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39、魔界遊園地 下
しおりを挟むワニの目の前で、同じ姿をした夢幻変形体が戦斧を構えた。
戦斧も同じ体組織で作っているせいか、全く同一の能力を保有しているようである。
戦斧を交えた衝撃が界層を揺らせば、後ろからトカゲのふぎゃっという悲鳴が聞こえた。
偽物がトカゲを目で追いグルグルと涎を垂らす。
「かわいいだろー? だめだぜー、トカゲは俺のだ」
「トカゲ、クウ、ジャマ」
偽物が戦斧を無造作に叩きつけた衝撃で地面が更に割れる。
頭上を越えようとした尾を掴んで地面へと叩きつけた。
おーおー、トカゲ以外見えてねぇなぁ
技の精度も酷い。普段より内なる渇望が抑えられている分冷静に観察できた。
こちらも適当に戦斧を振り下ろせば、掠りながら避けている。
本能のままの戦闘とは自分といえど酷いもんである。
界層の向こうで「何故だッ!?」と慌てる声が聞こえた。
自ら居所を教えるとは、盗人を探す手間が省けたようだ。
この後トカゲにぶつかった奴も食わなきゃいけねーしなー
折角トカゲとデートしに来たのである。些事は早く片付けたい。
「トカゲ、クウ」
偽物が苛立たし気に尾を打ち鳴らす。
経験や能力以外にも癖まで獲得出来るようだ。
面倒だからあんまり調べてねーが、この夢幻変形体の保護あるいは抹消が魔王様からのお仕事である。二百年に一度銀の粘液体として魔力溜まりから生まれるのだが、取り込んだ遺伝子からその姿形、記憶、能力まで全てを複製するのだ。
現象みてぇなもんだし普段なら別段放っておいてもいいが、今回はこの遊園地のオーナーが卵を盗んだからなぁ。ある意味疑似魔力溜まりみてぇなもんつーことで莫大な潜在能力持ちだから、魔王様すら複製の対象となりうる。オーナーは商売っ気の強ぇーやつだし、下手に魔王様をコピーされたりして面倒になる前に潰しに来た―――というのが本来の仕事内容だ。
戦斧に聖炎を吹き掛ける。青白い炎が火の粉を飛ばしながら刃先へと絡み付く。
そのまま偽物の尾を切り飛ばした。
遅々として進まぬ再生に気を取られている隙に地面に押し倒す。
戦斧を躊躇いもなく心臓に突き刺して地面に縫い付けた。
我ながら常時発動している龍族の攻撃力減衰に加え、こちらの筋力補助が反魔法で相殺されるので腕力頼みとなりちと硬ぇが
「グ…ルゥ…トカゲ、クウッ、ジャマッスルナッ!!」
怒声が響く。
界層が揺れ、空を模した空間に罅が入る。
トカゲが欲しいと、トカゲが喰いたいと、愛して一緒になって愛されたいとただ言葉も無く吠え猛る。
「馬鹿な…能力は同じなのに何故…」という盗人の声と暴れながらトカゲを目で探す無様な偽物。
クハッと足元の偽物を思わず見下げる。
簡単だろ?
わざわざ俺のデータをやったのはトカゲの為に利用してやるからだろ?
「トカゲが選んだのは俺だぜ? トカゲがいらないっていうなら俺もいらねぇ、それだけだろ?」
無様な偽物。
トカゲが好きで好きで好きで喰って犯して泣き叫ぶ様を愛して慰めて愛されたくて笑わせてやりたいのも俺。
トカゲは理解出来ねぇと言うが、鰐族の血は喰い喰われて相手の血肉とまで一緒に居たいと言う。
だが最近は渇望の抑制が効かなくなっていた。
箍が外れるのはもう時間の問題だった。
意識があるならばまだいい。腕の一本で我慢が効く。
だが意識が飛んで気付けば口内で血肉を舐っている。
意識が戻った時、まず最初に恐れるのだ。口内の血肉がトカゲの頭蓋だったらとゾっとする。そうなればもうこの関係は終わりだろう。目覚めてトカゲが恐怖でも死体でもなく怒りを孕んで見上げている様子を見て、安堵することの矛盾よ。
だが最近では意識があっても力の抑えが効かず、傷つけたくねーのに指先がトカゲの腹を抉りそうになる。
食い愛てぇが理想は両親だ。
泣かせたいわけでも無闇に傷付け嬲りたいわけでもねぇ
しかしもう夜毎の夢だけでは足りない耐えられない満たされない
衝動を抑え込んだ反動の夢は、血と狂気と一面に同じ死体の山で満ちていた。
愛して喰って壊して溺れて殺されて狂いてぇ衝動
真紅の夢が現と交雑し合う
それはそれは非道く甘美で――――
だが、トカゲはそれを望まない
だから利用した。
何処かで俺のデータ欲しさに仕掛けてくるだろうと思っていた敵は、簡単に馬脚を現した。
トカゲからの渡りに船の提案に乗りデータをやる機会を作れば嬉々として飛び付いた。
夢幻変形体は生物というより現象みてえなもんだ。つまり高次の魔術みてえなもんである。データを取り込む際の無防備な卵に干渉するのは、俺にとって楽な仕事だった。龍族は見かけに依らず魔術が得意だしな。それにこんな好機はなかなかねぇ
「オレハットカゲト! イッショニ!!」
偽物が遮る敵を排除しようと黒炎を吐く。
寿命を糧に吐く死ぬまで消えぬ呪詛混じりの炎である。
おーおー、劣勢と見て後先考えてねぇのが丸分かりだ
トカゲと血婚したら一緒に居る時間減っちまうだろー?
退避すれば目の前で龍化が進む。
変化すら解くようだ。
魔術で作られた空間の存在許容量的に半龍化が限度だろうが。
トカゲが呟くのが聞こえたのか、偽物はその執着塗れの目をトカゲから離さない。
「ひぃッ! 何かマジで危険しか感じねぇッ! ワニ勝ってくれ頼むッ」
トカゲは逃げる様に俺に目を向ける。
俺だけを視界に映す。
苛立たし気に、狂った様に偽物がトカゲの名を呼んだ。
俺の背筋を愉悦が這う。
「トカゲェ!!!」
「マジでスカしとく感じに戻ってくだせぇ!!」
「おー、もうちと待ってくれなー」
戦斧を巨体へと振り下ろせば反魔法に弾かれる。
偽物の目で執着と狂愛と食欲とに交じって憎悪が踊り狂う。
哀れで愚かで滑稽な未来の偽物。
「コロスッッオマエダケハコロスッッ」
「おー勝てるならなー」
嗤いと共に口元から聖炎が零れた。
能力だってやろう、姿形も経験もくれてやる
足元で踏み締めた大地越しに空間に亀裂が入る。
トカゲがまた擦り剝いたのか、芳醇な香りが香った。
くぱりと二匹共が舌なめずり。
ああ、ほんと無様な獣共だと思うだろ?
だから渇望もくれてやるよ
全てやる代わりに持っていけ
箍が外れそうなほどの溢れ出る欲望全て
お陰で久々に普段より思考が回る。
例えこの偽者を消したら自らデータ毎注いだその渇望全て消え去るとしても、トカゲがいらねぇなら俺もいらねぇ
まだ渇望の残滓は残っているが、それでも猶予は伸ばせるだろ
ここまで溺れ狂うまでの状態から出会い以前にまで戻るのか、はたまた屍人になるのか
やるのは初めてだが、下手すると引き摺られて此方の魂にも欠損が起きて輪廻出来ないか狂い死にだろうなァ
クハハッ、やっぱトカゲと居ると楽しーわ
親指に付いたトカゲの血を舐める。
脳髄が痺れる様なあまったるい毒だ。
勝算はあるが、魔族らしく分の悪い賭け事は好物なんでね
この好機を逃せば、あるのは目の前の偽物と化した俺だろう
理性が無い分偽物が本能に狂うのは早かった。
トカゲに認められない偽物なんざいらねぇ
傷付けるだけなら俺が殺す
邪魔するものは俺が壊す
「トカゲが怯えるだろー? お前も俺にとっては邪魔もんだぜー?」
「トカゲハッオレガクウッッ」
喰って喰われて一緒になって?
そりゃ理想ではあるけどなー
偽物が自身の戦斧を回収して尾を回復させた。
咄嗟に腕で庇うが、尾が腕越しに横腹に当たり吹き飛ばされる。
偽物に奪われる前にとトカゲだけ回収した。
煙幕だけ張って時間稼ぎをする。
「ぐえっ、もう吐くかんな。ワニの手に吐くかんな」
「おー、嬉しいぜ?」
「きもいわ!! っつーか勝てんのかよ、バグがなんか進化しちまってラスボス感出てっけどワニ全然変身しねーし」
「おー、変身してもいーけどよ、そしたらこの空間の許容量超えて空間が破裂するしなー」
「は!? 空間破裂とか初耳だぞ。破裂するとどーなんだ?」
「亜空間に消滅だなー」
「よし変身は無しだ」
「おー」
そんな死に方も嫌だと全力で首を振っている。
トカゲは単純なとこもかわいーなぁ
空破裂間は本当だが、トカゲくらいなら生かして帰せる。
だが変身して怯えられるのは嫌だ
トカゲと居ると産まれてから魔王様との戦闘や戦場での時でさえ無かった感情しか生まれない。
今回は傷付けずに抱えられたトカゲを見下ろすと、トカゲは眉間に皺を寄せていた。
「トカゲどうしたー?」
「んあ? あー、いやお前何か力弱くなってっし、青い血も出てっし、実は弱ってんだろ?」
ここ最近は加減が効いてなかったせいで勘違いしたようである。
違うぞと言おうとしたらトカゲに手を出せと命令された。
大人しく従う。
「ワニ動くなよ? あとこれで調子にも乗るなよ? これでも一応ワニを敵として選んじまったの私だからな、悪いとは思ってんだよ」
「トカゲー?」
トカゲが自分のおさげを片方掴んで俺の指先に絡める。
血と汗と埃に塗れていた髪が指を這った。
ぶつり、と簡単に切れる。
「ん、髪かよなんつー我儘はナシだぞ。ほら、私のために頑張って勝ってこい、ワニ」
「…おー、ハハッ、愛してるぜトカゲー」
「お前の食欲は相変わらずだなー」
「トカゲへの愛は変わんねー自信あるぞー」
「はいはい言ってろ言ってろ」
トカゲを下ろして座らせる。
晴れた煙幕の先で物狂おしそうに偽物がこちらを見る。
だめだぜー? 血の一滴髪の一筋さえもうやらねーぜ?
トカゲは俺のだ
傷付けるだけのお前は消えてな
憎悪に満ちた視線のまま突っ込んで来る巨体に向け戦斧を構える。
フツフツと摂取したトカゲの髪が力へと還元される。
一番目の番の許諾を得て血肉を摂取すれば、それは龍族にとって魔力量や質、回復など素晴らしき力の源となるのだ。上昇量や上限は個体差によるがそれ目当ての龍族も居るくらいだしな。まぁトカゲがイレギュラーなだけで、本来なら一番目を失う行為で本能や掟に背くから基本ないが。
まぁ俺にとっては力なんざ正直どーでもいい
だが許諾を得て認められた者とそうでない者との差など歴然だ。
羨ましいか?どう見えてんだろうなァ
この神すら殺せそうな万能感はとんだ中毒性だ
ギチリと腕から肩を這い全身の鱗が逆立つ。
好戦的な吼え声が自然と吐き出た。
残念だったなぁ
「安心して消えな」
「オレガッマモルッ!」
「お前じゃ守れねーんだよ」
迫り来る半龍化した巨体へ戦斧を振るう。
紙を引き裂く音がし、次いで空間と共に偽物が二つに切れた。
ズ…ゥゥン――と土煙と青い霧が舞う。
断末魔も無く落ちた上半身へと近づく。
理性が本能に食い潰されていたとはいえ、正直呆気ない程弱い。
自らの堕ちた先などあまり見るもんでもねーな
とどめを刺す為に戦斧を振り上げれば、偽物は濁った眼で周囲を見渡した。
そして一点から視線を外さない。
真上にある刃さえ眼中にない様は、なるほど俺らしい
俺の背後から恐る恐るという風にトカゲが顔を出した。
ついおさげに目が行く。
もう治ったようだ。
「トカゲ…」
「トカゲ恐いなら離れてろよー。すぐ終わらせるかんな~」
躊躇はない。
冷めた目で偽物を見れば、偽物がトカゲの方へ腕を伸ばした。
トカゲへ触れようと指先が空を掻く。
その腕を切り飛ばそうと戦斧に力を入れた時、トカゲにポンと体を叩かれた。
動きを止めてトカゲを見る。
トカゲは眉間に皺を寄せて唸りつつも、偽物へとそろそろと近付いた。
「トカゲ…ェ…」
「うーあー、何か偽ワニが妙にリアルで寝覚め悪ぃんだよ。あー、ほら、来てやったぞ。何だ?」
トカゲがしゃがんで偽物へと視線を合わせた。
最初は恐がって足が少し震えていたが、今はトカゲの方からそっと伸びた指先を握っている。
その姿勢や視線からは、ぶっきらぼうな言葉と裏腹に、最期を看取ってやろうという慈愛と覚悟を感じさせる。
「トカゲ」
「ワニちょっとだけ待ってくれ」
じりじりと首の根が焼け付く様に疼く。
トカゲはこちらを見ない
偽物が吐息を零す様にトカゲを呼ぶので、トカゲは聞き取ろうと耳を近付けた。
逆鱗から始まった疼きは一瞬にして全身を侵す。
アツい
妬心が逆鱗を染め上げ、血潮を沸かせ、破壊衝動へと駆り立てていく。
グルル…と嚙み締めた奥歯から声が漏れ出た。
握り締めた戦斧が乾いた悲鳴を上げる。
愚かな俺が捨てた筈の偽物は心底幸福と無念に満ちた顔で息を吐いた。
アア、ハヤクケサナケレバ
「オレハ…トカゲクイタ…」
「おい最後の言葉がそれかよ! 偽ワニもやっぱ食欲魔…―――ワニ?」
トカゲの背に影が差す。
ぱらぱらと割れた空間が崩壊を始めて降り落ちてくる。
振り向いたトカゲの目に、冴え冴えと無表情で戦斧を振り下ろす俺が映っていた。
「ズット…イッショニ…」
喋る言葉を遮る様に寸分躊躇わず戦斧を振るう。
煮え滾る思考と心臓に反して、いっそ冷徹な程に体は動いた。
偽物は、最期に牙を見せて無様な俺を嘲笑った。
役目を果たしたデータは躯体の崩壊をもって終わりを告げる。
「それはだめだ」
「ワニ待ッ!!」
燃え上がる程の嫉妬と未来への落胆交じりの絶望と、そして魂が震える程の歓喜。
偽物が消えた瞬間ふつりと己の中から何かが消えた感覚がする。
五感や身体に異常はない。魂の欠損も感じない
賭けには勝ったはずだ。実際酷く冷静に状況を分析出来ている。
確かに偽物と共に消失した筈の感情。
トカゲの為に消し去った筈の渇望。
なのに何でだろうなァ、いや、理由なんざ分かっている
しかし消失した渇望を塗り潰す程魂の底から混ざり交じったものが溢れ出る。
この混ざり過ぎて反吐が出そうな汚ねぇトカゲへの執着を汚泥と言わずになんと言う。
燃え上がる程の嫉妬は汚泥の様な執着の顕れ。
そんな俺がよくも渇望を消せたと思ったものだ。
守りたいと言った口で、今トカゲに牙を突き立てたくて堪らない
俺以外に触れた手を嚙み砕きたい、俺以外を映した眼を抉って啜りたい
それが例え自分が捨てた偽物だったとしても誰にも渡したくない
こんなトカゲを傷付ける欲望が嫌で捨てたというのに
偽物の首から飛んだ青い血飛沫が宙を舞う。
呆然と青に塗れるトカゲの姿にすら染め上げたという悦楽が走る。
自分の血など美味いとも綺麗とも感じたことないのに、血に彩られるトカゲは扇情的でやけに美しい。
トカゲが何か言いたそうに、痛みを感じた様に顔を歪めた。
無痛のトカゲを俺が歪めさせている、それだけで欲情しそうになり戦斧の刃を握り締めた。
ぼたぼたと指を深く切ったところで、ようやく意識を逸らせる。
「なートカゲー」
「お、おう、何だワニ」
トカゲは何とも言えない顔だ。
それでも時折未だ滴る血へと視線がいっている。
血以上にトカゲはあまったるい
存在が俺にとっての毒で、そしてもう俺はトカゲから逃げれない。いや、逃げる機会すら自ら捨てるのだろう
「何で偽物庇ったんだー?」
「あ? いや…、別に庇ったつもりはねーよ。ただ、あーなんつーか何となくワニっぽかったから何となくだ、何となく」
「じゃあトカゲは俺の時も看取ってくれるのかー?」
「ああ? 何だ殊勝に首を差し出す気にでもなったかワニ。別に嫌でも看取って笑ってやるよ。まぁその前にワニに喰われそうだがな」
「そうだなー」
「おいそこは否定するとこだろ空気読めバカワニっ」
「トカゲ愛してるぜー?」
「だから空気をだな!」
バカワニめ!とむくれるトカゲこそ愚かしく愛らしい
歪んだ渇望を知られてしまった。
そしてそれさえも受け入れられるのではと思ってしまった。
この魂が震える程の歓喜を味わってしまってもうどうして距離を置くことが出来よう
愛しいトカゲ
弱められなかった渇望が俺の中で蜷局を巻き渦巻く。
いずれ堕ちてしまうのか
夢の中、数多の屍と血溜まりが現となるのか
いや、
「俺はトカゲが望むなら何だってするぜー?」
「ならまず呼吸を止めて地に帰れ! そして私を家に帰せ! もう二度と来るかー!!」
「おー、確か地底ゾーンあったしそっち通って帰るかー」
「くっそそこも裏ゾーンか!! もうワ二だけじゃねえ! ぜってーオーナーもぶん殴ってやらあ!!」
「おー」
空間が崩壊しそうなのに、呑気に怒って仮の出口へと歩くトカゲの後を追う。
トカゲが望むなら幾らでも魂をすり潰し狂気と踊ってやろう。
もし堕ちそうなら―――
振り向けば青い血溜まりの跡。
その時は自分で首を飛ばせばいい、その時トカゲが傍に居ればそれだけでいいだろう
だが叶うならば
「トカゲー、結婚しようぜー」
「誰がするかー!!」
トカゲと共に生きてーなァと、そんなことを思った。
後書き
ふぅ…、粗削りですが何とか書きたい内容を書けて 満☆足 です☆
トカゲ逃げろ! ワニさんの株これで上がってたらやっべーぞ!←(犯人
ほら、魔界食肉日和の読者なだけあって皆さん強いから…( ˘ω˘ )(察し
いずれワニの夢の中も書きたいなぁ(書きたいものが溜まってる件)。大体今が十年掛けたのでトカゲ溺れ度数(中毒度数)で言うと末期状態なのですが、もう夢の中えっぐいことになってますぜ(沈黙)
でもムーンさんではないので書くとしてもエロいけどエロ入らないようにしなきゃだしネ!ムズイしまだ先だネ!え?ぶっしゃーは当ぜ…←
分かりづらかった方用に一応ダイジェスト☆
夢幻変形体ミラ・ルージュは二百年に一度位の頻度で出現しまっす☆魔力溜まりから生じるもので、魔力溜まり自体は魔界に幾つもありますが、二百年周期の時に一番濃度の濃い奴から生まれます☆
知性や意志は粘液体たまごの際にないので、あくまでも現象扱いとされておりまっす☆ 一番最初に取り込んだデータを全て模倣より上の成り代わりレベルまで全てコピーするのですが、困ったことにバッタとかが最初に触れてもスルーしやがるので、毎度何らかの事件を起こしております(笑)
上位魔族からじゃないと取り込んであげない♪的な我儘ちゃん?( ´∀` ) そのおかげで色々記録に残りまくり笑 今の所毎度刈られてますね~
魔王様すら模倣出来るレベルの潜在能力はあるので、今回はワニさんが出動しました☆
仕事の命令的には、適当な(ワニ的には)雑魚で温厚めな上位魔族の血でもやってさっさと討伐か粘液体のまま回収ほごしてこい だったのですが、魔族らしくワニさんは即有効利用致しました☆
ワニさん卵に渇望くれてやったと簡単に言ってますが、技量的にも危険度的にも実行するなんてかなりのイカレ野郎☆
まぁ実質能力では超えてても、ワニ反抗期とかあんまなかったんで、親子喧嘩とか全然してないんすよねー。若かりし頃のワニ、大分魔族的優等生?かも( ´∀` ) なので死闘サドンデスになったらワニが勝ちますが、よっぽどの例えばお互いの番が関わらん限りはそんな死闘もないと思います~
番入れたペア戦なら、ワニの分が悪そうな( ´∀` )それでも戦力にならず実質ハンデのトカゲ入れて3.5分くらいで勝てるくらいにはワニ強いです( ´∀` ) とはいえ龍化全力での換算なので、トカゲに見られたくないと龍化さえも無しなら勝ち目はほぼゼロですねぇ
さて、成功しても渇望もワニの一部なので、魂に欠損からの精神か肉体に影響みたいな危険性莫大でした☆
目論見通りに渇望に狂った己を殺し、渇望を消そうとするワニさん
しかしあら大変、己ですらトカゲを想い、厭ってた自分をまるで受け入れようとするトカゲの姿がそこに
(さすがトカゲさん地雷原ルートを踏み抜いていく!!← まぁトカゲは自分の感情に正直に生きているので、たとえ何度同じ場面を繰り返しても同じ行動をとりまっす。 だからこそ魅力でもありますよね~)
結果、ワニさんは余計沈み込む形となってしまいました。
つまりぶっしゃー頻度は減らなかった(トカゲ残念!
血婚できるのか、つかしないと大変だが、だからって無理やりだとお互い魂パーンだしね。ワニさんもふぁいとという話 笑
ちなみに、結婚とワニさん言ってるが、まずは形だけでも籍いれよーぜというワニなりの配慮らしい(婚約的な☆
血婚の上にもう一つ上の(えっぐい?)ランクがあるが、それはまた先の話さね~☆
次話はあまりストーリー?笑を進めぬ単発の気楽なコメディー予定ですので、またお楽しみに~
(∩´∀`)∩次話「司書長」決定☆ ようやく紹介ヾ(*´∀`*)ノ
あ、P.S. オーナーとぶつかった奴は無事ワニさんの胃袋に収まりました☆ どんまい!
あと、しんみりするから入れようか迷ったけど、読み直していて入れようと決意
偽物のクイタイはアイシテルと同義で、ただ最後まで叫んでおりました。
青い血を洗い流す時、トカゲが一瞬動きを止めて舌打ちしてたのはここだけのお話
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