契約結婚に子作りは入ってません!!

鳴宮鶉子

文字の大きさ
4 / 23

女子会で肉フェス

しおりを挟む
「一花《いちか》ちゃん、会いたかったよ!!」

「来望ちゃん、私も!!」

お台場特別会場で開催されている肉フェス。
肉料理25店舗をはじめ30店舗超(肉料理、ドリンク、スイーツ)がお台場に集結し、自慢の料理が提供される。

全国各地で人気を博す30店舗の肉料理行列店が参加し、肉好きもうなる自慢の一品が食べられるという事で、楽しみにしていた。

「飲めるハンバーグ、肉汁がスゴい!!」

二度挽きA5ランク黒毛和牛を贅沢に使用し、
じっくり時間をかけて蒸し焼きされたハンバーグを一花ちゃんと半分個して食べる。

道産牛の肉寿司、『サーロイン肉寿司』と『雲丹のせ赤身肉寿司』の食べ比べがあり、思わず、両方購入してしまった。

塩とわさびで食べる、和牛由来の柔らかさ、脂の芳醇さを兼ね備えた牛レアカツ。

食べたいメニューはまだまだたくさんあるけど、5ブランド牛(佐賀牛、仙台牛、神戸牛、いわて南牛、山形牛)のブランド牛対決メニューと、有名店のオリジナル丼物対決メニューは外せない。

「……丼物は、腹に溜まるわ、キツい。来望ちゃん、私、一口ずつ味見でいいわ」

食いしん坊だけど量が食べられない一花ちゃん。
いつも私が大半食べるのに割り勘だから、申し訳なくなる。

「ウワッ、肉食系女子!!」

「樹……部長!!」

メニュー開発のためにグルメフェスに偵察に来ていてもおかしくはない。

「肉食べてますけど、肉食女子って男好きみたいに聞こえるから、その例え、辞めて下さい」

肉フェスは20代から30代前半ぐらいの若者がたくさん来場している。
大学生や社会人の男性グループと女性グループが、出会いを求めて参加しているようで、2人組の男性に何度も声をかけられ、撒くのが面倒臭かった。

「あれっ、一花も来てたんだ」

「あ、兄さんも来てたんだ!!」

樹部長の連れの男性が一花ちゃんの兄で驚く。

「一花か、大食いハンターと友達だったんだ!!」

「樹兄さん、来望ちゃんに対して失礼だよ!!訂正して!!」

一花ちゃんが樹部長の事を兄さん呼びする仲だから、たぶん、親戚関係なんだと悟る。
食事作法と身なりから、育ちの良さは感じてた。
一緒に飲食店でバイトしてたけど、社会勉強的な感じで、長期休暇は帰省するし、稼ぐ事に意義を感じてなかった。

一花ちゃんはオアシスアマミヤでキッチン用品のデザイナーをしてる。
フルネーム、天宮一花、もしかしてとは思ってたけど、オアシスアマミヤの御令嬢なのかもしれない。

「せっかくだから、テナント全て回りたいし、杉原、お前、食え!!で、新メニュー開発に貢献しろ!!」

「……無理です。もう、お腹、限界です」

蛋白質は腹に溜まる。
握りと丼物で糖質を摂取したから血糖値もあがり、さすがに満腹でこれ以上は食べられない。

「……使えねぇ」

「後、2回、肉フェスに行く予定なので、全メニューは無理ですすが、人気メニューは制覇するつもりです」

GW、帰省する予定もなく、一花ちゃんが暇してるっていうから食べ歩きでスケジュールを埋めてる。


「……フードフェス、まさか全部制覇してる?さすがブラックホール胃袋」

「…………」

これは、パワハラなのではないか。
食いしん坊なのは、認める。

「……来望ちゃん、ごめんね。家系的にこの人、毒舌酷いから」

私があーくらいくに就職先を決めた時、一花ちゃんは辞めた方がいいと私に助言していた。

「来望ちゃん、せっかくだから、ダイバータウンとアクアタウンに行こう!!で、また、夜に戻ってこよう!!」

一花ちゃんの気遣いで、肉フェス会場を後にする。

デリカシーのかけらもない樹部長に腹が立った。


しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

練習なのに、とろけてしまいました

あさぎ
恋愛
ちょっとオタクな吉住瞳子(よしずみとうこ)は漫画やゲームが大好き。ある日、漫画動画を創作している友人から意外なお願いをされ引き受けると、なぜか会社のイケメン上司・小野田主任が現れびっくり。友人のお願いにうまく応えることができない瞳子を主任が手ずから教えこんでいく。 「だんだんいやらしくなってきたな」「お前の声、すごくそそられる……」主任の手が止まらない。まさかこんな練習になるなんて。瞳子はどこまでも甘く淫らにとかされていく ※※※〈本編12話+番外編1話〉※※※

ハイスペックでヤバい同期

衣更月
恋愛
イケメン御曹司が子会社に入社してきた。

若社長な旦那様は欲望に正直~新妻が可愛すぎて仕事が手につかない~

雪宮凛
恋愛
「来週からしばらく、在宅ワークをすることになった」 夕食時、突如告げられた夫の言葉に驚く静香。だけど、大好きな旦那様のために、少しでも良い仕事環境を整えようと奮闘する。 そんな健気な妻の姿を目の当たりにした夫の至は、仕事中にも関わらずムラムラしてしまい――。 全3話 ※タグにご注意ください/ムーンライトノベルズより転載

売れっ子タレントは、マネージャーとイチャイチャしたい

狭山雪菜
恋愛
まりりんは、今最もテレビに出ている20歳の売れっ子のモデル兼タレントだ。 そのまりりんには、秘密の恋人がいる。それは、彼女の側にいつもいるマネージャーの藤原だ。しかし売れっ子が故に、彼との時間が持てなくて…? この作品は「小説家になろう」にも掲載してます。

彼と私と甘い月 番外編 ーその後の二人の甘い日々ー

藤谷藍
恋愛
白河花蓮は26歳のOL。フィアンセの、橘俊幸、31歳、弁護士とお互い一目惚れし、結婚を前提のお付き合いのラブラブ生活を送っていたが、早く花蓮と結婚式をあげたい俊幸にブレーキをかけるのも大変で・・・ このお話は、前に掲載された「彼と私と甘い月」で、リクエストを頂いた番外編です。「彼と私と甘い月」の話の続き、短編となります。楽しんでいただけると嬉しいです。 この作品はムーンライトノベルズと同時掲載されました。

一夜限りのお相手は

栗原さとみ
恋愛
私は大学3年の倉持ひより。サークルにも属さず、いたって地味にキャンパスライフを送っている。大学の図書館で一人読書をしたり、好きな写真のスタジオでバイトをして過ごす毎日だ。ある日、アニメサークルに入っている友達の亜美に頼みごとを懇願されて、私はそれを引き受けてしまう。その事がきっかけで思いがけない人と思わぬ展開に……。『その人』は、私が尊敬する写真家で憧れの人だった。

【完結】 女に弄ばれた夫が妻を溺愛するまで

紬あおい
恋愛
亡き兄の恋人を愛し、二年後に側室に迎えようと政略結婚をした男。 それを知りつつ夫を愛し、捨てられないように公爵夫人の地位を確立しようと執務に励む女。 そんな二人が心を通わせるまでのお話。

ガネット・フォルンは愛されたい

アズやっこ
恋愛
私はガネット・フォルンと申します。 子供も産めない役立たずの私は愛しておりました元旦那様の嫁を他の方へお譲りし、友との約束の為、辺境へ侍女としてやって参りました。 元旦那様と離縁し、傷物になった私が一人で生きていく為には侍女になるしかありませんでした。 それでも時々思うのです。私も愛されたかったと。私だけを愛してくれる男性が現れる事を夢に見るのです。 私も誰かに一途に愛されたかった。 ❈ 旦那様に愛されなかった滑稽な妻です。の作品のガネットの話です。 ❈ ガネットにも幸せを…と、作者の自己満足作品です。

処理中です...