Break marriage

鳴宮鶉子

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覚悟は決めてた……。

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お盆休みが終わり、誠兄が言った通りに、和くんから、離婚を切り出した。

地元の幼馴染を孕ませた事を理由にせずに、地元に帰ることでわたしに負担をかけるからとら、わたしとの間に子供ができないからと、説明してきた。

離婚には承諾をした。
和くんに、愛情も憎しみも感じなく、やっと解放される気がした。

会社を辞めるにあたり、風渡りを悪くしたくないからと、わたしも道連れに辞め、着いてくるふりをさせて、穏便に離婚をしようとしていた。

慰謝料はそれなりに払うと言うから、了承した。
兄が紹介してくれた弁護士さんに後はお願いして、わたしは、すぐに住めるレオパレスに引っ越した。

そして、短時間労働の総務勤務のわたしは、引き継ぎ期間を1ヶ月取り、3年勤めた設計会社を辞めた。


離婚は、わたしが退職した後にし、その後、700万円の慰謝料がわたしに支払われる事になった。

お義母さんからの心的外傷の慰謝料分もプラスにしたらしく、わたしが、精神科と不妊症で病院にかかった事実もふまえて、凄腕弁護士が、和くんの両親から取れるだけとったらしい。

和くんの実家の設計会社は上手くいってなかったらしく、縁組の合併で立て直そうと考えていた所に、和くんの離婚で痛い所を疲れて、大損失を受けた。

『地獄に堕ちればいい。倒産して、路頭に迷え』

退職後、実家に戻ったわたしを心配してか、誠兄が毒舌を吐きに度々顔を出した。

3月いっぱいは、仕事をせずに、療養しようと考えてる。

でも、両親から、哀れみの眼差しを向けられるのが辛いから、年明けにら実家の近くの賃貸マンションで1人暮らしをしようと企んでた。

年末年始休暇に入り、普段は、都立病院の側で1人暮らしをしている兄も、今年は、大晦日から2日まで実家で過ごすらしく、帰ってきた。

母が張り切って、料理に腕を振るう。
それを、わたしは、サポートした。

誠兄は大晦日の夕方に帰って来て、すぐにリビングのソファーに身体を埋め、ぐだっとしていた。

「だらしないよ。誠兄」

リビングのテーブルに料理を並べるわたし。
誠兄は、相当疲れてるのだろう。
いつもは何か、言い返して来るのに、黙っていた。

母と用意をした料理を、食卓テーブルに並べて、料理をつまみながら、家族で紅白歌合戦の音をバックミュージックに、話に花を咲かせた。

特に話す事は無いけど、父がMRとして病院に薬品の営業に出向くエピソードと、母が手がけている健康食品のサプリの話を聞き、兄も、最近、ほぼ毎日、オペを3軒執刀してると話してるのを聞き、わたしも、仕事復帰したいと焦った。

除夜の鐘が鳴り、紅白歌合戦が終わり、父は若手芸人の漫才を見てるけど、眠くなったから、わたしは、先に眠る事にした。

わたしが、部屋に戻ろうとしたら、誠兄が、部屋までついてきた。

「志帆、一応、伝えとく。お前の元旦那と幼馴染、12月5日に早産で子供が産まれたんだが、血液型から、やはり、元旦那の子供じゃなかった。
幼馴染とその親御さんが遺伝子検査をこばむから、元旦那に精子の検査をさせたら、種無しだった」

誠兄が、淡々と、わたしに話す。
お盆休み明けから、和くんと、話してない……。

4ヶ月以上、もう、和くんとは、会ってない。

だから、だいぶ、離婚をした現実を受け入られていた。
結婚して、すぐ、くらいから、和くんへの想いは、冷めてた。
嫌、わたしは、元々、和くんの事を好きでも愛してもなかったのかもしれない。

誠兄はそれだけ言うと、父のいるリビングに戻った。

夜通し、飲むつもりらしい……。

わたしに、和くんの事を伝えた誠兄の方が、狼狽えてた気がする。

和くんとの結婚生活は破綻し、あの期間は無駄に傷つき、辛い日々だった。

それが、3年で終わった。

次は、結婚相手を用心深く判断してから、交際をし、結婚に踏み切ろうと学んだ。



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