婚約破棄されたわたしにエリート同期が愛を捧ぐ

鳴宮鶉子

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寂しい女はヤラカシタ

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「……頭がいたい」

東大生がコンパや打ち上げで賑わってるもつ鍋の店に遠坂課長と入り、たまたま東條教授のゼミの学生さんがいて、混ぜて貰って飲む事にした。

財布は稼いでる遠坂課長にお願いしようと可愛い後輩の男の子3人と飲む。

「東條教授、ドラ●もんを作りたいといつも言ってますが、ドラ●もんは4次元ポケットから出してくるひみつ道具が凄いだけで、ひみつ道具を持ってないドラ●もんは愛玩動物にしかならないと思うんですよねーー!!」

ドラ●もん。わたしはロボットなのに人のようにコミュニケーションがとれて絶対に裏切らない友達になれるから、ひみつ道具を持ってなくても欲しい。
ひみつ道具よりドラ●もんが欲しい……。

恋人と親友に裏切られたわたし、ドラ●もんを開発して、ドラ●もんと一緒寄り添いたいと思ってしまった。

「藤宮さん!!大丈夫ですか!!」

久しぶりに居酒屋にきて、美味しいもつ鍋や一品料理に日本酒が進み、飲みすぎてしまった。

婚約破棄された事をネタに飲み会をされ、慰めや腹の底で面白がられるのが嫌で、ずっと、居酒屋で誰かと飲んでなかった。


目覚めて……焦る。

飲み屋の近くにあるラブホのベッドに裸で寝てた。

そして……骨盤が痛く内が広がった感じからヤラカシタ事に気づく。

ゼミの後輩の3人の内の誰かとヤラカシタかとムンクの叫び状態になる。
ビジュアル的に好青年な見た目もカッコいい部類ではないけど悪くない普通な3人……。
これが生理的受け付けないような男とだったら、ショックで精神を今以上に病むところだった。
一夜限りの関係として事故で処理しよう。

ベッドから立ち上がり……体内からこぼれ落ちた白いどろっとした液体を見て、ひやっとなる。

……さすがに中に出すのは最低行為。

元婚約者が親友とデキ婚した事が頭によぎり、2人が何もつけずに絡む姿が脳内で映像としてながれた。


「おい、12時までにチェックアウトしないといけないからすぐにシャワー浴びてこい。
浴びないなら浴びないでいいが」

シャワーを浴びて服を着て、タオルで髪をわしわし吹きながら、ゼミの後輩ではなく遠坂課長が出てきた。

「……遠坂、わたしの中に出したでしょ。赤ちゃんできたらどうするの!!普通、ゴムつけるなり外に出すなりするでしょ!!」

ここのラブホにはベッドの側に、ゴムと大人のオモチャの自動販売機がある。
だから、ゴムを持ってなかったは言い訳にしかならない。

「デキ婚すればいいだろ。俺の方がお前の元婚約者よりスペック高い。ギャフンと言わせられるだろ」

「はっ、なんでわたしが遠坂とデキ婚しないといけないの!!……スペックとか関係無いし、遠坂とわたしは会社の同僚、デキ婚なんてありえない!!」

ハーバード大学の博士課程を修了した頭脳明晰で仕事でも成果を挙げた成績優秀な男……。
背が180cmぐらいあり、パソコンばかりいじってる癖に細マッチョ。
顔も芸能界でイケメンともてはやされてる俳優よりもカッコいい。
遠坂は性格が悪い以外の全てがパーフェクトでスペックは高すぎる。

男は懲り懲りでドラ●もんみたいなロボットと生活をしたいわたし。
でも、自分の血を引く子は欲しいから、高スペックな遠坂の子種は欲しいと思ってしまった……。

「……藤宮に大学時代から付き合ってる男がいたから諦めてたけど、俺、入社当時からずっとお前の事が好きだった。お前を手に入れるためなら手段は選ばない」

わたしの下顎に手をやり、顔を近づけてきて、そう言うと、遠坂はわたしの唇を塞いだ。
触れるだけでなく、舌を入れられ、舌を絡ませるキスに、不覚にも感じてしまった。

「……これ以上したら止まらなくなる。シャワー浴びてこい!!」

裸のままベッドの上で正座して遠坂とキスをしていた事に気づき、ベッドの下に落ちた服を拾い集め、わたしはバスルームに走って逃げ込んだ。



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