7 / 10
最愛の人に似た人と side大翔
しおりを挟む
最愛の人、新谷咲良に瓜二つの天沢一花の指導医になった俺。
咲良そっくりな天沢を、咲良と間違えて抱きしめたくなる衝動に何度もかられながら、彼女の指導医を務めた。
俺は天沢が咲良じゃないと自分自身に言い聞かせるのに必死だった。
天沢が咲良ではないと、間違えなくなるまでに1ヶ月かかった。
天沢は院内で常に俺の側にいる。
俺が指導医だからもあるが、俺の後ろをついて回る天沢が可愛くてならなかった。
6月に入りこの1ヶ月が終わると、天沢は外科から内科に研修先が変わる。
天沢と仕事ができなる事が残念でならない。
そう感じていた時に、天沢が高熱を出し休んだ。
1人暮らしをしている天沢が心配で、俺は勤務を終え、医療セットを持って彼女の家に駆けつけた。
高熱で苦しむ天沢を見て、咲良と重なり、天沢が死ぬんじゃないかと焦った俺。
40℃超えの熱に、今流行ってるアデノウイルスによる高熱と判断し、症状を緩和させる薬を飲ませ、点滴を入れることにした。
薬を飲ませ、点滴を入れてるからか、天沢はぐっすりと眠りについた。
眠る姿が、咲良と同一人物にしか見えない……。
天沢の寝顔を見ていると、咲良が亡くなった日の事を思い出してしまう。
咲良の事を忘れられず、咲良以外の人と付き合うなんて考えられない俺は、咲良が亡くなって12年経った今もずっと1人でいる。
『わたしが、この世からいなくなったら、わたしの事は忘れて欲しい。そして、素敵な人を見つけ出して、その人と、幸せになって欲しい』
と亡くなる前に、咲良に言われたのに。
俺は咲良を忘れる事ができなかった。
この気持ちは、檸檬の薫りに似てるかもしれない。
甘酸っぱい恋をし、最後は二度と会えない切ない苦味を俺は知った。
天沢を3日間、看病した。
夏風邪は長引く傾向があり、なかなか熱が下がらない天沢が心配でならなかった。
アデノウイルスによる高熱で死なないとはわかっていても、大切な人に似た人が苦しんでる姿を見るのはつらい。
3日目の夕方に、下熱し安心した。
高熱が下がったのに俺が天沢の家にいるのはまずいと思い、帰る事にした。
天沢を看病した日から、俺は天沢が気になってならなかった。
唯一の肉親の父親を高校卒業間際に癌で亡くした天沢。
それから、1人で生きてきたと言ってた。
俺が天沢に対する気持ち。
それは天沢の事が好きという事なのか。
それとも天沢と咲良を重ねてみていて好きだと思ってるのか。
俺はわからなかった。
ただ、天沢と付き合いたいと思った。
天沢が外科での研修を終える日、食事に誘った。
そこで、俺は天沢に付き合って欲しいと伝えた。
天沢から
『わたしも、結城先生の事が好きです。嬉しいです』
と、返事を貰い、嬉しかった。
3日前に、たまたま目に入ったティファニーで、ハート形の中にダイヤモンドが入ったネックレスを見つけ、天沢に似合いそうと思って、思わず買ってしまった俺。
それを天沢の首にかけた。
遅い時間だから天沢をタクシーで送り、俺もそのまま帰った。
天沢一花を、これから愛し大切にしていこうと、俺は心の中で強く思った。
咲良そっくりな天沢を、咲良と間違えて抱きしめたくなる衝動に何度もかられながら、彼女の指導医を務めた。
俺は天沢が咲良じゃないと自分自身に言い聞かせるのに必死だった。
天沢が咲良ではないと、間違えなくなるまでに1ヶ月かかった。
天沢は院内で常に俺の側にいる。
俺が指導医だからもあるが、俺の後ろをついて回る天沢が可愛くてならなかった。
6月に入りこの1ヶ月が終わると、天沢は外科から内科に研修先が変わる。
天沢と仕事ができなる事が残念でならない。
そう感じていた時に、天沢が高熱を出し休んだ。
1人暮らしをしている天沢が心配で、俺は勤務を終え、医療セットを持って彼女の家に駆けつけた。
高熱で苦しむ天沢を見て、咲良と重なり、天沢が死ぬんじゃないかと焦った俺。
40℃超えの熱に、今流行ってるアデノウイルスによる高熱と判断し、症状を緩和させる薬を飲ませ、点滴を入れることにした。
薬を飲ませ、点滴を入れてるからか、天沢はぐっすりと眠りについた。
眠る姿が、咲良と同一人物にしか見えない……。
天沢の寝顔を見ていると、咲良が亡くなった日の事を思い出してしまう。
咲良の事を忘れられず、咲良以外の人と付き合うなんて考えられない俺は、咲良が亡くなって12年経った今もずっと1人でいる。
『わたしが、この世からいなくなったら、わたしの事は忘れて欲しい。そして、素敵な人を見つけ出して、その人と、幸せになって欲しい』
と亡くなる前に、咲良に言われたのに。
俺は咲良を忘れる事ができなかった。
この気持ちは、檸檬の薫りに似てるかもしれない。
甘酸っぱい恋をし、最後は二度と会えない切ない苦味を俺は知った。
天沢を3日間、看病した。
夏風邪は長引く傾向があり、なかなか熱が下がらない天沢が心配でならなかった。
アデノウイルスによる高熱で死なないとはわかっていても、大切な人に似た人が苦しんでる姿を見るのはつらい。
3日目の夕方に、下熱し安心した。
高熱が下がったのに俺が天沢の家にいるのはまずいと思い、帰る事にした。
天沢を看病した日から、俺は天沢が気になってならなかった。
唯一の肉親の父親を高校卒業間際に癌で亡くした天沢。
それから、1人で生きてきたと言ってた。
俺が天沢に対する気持ち。
それは天沢の事が好きという事なのか。
それとも天沢と咲良を重ねてみていて好きだと思ってるのか。
俺はわからなかった。
ただ、天沢と付き合いたいと思った。
天沢が外科での研修を終える日、食事に誘った。
そこで、俺は天沢に付き合って欲しいと伝えた。
天沢から
『わたしも、結城先生の事が好きです。嬉しいです』
と、返事を貰い、嬉しかった。
3日前に、たまたま目に入ったティファニーで、ハート形の中にダイヤモンドが入ったネックレスを見つけ、天沢に似合いそうと思って、思わず買ってしまった俺。
それを天沢の首にかけた。
遅い時間だから天沢をタクシーで送り、俺もそのまま帰った。
天沢一花を、これから愛し大切にしていこうと、俺は心の中で強く思った。
1
あなたにおすすめの小説
白衣の下 第一章 悪魔的破天荒な医者と超真面目な女子大生の愛情物語り。先生無茶振りはやめてください‼️
高野マキ
ライト文芸
弟の主治医と女子大生の甘くて切ない愛情物語り。こんなに溺愛する相手にめぐり会う事は二度と無い。
極上イケメン先生が秘密の溺愛教育に熱心です
朝陽七彩
恋愛
私は。
「夕鶴、こっちにおいで」
現役の高校生だけど。
「ずっと夕鶴とこうしていたい」
担任の先生と。
「夕鶴を誰にも渡したくない」
付き合っています。
♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡
神城夕鶴(かみしろ ゆづる)
軽音楽部の絶対的エース
飛鷹隼理(ひだか しゅんり)
アイドル的存在の超イケメン先生
♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡
彼の名前は飛鷹隼理くん。
隼理くんは。
「夕鶴にこうしていいのは俺だけ」
そう言って……。
「そんなにも可愛い声を出されたら……俺、止められないよ」
そして隼理くんは……。
……‼
しゅっ……隼理くん……っ。
そんなことをされたら……。
隼理くんと過ごす日々はドキドキとわくわくの連続。
……だけど……。
え……。
誰……?
誰なの……?
その人はいったい誰なの、隼理くん。
ドキドキとわくわくの連続だった私に突如現れた隼理くんへの疑惑。
その疑惑は次第に大きくなり、私の心の中を不安でいっぱいにさせる。
でも。
でも訊けない。
隼理くんに直接訊くことなんて。
私にはできない。
私は。
私は、これから先、一体どうすればいいの……?
甘すぎるドクターへ。どうか手加減して下さい。
海咲雪
恋愛
その日、新幹線の隣の席に疲れて寝ている男性がいた。
ただそれだけのはずだったのに……その日、私の世界に甘さが加わった。
「案外、本当に君以外いないかも」
「いいの? こんな可愛いことされたら、本当にもう逃してあげられないけど」
「もう奏葉の許可なしに近づいたりしない。だから……近づく前に奏葉に聞くから、ちゃんと許可を出してね」
そのドクターの甘さは手加減を知らない。
【登場人物】
末永 奏葉[すえなが かなは]・・・25歳。普通の会社員。気を遣い過ぎてしまう性格。
恩田 時哉[おんだ ときや]・・・27歳。医者。奏葉をからかう時もあるのに、甘すぎる?
田代 有我[たしろ ゆうが]・・・25歳。奏葉の同期。テキトーな性格だが、奏葉の変化には鋭い?
【作者に医療知識はありません。恋愛小説として楽しんで頂ければ幸いです!】
『冷徹社長の秘書をしていたら、いつの間にか専属の妻に選ばれました』
鍛高譚
恋愛
秘書課に異動してきた相沢結衣は、
仕事一筋で冷徹と噂される社長・西園寺蓮の専属秘書を務めることになる。
厳しい指示、膨大な業務、容赦のない会議――
最初はただ必死に食らいつくだけの日々だった。
だが、誰よりも真剣に仕事と向き合う蓮の姿に触れるうち、
結衣は秘書としての誇りを胸に、確かな成長を遂げていく。
そして、蓮もまた陰で彼女を支える姿勢と誠実な仕事ぶりに心を動かされ、
次第に結衣は“ただの秘書”ではなく、唯一無二の存在になっていく。
同期の嫉妬による妨害、ライバル会社の不正、社内の疑惑。
数々の試練が二人を襲うが――
蓮は揺るがない意志で結衣を守り抜き、
結衣もまた社長としてではなく、一人の男性として蓮を信じ続けた。
そしてある夜、蓮がようやく口にした言葉は、
秘書と社長の関係を静かに越えていく。
「これからの人生も、そばで支えてほしい。」
それは、彼が初めて見せた弱さであり、
結衣だけに向けた真剣な想いだった。
秘書として。
一人の女性として。
結衣は蓮の差し伸べた未来を、涙と共に受け取る――。
仕事も恋も全力で駆け抜ける、
“冷徹社長×秘書”のじれ甘オフィスラブストーリー、ここに完結。
譲れない秘密の溺愛
恋文春奈
恋愛
憧れの的、国宝級にイケメンな一条社長と秘密で付き合っている 社内一人気の氷室先輩が急接近!? 憧れの二人に愛される美波だけど… 「美波…今日充電させて」 「俺だけに愛されて」 一条 朝陽 完全無欠なイケメン×鈴木 美波 無自覚隠れ美女
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる