Break marriage

鳴宮鶉子

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1人で過ごす週末

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GW明けから、和くんは、毎週のように、金曜日の夜の便で福岡の実家に帰省する。

そして、日曜日の最終の新幹線で、東京のマンションに帰ってくる。
平日は設計士としての仕事も忙しく、夜の営みも無くなった。
お義母さんからの悪意のこもった電話もかからなくなった。

和くんとの関係は、完全に、わたしは、家政婦化していた。

でも、楽に感じてるわたしがいた。
元々、夫婦間で会話が無かったのが、全く無くなり、平日に家に帰ってからも、ご飯を食べた後、お風呂に入り、その後、書斎でオンラインゲームに明け暮れる和くん。

実家の会社を継ぐ事に関して、色々おもいなやんでるのだろうっと思い、そっとする事にした。

先に眠りにつきつき、朝、目覚めると、横で和くんは寝てる。

朝食の準備をし、7時に和くんを起こして、食事を済ませて身支度を終えた和くんを玄関で見送る。

夜の営みが無くなっただけ……。


でも、子供を産まないといけないという重圧が無くなり、楽だった。

毎日、和くんの生活をサポートするだけの生活。

でも、不満に感じなかった。

でも、週末に1人で過ごす時間は、寂しい…ん。

和くんと、結婚してから、ご飯だけは、一緒に食べようと、決めてた。

それなのに、週末の2日間は、和くんはいない……。

気晴らしに、都内に出て、1人でランチをしようと思って出ても、カップルやファミリー連れが楽しそうに食事をしてるのを見て、独り身のわたしが情けなくなり、食欲を無くし、帰宅し、夕方に、あり合わせでご飯を作って、1人で食べた。

和くんからは、福岡の実家を継ぐ等の話は聞いてない。
ただ、お義母さんは、わたしを毛嫌いしてる……。

わたしなりに、寄り添うようにはしてきた。

でも、受け入れて貰えなかった。

GWの帰省に、和くん1人でと言ったのが、答えなのかもしれない……。

いつ、離婚を切り出されるかを、考えるわたしがいた。

お盆休みも、和くんが単独で、福岡に帰省した。

わたしは、実家に帰省し、御墓参りをした後に、予定はないけれど、マンションへとんぼ返りするつもりだった。

お盆休みは、外科医の兄かはまた2日間、休みを貰っていて、実家にいた。

迎えが父だったから、誠兄はいないと思ってた。

それが、朝っぱらから、呑んだくれてと。

兄は、わたしに、自慢げに、写真を見せてきた。

それは、グラマーで派手な女性と和くんの2ショットだった……。

「T大医師ネットワークをバカにするな。
志帆、近いうちに、こいつから、離婚を切り出される。
こいつ、地元の建築内装デザイン会社のご令嬢と浮気して、子供を作った」

兄からのまさかの話に、耳を疑い、目を見開いて、固まる。

わたしとの間には子供は宿らないのに、他の女性との間で、できるなんて、信じられなかった。


「あの情男、はめられて、他の男との間にできた子を自分の子供と思ってる可能性はあるが、毎週土曜日の検診に付き添って病院に現れるらしいし、たぶん、こいつ、今の職場の仕事を切りがいいとこまでやり切ったら、退職して、お前を捨てて、地元に帰る。
予定日が、2月って聞いてるから、年度末には退職すると思われる」

誠兄が、父の年代物のブランデーを、ロックで飲み干していた……。

「T大時代の話が上手い凄腕弁護士を紹介するから、あいつから、慰謝料を踏んだくって、別れろ。
あいつも、地元の幼馴染を孕ませたと信じこんでる手前、志帆を妊娠させたりはしないだろう。
でも、これからは、全力で拒め。
理由をつけて避妊しろ」

誠兄は、完全に呑んだくれ、呂律が回ってなかった。

呑みすぎて、リビングで伸びてる兄を放置して、母が用意してくれた料理を食べながら、わたしも母が春に浸けて作ったと思われる梅酒を飲む。

片手には、和くんとが派手な女性が、幸せそうに笑ってる写真を持っていて、目をそらしたかったけど、じっと見つめていた。

わたし、たぶん、和くんと、こんなに幸せそうに笑い合った事はない……,


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