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黒歴史
私を引きこもり生活から救い出してくれたのは“くりすた”。
女子あるあるのシカトや私物を隠したり、濡れ衣を着せたりといった虐めて引きこもりになった私を、アニメーション制作の仕事に導いてくれた。
多くの女子中高生が盲目になり虜になった“くりすた”。
2次元と2.5次元の狭間に囚われ、心酔する。
高2の時に新星のように現れた“くりすた”に魅了されなかった子はいなかった。
高校時代怖くて登校拒否していたけど、大量の課題をこなし試験で平均80点以上取り、留年する事なく卒業し、アニメーション制作の仕事に就くために専門学校をダブルスクールした。
「水沢、報告書意味不明だ。レポートの書き方習ってないのか」
中高一貫校時代まともに学校行ってなかった。
ダブルスクールで通っていた専門学校も文章で提出する課題はなかった。
書けるわけがない。
「……すみません。書き直した方がいいですか?」
「報告書だからいい。俺はファンを騙してはいない」
会場内のファンが持っているうちわの3分の2が“えいと”だった事に対して、騙されてると書いた事に対して苦言してるみたいだ。
「次回は他の社員に行かせて感想を聞いて下さい」
ライブに行きたくてCDシングル20枚購入して抽選販売に当選するよう神社に参拝していた。
リアルな“えいと”、瀬川社長の元で働き、想い描いた王子様が変態になり黒歴史となった。
「……ツアー終わるまでさせるから。報告書書く練習だ」
私だけでなく、他の社員に意見を聞いた方が断然いいと思う。
「水沢、社長室に来い」
ライブツアー中は歌ってみたやアニメーションが入る動画を配信していない。
既存のアバターで動画を作成している。
「新規の仕事ですか?」
「………」
社長室に連れてかれるも、執務机のイスに座って何もせずに腕を組んで黙り込む瀬川社長。
対応に困る。
「俺はブラック企業サイコパス鬼畜社長ではない」
正確にはブラック企業サイコパス鬼畜変態社長だ。
「期待しているのもあり水沢には厳しくしてきた。それもあり、今は直さなくても出せるぐらいのクオリティになっているだろ」
最近は本人の目の前でもサイコパスだの鬼畜だの言ってる。
さすがに変態とは言ってないけど。
1時間近く、教育的指導を正当化する言い訳をぐちぐち聞かされる。
「頭が痛い。寒気がするし」
10月に入ったものの、気温は28℃前後と高い。
寒いわけがない。
「お、おい、大丈夫か!!」
朝イチの新幹線でライブ会場がある福岡から瀬川社長と戻ってきて、そのまま出勤させられた。
頭がくらっとして立っていられなく倒れた私を瀬川社長がギリギリのタイミングでキャッチしてくれた。
意識が遠のく。
「水沢、熱あるじゃないか。大丈夫か!!」
私の体を抱きしめ瀬川社長が耳元で叫ぶ。
1年半以上、始発終電で家と会社を行き来する生活を送っていて、人混みに紛れる事がなかったからか風邪などの感染症にかかることがなかった。
引きこもり生活を長くしていたから風邪の耐性がなく、ちょっとした風邪で重症化してしまう。
瀬川社長から離れたいが体に力が入らず、意識を飛ばしてしまった。
女子あるあるのシカトや私物を隠したり、濡れ衣を着せたりといった虐めて引きこもりになった私を、アニメーション制作の仕事に導いてくれた。
多くの女子中高生が盲目になり虜になった“くりすた”。
2次元と2.5次元の狭間に囚われ、心酔する。
高2の時に新星のように現れた“くりすた”に魅了されなかった子はいなかった。
高校時代怖くて登校拒否していたけど、大量の課題をこなし試験で平均80点以上取り、留年する事なく卒業し、アニメーション制作の仕事に就くために専門学校をダブルスクールした。
「水沢、報告書意味不明だ。レポートの書き方習ってないのか」
中高一貫校時代まともに学校行ってなかった。
ダブルスクールで通っていた専門学校も文章で提出する課題はなかった。
書けるわけがない。
「……すみません。書き直した方がいいですか?」
「報告書だからいい。俺はファンを騙してはいない」
会場内のファンが持っているうちわの3分の2が“えいと”だった事に対して、騙されてると書いた事に対して苦言してるみたいだ。
「次回は他の社員に行かせて感想を聞いて下さい」
ライブに行きたくてCDシングル20枚購入して抽選販売に当選するよう神社に参拝していた。
リアルな“えいと”、瀬川社長の元で働き、想い描いた王子様が変態になり黒歴史となった。
「……ツアー終わるまでさせるから。報告書書く練習だ」
私だけでなく、他の社員に意見を聞いた方が断然いいと思う。
「水沢、社長室に来い」
ライブツアー中は歌ってみたやアニメーションが入る動画を配信していない。
既存のアバターで動画を作成している。
「新規の仕事ですか?」
「………」
社長室に連れてかれるも、執務机のイスに座って何もせずに腕を組んで黙り込む瀬川社長。
対応に困る。
「俺はブラック企業サイコパス鬼畜社長ではない」
正確にはブラック企業サイコパス鬼畜変態社長だ。
「期待しているのもあり水沢には厳しくしてきた。それもあり、今は直さなくても出せるぐらいのクオリティになっているだろ」
最近は本人の目の前でもサイコパスだの鬼畜だの言ってる。
さすがに変態とは言ってないけど。
1時間近く、教育的指導を正当化する言い訳をぐちぐち聞かされる。
「頭が痛い。寒気がするし」
10月に入ったものの、気温は28℃前後と高い。
寒いわけがない。
「お、おい、大丈夫か!!」
朝イチの新幹線でライブ会場がある福岡から瀬川社長と戻ってきて、そのまま出勤させられた。
頭がくらっとして立っていられなく倒れた私を瀬川社長がギリギリのタイミングでキャッチしてくれた。
意識が遠のく。
「水沢、熱あるじゃないか。大丈夫か!!」
私の体を抱きしめ瀬川社長が耳元で叫ぶ。
1年半以上、始発終電で家と会社を行き来する生活を送っていて、人混みに紛れる事がなかったからか風邪などの感染症にかかることがなかった。
引きこもり生活を長くしていたから風邪の耐性がなく、ちょっとした風邪で重症化してしまう。
瀬川社長から離れたいが体に力が入らず、意識を飛ばしてしまった。
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