immorality〜貴方と交わした約束〜

鳴宮鶉子

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関係を終わらせよう

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「……澪、愛してる」

毎日仕事終わりにわたしの家に来て、わたしが作った料理を食べてから、わたしをベッドに組み敷き抱き潰す最愛の人……。

「……もうそろそろ帰らないとマズくない!?」

時計の針を見ると終電間際の時間で中断させる。
21時過ぎに来て、ご飯をかきこむように食べ、わたしの身体を堪能する。
ぎりぎりの時間までわたしの中にゴム越しに精を放出し続ける大和。

「……帰りたくない。澪と居たい」
わたしの中で3回目の放出をし、わたしを抱きしめて呟く。

「……さすがに外泊はマズイよ。大和は朱音さんの夫なんだから」

「策略的に結婚させられただけだ。あんなやつ、嫁とは思えない。顔も見たくない」

大和と朱音さんが政略結婚をして3年が経とうとしてた。
2人が結婚を決め、結婚してからの半年間は大和との関係は切れてた。
だけど、大和が結婚して半年後に突然わたしを訪ねてきた。
そして、玄関を開けた途端に唇を奪われ身体を貪るように抱かれ、それから毎日のように大和がわたしを抱くためにわたしの住むマンションに通いだした。

週末も仕事のふりしてわたしの家に上がり込み、夕方迄いる。
でも、不貞行為だから外をある事なんてできず、男女が家で楽しめる行為といえば身体を繋げる行為で、大和はわたしをひたすら抱き潰してた。

「……朱音も俺が相手しないから男遊び始めたから、離婚は時間の問題だ」
不毛な関係が始まり2年目にそう言われたけど、それから1年が経とうとしてた。

しかも、平日の昼間に仕事で名古屋の繁華街、栄にある大津通を歩いていたら、お腹が大きな朱音さんとばったり出くわし、わたしは嫌そうな顔を浮かべてるのに彼女が近づいてきて、
「麻倉さん、お久しぶりね。あいかわず仕事に生きてる感じね」
お腹をさすりながら、わたしが聞きもしないのに、
「結婚3年目にやっと授かったの。やっと大和さんは貴方を吹っ切れてわたしの物になったわ!!」
自信満々にわたしにそう言い切った朱音さん。
でも、大和は毎日のようにわたしのマンションにきて、わたしを抱き潰す。

大和と朱音さんは夫婦だから、愛のない回数の少ない子作りのためのセックスで子供ができたのかもしれない。
それか、不倫をして他の男との間で子供を作ったのかもしれない。

仕事を理由に朱音さんとの会話を終わらせ、社に急いで戻った。

やるせない気分だった。
一応、インテリアの専門商社の御令嬢なわたし。
壁紙、床材、カーテン、椅子生地などトータルインテリア商品の開発・ 販売をしてる会社でインテリアプランナーとして勤めながらデザイナーとして、商品開発に携わってる。

わたしの両親も政略結婚で愛のない結婚をし、それ故に義務的な子作りで兄とわたしを作り、両親はそれ以降は子供はベビーシッターに預けてお互い仕事に趣味を楽しんでいた。

そんな家庭で育ったから、その反動もあり、わたしは将来、愛する人と結婚して愛する人との間に子供を作り産み、温かい家庭を築きたかった。

28歳のわたし、そろそろ父からお見合いを勧められてる。
父と母が不仲だから、父はわたしと兄に政略結婚をさせようとはしない。

年齢的に会社を継がないといけない兄は協力会社の御令嬢とお見合いさせられてるけど、政略結婚ではないからなかなか決まらないらしい。

不仲な父と母を見て育ったから、兄は結婚する気はなく、でも、女遊びをしまくってた。


「アサクラの麻倉澪さんに内装をお願いしたら間違いない。イメージ通りに仕上げてくれる。いつもありがとう」

名古屋で最大手の愛工建設の御曹司でたぶん跡取りの一級建築士、相澤優志《あいざわゆうし》さんに、手がけたオフィスビルの壁紙と床材、カーテンを褒められた。
相澤さんはわたしの仕事ぶりを評価して下さり、いつもわたしを指名してアサクラに大きな仕事を下さる。

2年ほど御贔屓して下さり、感謝してる。
名古屋マリオネットホテルの内装をリフォームする仕事を頂き、午後に内装の内覧に伺い、その後、愛工建設の応接間で詳しくヒアリングを行なった。
新規建設で受けてるマンションの内装についてリストアップした物を見て頂いてたら気づいたら19時を回っていて、仕事を切り上げてお暇する事にした。

「私も今日はこれで仕事を切り上げる予定にしていたので送って行きます。それと、もし都合が良ければ食事に行きませんか?」
金曜日だから大和は20時にわたしの家に来る。

でも、お腹が大きな朱音さんに会い、今日は大和に抱かれたくなくて、「はい。ありがとうございます。是非、ご一緒させて下さい」と誘いにのった。

大和にLINEで“接待があるから今日はごめん。食事の後に実家に帰ると思うから今日は来ないで”とメッセージを送った。

愛知で最大手の建築会社の御曹司がわたしを相手にするなんて考えられない。

相澤さんはマリオネットホテルの最上階にあるフレンチレストランに連れて行って下さった。


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