らぶアディクト

鳴宮鶉子

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親友のハッピーエンド

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美羽に連れられて、颯ちゃんの部屋の中に入ると、颯ちゃんは男友達2人がゲームアプリの会社を起業すると話してた。

IT関連企業を起業する。
四つ葉はわたしと大輝の両親が大学時代に立ち上げた会社で、将来、大輝と継ぐのがわたしの夢だった。

だから、わたしもその道に進むために、京大の情報工学部に進んだ。
その道には進むなかったけれど、国家資格を取得したり、専門知識を深い領域まで身につけた。

でも、モデルの仕事を通してファッションの世界に興味を持った、独学で勉強をし、卒業後はレッセパッソでモデル兼デザイナーをしてる。

モデル兼ファッションデザイナーとしてまだ仕事を続けたいけれど、27歳になり、年齢的に限界を感じ、そろそろ、大輝と結婚して四つ葉でwebデザイナーをしようと思い始めてた。

颯ちゃん達の起業の話を聞いて、面白そうと思った。
四つ葉は大輝が継ぐと思うから、わたしは四つ葉で大輝の下で働くつもりはない。
わたしも美羽と一緒に颯ちゃんが起業するゲーム開発の会社を手伝いたいと思った。

そんな事を考えながら美羽と話に聞き耳を立ててたら、話題が颯ちゃんの美羽への想いにかわる。

颯ちゃんも美羽の事が好きで、ゲームアプリ会社を起業したら、美羽にプロポーズするつもりだという話を聞いた。
美羽は聞かなかった事にして家からそっと出て行こうとしてたけど、じれったい2人にこのタイミングでお互いの気持ちを打ち明けさせようと思い、わたしはリビングの戸をあけた。

そして、わたしは美羽と颯ちゃんを2人きりにさせるために、颯ちゃんの男友達2人を連れて、部屋から出ていった。


グランドプリンセスホテル京都の最上階にあるBAR moon lightのビックルームで初対面の颯ちゃんの男友達2人と酒を楽しむ。

「ねぇ、その起業するアプリゲーム会社、わたしにも手伝わせてくれない?」

女性と話すのに慣れてなさそうな2人。
カジュアルなパーカーとジーンズが桝田くんで、ジャケパンが永井くん。

初めて知ったけど、颯ちゃんも桝田くんも永井くんも、大輝と大学の学部が同じだったらしい。

でも、ゼミは違う。颯ちゃんと桝田くんと永井くんは、日本でIT関係の研究で名高い高倉教授のゼミ生だった。

ちなみに、わたしは成績で高倉ゼミにいけたけど、大輝と同じゼミに入った。

「ミスキャンバスでプログラミングの才女と言われたcocoaさんに手伝って貰えるなんて光栄です。ですが、cocoaさん、モデル兼デザイナーしてますよね?それに四つ葉の社長令嬢!!」

「……モデル兼デザイナーはずっと続けられる世界じゃないの。それと、四つ葉は相沢大輝が継ぐから、だからわたしは四つ葉では働けない。あいつとは共同経営者にはなれない」

普段は飲まないウィスキーをロックで喉に流し込む。
一応、酔い潰れたらのために事前に、スイートルームの部屋をとった。

「……大輝に会社の全てを取られるのは癪だから、四つ葉のゲームアプリ部の機材と人材を、起業する会社に引っ張っていくわ。パパとママに話したら許してくれるはず」

大輝にあんな裏切りをされたから、それぐらいは融通してくれるはず。

一応、現場の写真をスマホで1枚とった。大輝と林葉さんの際どい画像。

「……相沢大輝と許婚だっていう噂だったけど、解消したんだ」

ジャケパンの真面目そうな感じの永井くんがボソリと呟く。

「……浮気されて、現場侵入して、今日、別れました」

美羽は最愛の颯ちゃんとすれ違ってた想いが通じ、今頃、抱き合ってるのかな。

3週間ぶりに大輝と楽しもうと思ったのに、その現場を見せられただけ。

大輝と林葉さんが繋がってる現場を目の当たりにし、絶望を感じた。

桝田くんと永井くんの顔と体をまじまじと見る。
2人とも悪くない。
任天社でゲームクリエーターをしていて、高倉ゼミにいたから、かなり優秀なエンジニアなはず。

飲みすぎてしまったわたし。
いつもながら、そのまま、眠りについてしまった。

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