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プロローグ
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『心愛ちゃん、私の友達になってくれてありがとう』
親友の死に初めて立ち合ったのは、3歳の時。
青白く日に日に細く痩せ細っていく同い年の結衣ちゃんが、力尽きて亡くなるのを、集中治療室の外で看取った。
結衣ちゃんの命を救えなかった事を悔やむ主治医だった母。
医師という立場だけど涙を流してた。
『心愛ちゃん、今までありがとう。結衣の友達になってくれてありがとう』
母が結衣ちゃんのご両親に死亡診断の説明を行った後、結衣ちゃんのお母さんが私に声をかけてくれたのを覚えてる。
結衣ちゃんが亡くなったという事を理解し、親友との永遠の別れを知った。
京都府立病院の急病診療所で小児救急医をしていた母は、小児科病棟で行われるイベントに私をよく連れて行ってた。
そこで、同い年ぐらいの重い病気に罹っている子達と仲良くになり、週末にお見舞い兼ねて母と遊びに行き、友達になった。
元気になって退院していく子が大半だけど、命が尽きてしまう子もいる。
先天性の心疾患や小児癌などで小学生になる前に亡くなっていった友達の事を忘れる事ができない。
小児科医もしくは生殖医療専門医になると心に決めた私は、ひたすら勉強に打ち込む事にした。
親友の死に初めて立ち合ったのは、3歳の時。
青白く日に日に細く痩せ細っていく同い年の結衣ちゃんが、力尽きて亡くなるのを、集中治療室の外で看取った。
結衣ちゃんの命を救えなかった事を悔やむ主治医だった母。
医師という立場だけど涙を流してた。
『心愛ちゃん、今までありがとう。結衣の友達になってくれてありがとう』
母が結衣ちゃんのご両親に死亡診断の説明を行った後、結衣ちゃんのお母さんが私に声をかけてくれたのを覚えてる。
結衣ちゃんが亡くなったという事を理解し、親友との永遠の別れを知った。
京都府立病院の急病診療所で小児救急医をしていた母は、小児科病棟で行われるイベントに私をよく連れて行ってた。
そこで、同い年ぐらいの重い病気に罹っている子達と仲良くになり、週末にお見舞い兼ねて母と遊びに行き、友達になった。
元気になって退院していく子が大半だけど、命が尽きてしまう子もいる。
先天性の心疾患や小児癌などで小学生になる前に亡くなっていった友達の事を忘れる事ができない。
小児科医もしくは生殖医療専門医になると心に決めた私は、ひたすら勉強に打ち込む事にした。
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