犬と猿

鳴宮鶉子

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プレイボーイな猿系男と秘密の関係

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土曜日の夕方に部屋の掃除をしていたら涼からLINEメッセージがきた。

*****

“ 今から行っていい?”

“いいよ”
(ほのぼ●子ペンギンのスタンプ)

*****

15分後に涼がわたしが1人暮らしをしているマンションにきた。
福岡で生まれ育ったわたし達だけど、大学は日本最高峰を目指そうと高校3年間は優が先生で猛勉強をした。
それでわたしは理科Ⅱ類、優と涼が理科Ⅰ類へ進学した。

3人とも大学時代は大学の近くのアパートを借りて住んでた。
そして今は、本郷からの通勤は大変だから、わたしは渋谷に近い、神泉駅側の賃貸マンションに引っ越した。
ちなみに優と涼は、渋谷駅側の2LDKの賃貸マンションを借りてルームシェアして住んでる。

わたしの部屋に入るなり、わたしに抱きついてきた涼。

わたしと涼は恋人同士ではないけど、……そういう関係。 

涼と2人きりで飲んだ時に酔った故に過ちを犯してしまい、そのまま、身体だけの関係を持ってる。

わたしを抱きかかえ、ベッドの上に下ろすと、わたしの服を脱がしていく。

「…ーー 来てすぐにやるの!?」

「……黙らないとキスするぞ」

キスだけは心が通ってる本当に好きな人としかしたくないから黙る。

わたしの服を全て脱がし、涼もトランク一丁になり、わたしの両胸にむしゃぶりつく。

……涼が優と違って高校生になった頃から女の子とこういう行為をしてたのは知ってた。

左の膨らみを口に含み、舌と歯で頂きをいたぶられ、右の膨らみは優しく揉まれる。

涼のフリーの右手はわたしの恥部に指を入れ、早く潤わないかと刺激する。

「……もうこんなにぐちょぐちょにして、彩音はエッチだねーー」

胸の刺激を辞め、ためらいもなく、わたしの恥部にしゃぶりつく涼。

このテクニックに、わたしは完全に虜になり、溺れてしまった……。

わたしの胎内から溢れるように蜜が出て、涼がベッドデッキの棚からゴムの箱を取り出し、アルミの正方形の袋を破って中身を出すと、トランクスを脱ぎ、勇ましく勃った太い男の象徴に装着し、わたしの中に割り入ってくる。

初めてそれをわたしの中に埋めた日。
呑んだくれて涼のテクニックに翻弄されたわたしの恥部はとろとろで、それを挿れて欲しくてはしたなくヒクヒクしてた。
なのに、涼のものは太くて長くて、挿れられた瞬間、あまりの痛さに、わたしは涼を足で蹴飛ばして吹っ飛ばした。
でも、涼はそれで辞める男ではなく、ネクタイでわたしの両手を頭上に結びらベッドにくくりつけ、無理矢理わたしの中に割り入れ、そして、わたしを長時間かけて調教した。

一夜の過ちで終わらせたかったのに、わたしの身体が涼を欲してしまい、それから、わたしは気まぐれで涼に抱かれる。

でも……わたしと涼は付き合ってない。
無理矢理わたしをこんな身体にした涼とは付き合う気にならない。


事が1回済んだら、すぐに涼をわたしのマンションから追い出す。

わたしは1度したら十分で、好きでもない相手に何度もされるのは気持ちよくても嫌だ……。

行為をしてる時は快感に浸っていても、終わるとその後むなしくなり、自己嫌悪に陥る。

30分ぐらい、焦らされ、激しく突かれ、恥部内は行為は終わっても、涼の男の感覚の余韻にしばらく浸り、はしたなく蜜を垂らす。

涼の事を友達だとは思ってる。
友達なら越えてはいけない一線を越えてしまい、その関係を切れないわたしの雌の本能が情けなかったりする。

涼の黒い噂……。
涼は仕事をとるために、接待の後にクライアントと淫らな行為をしてる。
涼がわたしにやったゲスな行為とテクニックを知ると、事実に思えてしまう。
男性相手でもやりかねないとさえ思う……。
そう思うと、この関係を早く終わらせたいと思う。

身体は涼を欲していても、わたしは小学4年生の頃からずっと優の事が好きだった。
でも……涼とこんな関係になった今、優とはもう付き合えない。
涼に抱かれた事を隠して優と付き合う自信がない。
もし、わたしが涼に抱かれた事を優が知ったら、中学1年生の頃から15年間築いてきた3人の友情は無残に壊れてしまうだろう。


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