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天才少女と凡人な私 1
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「明けましておめでとうございます。今年も宜しくお願いします。伽凛ちゃん、お帰りなさい!!」
「明けましておめでとうございます。こちらこそ今年もよろしくお願いします。ただいまです。兄が色々とお世話になったようでありがとうございました。寒いんで、中にどうぞ!!」
1月7日、夕方に杉瀬先輩の自宅に伺った。
インターフォンを鳴らすと伽凛ちゃんが出てきた。
アメリカ留学中、ApploとGooglo、NVIDIOでバイトをしていた伽凛ちゃん。
ハシゴバイトで製品開発にも携わっていたからか、かなりやつれて帰ってきた。
「今年も豪華ですね!!やっと正月がきた気がします!!」
伽凛ちゃんがダイニングテーブルに並べた5段御重の料理を見て、歓声を上げる。
「カルフォニア、ご飯、美味しくかかった?」
中学高校時代、毎年夏休みは短期留学していて、カルフォニア州のシリコンバレーにも滞在した事がある。
カルフォニア料理は、アメリカ料理をベースとして、メキシコや中華・インド・イタリアンなど様々な料理が融合した、野菜や肉はもちろんですが、ハーブやスパイス、そして豆類を多く使う、美味しく、かつ、食物繊維やたんぱく質たっぷりの健康的な料理が多く、留学先で食べた食事は全て美味しかった。
「……やる事がたくさんあって、食事する余裕がなくて、毎食、サンドイッチ食べてた」
伽凛ちゃんは極度な人見知り。
社内のカフェや社員食堂でご飯が食べられなかったのかもしれない。
****
去年の夏、颯人兄さんはハーバード大学院の研究プロジェクトでNVIDIOで自動運転用画像認識センサーの開発をしていた。
『genius girlって呼ばれてる小さな女の子がいて、カリン・スギセって呼ばれてたから、白百合が言ってた発明家チーム葛城の杉瀬兄妹の妹かってすぐにわかった。英語が苦手なのかイーブ○のぬいぐるみ通訳ロボット持って、一生懸命にコミュニケーションとろうとしてたよ』
何度か社員食堂でミーティングしている伽凛ちゃんを見かけ、颯人兄さんはヘルプしたと言っていた。
Googlo翻訳を通訳ロボットに仕立ててるから、会話がチグハグになる。
専門用語や日常会話は葛城先輩が定型文で登録したらしいけれど、通訳としての完成度はあまり良くない。
『彼女、Googloで通訳ロボットと食生活アドバイザーシステムのAIプログラムを任されてたらしい』
伽凛ちゃんは葛城先輩と同じく天才。
颯人兄さんからアメリカでの伽凛ちゃんの活躍を聞き、自分の能力のなさに情けなくなる。
『……修士論文の研究ってこの程度でいいんだ。信号処理基板とチューナー回路基板、電源基板、一般的な回路設計で組んでるし、自作で基盤を作成するのは凄いと思うが、研究としては大したことない』
私の修士研究に対しての颯人兄さんの評価は低かった。
私が理解できるよう杉瀬先輩がレベルを落としたからで、杉瀬先輩に落ち度はない。
「明けましておめでとうございます。こちらこそ今年もよろしくお願いします。ただいまです。兄が色々とお世話になったようでありがとうございました。寒いんで、中にどうぞ!!」
1月7日、夕方に杉瀬先輩の自宅に伺った。
インターフォンを鳴らすと伽凛ちゃんが出てきた。
アメリカ留学中、ApploとGooglo、NVIDIOでバイトをしていた伽凛ちゃん。
ハシゴバイトで製品開発にも携わっていたからか、かなりやつれて帰ってきた。
「今年も豪華ですね!!やっと正月がきた気がします!!」
伽凛ちゃんがダイニングテーブルに並べた5段御重の料理を見て、歓声を上げる。
「カルフォニア、ご飯、美味しくかかった?」
中学高校時代、毎年夏休みは短期留学していて、カルフォニア州のシリコンバレーにも滞在した事がある。
カルフォニア料理は、アメリカ料理をベースとして、メキシコや中華・インド・イタリアンなど様々な料理が融合した、野菜や肉はもちろんですが、ハーブやスパイス、そして豆類を多く使う、美味しく、かつ、食物繊維やたんぱく質たっぷりの健康的な料理が多く、留学先で食べた食事は全て美味しかった。
「……やる事がたくさんあって、食事する余裕がなくて、毎食、サンドイッチ食べてた」
伽凛ちゃんは極度な人見知り。
社内のカフェや社員食堂でご飯が食べられなかったのかもしれない。
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去年の夏、颯人兄さんはハーバード大学院の研究プロジェクトでNVIDIOで自動運転用画像認識センサーの開発をしていた。
『genius girlって呼ばれてる小さな女の子がいて、カリン・スギセって呼ばれてたから、白百合が言ってた発明家チーム葛城の杉瀬兄妹の妹かってすぐにわかった。英語が苦手なのかイーブ○のぬいぐるみ通訳ロボット持って、一生懸命にコミュニケーションとろうとしてたよ』
何度か社員食堂でミーティングしている伽凛ちゃんを見かけ、颯人兄さんはヘルプしたと言っていた。
Googlo翻訳を通訳ロボットに仕立ててるから、会話がチグハグになる。
専門用語や日常会話は葛城先輩が定型文で登録したらしいけれど、通訳としての完成度はあまり良くない。
『彼女、Googloで通訳ロボットと食生活アドバイザーシステムのAIプログラムを任されてたらしい』
伽凛ちゃんは葛城先輩と同じく天才。
颯人兄さんからアメリカでの伽凛ちゃんの活躍を聞き、自分の能力のなさに情けなくなる。
『……修士論文の研究ってこの程度でいいんだ。信号処理基板とチューナー回路基板、電源基板、一般的な回路設計で組んでるし、自作で基盤を作成するのは凄いと思うが、研究としては大したことない』
私の修士研究に対しての颯人兄さんの評価は低かった。
私が理解できるよう杉瀬先輩がレベルを落としたからで、杉瀬先輩に落ち度はない。
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