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本編
ティパーティー ②
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【シエスタside】
「アメジスト=ダイヤモンド王女殿下のお越しです ! 」
そう告げられ、私が会場に入ることに成ってしまいました。
バレているようですね。
私の側に来て跪いたのは、招待主のシャイアン=ショウコウシュ公爵令息でした。
シャイアンは名乗りをあげた後に、私の手を取り指先に軽くキスをされたのですが、小説を読んでいた時には憧れていたものの、いざ当事者に成ると背中がむず痒くなるものなんですね。
アルフォンス様は茫然自失と成っています。
私でさえ、この設定を知った時にはビックリしたのですから無理もありません。
知らないうちに用意されたのか、主賓の席に連れていかれ完全にアルフォンス様と引き離されてしまいました。
やはり、誘き寄せられたようです。
そして其処で皇帝陛下からの発表がありました。
「アメジスト=ダイヤモンド王女殿下とシャイアン=ショウコウシュ公爵令息の婚約を認める ! 」
なっ、先に手を打たれていたようです !
皇帝陛下からの勅命には、伯爵令息であるアルフォンス様はおろか、ジークフリート王子にでも覆すことは不可能です。
真っ青に成っているアルフォンス様の側には、綺麗な令嬢が寄り添いアルフォンス様を慰めています。
どうやら私達は、ショウコウシュ公爵家にしてやられたようですね。
しかしアルフォンス様やジークフリートが駄目でも亡国とは云え王族の私なら拒否権があるはずです。
罠に嵌められて従う程、シエスタは甘いつもりはありません!
「異議あり !
私は、この婚約を認めません 」
会場が、シーン と静かに成りました。
無理もありません、皇帝陛下の勅命に逆らう貴族などいないでしょうから。
そして 皇帝陛下からの婚約を拒否する場合、それに見合うだけの功績か力を示さないといけないのです。
「それでは入らずの森での熊狩り勝負としましょう !
勝敗の決め手は獲物の数では無く、獲物の大きさで決めることにします ! 」
あらかじめ用意していたのか、皇帝陛下の代理人である第二王子のレオンハルト殿下に異議をあげる貴族は、当然ながら居ませんでした。
どうやら私が戦闘メイドと云うのは、王族やショウコウシュ公爵家にはバレているようですが、私の言霊魔法のことはバレていないようですね。
キャスバル様を助けた時も痺れ薬を使っていたので、私を毒薬使いだと勘違いしているのでしょう。
勝手に勘違いしているのは向こうなのですから、私は悪くありません。
入らずの森での熊狩りは後日になりましたが、
『 Ⅰ 』での『クッキー!クッキー!クッキー!』では、只の危険な森でしたが 『 Ⅱ 』の『クッキー!クッキー!クッキー!』では、原作者のルシアンが血迷ったのか『 死の森 』と名前を変えていたのです。
その理由は、森の最奥で魔王種と呼ばれるモンスターが生まれたことに寄り、森の動物たちが魔物化したことが原因でした。
今の段階では、私とカタリナ以外には知らない事実です。
勝負には、パートナーを一人随伴出来ることに成ったので、カタリナ様に頼むことにしました。
カタリナ様も判っていたようで心良く了承して頂きました。
アルフォンス様は、御自身が選ばれ無かったことにショックを受けていたようですが、アルフォンス様の実力だと危険過ぎて私の精神が持ちません。
ここは安全な所に居てもらった方が私の精神衛生上良いのです。
アルフォンス様の警護は、他の戦闘メイドに頼むことにしました。
「アメジスト=ダイヤモンド王女殿下のお越しです ! 」
そう告げられ、私が会場に入ることに成ってしまいました。
バレているようですね。
私の側に来て跪いたのは、招待主のシャイアン=ショウコウシュ公爵令息でした。
シャイアンは名乗りをあげた後に、私の手を取り指先に軽くキスをされたのですが、小説を読んでいた時には憧れていたものの、いざ当事者に成ると背中がむず痒くなるものなんですね。
アルフォンス様は茫然自失と成っています。
私でさえ、この設定を知った時にはビックリしたのですから無理もありません。
知らないうちに用意されたのか、主賓の席に連れていかれ完全にアルフォンス様と引き離されてしまいました。
やはり、誘き寄せられたようです。
そして其処で皇帝陛下からの発表がありました。
「アメジスト=ダイヤモンド王女殿下とシャイアン=ショウコウシュ公爵令息の婚約を認める ! 」
なっ、先に手を打たれていたようです !
皇帝陛下からの勅命には、伯爵令息であるアルフォンス様はおろか、ジークフリート王子にでも覆すことは不可能です。
真っ青に成っているアルフォンス様の側には、綺麗な令嬢が寄り添いアルフォンス様を慰めています。
どうやら私達は、ショウコウシュ公爵家にしてやられたようですね。
しかしアルフォンス様やジークフリートが駄目でも亡国とは云え王族の私なら拒否権があるはずです。
罠に嵌められて従う程、シエスタは甘いつもりはありません!
「異議あり !
私は、この婚約を認めません 」
会場が、シーン と静かに成りました。
無理もありません、皇帝陛下の勅命に逆らう貴族などいないでしょうから。
そして 皇帝陛下からの婚約を拒否する場合、それに見合うだけの功績か力を示さないといけないのです。
「それでは入らずの森での熊狩り勝負としましょう !
勝敗の決め手は獲物の数では無く、獲物の大きさで決めることにします ! 」
あらかじめ用意していたのか、皇帝陛下の代理人である第二王子のレオンハルト殿下に異議をあげる貴族は、当然ながら居ませんでした。
どうやら私が戦闘メイドと云うのは、王族やショウコウシュ公爵家にはバレているようですが、私の言霊魔法のことはバレていないようですね。
キャスバル様を助けた時も痺れ薬を使っていたので、私を毒薬使いだと勘違いしているのでしょう。
勝手に勘違いしているのは向こうなのですから、私は悪くありません。
入らずの森での熊狩りは後日になりましたが、
『 Ⅰ 』での『クッキー!クッキー!クッキー!』では、只の危険な森でしたが 『 Ⅱ 』の『クッキー!クッキー!クッキー!』では、原作者のルシアンが血迷ったのか『 死の森 』と名前を変えていたのです。
その理由は、森の最奥で魔王種と呼ばれるモンスターが生まれたことに寄り、森の動物たちが魔物化したことが原因でした。
今の段階では、私とカタリナ以外には知らない事実です。
勝負には、パートナーを一人随伴出来ることに成ったので、カタリナ様に頼むことにしました。
カタリナ様も判っていたようで心良く了承して頂きました。
アルフォンス様は、御自身が選ばれ無かったことにショックを受けていたようですが、アルフォンス様の実力だと危険過ぎて私の精神が持ちません。
ここは安全な所に居てもらった方が私の精神衛生上良いのです。
アルフォンス様の警護は、他の戦闘メイドに頼むことにしました。
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