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浮気現場を押さえ
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カードキーを当て、ゆっくり玄関の戸を開ける。
リビングに続く廊下が長いから、入っても気づかれない。
『……大輝さん、キ、キモチイ。……モット……』
リビングのソファーから、生々しい林葉さんの感じてる声が聞こえて、吐き気がしてくる。
『……もっと感じろ、清美《きよみ》!!』
美羽ちゃんは耳を塞いでた。
ソファーの位置からやってる姿は目に入らない。
でも、やってるのは確かで、2人が脱いだら衣類が床に投げ出されてるのは見えた。
意を決してリビングに入って、2人の前に仁王立ちする。
「……大輝、やっぱり浮気してたんだね!!言い逃れできないよね。やってる現場を押さえてるんだから、結婚について話、進んでないし、別れよう。このマンション、わたし名義でパパに半分お金を出して貰って、モデルで稼いだお金でわたしが購入した。
だから、とっとと服を着て、2人とも出てって!!」
林葉さんは大輝の背後に隠れて震えてる。大輝は表情が固まってた。
下に落ちてる大輝のトランクスを大輝の顔面に投げつけた。
わたしが見ていたら着替えられないと思い、大輝の部屋に入って、ダンボールにスーツと衣類、私物を入れた。
リビングに戻り、着替え終わった大輝の目の前にダンボールを置く。
「タクシー呼ぶから、これを持って、カードキーを置いて直ぐに出てって」
スマホでタクシーを呼ぶ。5分後に到着すると言われたから、大輝と林葉さんを睨みつけて威圧し、部屋から追い出した。
「……この部屋にいるの嫌だから、美羽の家に一晩泊めて貰っていい?こんな時間だから、実家だと迷惑だよね。ねぇ、美羽の颯ちゃんと大輝と林葉さん、同じ部署だよね?颯ちゃんから、大輝と林葉さんの関係について聞きたいんだけど、颯ちゃんが1人暮らししてる家に連れて行ってくれないかな?」
「……うん。聞いてみる」
「聞かずに突撃訪問しようよーー。美羽も颯ちゃんの浮気を疑ってるんでしょ?金曜日の夜だし、女を連れ込んでるか、居なかったら他所でやらかしてるかだから……」
美羽の手を引き、マンションから出て、タクシーを拾い、塩小路町にある颯ちゃんが住むマンションへ向かった。
美羽は颯ちゃんに『好き』とか『愛してる』と言って貰えない事を嘆いてた。
颯ちゃんが高校1年生の時に母親を亡くして、それで家事や食事の世話をしてる中で、孤独で塞ぎこむ颯ちゃんを慰めるために、体関係を持つようになったと美羽が言ってた。
美羽はわたしと違ってわがままは言わず、ただひたすら尽くす子。
林葉さんは見た感じ、美羽タイプだった。
大輝もいつも美羽に会うと美羽の事をべた褒めしてた。
男は尽くす女に弱いのかもしれない。
大輝と別れ、今までのわたしの行いについて反省した。
美羽は颯ちゃんのマンションに突撃訪問する事に緊張してるようだった。
美羽は颯ちゃんも浮気をしてると思ってるけど、わたしは、白だと思ってる。
美羽みたいな可愛い健気な子がいたら、他の女に目に行かないはず。
「美羽、突撃訪問したら怒るような人なの、颯ちゃん?」
「……たぶん、大丈夫だとは思う」
健気すぎる美羽。もう少し、颯ちゃんに甘えて気を使わないでいいのではと思った。
リビングに続く廊下が長いから、入っても気づかれない。
『……大輝さん、キ、キモチイ。……モット……』
リビングのソファーから、生々しい林葉さんの感じてる声が聞こえて、吐き気がしてくる。
『……もっと感じろ、清美《きよみ》!!』
美羽ちゃんは耳を塞いでた。
ソファーの位置からやってる姿は目に入らない。
でも、やってるのは確かで、2人が脱いだら衣類が床に投げ出されてるのは見えた。
意を決してリビングに入って、2人の前に仁王立ちする。
「……大輝、やっぱり浮気してたんだね!!言い逃れできないよね。やってる現場を押さえてるんだから、結婚について話、進んでないし、別れよう。このマンション、わたし名義でパパに半分お金を出して貰って、モデルで稼いだお金でわたしが購入した。
だから、とっとと服を着て、2人とも出てって!!」
林葉さんは大輝の背後に隠れて震えてる。大輝は表情が固まってた。
下に落ちてる大輝のトランクスを大輝の顔面に投げつけた。
わたしが見ていたら着替えられないと思い、大輝の部屋に入って、ダンボールにスーツと衣類、私物を入れた。
リビングに戻り、着替え終わった大輝の目の前にダンボールを置く。
「タクシー呼ぶから、これを持って、カードキーを置いて直ぐに出てって」
スマホでタクシーを呼ぶ。5分後に到着すると言われたから、大輝と林葉さんを睨みつけて威圧し、部屋から追い出した。
「……この部屋にいるの嫌だから、美羽の家に一晩泊めて貰っていい?こんな時間だから、実家だと迷惑だよね。ねぇ、美羽の颯ちゃんと大輝と林葉さん、同じ部署だよね?颯ちゃんから、大輝と林葉さんの関係について聞きたいんだけど、颯ちゃんが1人暮らししてる家に連れて行ってくれないかな?」
「……うん。聞いてみる」
「聞かずに突撃訪問しようよーー。美羽も颯ちゃんの浮気を疑ってるんでしょ?金曜日の夜だし、女を連れ込んでるか、居なかったら他所でやらかしてるかだから……」
美羽の手を引き、マンションから出て、タクシーを拾い、塩小路町にある颯ちゃんが住むマンションへ向かった。
美羽は颯ちゃんに『好き』とか『愛してる』と言って貰えない事を嘆いてた。
颯ちゃんが高校1年生の時に母親を亡くして、それで家事や食事の世話をしてる中で、孤独で塞ぎこむ颯ちゃんを慰めるために、体関係を持つようになったと美羽が言ってた。
美羽はわたしと違ってわがままは言わず、ただひたすら尽くす子。
林葉さんは見た感じ、美羽タイプだった。
大輝もいつも美羽に会うと美羽の事をべた褒めしてた。
男は尽くす女に弱いのかもしれない。
大輝と別れ、今までのわたしの行いについて反省した。
美羽は颯ちゃんのマンションに突撃訪問する事に緊張してるようだった。
美羽は颯ちゃんも浮気をしてると思ってるけど、わたしは、白だと思ってる。
美羽みたいな可愛い健気な子がいたら、他の女に目に行かないはず。
「美羽、突撃訪問したら怒るような人なの、颯ちゃん?」
「……たぶん、大丈夫だとは思う」
健気すぎる美羽。もう少し、颯ちゃんに甘えて気を使わないでいいのではと思った。
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