鬼畜な幼馴染が許嫁

俺の紫の君 side雅人

親同士が医大生時代の親友だったのもあり、俺は美玲が産まれた時から常に美玲の側にいた。

美玲の母親の玲華さんは色白で華奢で可愛らしい人で、小児科医をしてるのもあり、赤ん坊の頃からお世話になってた。

俺の初恋は玲華さんで、玲華さんになら予防接種と言われ注射を打たれたり、熱を出した時に点滴を刺されても我慢できた。

俺の親父は循環器外科医でお袋は循環器内科医をしてる。

杉宮記念病院で多忙な循環器内科と心臓血管外科医をしてる親父は多忙で、俺は玲華さんに小学校低学年まで平日の夜は預けられてた。

だから、美玲が産まれてから3歳まで小学校から帰ってから美玲がいる玲華さんの家に帰り、美玲のお世話をしてた。

幼ながら、玲華さんは人妻で俺の奥さんにはなれない。
だから、玲華さんそっくりな美玲を俺の奥さんにしたいと思った。

6歳も年下だから、オムツをかえたり、小動物にしか思えない時期もあったが中学生になった頃から玲華さんに似てきた美玲に欲情した。
大学生になり性的欲求にセーブがかけれなくて、大人の身体つきになっていく美玲に手を出しそうになりながら、家庭教師を務めた。
小さい頃からずっと側にいた幼馴染。

マセガキな美玲に、中学生になったぐらいからうるっとした目で見つめられて魔がさしそうになりながら、なんとか中学卒業までは手を出さなかった。

だが、高校生になった美玲が、
「雅人がやってくれないなら、クラスの男の子とやるからいい！！」
と言い出し、他の男に美玲の初めてを奪われたくなくて、基本的に手と口で美玲だけイかせ、生理周期を調べて安全日だけゴムつけてやった。

玲華さんに美玲の家庭教師を頼まれたからと、盛りのついた俺が成長段階の可愛い美玲に勉強を教えるのは辛かった。
勉強以外の行為に時間を使い、そんななかでも美玲は全国トップ20の成績を残し、家庭教師として俺を慕ってくれた。

『雅人の彼女になりたい！！』

『マセガキが！！T大医学部合格してから言え！！』

T大医学部に現役でトップ合格を果たした美玲。

美玲がT大医学部に入った年に初期研修医になった俺は大学時代と違って病院勤務になり、多忙を極めた。
初期研修医仲間と夕食を共にして情報交換をし、時より勉強会もあり、美玲が、大学がある本郷で1人暮らしを始めてもあまり構えなかった。

医大時代、なんとか毎日2～3時間、美玲の家庭教師をしてた。
美玲も中学高校時代は朝から夕方遅くまで学校にいて、帰ってからも習い事と宿題で遊ぶ暇なんてなく、19時から23時ぐらいまでは俺と勉強をしていたから学校の友人と深く付き合う時間もなく、だからか俺にかなり執着していたから安心してた。

T大医学部は女子が2割もいない。
そして、医者として独り立ちするのあに現役合格で留年をしなくても30歳すぎてしまう事から、打算的に学生結婚をする生徒が多い。

そのため、医学部内で有能な女を手に入れようと男どもがハントしている。
美玲が俺しか見てない事がわかっていても不安になり、俺は美玲にサークル活動や飲み会に行かせなかった。

そして、一緒にいられる時間が限られてるのもあり、初期研修がハードで疲れてるのもあり、美玲と一緒にいてもレポートをみてやる事とひたすら抱く事しかできなくて、美玲に別れを切り出された。

「雅人とこれ以上付き合いたくない。初期研修が大変なのはわかるけど、夜勤じゃない日の夜、勉強会って言って研修医仲間とご飯食べに行って帰っくるのが遅いのに、帰ってきてシャワーを浴びてすぐにエッチしようとする。こんな生活やだ！！」

後期研修が始まって、杉宮記念病院で後期研修を受けるようになってからは多忙極まりなく、そして救急センターでアルバイトをする事になり、美玲が待つマンションにはシャワーを浴びて美玲を抱いて仮眠を少しとるために帰っていて、美玲と会話をする時間も持てず、美玲は俺のマンションから出て実家に帰ってしまった。

それで、俺は最低だけど、やらかした。
大学3、4年に子供を産んでた方が医者として独り立ちをした後に出産で現場を離れないで済むのと、研修医時代に不当な夜勤などを割り当てられずにすむから、美玲を孕ませようとした。

最低だとは思ったが、俺の親父とお袋は医大時代にでき婚した。
研修医時代に子供を産み育てる事は難しい。

俺が美玲にプロポーズしたら「一人前になるまでは無理」と言われ、美玲と一緒にいられない事が原因で関係に距離が生じてしまい、だから美玲の生理周期は予測できるから排卵日に美玲を呼び出し、無理矢理避妊せずに何度も抱いた。

結果は美玲は妊娠する事なく、俺は完全に嫌われて疎遠になってしまった。

後期研修医時代は心臓血液外科と循環器内科の成人と小児の専門医をとるために勤めた。
美玲の事を考えないようにするため、救急センターに率先してアルバイトに入り、ひたすら医者としての技量を学んだ。
3年で後期研修医期間を終える頃にはベテラン医師と変わらない知識とオペ技術を習得し、3年勤めた段階で医員から医長になった。


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「雅人くん、4月に美玲が杉宮記念病院に後期研修医としてくるんだが、指導医を務めてくれないか？」

3月の終わりに、美玲の父親で循環器内科主任部長を勤めてる杉宮直輝部長に頼まれた。
美玲は循環器内科医になる事を決めたが、心臓血管外科の専門医を習得させたい杉宮直輝部長は、俺に美玲を委ねた。

「小さい頃から雅人くんが美玲の家庭教師だったから、医師としても美玲を育てて欲しい。後、できたら美玲を貰って欲しい」

美玲は俺に妊娠させられかけた事が恐怖になったのか、俺と別れてから恋人を作らなかったらしい。

完全に美玲に嫌われてしまってる俺。
指導医として美玲と接していく中で、また恋人同士になり夫婦になれるよう働きかけていく事に決めた。