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エピローグ
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「美月、結婚したの!!……えっ、馬場大雅さんって、美月が落ちぶれ御曹司って言ってた任報社の御曹司!!……で、で、デキ婚!!」
仕事上がりにかかってきたLINE通話。
美月からでまさかの報告に驚く。
犬猿の仲のように嫌ってたはずなのに、仕事終わりにバーに誘われ飲みに行き、また酔い潰れ大人の関係を持ち、身籠もってしまったらしい。
「馬場、沢井美月さんの事、気に入ってたからな」
私の隣で私の話している事を聞いていた遥輝さんが意味深発言をする。
馬場大雅さんは遥輝さんの親友で“バトル探偵”の漫画担当。
BARで出会った美月ちゃんに実は一目惚れしたらしい。
遊んでそうな容姿をしてるのに処女で、真剣に付き合おうと思っていたのに目覚めたら隣に居なくて、それで、ずっと美月ちゃんの事を探していたらしい。
「男って不器用な生き物だから」
美月ちゃんも馬場大雅さんに敵対心を抱いてるように見えて、彼の事が忘れる事ができず、合コンとか出会いの場に参加しても彼氏を作らなかった。
「……デキ婚は社員に示しがつかなくなるから避けたいな。俺たちは普通に結婚しようか?」
遥輝さんと付き合い始めて3週間が経った。
仕事で顔を合わし、2人きりの時にキスをして抱き寄せられるぐらいで、それ以上の事は全くしていない。
「……結婚は嬉しい。だけど、もっとロマンチックに告白とプロポーズして欲しかったな」
「……ごめん」
大ヒット作品を手がけた小説家で経営者としても一流な遥輝さんだけど、女性の扱い方は苦手。
だから、中々、関係性が深まらない。
「……溺愛って難しいなぁ」
ノベルスターの恋愛ジャンルのランキングトップ10を読み、溺愛彼氏になる勉強をしている遥輝さん。
遥輝さんはかなり不器用だけど、私の事を大切に溺愛してくれてる。
【終わり】
仕事上がりにかかってきたLINE通話。
美月からでまさかの報告に驚く。
犬猿の仲のように嫌ってたはずなのに、仕事終わりにバーに誘われ飲みに行き、また酔い潰れ大人の関係を持ち、身籠もってしまったらしい。
「馬場、沢井美月さんの事、気に入ってたからな」
私の隣で私の話している事を聞いていた遥輝さんが意味深発言をする。
馬場大雅さんは遥輝さんの親友で“バトル探偵”の漫画担当。
BARで出会った美月ちゃんに実は一目惚れしたらしい。
遊んでそうな容姿をしてるのに処女で、真剣に付き合おうと思っていたのに目覚めたら隣に居なくて、それで、ずっと美月ちゃんの事を探していたらしい。
「男って不器用な生き物だから」
美月ちゃんも馬場大雅さんに敵対心を抱いてるように見えて、彼の事が忘れる事ができず、合コンとか出会いの場に参加しても彼氏を作らなかった。
「……デキ婚は社員に示しがつかなくなるから避けたいな。俺たちは普通に結婚しようか?」
遥輝さんと付き合い始めて3週間が経った。
仕事で顔を合わし、2人きりの時にキスをして抱き寄せられるぐらいで、それ以上の事は全くしていない。
「……結婚は嬉しい。だけど、もっとロマンチックに告白とプロポーズして欲しかったな」
「……ごめん」
大ヒット作品を手がけた小説家で経営者としても一流な遥輝さんだけど、女性の扱い方は苦手。
だから、中々、関係性が深まらない。
「……溺愛って難しいなぁ」
ノベルスターの恋愛ジャンルのランキングトップ10を読み、溺愛彼氏になる勉強をしている遥輝さん。
遥輝さんはかなり不器用だけど、私の事を大切に溺愛してくれてる。
【終わり】
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