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エピローグ

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わたしは、デンタの退職を取り消した。
そして、右手が使えない中島MGのサポートをするために、1人暮らしをしてる中島MGのマンションに転がり込んだ。

そう……、わたしは、中島MGを、恋人に選んだ。
セクハラ、パラハラ、モラハラ発言の多い、壁ドンばかりしてくる、上司を。

「愛花、トイレ、手伝って」

「左手を使え」

たまに、この選択は間違ったのではと思うけど、毎日、笑わせてくれる中島MG、こと、匠との生活は、とっても楽しい。

頼翔は……は、デンタを退職し、今、精神病院に入院してる。

退院後は、名古屋以外の県で再出発させると、御両親が言ってた。
婚約して結婚する予定だったのが、息子の不貞で、破局し、殺人を起そうとした息子を恥じてた。

刑事事件にはしなかった。

頼翔に、更生して、また、仕事で輝いて欲しいから……。

10年間付き合った彼との別れで、心を壊し、2度と人を愛せないと思った。

けれど、わたしの事を愛してくれて、自分自身を犠牲にして、わたしを守ろうとしてくれた、最高の人に出会えた。

今、わたしは、幸せです。
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