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監禁する意味ある?
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GW期間、私は9連休だけど、蓮翔くんはほぼ毎日出勤してる。
ボランティアで入ってた病院からもヘルプで呼び出されていて、蓮翔くんは寝る間もなく働いてる。
Amazonプライムビデオで面白そうなドラマやアニメを探して鑑賞したりして時間を潰すも暇で、ケージに入れられて1匹でお留守番をするペットの気分を味わう。
「いない方がありがたいけど、これなら私、アメリカに旅行に行ってもよかったんじゃない」
「救急要請だから仕方がないだろっ。人命優先」
3日ぶりに帰ってきた蓮翔くんに小言を言う。
本当は今頃、父とカジノをしに出かけてたかもしれない。
大学時代の友達とも会って仕事の話とか近況報告をしたかった。
「GW終わったら帰してくれるんだよね?仕事あるし」
「わかってる。明日のヘルプは断った。勉強になるしドクターがいないと言われたら駆けつけないとって思うが、そこの病院の勤務医はいる。1年半しかボランティアに入ってなかったんだけどな」
蓮翔くんは頼られたら断れないところがある。それに、正義感が強い。
「今から、飯、食いに行こう」
「医者の不摂生で蓮翔くんが過労で倒れるよ。ネットスーパーを利用して食材宅配して貰ってる。だから、何か作るよ」
ケータリングで好きなものを頼めと言われても、頼めない。
左足首に足枷ついてるから、それが配達員に見えないようにしないといけないから、おっくう。
だから、ネットスーパーを利用してクレジット支払いで玄関先に置いて帰って貰ってる。
「凛音が作ってくれるの!!久しぶりに凛音が作る飯食えるのか!!嬉し過ぎる!!先に風呂入ってくる。」
疲れ切った血色が悪い顔色をしていたのに、満面の笑みになり、洗面室に入っていった。
黒いボストンバックを持っていて、中には下着と靴下、カッターシャツとスラックス、タオル、ハンカチが入ってる。
衛生の問題があるから、毎日病院でシャワーは浴びてたらしい。
手術着と白衣は病院でクリーニングに出すのか入ってなかったけど、洗濯機で回すものとクリーニングに出す物で分けて、その後、冷凍庫から生のハンバーグと揚げるだけの状態にしていた海老フライとイカリングを取り出す。
このまま調理は味を落とすからしばらく常温に晒し、その間にサラダとマカロニサラダを盛り付け、わかめと絹豆腐とエノキの味噌汁を作る。
いい具合に解凍したハンバーグを焼き、海老フライとイカリングを揚げる。
「ーーう、美味そう!!」
浴槽に湯を溜め、ゆっくり浸かって出てきた蓮が、ダイニングテーブルに並ぶ料理を見て歓声をあげた。
「ーー暇だったから、色々作り置きしてたの」
引きこもり生活をさせられてるから、私はサラダと味噌汁だけで食事を終わらせる。
ちょっと多いかなと思ったけど、蓮翔くんはぺろっと全部平らげた。
小学1年生の夏に、母が亡くなった。
だから、家事や食事の準備は自分でなんとかしないといけなかった。
身体が弱い母から幼稚園に通い始めた頃から教わっていて、時間はかかるもできるようにはなってた。
掃除や洗濯、料理をし、ネットスーパーとインターネットショッピングで必要なものをピックアップし、父に購入して貰い、父と娘、2人で生きてきた。
光学機器・電子機器メーカーの医療機器の開発エンジニアをしてた父。
日曜日以外は毎朝7時に家を出て、夜は10時過ぎに帰ってきてた。
だから、彼女のふりをさせられるようになった中学1年の夏から、私の家に蓮翔くんが入り浸るようになった。
長期休みと土曜日、父が出勤した後すぐに来て、3食ご飯を作らされた。
学校も塾も同じ所に通っているから、フリーな時間は同じで、蓮翔くんは友達と遊ぶ時も必ず女避けの番犬として私を連れていくから、私の隣には常に蓮翔くんがいて、そんな関係が高校卒業するまで続いてた。
『……受験勉強できないから、前期試験が終わるまでは1人にして!!』
水面下でアメリカ留学をするための手続きをするために、1月の終わりから試験が終わる日までの間、蓮翔くんに家に来ないでと伝えた。
身体関係を持ってしまってから勉強よりそれを求めてくるようになり、ストレスになってた。
それがきっかけになったのか、蓮翔くんは家に入り浸らなくなった。
ご飯は食べにきてたけど、野獣みたいに何度も身体を求めてこなくなった。
ボランティアで入ってた病院からもヘルプで呼び出されていて、蓮翔くんは寝る間もなく働いてる。
Amazonプライムビデオで面白そうなドラマやアニメを探して鑑賞したりして時間を潰すも暇で、ケージに入れられて1匹でお留守番をするペットの気分を味わう。
「いない方がありがたいけど、これなら私、アメリカに旅行に行ってもよかったんじゃない」
「救急要請だから仕方がないだろっ。人命優先」
3日ぶりに帰ってきた蓮翔くんに小言を言う。
本当は今頃、父とカジノをしに出かけてたかもしれない。
大学時代の友達とも会って仕事の話とか近況報告をしたかった。
「GW終わったら帰してくれるんだよね?仕事あるし」
「わかってる。明日のヘルプは断った。勉強になるしドクターがいないと言われたら駆けつけないとって思うが、そこの病院の勤務医はいる。1年半しかボランティアに入ってなかったんだけどな」
蓮翔くんは頼られたら断れないところがある。それに、正義感が強い。
「今から、飯、食いに行こう」
「医者の不摂生で蓮翔くんが過労で倒れるよ。ネットスーパーを利用して食材宅配して貰ってる。だから、何か作るよ」
ケータリングで好きなものを頼めと言われても、頼めない。
左足首に足枷ついてるから、それが配達員に見えないようにしないといけないから、おっくう。
だから、ネットスーパーを利用してクレジット支払いで玄関先に置いて帰って貰ってる。
「凛音が作ってくれるの!!久しぶりに凛音が作る飯食えるのか!!嬉し過ぎる!!先に風呂入ってくる。」
疲れ切った血色が悪い顔色をしていたのに、満面の笑みになり、洗面室に入っていった。
黒いボストンバックを持っていて、中には下着と靴下、カッターシャツとスラックス、タオル、ハンカチが入ってる。
衛生の問題があるから、毎日病院でシャワーは浴びてたらしい。
手術着と白衣は病院でクリーニングに出すのか入ってなかったけど、洗濯機で回すものとクリーニングに出す物で分けて、その後、冷凍庫から生のハンバーグと揚げるだけの状態にしていた海老フライとイカリングを取り出す。
このまま調理は味を落とすからしばらく常温に晒し、その間にサラダとマカロニサラダを盛り付け、わかめと絹豆腐とエノキの味噌汁を作る。
いい具合に解凍したハンバーグを焼き、海老フライとイカリングを揚げる。
「ーーう、美味そう!!」
浴槽に湯を溜め、ゆっくり浸かって出てきた蓮が、ダイニングテーブルに並ぶ料理を見て歓声をあげた。
「ーー暇だったから、色々作り置きしてたの」
引きこもり生活をさせられてるから、私はサラダと味噌汁だけで食事を終わらせる。
ちょっと多いかなと思ったけど、蓮翔くんはぺろっと全部平らげた。
小学1年生の夏に、母が亡くなった。
だから、家事や食事の準備は自分でなんとかしないといけなかった。
身体が弱い母から幼稚園に通い始めた頃から教わっていて、時間はかかるもできるようにはなってた。
掃除や洗濯、料理をし、ネットスーパーとインターネットショッピングで必要なものをピックアップし、父に購入して貰い、父と娘、2人で生きてきた。
光学機器・電子機器メーカーの医療機器の開発エンジニアをしてた父。
日曜日以外は毎朝7時に家を出て、夜は10時過ぎに帰ってきてた。
だから、彼女のふりをさせられるようになった中学1年の夏から、私の家に蓮翔くんが入り浸るようになった。
長期休みと土曜日、父が出勤した後すぐに来て、3食ご飯を作らされた。
学校も塾も同じ所に通っているから、フリーな時間は同じで、蓮翔くんは友達と遊ぶ時も必ず女避けの番犬として私を連れていくから、私の隣には常に蓮翔くんがいて、そんな関係が高校卒業するまで続いてた。
『……受験勉強できないから、前期試験が終わるまでは1人にして!!』
水面下でアメリカ留学をするための手続きをするために、1月の終わりから試験が終わる日までの間、蓮翔くんに家に来ないでと伝えた。
身体関係を持ってしまってから勉強よりそれを求めてくるようになり、ストレスになってた。
それがきっかけになったのか、蓮翔くんは家に入り浸らなくなった。
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