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VRMMOがダメならスマホゲームで遊んでやる !

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【嵐side】
 
 あれから、こけるや海里が ちょくちょく大江戸家に遊びに来るように成った。
 何故か、俺は こけるの奴とスマホゲームで対戦している。

 所謂いわゆる、ロボット大戦と云うやつだ。

「アクセル全開 ! ガード・パージ !全開全力、ドリルブースト・ナックルパーンチ ! 」

 俺の攻撃を こけるの奴が、ヒラリとかわした。

「いちいち叫ばないと攻撃できんのか、嵐 !」

「ウッセェー 、逃げてばかりいないで、正々堂々と闘いやがれ、こける ! 」

 近接戦闘特化型ロボットの俺に対して、こけるの奴は遠距離高機動型ロボットをチョイスしている。

「チクショウ、遠距離からチクチクと攻撃しやがって、卑怯者め !
 お前も男ならガチンコで正面から闘うのが、男のロマンだと 分からんのかよ !」

「アホか、嵐 !
 いかに被弾しないで相手にダメージを与えるのが戦闘のプロと云う者だ。
 流石、軍神アレスを名乗るだけあり闘い方が脳筋だな !
 その立派な身体がたいの上に乗っている頭は飾りかよ、嵐 ! 」

「クソゥ、アホのこける のクセに頭脳戦を使うなんて似合わないぞ ! 」

 そんな男同士の闘いを妹たちや海里は冷ややかに見ている。
 優雅にティータイムと云うのを気取っている。

 ドッカァーン !

 俺の機体がダメージに耐えきらずに爆散した。

「クッ クッ クッ、これで8勝2敗だ。
 いい加減にを認めろよ、嵐 ! 」

「ぐぬぬぬぬ、次だ次 !
 今度はカートレースで勝負だ、こける ! 」

「フッ、無駄むだ 無駄 無駄 !
 嵐、お前では俺には勝てないんだよ ! 」


♟♞♝♜♛♚

【英里香side】

 嵐お兄さまやこけるがゲームに夢中に成っている間な私たちはティータイムを楽しみながら情報交換をしていた。
 ちなみに、巧お兄さまとジャンヌはデートをしている。
 同じ兄弟でエライ差がついているわね。

「それで海里は、こける と何処まで進んでいるの ?
 もしかして、学生では進んではイケナイとこまで進んでは無いわよね 」

「キリキリ吐いた方が楽になれる、海里! 」

 明日菜とパラスが海里を質問攻めにしている。
 まったく、処女神のクセに興味だけはあるんだったら、彼氏の一人くらい作れば良いのに !

 明日菜アテナは、昔から優柔不断な処があるのよね。

 海里は真っ赤に成りながら、しどろもどろに成りながらも真面目に答えようとしている。

「ウチとこける君は、そういう仲とちゃうねん。
 もちろん ウチは、こける君のことを嫌いじゃ無いけど、まだウチらには早いと思っているというか……


 可哀想だから、そろそろ助けてあげようと思う辺り、わたしも人間に転生して変わったわね。

「海里、九尾の狐の件は どうなったの?
 確か、九尾の狐と云うのは悪い大妖怪なんでしょう。
 秘密は守るから教えなさいよ 」

 海里は、助かったと云う顔をしながら話し始めた。
 明日菜とパラスは『余計なことを !』と云う顔を、わたしに向けている。
 役割分担が逆じゃないのよ !

「九尾の狐は現在、他の捜索に特化した陰陽師が探しているんだけど……」

 海里が言いよどんでいる。

「この地域に逃げてきたのは確認できたんだけど、プツリ と消息を断ってしまったから見つけられないんよ !
 もしかしたら、他の大妖怪が手を貸しているかも知れないねん。
 正直、手詰まり状態でお手上げ状態で困っているんよ 」

 う~ん、女神の力を使えない今のわたし達には手に余るわね。
 まあ、わたしは正義の女神じゃ無いし、ここは専門家に任せてしまいましょう。
 頼まれれば、お手伝いくらいは協力してあげるけどね。

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