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雪姫
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「雪姫ってなに?」
「あなたのことですよ?」
「私の?」
「はい」
「みゆってどこかのお姫様だったのか?」
「そんなわけないでしょ。和哉くん馬鹿なの?」
いや、俺の冗談に対して辛辣すぎやしませんか? もう少しこう取り合ってくれてもいいと思うのに.......。
「え? もしかして2人ともご存知無いんですか.......?」
「「うん」」
「慎也は聞いたことあるか?」
「え? 普通に白夢さんのことだろ?」
「私のことなのに何で私が知らないの.......」
「雪姫ってなんなんだ?」
「本当に知らないんですね.......。白夢さんって可愛いじゃないですか?」
「あたりまえだろ?」
「即答ですね.......まぁ、そうなんですけども.......」
どうしてそんなに当たり前のことを聞くのだろうか? というか、今は雪姫の話だよな? 何か関係あるのだろうか?
「和哉くん.......そういうのはやめて欲しい.......」
「ん? 何がだ?」
「.......和哉くんの馬鹿」
「ひどい!?」
「「おーい俺(私)達の前でイチャつくなー」」
「どう見たらそう見えるんだ? 俺は今、みゆからの理不尽な罵倒を受けただけだろ?」
「「「はぁ.......」」」
なぜだか3人に思いっきりため息をつかれてしまった.......。というか、みゆさん? どうしてあなたまでそちら側なんですか? 絶対にこちら側だよな?
「彼女さんも苦労してるんですね.......」
「分かってもらえた?」
「はい.......それはもうよく分かりました.......」
「私、武宮さんとは仲良くなれる気がする」
「奇遇ですね、私もです。これからは私のことは伊織って呼んでくれませんか?」
「分かった。私のこともみゆでいいよ。あと、敬語はいらない」
「分かった。よろしくね、みゆちゃん」
「うん」
.............。あれ? どうしてそうなるの? 何か俺だけ疎外感を覚えてるんですけど.......。
「和哉。お前はもう少し女心というものを知った方がいいと思うぞ?」
「それをお前が言うのか?」
「少なくともお前よりは分かっていると思うぞ?」
慎也がそう言うとみゆも武宮さんもうんうんと頷いている。.......解せん。俺はなんとなくこのままでは良くない気がしたので話を元に戻すことにした。
「それで、雪姫って何なんだ?」
「話を逸らしましたね」
「逸らしたね」
「逸らしたな」
こいつら.......。完全にみゆはもう俺の敵側に回ってしまったようだ.......。
「まぁ、話を戻しますか。雪姫というのはみゆちゃんの学校内における呼び名のようなものです。みゆちゃんと同じクラスであった黒嶋くんと加賀くんなら分かると思いますが、みゆちゃんって可愛いのに彼氏なんて浮いた話なんて無いどころか人と関わるようなことしませんでしたよね?」
「まぁ、確かにそうだったな」
「そこで着いた呼び名が雪姫です。人を冷たく拒絶するようでありながらも美しい姫。そこにみゆちゃんの肌の白さも伴って着いた呼び名ということです」
「なるほど.......」
それで雪姫か.......確かに俺の家に来る前までのみゆにはピッタリだな.......。考えたやつは天才かもしれない。
「そんな雪姫の雪を溶かした黒嶋くんには是非とも話を聞きたいと思っていたんです! 一体何をしたんですか!?」
「うーん.......」
どうしよう.......。親に捨てられてたところを家に連れ帰ったのがきっかけたなんて口が裂けても言えないし.......。みゆの方を見るも首を横に振っておられる.......要するに俺に丸投げということだろう.......。それなら、俺が何を言っても適当に話を合わせてくれるはずだ! 嘘をつく時は少しの真実も混ぜるのがコツと聞いたことがあるし.......
「公園で寒そうにしてたから家に連れて行ってあげたら仲良くなった? みたいな?」
「.......え?」
うん。俺も言ってて思った。これただのやばいやつじゃない?
「あなたのことですよ?」
「私の?」
「はい」
「みゆってどこかのお姫様だったのか?」
「そんなわけないでしょ。和哉くん馬鹿なの?」
いや、俺の冗談に対して辛辣すぎやしませんか? もう少しこう取り合ってくれてもいいと思うのに.......。
「え? もしかして2人ともご存知無いんですか.......?」
「「うん」」
「慎也は聞いたことあるか?」
「え? 普通に白夢さんのことだろ?」
「私のことなのに何で私が知らないの.......」
「雪姫ってなんなんだ?」
「本当に知らないんですね.......。白夢さんって可愛いじゃないですか?」
「あたりまえだろ?」
「即答ですね.......まぁ、そうなんですけども.......」
どうしてそんなに当たり前のことを聞くのだろうか? というか、今は雪姫の話だよな? 何か関係あるのだろうか?
「和哉くん.......そういうのはやめて欲しい.......」
「ん? 何がだ?」
「.......和哉くんの馬鹿」
「ひどい!?」
「「おーい俺(私)達の前でイチャつくなー」」
「どう見たらそう見えるんだ? 俺は今、みゆからの理不尽な罵倒を受けただけだろ?」
「「「はぁ.......」」」
なぜだか3人に思いっきりため息をつかれてしまった.......。というか、みゆさん? どうしてあなたまでそちら側なんですか? 絶対にこちら側だよな?
「彼女さんも苦労してるんですね.......」
「分かってもらえた?」
「はい.......それはもうよく分かりました.......」
「私、武宮さんとは仲良くなれる気がする」
「奇遇ですね、私もです。これからは私のことは伊織って呼んでくれませんか?」
「分かった。私のこともみゆでいいよ。あと、敬語はいらない」
「分かった。よろしくね、みゆちゃん」
「うん」
.............。あれ? どうしてそうなるの? 何か俺だけ疎外感を覚えてるんですけど.......。
「和哉。お前はもう少し女心というものを知った方がいいと思うぞ?」
「それをお前が言うのか?」
「少なくともお前よりは分かっていると思うぞ?」
慎也がそう言うとみゆも武宮さんもうんうんと頷いている。.......解せん。俺はなんとなくこのままでは良くない気がしたので話を元に戻すことにした。
「それで、雪姫って何なんだ?」
「話を逸らしましたね」
「逸らしたね」
「逸らしたな」
こいつら.......。完全にみゆはもう俺の敵側に回ってしまったようだ.......。
「まぁ、話を戻しますか。雪姫というのはみゆちゃんの学校内における呼び名のようなものです。みゆちゃんと同じクラスであった黒嶋くんと加賀くんなら分かると思いますが、みゆちゃんって可愛いのに彼氏なんて浮いた話なんて無いどころか人と関わるようなことしませんでしたよね?」
「まぁ、確かにそうだったな」
「そこで着いた呼び名が雪姫です。人を冷たく拒絶するようでありながらも美しい姫。そこにみゆちゃんの肌の白さも伴って着いた呼び名ということです」
「なるほど.......」
それで雪姫か.......確かに俺の家に来る前までのみゆにはピッタリだな.......。考えたやつは天才かもしれない。
「そんな雪姫の雪を溶かした黒嶋くんには是非とも話を聞きたいと思っていたんです! 一体何をしたんですか!?」
「うーん.......」
どうしよう.......。親に捨てられてたところを家に連れ帰ったのがきっかけたなんて口が裂けても言えないし.......。みゆの方を見るも首を横に振っておられる.......要するに俺に丸投げということだろう.......。それなら、俺が何を言っても適当に話を合わせてくれるはずだ! 嘘をつく時は少しの真実も混ぜるのがコツと聞いたことがあるし.......
「公園で寒そうにしてたから家に連れて行ってあげたら仲良くなった? みたいな?」
「.......え?」
うん。俺も言ってて思った。これただのやばいやつじゃない?
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