単語が出せるんだ!? さっさと助けろ遅ぇんだよバカワニ!!」
「おー」
瞬間体の上にあった重みと圧迫感が消えた。
ズンと遠くに音がする。どうやら戦斧で遠くまでふっ飛ばしたらしい。
それよりも、ようやっとまともに息が吸える
げっほげほと咽つつ目を細めながら立ち上がった。
哀れおさげも既に分解され済である。
てかこいつも偽物とかねえよな
加害者偽とは言えワニなのに浮気とか言っちゃうバカさだけどよ、しかも明らか殺られかけてという状況だしな
「おいワニ、お前本物か?」
「おー、トカゲ好きだぜー」
「よし、このバカさ加減は本物だな」
「ひでぇトカゲが好きだぜー」
いらん質問だったようだ。
呑気に目を細めてワニは笑っているが、どうにも尾が静かである。
ワニが顔を寄せてきた。
何だ、お前の顔は見飽きたぞ
「トカゲ―、アイツどうだったー? どっちが好きだ―?」
「あん?」
質問の意味が分からんが、どっちって、この場合こいつ等ってことか? 急だな
一応遠くの偽ワニと目の前のワニを一度見比べる。
まぁノミとダニどっちが好きか?という質問と変わんねーレベルとは思うがな
「どっちも好きじゃねーがまだワニのがまとも感あるな」
「そーかー。じゃあアレは消すなー」
「お、おう任せた」
仮にも自分のドッペルだがワニ的にそこはいいんだろうか
いや私が頼んだ敵の姿なんだけどな
ワニの腕が伸びて指先で頬を擦られた。
涎拭うのはいいがざりざり皮膚削れてんだよ。やめれ、嫌がらせか
「消毒なー」
「自分の血でってのは斬新だな」
呑気に状況も忘れてだべっていると、ギィンという音と共に風圧でごろごろとふっ飛ばされた。
ぐへ、もうやだ目が回る
べちゃりと地面から見上げれば、偽ワニとワニが戦斧で打ち合っていた。
力は拮抗しているようだ。
あのワニとである。
マジでバグどうした。ワニが2匹とか、人間界泣くぞ
裏方やら魔力やらどうなってんだと、若干余裕が出てきたので疑問符を飛ばしていると、偽ワニと目が合った。というより凄まじい視線を感じて反射的にそっちを見た。
後悔した
「トカゲ、クウ、クワセロ」
荒い呼気のまま狂気に満ちた目で吐かれる。
目の奥で執着が蜷局を巻いている。
マジでバグどうした
バグがしゃべり出すという進化を遂げている。バグがバグっていってやがる
「ワニ、真面目な方向で勝ってくれ」
「おー。だとよ、じゃあ死んでくれ」
「トカゲ、クウ、ジャマ」
爆音がした。
と思ったら地面が爆発して陥没した。
正直付いていけないので、風圧や音圧にごろごろふっ飛ばされるだけのお仕事だった。
おえ、吐きそう
偶に伸びてくるワニ共の腕に吐いてやろうかおろろ
ワニ共の戦闘中、早く終わんねーかなーとか思いながら、もう立つのは諦めて地面をひたすら転がされるトカゲだった。
後書き
え、デートに血は付き物だよね!
あと、トカゲには忘れられ気味ですが地味にお仕事だしね☆
そう、つまり流血は確定事項だったネ!☆←
とはいえトカゲは今回も地味に墓穴掘ってたヨ!☆さすがトカゲさん!←
遊園地でも人気トップゾーンの無敗の荒野
裏方はかなりのブラック職場ですが、その分お給料はいいらしい(噂)
某夢の国の様な職員の質まではいってない(むしろオーナーミンチが職員の裏合言葉)ですが、日々のお給料のため今日も裏方達は頑張りまっす☆
今回の案件、どうやら一部の者が起こしたことのようで…?
次回「魔界遊園地 下」
まさか三部構成まで伸ばすことになるとは思ってなかっ…げふごふん
次回は久々のワニ視点でお送りしますので、トカゲ視点では見えなかったとこが分かるやも?
ではでは、お楽しみに~♪
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