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合コンでバッティング
「永倉さん、今日の夜、空いてない?」
金曜日の昼下がり、同僚の松岡さんに声をかけられた。
東京センターショールームに勤務しているショールームアドバイザーは10人。
営業事務の2人を合わせて女性社員は12人いる。
「空いてますが何か用事ですか?」
「あのね、馬島建設の設計士と合コンするんだけど、来てくれない!!」
合コン、行きたい。
だけど、デペロッパーの七井不動産のビル建設開発部に婚約者がいる私は行っていい立場ではない。
「……建築関係の会社との合コンはちょっと。他の人を誘って」
独身で彼氏がいない子は私以外にも7人いる。
「20代前半の子って言われたから、永倉さんしかいない!!」
スーパーゼネコンの建築士との合コンだから話したらみんな立候補する。
彼氏がいる子も参加すると思う。
「お願い!!気になっている人と一緒に幹事してるから誘う子、厳選しないといけないの!!」
合コン行ったからとそこで恋人を作らないといけないわけじゃない。
建築関係以外の大企業との合コンに5回誘われて行ったけど、遊び人っぽい人しかいなくてLINE交換しなかった。
「わかった」
終業後、松岡さんと銀座に向かう。
さすがスーパーゼネコンなだけあって、居酒屋ではなくBARのVIPルームで合コンするらしい。
「仕事で2人、後からくる」
ラグジュアリーホテルの最上階にある会員制のBAR。
名前をいうとすぐに個室に案内された。
20代後半の仕立てのいいブランドスーツを身に纏った好青年3人がソファに座って、松岡さんの友達3人も到着していた。
男性陣3人の自己紹介から始まる。
早稲大学2人に東京大学1人。
都内にある手がけた建築物の紹介と趣味について話していた。
「永倉凛子、22歳です。松岡さんと同じくTATAでショールームアドバイザーをしてます。駒妻女子大学 建築デザイン学部で住居空間デザインの勉強をしてました。カフェ巡りが趣味で読書しながらのんびり過ごすのが好きです。今日はよろしくお願いします!」
松岡さんの次に自己紹介をする。
私立女子大御三家の須田塾大学卒の松岡さん。
友達3人も須田塾大学卒で英語がペラペラからの料理も得意らしく、オシャレなお嬢様なのもあり、私は引き立て役でしかなかった。
ラグジュアリーホテル内にある会員制BARなのもあり、カクテルの種類が多い。
居酒屋に置いてないカクテルを注文し、飲みながら大人しく座っている事にした。
「コンパって聞いてないんだけど。俺、婚約者いるから女の子と遊ぶの辞めたって言っただろ!!」
個室の外で聞き慣れた声が聞こえた。
「バレなかったらいいじゃん。親同士が決めた許嫁だからあまり会ってないんだろ。たまに女の子と遊ばないと溜まるし、年下の可愛い子が集まってるって!!」
ラグジュアリーホテル内のBARでのコンパ。
超エリートな男たちは女性陣を酔わせて一夜限りの関係を持とうと目論んでいるのかもしれない。
参加メンバーを20代前半の可愛くてスタイルのいい子と指定したのも体が目的だったからかもしれない。
「俺は帰る!!他のやつを呼べよ」
「折出が元ミスター東大連れて来いっていうからさ」
ドアが開いて入ってきた拓海と目が合う。
私も人数合わせで参加した身だけど、かなり気まずい。
「来た来た。2人は七井不動産でビル建設の開発をしてる」
松岡さんの想い人が拓海ともう1人の男性の元に駆け寄り、2人の肩に腕を回してコの字のソファの王様席に連れてきた。
「自己紹介しろよ」
「途中参加だから必要ないだろっ。離せ」
折出さんの腕を振り払い、拓海は左側ソファの出入り口付近にポツンと座っている私の隣に歩み寄ってきて壁ドンしてきた。
「凛子、いい度胸してるな。そんなに俺の事嫌?」
「……人数合わせで参加しただけです」
拓海の友達と思われる男性陣に積極的アピールをしてなくて良かった。
「もしかして、この子が拓海の許嫁?」
「そう。こいつ連れて帰る。4対4になるから問題ないだろ」
拓海に手を引かれてBARの個室から出る。
同じ立場だから怒られる筋合いないのに、彼はかなり怒っていた。
金曜日の昼下がり、同僚の松岡さんに声をかけられた。
東京センターショールームに勤務しているショールームアドバイザーは10人。
営業事務の2人を合わせて女性社員は12人いる。
「空いてますが何か用事ですか?」
「あのね、馬島建設の設計士と合コンするんだけど、来てくれない!!」
合コン、行きたい。
だけど、デペロッパーの七井不動産のビル建設開発部に婚約者がいる私は行っていい立場ではない。
「……建築関係の会社との合コンはちょっと。他の人を誘って」
独身で彼氏がいない子は私以外にも7人いる。
「20代前半の子って言われたから、永倉さんしかいない!!」
スーパーゼネコンの建築士との合コンだから話したらみんな立候補する。
彼氏がいる子も参加すると思う。
「お願い!!気になっている人と一緒に幹事してるから誘う子、厳選しないといけないの!!」
合コン行ったからとそこで恋人を作らないといけないわけじゃない。
建築関係以外の大企業との合コンに5回誘われて行ったけど、遊び人っぽい人しかいなくてLINE交換しなかった。
「わかった」
終業後、松岡さんと銀座に向かう。
さすがスーパーゼネコンなだけあって、居酒屋ではなくBARのVIPルームで合コンするらしい。
「仕事で2人、後からくる」
ラグジュアリーホテルの最上階にある会員制のBAR。
名前をいうとすぐに個室に案内された。
20代後半の仕立てのいいブランドスーツを身に纏った好青年3人がソファに座って、松岡さんの友達3人も到着していた。
男性陣3人の自己紹介から始まる。
早稲大学2人に東京大学1人。
都内にある手がけた建築物の紹介と趣味について話していた。
「永倉凛子、22歳です。松岡さんと同じくTATAでショールームアドバイザーをしてます。駒妻女子大学 建築デザイン学部で住居空間デザインの勉強をしてました。カフェ巡りが趣味で読書しながらのんびり過ごすのが好きです。今日はよろしくお願いします!」
松岡さんの次に自己紹介をする。
私立女子大御三家の須田塾大学卒の松岡さん。
友達3人も須田塾大学卒で英語がペラペラからの料理も得意らしく、オシャレなお嬢様なのもあり、私は引き立て役でしかなかった。
ラグジュアリーホテル内にある会員制BARなのもあり、カクテルの種類が多い。
居酒屋に置いてないカクテルを注文し、飲みながら大人しく座っている事にした。
「コンパって聞いてないんだけど。俺、婚約者いるから女の子と遊ぶの辞めたって言っただろ!!」
個室の外で聞き慣れた声が聞こえた。
「バレなかったらいいじゃん。親同士が決めた許嫁だからあまり会ってないんだろ。たまに女の子と遊ばないと溜まるし、年下の可愛い子が集まってるって!!」
ラグジュアリーホテル内のBARでのコンパ。
超エリートな男たちは女性陣を酔わせて一夜限りの関係を持とうと目論んでいるのかもしれない。
参加メンバーを20代前半の可愛くてスタイルのいい子と指定したのも体が目的だったからかもしれない。
「俺は帰る!!他のやつを呼べよ」
「折出が元ミスター東大連れて来いっていうからさ」
ドアが開いて入ってきた拓海と目が合う。
私も人数合わせで参加した身だけど、かなり気まずい。
「来た来た。2人は七井不動産でビル建設の開発をしてる」
松岡さんの想い人が拓海ともう1人の男性の元に駆け寄り、2人の肩に腕を回してコの字のソファの王様席に連れてきた。
「自己紹介しろよ」
「途中参加だから必要ないだろっ。離せ」
折出さんの腕を振り払い、拓海は左側ソファの出入り口付近にポツンと座っている私の隣に歩み寄ってきて壁ドンしてきた。
「凛子、いい度胸してるな。そんなに俺の事嫌?」
「……人数合わせで参加しただけです」
拓海の友達と思われる男性陣に積極的アピールをしてなくて良かった。
「もしかして、この子が拓海の許嫁?」
「そう。こいつ連れて帰る。4対4になるから問題ないだろ」
拓海に手を引かれてBARの個室から出る。
同じ立場だから怒られる筋合いないのに、彼はかなり怒っていた。
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