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平日の夜も休日もいない
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「外科医としてのキャリアを積むために国立心臓血管センターでアルバイトをする事にしたから」
東京大学付属病院で研修医をしている慎司。
初期臨床研修の2年間も研修でいろんな科に入り、科によっては週に1~2回夜勤する事があった。
でも、後期臨床研修に入ってからは心臓外科医として予定オペの指導医立ち合いで助手並び執刀をしていたため半年間は夜勤勤務はなかった。
それが国立心臓血管センターへ夜勤と休日出勤でアルバイトへ行くようになってから、着替えのために家に帰ってきても、シャワーを浴びてご飯を食べたらすぐに国立心臓血管センターへ向かうようになった。
赤坂にあるつむら製薬に勤めてるわたし。
20時に帰宅し、急いで夜ご飯を作る。
そして、21時に帰ってきた慎司に先にシャワーを浴びて貰って、夕飯を用意し食べさせ、23時から7時まで勤務する国立心臓血管センター病院に見送る。
1日置きに夜勤勤務のアルバイトに入るから、慎司は家にいる時間は基本的に寝てた。
しかもゲストルームに置いてあるシングルベッドで1人で寝るようになり、10月になってから、慎司と一緒に居られる時間がかなり減り、別々に寝るようになった。
「……コンパに行く暇無く仕事をしてるなら安心じゃん!!後期臨床研修は3年だっけ?」
「……5~6年間らしい。循環器外科と心臓血管外科の研修を受けるって聞いた」
「……という事は32歳までこの生活をするの!?終わるまで結婚なんて考えそうにないし、年取った咲花を捨てて若い女と結婚とかしそうだし、やっぱり別れた方がいいよ!!」
土曜日のランチタイム、読モ時代の親友4人と近所に新しくできたイタリアンのお店にやってきた。
生パスタのお店でスモークサーモンとイクラの半熟卵のカルボラーナを口に運ぶ。
親友達との女子会が最近……辛い。
毎回のように慎司と別れた方がいいと言われ、わたし自身、寝室を別にされ、1ヶ月間、抱かれてない。
慎司の世話とマンションを管理するために一緒に住んでいるようなもの。
慎吾は帰ってきて、シャワーを浴びて、わたしが作ったご飯を食べたらゲストルームで1人で寝てる。
そして、わたしが洗濯とクリーニングに出した服を着て、仕事へ行く。
『……真夜中に急患こなかったら、ドクターとヤリまくりなの!!
心臓外科医とでしょ!!夜間勤務、めっちゃいい!!妊娠して責任とって結婚になったら玉の輿じゃん!!』
国立心臓血管センターから徒歩10分のところにあるイタリアンのお店。
話の内容から慎司がアルバイトしてる病院の心臓血管科のナースらしく、聞き耳を立ててしまった。
『速水先生とか良くない!!東大付属病院のドクターで名古屋にある総合病院の跡取りなんでしょ!!奈緒、狙って落として、で、速水先生のドクターしてる独身の男を紹介して!!』
慎司の名字が話題に出てきて、わたしも親友達も話を辞めて隣のテーブルにいる国立心臓血管センターのナース達の会話に釘付けになる。
「……実は速水先生と夜勤勤務が一緒になるたびにヤッてる。長く付き合ってる彼女いるみたいだけど極上な女らしいけど所帯染みてるみたいで、性欲がわかないらしい。本当にデキ婚したいけど、ゴムつけないとやってくれないし、でも遊びでもテクニック凄いからストレス発散になるし満足してる』
『ーーゴムに穴開けて、既成事実作りな!!』
隣のテーブルのナース達の会話を聞いて、親友達がいつも以上にわたしに対する同情した姿勢を送る。
「……咲花、あいつと別れよう」
今まで、忠犬ハチ公のように慎司のマンションに住んで慎司に愛される事を願ってた。
でも……さすがにもう無理だと思ってしまった。
東京大学付属病院で研修医をしている慎司。
初期臨床研修の2年間も研修でいろんな科に入り、科によっては週に1~2回夜勤する事があった。
でも、後期臨床研修に入ってからは心臓外科医として予定オペの指導医立ち合いで助手並び執刀をしていたため半年間は夜勤勤務はなかった。
それが国立心臓血管センターへ夜勤と休日出勤でアルバイトへ行くようになってから、着替えのために家に帰ってきても、シャワーを浴びてご飯を食べたらすぐに国立心臓血管センターへ向かうようになった。
赤坂にあるつむら製薬に勤めてるわたし。
20時に帰宅し、急いで夜ご飯を作る。
そして、21時に帰ってきた慎司に先にシャワーを浴びて貰って、夕飯を用意し食べさせ、23時から7時まで勤務する国立心臓血管センター病院に見送る。
1日置きに夜勤勤務のアルバイトに入るから、慎司は家にいる時間は基本的に寝てた。
しかもゲストルームに置いてあるシングルベッドで1人で寝るようになり、10月になってから、慎司と一緒に居られる時間がかなり減り、別々に寝るようになった。
「……コンパに行く暇無く仕事をしてるなら安心じゃん!!後期臨床研修は3年だっけ?」
「……5~6年間らしい。循環器外科と心臓血管外科の研修を受けるって聞いた」
「……という事は32歳までこの生活をするの!?終わるまで結婚なんて考えそうにないし、年取った咲花を捨てて若い女と結婚とかしそうだし、やっぱり別れた方がいいよ!!」
土曜日のランチタイム、読モ時代の親友4人と近所に新しくできたイタリアンのお店にやってきた。
生パスタのお店でスモークサーモンとイクラの半熟卵のカルボラーナを口に運ぶ。
親友達との女子会が最近……辛い。
毎回のように慎司と別れた方がいいと言われ、わたし自身、寝室を別にされ、1ヶ月間、抱かれてない。
慎司の世話とマンションを管理するために一緒に住んでいるようなもの。
慎吾は帰ってきて、シャワーを浴びて、わたしが作ったご飯を食べたらゲストルームで1人で寝てる。
そして、わたしが洗濯とクリーニングに出した服を着て、仕事へ行く。
『……真夜中に急患こなかったら、ドクターとヤリまくりなの!!
心臓外科医とでしょ!!夜間勤務、めっちゃいい!!妊娠して責任とって結婚になったら玉の輿じゃん!!』
国立心臓血管センターから徒歩10分のところにあるイタリアンのお店。
話の内容から慎司がアルバイトしてる病院の心臓血管科のナースらしく、聞き耳を立ててしまった。
『速水先生とか良くない!!東大付属病院のドクターで名古屋にある総合病院の跡取りなんでしょ!!奈緒、狙って落として、で、速水先生のドクターしてる独身の男を紹介して!!』
慎司の名字が話題に出てきて、わたしも親友達も話を辞めて隣のテーブルにいる国立心臓血管センターのナース達の会話に釘付けになる。
「……実は速水先生と夜勤勤務が一緒になるたびにヤッてる。長く付き合ってる彼女いるみたいだけど極上な女らしいけど所帯染みてるみたいで、性欲がわかないらしい。本当にデキ婚したいけど、ゴムつけないとやってくれないし、でも遊びでもテクニック凄いからストレス発散になるし満足してる』
『ーーゴムに穴開けて、既成事実作りな!!』
隣のテーブルのナース達の会話を聞いて、親友達がいつも以上にわたしに対する同情した姿勢を送る。
「……咲花、あいつと別れよう」
今まで、忠犬ハチ公のように慎司のマンションに住んで慎司に愛される事を願ってた。
でも……さすがにもう無理だと思ってしまった。
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