趣味だったオメガバースの世界に転生したようだが、何か違うので布教しようとしたら変態扱いされる件

トネリコ

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高校生編

観念話 「ここは今から倫理だ!」「どこかで見たことがあるセリフだな」 

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 *今回は教室にて大神とりこちゃんがだらだら会話中のご様子
 *「りこちゃん」【大神】のセリフとなってます~。会話オンリー。見てくれは小難しいっぽいです(笑)ちょっとだけこの世界についての考えが出るけど、本編のストーリーには絡まないので、読むのが好きな方だけどうぞ☆真実かどうかはさておいて、あくまで二人から見た世界への一面と考えでさ~*





「という訳で、ここで今から倫理です!」
【急に問題染みたな】
「そもそも倫理とは何でしょうか? はい、大神くん」
【このノリに付き合うのか…?】
「え、待って。ここでスルーされたら一人でどうすりゃいいのさ」
【流し聞いといてやるよ】
「鬼か! その選択肢が出る大神は倫理観がないに違いない」
【大した言いようだな。倫理、だろ? 人として守り行うべき道。善悪・正邪の判断において普遍的な規準となるものじゃなかったか】
「ちょっと待って」
【何してんだ】
「いや、携帯で確かめようかと」
【問題出しといて答え知らないのかよ】
「あんたが辞書のまんまっぽい事言うからじゃないか! というかほんとに辞書のまんまだし! 怖ッ!」
【一回くらい見たことあるだろ】
「一回で覚えられるか! はいはい、合ってる合ってる。簡単に言えば、人間ならこれやったらおしまいだろって皆が思う項目ってことかな」
【投げやりだな。まぁざっくりそれでいいんじゃないか。で、倫理がどうした】
「いやぁ、この世界って意外と倫理に厳しいっていうか、倫理観が高いよなぁって思うんだよねぇ」
【そうか? あまり意識しねぇが、日本は結構高い方かもな】
「うーん、それもあるのかな? でも、全体的にやっぱり外見でも中身でも明確な能力があると分かるトップが居るってのが大きいと思う。ベータばかりだと誰が凄いかとか分かんないじゃん? 見掛けは同じくらいで、中身が赤ん坊レベルの人が王様として君臨してたらさ、こんな奴の下にいるよりも俺のがスゲーとか、下の人は暴れてやろーとか下剋上してやろーって思う訳よ。だから、上が良くも悪くもしっかり君臨してるから下も最低限の倫理観が高めなんじゃないかなーって」
【暴れてお仕置きされたら恐いぞってか? 面白い意見ではあるな。アルファ至上主義共が喜びそうだ。だが、前提としてそもそも実力がない赤ん坊は上に立てねぇだろ】
「あー…。そっか、アルファが上に立つというかほぼ完全実力主義が世界の常識として根付いてると、前提条件の認識が立たなくなるのか…」
【りこ? ぶつぶつとどうした】
「え? いや、齟齬をちょっとね。んー、じゃあ、大神にちょっと聞きたいんだけどさ。結構平等にーとか暴力絶対ダメーとか、人権尊重だーみたいな世間の空気を感じるわけよ。道徳の授業多いし。それって何でだと思う?」
【俺の考えでいいなら】
「もちろん」
【多いかは分かんねーが、授業は建前だろ。省庁系はアルファがほとんどだし。その状態で授業をアルファ至上主義の洗脳教育にして、大多数を占めるアルファ以外を敵に回すのも馬鹿らしいしな。平等を謳えば公平な実力主義の名の下にアルファが今の地位に居れるだろ。実際、採用自体は出生関係ねぇし。とはいえ塾とか学校や家庭教師の有無の差はあると思うが】
「なるほど」
【暴力反対や人権尊重はアルファからすりゃ建前の餌だが、ベータやオメガ達からすりゃ弱肉強食の圧政から我が身も守られるし望ましいんじゃねぇか?】
「両者の利害が一致したと」
【だと認識してるが。まぁアルファで一括りにされちゃ堪まらねーけど】
「あんたは出会い早々教壇蹴っ飛ばして私と喧嘩し、机を蹴り上げ女の子を泣かす規格外だもんね」
【おい】
「冗談冗談。ふーん。なんかアルファって傲慢だとか唯我独尊ってイメージ持ってたからさ。オメガさん達が人権無視されるとか心配した時もあったけど、日本じゃまず見ないもんねぇ」
【中東だと未だに宗教という名の奴隷制もどきが一部あるがな。とはいえ今じゃまずねぇな。つーか、環境要因で傲慢になりやすいし実際気位高い変な奴が多いけどよ、本能的には庇護意識が高いって論文結果で出てるぞ】
「あーー、うん。なんか言われてみれば納得」
【俺を見るな】
「自覚はあんのね」
【うっせぇ】
「かーわいいじゃん」
【あ?】
「照れてる照れてる」

 にまにまと余裕ぶった笑みが癪に障る。

【その口塞いで欲しいようだな】
「ひぃっ、ごめんって」

 俺に対してかわいいだなどと無駄口叩けなくしてやろうと壁際にりこを追い詰めていた所で、教室の扉が開いた。

「りこちゃん~。待たせてごめんねぇ~。帰ろっかぁ~」
「お花ちゃぁーーーん!! 流石私のマイ天使!! 救世主!! 帰るよ帰るよー!! あ、駄目だ、カエル言い過ぎて拒否反応が」
「利根田さんは相変わらず煩くて忙しいねぇ。さ、花、二人とも取り込み中みたいだし先に行こっか」

 りこはこれ幸いと逃げ出すことに決めたようだ。
 するりと腕の下から抜けられる。

 一気に賑やかになった教室に鼻を鳴らして、りこの鞄も持ってその輪に加わった。

 唐突に始まった倫理の時間は、どうやらこれで終いのようだ。  






 












あとがき


 別サイトで感想をくれた方の漢字を使いたかったのが主目的←(ぇ

 本文に入れると小難しくなりそうだったのでこちらで纏められてよかったです~*とはいえふんわり理解で全然いいが(おい

 ネットで調べてて、作者は道徳と倫理の違いを学びました(入れたら面倒臭…ゲフンゲフンだから省いたけどね!←おい

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