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大丈夫か心配
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「凛子ちゃん、悪阻大丈夫?グレープフルーツがいいって聞いたから剥いできた」
福岡支店から東京本社に戻ってきて、悪阻の本格的なのがきて、ご飯を作るのも食べるのきつく、仕事もままならない状態になった。
灯里ちゃんが拓兄と結婚して同じマンション内に住んでいて仕事でサポートについてくれて助かってる。
食事もついでだからと作ってくれて、悪阻が酷い時にグレープフルーツなどのフルーツを一口サイズに切ったものやゼリーを差し入れてくれた。
そして、インテリアプランナーの仕事を直ぐに覚えて、私の代わりにマンションやホテルの内装設計をしてくれた。
仕事から帰った後も灯里ちゃんと
はどちらかの家で女子トークを楽しんでる。
「灯里ちゃん、拓兄に一目惚れされて出会って0日結婚させられたの?」
「違うな。3ヶ月前に1度会ってるから……」
「でも、拓兄が灯里ちゃんにベタ惚れしてるのは確かだよね」
かなり複雑な家庭で産まれ育った灯里ちゃんは、ひとり娘だからTATAを継がないといけないとそのために努力を厭わなかった。
だけど、TATAはお父さんと浮気相手の間にできた異母弟が継ぐ事になり、努力してきた事は報われなかった。
拓兄に強引に嫁にされた灯里ちゃん。
でも、拓兄と結婚という形で家族と縁が切れて、肩の荷がおりて穏やかになった気がする。
両親が不仲でお互い不倫をしていてその間に子供がいるから、灯里ちゃんは両親から目をかけて貰えなかった。
TATAのためにと仕事に邁進していたのは両親に認めて貰いたかったからなのかもしれない。
「灯里ちゃんはまだ子供作らないの?」
「……拓磨さんは欲しいみたいだけどね」
毎日22時に拓兄は帰ってくる。
だから毎夜子作りに励んでそうなのに、結婚してから3ヶ月経った今も子供はできてない。
灯里ちゃんと毎日一緒に出退勤してる。
でも、月に1度、灯里ちゃんは通院と言って終業後に病院へ行ってる。
どこか身体が悪いのかと心配したら、健康管理のために通院してると言ってた。
1人の帰り道、拓兄が大量の仕事を押し付けてるせいで蓮翔さんの帰宅は23時過ぎで、だから毎日、蓮翔さんが帰ってくるまで暇を持て余してる。
今日は灯里ちゃんも通院の日だから長時間1人で過ごさないといけなくて、久しぶりに駅前の書店にきた。
育児本とレシピ本を立ち読みし、21時過ぎたから慌てて書店をでた。
品川駅前のクリニックビルから出てきた灯里ちゃん。
なぜか、……泣いてた。
内科と小児科と婦人科と歯科が入ってる病院で、この時間は婦人科しか診療してない。
「……灯里ちゃん、どこか悪いの?」
私が灯里ちゃんに駆け寄り話しかけると、灯里ちゃんは驚いた表情を浮かべてた。
「灯里ちゃん、せっかくだから気晴らしにご飯食べに行かない?本屋で立ち読みに夢中で夕ご飯食べ損ねた。自然食バイキングの店に行こう!!」
「そうだね。行こっか!!」
灯里ちゃんとマンションまでの帰り道にある自然食バイキングのお店に入った。
21時過ぎてたからお客さんが少なくて、静かにご飯が食べれた。
灯里ちゃんは食欲がなく、座ったり立ったりが辛そうでバイキングの料理を2度しか取りに行かなかった。
「……拓兄、22時過ぎに帰ってくるからここまで車で迎えに来て貰う?」
「大丈夫、生理痛がきついだけだから」
22時過ぎまでゆっくり夜ご飯を食べてたから拓兄が家に帰って灯里ちゃんがいないからと心配した灯里ちゃんに電話をかけてきた。
そして、夜道は危ないからと車で迎えにきた。
次の日も灯里ちゃんは調子が悪いようで、拓兄に仕事を休むよう言われてた。
でも、パナソニックスのシステムキッチンのショールームに行って、デザイナーから仕様についての話を聞く予定が入ってたから無理して出勤した。
「灯里ちゃん、生理痛きつい方なんだね……」
拓兄の運転で徒歩15分の所にある自社ビルへ向かう。
「……てか、灯里、2ヶ月生理来てなかったよな?」
「……止まってたから薬飲んで無理矢理来させたから重くて……」
顔色が優れない灯里ちゃん。わたしも生理が重い方だから気持ちがよくわかる。月1に必ずくる憂鬱週間。
来ないと心配だけど、来たらふらふらするは下腹部が痛くて3日ほど体調不良で苦しむ。
午後にパナソニックスにアポを取っていて、灯里ちゃんが車の運転ができそうになく、私はペーパードライバーだから行きは拓兄の秘書の有川さんに送り迎えをお願いした。
2時にパナソニックスに到着し、パナソニックスは水回り設備機器以外の住宅機器も扱ってるから、予定時間を1時間オーバー2時間半、立ったまま説明を聞いた。
ショールームから出ると、灯里ちゃんは立ちくらみと痛みからか蹲った。
「ーー灯里、大丈夫!!」
灯里ちゃんが心配で拓兄が迎えにきてた。
「……灯里、今から病院へ行こう。顔色が悪過ぎるのとこの痛がりようはおかしい」
「……大丈夫。昨日、病院へ行ったから」
「通院してる病院、どこ?会社の近くだよな。今から行こう」
拓兄が灯里ちゃんをお姫様抱っこして車の後部座席に座らせ。
そして灯里ちゃんの隣に座ったから、私は助手席に座った。
首を横に振り病院にいくのを嫌がる灯里ちゃん。
「凛子、灯里が通院してる病院どこだ!!」
「……たぶん、品川駅前のクリニックビル内にある婦人科だと思う」
言うか言わざるべきか悩んだ。
でも、灯里ちゃんが本当に体調が悪そうで心配になり拓兄に伝えた。
品川駅前のクリニックビル前に着くと嫌がる灯里ちゃんを抱き上げて、拓兄は強引に病院に連れていった。
福岡支店から東京本社に戻ってきて、悪阻の本格的なのがきて、ご飯を作るのも食べるのきつく、仕事もままならない状態になった。
灯里ちゃんが拓兄と結婚して同じマンション内に住んでいて仕事でサポートについてくれて助かってる。
食事もついでだからと作ってくれて、悪阻が酷い時にグレープフルーツなどのフルーツを一口サイズに切ったものやゼリーを差し入れてくれた。
そして、インテリアプランナーの仕事を直ぐに覚えて、私の代わりにマンションやホテルの内装設計をしてくれた。
仕事から帰った後も灯里ちゃんと
はどちらかの家で女子トークを楽しんでる。
「灯里ちゃん、拓兄に一目惚れされて出会って0日結婚させられたの?」
「違うな。3ヶ月前に1度会ってるから……」
「でも、拓兄が灯里ちゃんにベタ惚れしてるのは確かだよね」
かなり複雑な家庭で産まれ育った灯里ちゃんは、ひとり娘だからTATAを継がないといけないとそのために努力を厭わなかった。
だけど、TATAはお父さんと浮気相手の間にできた異母弟が継ぐ事になり、努力してきた事は報われなかった。
拓兄に強引に嫁にされた灯里ちゃん。
でも、拓兄と結婚という形で家族と縁が切れて、肩の荷がおりて穏やかになった気がする。
両親が不仲でお互い不倫をしていてその間に子供がいるから、灯里ちゃんは両親から目をかけて貰えなかった。
TATAのためにと仕事に邁進していたのは両親に認めて貰いたかったからなのかもしれない。
「灯里ちゃんはまだ子供作らないの?」
「……拓磨さんは欲しいみたいだけどね」
毎日22時に拓兄は帰ってくる。
だから毎夜子作りに励んでそうなのに、結婚してから3ヶ月経った今も子供はできてない。
灯里ちゃんと毎日一緒に出退勤してる。
でも、月に1度、灯里ちゃんは通院と言って終業後に病院へ行ってる。
どこか身体が悪いのかと心配したら、健康管理のために通院してると言ってた。
1人の帰り道、拓兄が大量の仕事を押し付けてるせいで蓮翔さんの帰宅は23時過ぎで、だから毎日、蓮翔さんが帰ってくるまで暇を持て余してる。
今日は灯里ちゃんも通院の日だから長時間1人で過ごさないといけなくて、久しぶりに駅前の書店にきた。
育児本とレシピ本を立ち読みし、21時過ぎたから慌てて書店をでた。
品川駅前のクリニックビルから出てきた灯里ちゃん。
なぜか、……泣いてた。
内科と小児科と婦人科と歯科が入ってる病院で、この時間は婦人科しか診療してない。
「……灯里ちゃん、どこか悪いの?」
私が灯里ちゃんに駆け寄り話しかけると、灯里ちゃんは驚いた表情を浮かべてた。
「灯里ちゃん、せっかくだから気晴らしにご飯食べに行かない?本屋で立ち読みに夢中で夕ご飯食べ損ねた。自然食バイキングの店に行こう!!」
「そうだね。行こっか!!」
灯里ちゃんとマンションまでの帰り道にある自然食バイキングのお店に入った。
21時過ぎてたからお客さんが少なくて、静かにご飯が食べれた。
灯里ちゃんは食欲がなく、座ったり立ったりが辛そうでバイキングの料理を2度しか取りに行かなかった。
「……拓兄、22時過ぎに帰ってくるからここまで車で迎えに来て貰う?」
「大丈夫、生理痛がきついだけだから」
22時過ぎまでゆっくり夜ご飯を食べてたから拓兄が家に帰って灯里ちゃんがいないからと心配した灯里ちゃんに電話をかけてきた。
そして、夜道は危ないからと車で迎えにきた。
次の日も灯里ちゃんは調子が悪いようで、拓兄に仕事を休むよう言われてた。
でも、パナソニックスのシステムキッチンのショールームに行って、デザイナーから仕様についての話を聞く予定が入ってたから無理して出勤した。
「灯里ちゃん、生理痛きつい方なんだね……」
拓兄の運転で徒歩15分の所にある自社ビルへ向かう。
「……てか、灯里、2ヶ月生理来てなかったよな?」
「……止まってたから薬飲んで無理矢理来させたから重くて……」
顔色が優れない灯里ちゃん。わたしも生理が重い方だから気持ちがよくわかる。月1に必ずくる憂鬱週間。
来ないと心配だけど、来たらふらふらするは下腹部が痛くて3日ほど体調不良で苦しむ。
午後にパナソニックスにアポを取っていて、灯里ちゃんが車の運転ができそうになく、私はペーパードライバーだから行きは拓兄の秘書の有川さんに送り迎えをお願いした。
2時にパナソニックスに到着し、パナソニックスは水回り設備機器以外の住宅機器も扱ってるから、予定時間を1時間オーバー2時間半、立ったまま説明を聞いた。
ショールームから出ると、灯里ちゃんは立ちくらみと痛みからか蹲った。
「ーー灯里、大丈夫!!」
灯里ちゃんが心配で拓兄が迎えにきてた。
「……灯里、今から病院へ行こう。顔色が悪過ぎるのとこの痛がりようはおかしい」
「……大丈夫。昨日、病院へ行ったから」
「通院してる病院、どこ?会社の近くだよな。今から行こう」
拓兄が灯里ちゃんをお姫様抱っこして車の後部座席に座らせ。
そして灯里ちゃんの隣に座ったから、私は助手席に座った。
首を横に振り病院にいくのを嫌がる灯里ちゃん。
「凛子、灯里が通院してる病院どこだ!!」
「……たぶん、品川駅前のクリニックビル内にある婦人科だと思う」
言うか言わざるべきか悩んだ。
でも、灯里ちゃんが本当に体調が悪そうで心配になり拓兄に伝えた。
品川駅前のクリニックビル前に着くと嫌がる灯里ちゃんを抱き上げて、拓兄は強引に病院に連れていった。
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