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再出発はあなたと
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元日早朝、兄に連れられて、初詣に行く。
今年、1年、幸せに暮らせますようにと、全力で神頼みをしようと思った。
「もう来てたか」
神社前の狛犬の横に、相馬先輩がいた。
誠兄が、相馬先輩の肩に手を置く。
そして、回れ右をして、帰って行く。
「志帆、行こっか」
相馬先輩が当たり前のように、わたしの右手を握り、神社の中に連れて行かれた。
神社でお詣りした後に、なぜか、そのまま、手を繋がれて、電車に乗って、どこかに連れて行かれる。
着いた場所は、【相馬産婦人科クリニック】と書かれた個人病院にしては大きな施設だった。
相馬先輩はわたしを中に、連れて、入る。
赤ちゃんは授かりもので、計画的には産まれてきてくれないから、産婦人科は年中無休で、対応している。
病院内に連れて行かれ、奥のスタッフルームに連れて行かれた。
「蓮斗、すまん、お産入ったから、頼む」
相馬先輩によく似た年配の白衣を着た医師が、相馬先輩を見て、叫んだ。
相馬先輩は嫌そうな表情を浮かべながらも、諦めて、緑の手術着に着替えて、分娩室へ向かう。
部外者のわたしは、どうしたらいいか、戸惑う…。
帰るべきかと、悩んでいたら、相馬先輩がわたしに、桜色のナース服を一式を投げ渡してきた。
「そこで、着替えてきて。志帆、実務経験は無いけど、看護師と助産師の免許を持ってるんだろ?手伝って」
言われるまま、更衣室で久しぶりにナース服に着替える。
そして、相馬先輩と、分娩室へ入った。
『子宮口10センチ、全開です』
相馬先輩が妊婦さんのところへ、向かい、何か、刺激をし、そして、助産師達の呼吸法の掛け声と共に、
『オギャー、オギャー』
元気な男の子が誕生した。
赤ちゃんは、カンガルーケアーで、産まれて、きれいにしてから、お母さんの胸の上に置かれ、元気に泣いてた。
相馬先輩は後産の手当などをし終え、わたしに声をかけて、一緒に分娩室を出た。
「志帆、看護師として助産師として、ここで働かないか?
俺も、1月からここで働く事になった。
お産でなく、不妊治療を主に診る予定だけど。
何かあったらサポートするから、俺と一緒に働いてくれないか?」
産気づいてる妊婦さんは居なくて、予定日前後の患者さんの来院も無さそうだからと、着替えて、病院から出て、相馬先輩から、言われた。
「誠志から、3月を目処にまた仕事をすると聞いた。
看護師と助産師、医療事務の免許を持ってるんだろ?しかも、見習いの時にオペ看の経験もある。
志帆、一緒に働こう」
相馬先輩が右手を差し出したのを、わたしは、無意識に、手を出し、握っていた。
不妊症で前夫の姑さんから、小言を言われ、他所に子供を作られ、離婚されたわたし。
元夫に不妊の原因があり、不妊はわたしが原因ではなかった。
なのに、2年ほど、赤ちゃんができない事を責められて、辛い思いをした。
そして、元夫は、他の男との間に子供ができた幼馴染に、腹の中の子の父親になるようはめられ、わたしを捨てた。
元夫に対して、好きという気持ちも愛する気持ちも冷めてたから、深くは傷つく事は無かった。
ただ、男を見る目の無いわたしに、情けなくなり、嘆いた。
2年後……。
「志帆、後、もう少し、呼吸法」
蓮斗が、赤ちゃんが出てくるところを真剣に見つめながら、わたしに声をかける。
『オギャー、オギャー』
元気な女の子が産まれた。
蓮斗がへその緒を切り、わたしの胸の上に置いてくれた。
「蓮斗先生、志帆さん、こっちを見て下さい」
助産師の中村さんが、親子3人の記念写真を撮ってくれた。
わたしは、相馬蓮斗先輩と離婚して1年後にプロポーズされ、11月22日の良い夫婦の日に籍を入れた。
そして、蓮斗との1回目の交わりで、妊娠してしまった。
蓮斗は、産婦人科医として毎日、女性の恥部を診察しているから、職業柄、性的要求を感じなくなっていた。
それ以前に、わたし以外には興味がなく、わたしと再会してから、自分が男として機能しないか試すために、わたしを酔わせて、あのとんでもない行動をした。
産婦人科医として、わたしの恥部を診察してから、要求が抑えられなかったらしい。
本来なら、犯罪行為だけど、蓮斗だから、許す。
今年、1年、幸せに暮らせますようにと、全力で神頼みをしようと思った。
「もう来てたか」
神社前の狛犬の横に、相馬先輩がいた。
誠兄が、相馬先輩の肩に手を置く。
そして、回れ右をして、帰って行く。
「志帆、行こっか」
相馬先輩が当たり前のように、わたしの右手を握り、神社の中に連れて行かれた。
神社でお詣りした後に、なぜか、そのまま、手を繋がれて、電車に乗って、どこかに連れて行かれる。
着いた場所は、【相馬産婦人科クリニック】と書かれた個人病院にしては大きな施設だった。
相馬先輩はわたしを中に、連れて、入る。
赤ちゃんは授かりもので、計画的には産まれてきてくれないから、産婦人科は年中無休で、対応している。
病院内に連れて行かれ、奥のスタッフルームに連れて行かれた。
「蓮斗、すまん、お産入ったから、頼む」
相馬先輩によく似た年配の白衣を着た医師が、相馬先輩を見て、叫んだ。
相馬先輩は嫌そうな表情を浮かべながらも、諦めて、緑の手術着に着替えて、分娩室へ向かう。
部外者のわたしは、どうしたらいいか、戸惑う…。
帰るべきかと、悩んでいたら、相馬先輩がわたしに、桜色のナース服を一式を投げ渡してきた。
「そこで、着替えてきて。志帆、実務経験は無いけど、看護師と助産師の免許を持ってるんだろ?手伝って」
言われるまま、更衣室で久しぶりにナース服に着替える。
そして、相馬先輩と、分娩室へ入った。
『子宮口10センチ、全開です』
相馬先輩が妊婦さんのところへ、向かい、何か、刺激をし、そして、助産師達の呼吸法の掛け声と共に、
『オギャー、オギャー』
元気な男の子が誕生した。
赤ちゃんは、カンガルーケアーで、産まれて、きれいにしてから、お母さんの胸の上に置かれ、元気に泣いてた。
相馬先輩は後産の手当などをし終え、わたしに声をかけて、一緒に分娩室を出た。
「志帆、看護師として助産師として、ここで働かないか?
俺も、1月からここで働く事になった。
お産でなく、不妊治療を主に診る予定だけど。
何かあったらサポートするから、俺と一緒に働いてくれないか?」
産気づいてる妊婦さんは居なくて、予定日前後の患者さんの来院も無さそうだからと、着替えて、病院から出て、相馬先輩から、言われた。
「誠志から、3月を目処にまた仕事をすると聞いた。
看護師と助産師、医療事務の免許を持ってるんだろ?しかも、見習いの時にオペ看の経験もある。
志帆、一緒に働こう」
相馬先輩が右手を差し出したのを、わたしは、無意識に、手を出し、握っていた。
不妊症で前夫の姑さんから、小言を言われ、他所に子供を作られ、離婚されたわたし。
元夫に不妊の原因があり、不妊はわたしが原因ではなかった。
なのに、2年ほど、赤ちゃんができない事を責められて、辛い思いをした。
そして、元夫は、他の男との間に子供ができた幼馴染に、腹の中の子の父親になるようはめられ、わたしを捨てた。
元夫に対して、好きという気持ちも愛する気持ちも冷めてたから、深くは傷つく事は無かった。
ただ、男を見る目の無いわたしに、情けなくなり、嘆いた。
2年後……。
「志帆、後、もう少し、呼吸法」
蓮斗が、赤ちゃんが出てくるところを真剣に見つめながら、わたしに声をかける。
『オギャー、オギャー』
元気な女の子が産まれた。
蓮斗がへその緒を切り、わたしの胸の上に置いてくれた。
「蓮斗先生、志帆さん、こっちを見て下さい」
助産師の中村さんが、親子3人の記念写真を撮ってくれた。
わたしは、相馬蓮斗先輩と離婚して1年後にプロポーズされ、11月22日の良い夫婦の日に籍を入れた。
そして、蓮斗との1回目の交わりで、妊娠してしまった。
蓮斗は、産婦人科医として毎日、女性の恥部を診察しているから、職業柄、性的要求を感じなくなっていた。
それ以前に、わたし以外には興味がなく、わたしと再会してから、自分が男として機能しないか試すために、わたしを酔わせて、あのとんでもない行動をした。
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本来なら、犯罪行為だけど、蓮斗だから、許す。
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