3 / 207
発端
【世界観解説】ツクモという世界
しおりを挟む
神々が99番目に創ったとされる世界――ツクモ。
この世界の最大の特徴は、陸地が一つの大陸だけで構成されている事である。
そんな環境のせいか、文化はもちろん、宗教や政治の面でも、一つの方向に集約されている。
まず、ツクモの文化とは、一言で言って――"和"である。
ソウタやレンの格好は、我々の思う和服と想って頂くのが正しい。
これまでに出て来た、軍人や兵士を表す上での"侍"なども、そんな雰囲気に準拠するためと、作者の意図を汲んで頂ければありがたい。
その他のツクモの文化に関しては、語りの中で出来る限り、補足して行こうと思っている。
続いて、宗教は――
『森羅万象、全ての物、全ての事象、それぞれに神は宿っている』
――という考えに基づく多神教、『萬神道』のみである。
その萬の神を統べているとされるのが、太陽の神――"アマノツバサノオオカミ"という女神だ。
アマノツバサノオオカミは、天船と呼ばれる、巨大な建造物に乗って、このツクモに降り立ったとされていて、その天船に同乗していた、数千人の人間たちが、ツクモの人たちの始祖であると伝承されている。
その天船は、伝承から数千年有余経ったとされる、現在までも実在していて"オオカミ信仰"の聖地として崇められている。
政治の面に目を向けると――この大陸にある国家は、その伝承にある数千人の人間が、散り散りに別れてこの世界を開拓していく中、順に形成して行ったコミュニティが元だ。
大まかに分けると、"三大国"と俗に呼ばれる、オオカミに仕えていたとされている、3人の従者を始祖とする一族が、"国守"という、王や皇帝の類に当たる元首として、3分割して治めている地域が大陸の8割を占めており、その政治体制も、各国守を君主として崇める封建、絶対君主制が主流であった。
次に、人種や民族――身分制度などに話を移そう。
ツクモの人口の7割は、先程挙げた"降臨伝承"にある、ツクモの地に降り立った数千人を祖とする、典型的な人間型の"黄色人種"だが、残りの3割は、亜人種とでも呼ぶべきな、獣や超人的な能力の特性を抱える人種もおり、彼らはツクモの先住民でもある。
伝承によれは、降臨当初こそは民族紛争があったとされているが、永い時の中で価値観の変容が起き、今や極々一部を除いて人種の垣根は無い。
亜人種たちは、その持って生まれた特性を様々な分野で活かし、このツクモの社会を支えている。
そんな社会を構築出来ているのは、自由度が高い独特な身分制度の賜物であろう。
ツクモ社会の身分は大まかに――政治や軍事、外交、神事などのコミュニティ全体に関わる仕事に携わる"公者"
農業や牧畜、漁業や狩猟、工業などの物の生産、商業や流通などの経済面――人々の生活に関わる仕事に携わる"民者"
そして、そのどちらにも属さず、ある種のフリーランスな立場で、両方に関わる"流者"
――の、3つの身分がある。
割合としては――民者が全体の6割、公者と流者がそれぞれ2割を占めている。
一見、関わる生業のイメージから、公者辺りが権力や富を独占し、社会を支配している様に思われる――かもしれないが、ツクモの社会はそうではない。
確かに、ある程度の権限や収入などの格差はあるが、それは単純な能力差や立場に因るモノが主で、身分もそんな能力や適正、志しに端を発する形で就いて行くモノとなっている。
そんな社会風土が示している様に、職業や身分の選択に垣根は皆無で、世襲制を敷いているのは各々の国守たちぐらいだ。
それが"自由度の高い独特な~"と、述べた理由である。
もう一つ、この世界について語るには、欠かす事が出来ない要素がある――それは、彼らが用いる、魔法の様なエネルギー、"界気"だ。
界気は、降臨伝承後に降り立った人たちが、偶然に発見したとされている鉱物――"星石"に含まれていた、一種の万能エネルギーの総称である。
火にくべれば、たちまちに火力が増し、水に溶かせば、満々と水量が増え、土に混ぜれば、作物に豊富な栄養を与える肥料ともなる――星石は、ツクモを支える宝の石として、繁栄の原動力となっていった。
人々が、星石を使い始めてから、50年ほど経った後――人々は、星石の新たな力を知る事になる。
星石を燃やした煙を吸い、星石を溶かした水を飲み、星石を用いて栽培した作物を食べて育った、新世代とでも呼ぶべきな、ツクモ生まれの人たちの多くが――不思議な力を宿し、次々と覚醒していったのだっ!
それを、研究の末に気付いた人たちは、その星石の秘めた力に驚嘆した。
まだ、当時は人々と共にあったと伝わる、アマノツバサノオオカミは、その不思議な力を、『この世"界"から賜った"気"』と評して"界気"と名付け、その存在を恐れもしていたという。
自分たちが構築したそんな独特な社会と、手にした界気という不思議な力のおかげで、ツクモの地は、大きな変動も無く栄え、時には――戦乱などもあるにはあったが、順調に人々は営みを育んでいった。
さて――この物語が始まる25年前、その三大国体制を揺るがす事変が起きた。
大陸の南西部を治める、三大国の一角――"スヨウ"の国と、北東部を統べる同じ三大国に当たる"ハクキ"の国との間に、大きな戦乱が起き、その戦いは6年もの間、泥沼化。
その結果、敗れたハクキの国は体制が瓦解し、国家自体が立ち行かなくなり、地方公者の長や有力民者、民者が直接投票で選んだ代表などが、国守の名代を努める、小規模国家の集合体へと変容し、"ハクキ合衆連邦"として生まれ変わる形で、三大国制をかろうじて維持した。
その変革が、ついにこの世界を変動させる、新たな火種をも産んだ。
ハクキ連邦設立から8年――もう一つの三大国である、西側一体を治めていた"コクエ"の国で、先の大戦への関わり方や、その後の始末に因る国際影響力の低下、そして――一部の地方公者の愚政を野放しにしていた、国守や中央の怠慢さに民者が業を煮やし、ツクモ史上初めての内乱、内戦へと発展!
最終的には、反乱勢力が国都を占拠し、国守を殺害――"革命"が成されたのだった。
革命を起こした反乱勢力が、国の再建の手本にしたのが、ハクキ連邦の一部で用いられている、民者が代表を選び、国の運営を一任する方法――つまり、ツクモに芽生え始めたばかりだった、民主主義を基軸とした国家の設立である。
しかし、個人を尊重し自由である事を望む勢力が設立した"北コクエ"と、平等の全体化のために、管理された国家を理想とする勢力が建国した"南コクエ"が対立し、コクエの国は南北に分断される事となる。
これで事実上、三大国体制は崩壊し、ツクモの地は未曾有の不安定さと危うさを抱えたまま、現在に至るのである。
我々の語意で言えば、現在のツクモは――封建君主制の古き社会に生まれた、新しい考えである合衆連邦制や民主主義、その派生で芽生えた自由主義と全体主義の対立などが乱立した、まさに混沌と化そうとしている世界なのである。
そんな、混沌を生きる人々の心に、支えの様に根付く、ある伝承がある――それは、降臨伝承の次に古くから伝わる、ある英雄譚の一節。
『――世、乱れる時、光の刀持ちて、現れる者、有り。
その者、人々は刀聖と呼び、刀聖、振るう刀は、乱れを鎮め、邪を滅し、このツクモを照らす、道しるべを示さん――』
――人々は、この一節を信じ、心の糧として、この混沌が払われる事を願っていた。
この"刀聖"の存在は、決しておとぎ話や戯言の類に非ず。
現に――ツクモ世界の節目の時期には必ず現れていて、近々では、先のスヨウとハクキの間で起こった、大戦の最中にも現れ、その大戦終結のキッカケと、その一旦を担っていた事が"史実"として確認されている。
そんな、混沌の最中に出会った、ソウタとレン。
そして、二人が巻き込まれた"ヤマカキ事変"が、燻っていた混沌を刺激し、後に続く大戦乱の発端になるとは、今の二人には知るよしも無い――
この世界の最大の特徴は、陸地が一つの大陸だけで構成されている事である。
そんな環境のせいか、文化はもちろん、宗教や政治の面でも、一つの方向に集約されている。
まず、ツクモの文化とは、一言で言って――"和"である。
ソウタやレンの格好は、我々の思う和服と想って頂くのが正しい。
これまでに出て来た、軍人や兵士を表す上での"侍"なども、そんな雰囲気に準拠するためと、作者の意図を汲んで頂ければありがたい。
その他のツクモの文化に関しては、語りの中で出来る限り、補足して行こうと思っている。
続いて、宗教は――
『森羅万象、全ての物、全ての事象、それぞれに神は宿っている』
――という考えに基づく多神教、『萬神道』のみである。
その萬の神を統べているとされるのが、太陽の神――"アマノツバサノオオカミ"という女神だ。
アマノツバサノオオカミは、天船と呼ばれる、巨大な建造物に乗って、このツクモに降り立ったとされていて、その天船に同乗していた、数千人の人間たちが、ツクモの人たちの始祖であると伝承されている。
その天船は、伝承から数千年有余経ったとされる、現在までも実在していて"オオカミ信仰"の聖地として崇められている。
政治の面に目を向けると――この大陸にある国家は、その伝承にある数千人の人間が、散り散りに別れてこの世界を開拓していく中、順に形成して行ったコミュニティが元だ。
大まかに分けると、"三大国"と俗に呼ばれる、オオカミに仕えていたとされている、3人の従者を始祖とする一族が、"国守"という、王や皇帝の類に当たる元首として、3分割して治めている地域が大陸の8割を占めており、その政治体制も、各国守を君主として崇める封建、絶対君主制が主流であった。
次に、人種や民族――身分制度などに話を移そう。
ツクモの人口の7割は、先程挙げた"降臨伝承"にある、ツクモの地に降り立った数千人を祖とする、典型的な人間型の"黄色人種"だが、残りの3割は、亜人種とでも呼ぶべきな、獣や超人的な能力の特性を抱える人種もおり、彼らはツクモの先住民でもある。
伝承によれは、降臨当初こそは民族紛争があったとされているが、永い時の中で価値観の変容が起き、今や極々一部を除いて人種の垣根は無い。
亜人種たちは、その持って生まれた特性を様々な分野で活かし、このツクモの社会を支えている。
そんな社会を構築出来ているのは、自由度が高い独特な身分制度の賜物であろう。
ツクモ社会の身分は大まかに――政治や軍事、外交、神事などのコミュニティ全体に関わる仕事に携わる"公者"
農業や牧畜、漁業や狩猟、工業などの物の生産、商業や流通などの経済面――人々の生活に関わる仕事に携わる"民者"
そして、そのどちらにも属さず、ある種のフリーランスな立場で、両方に関わる"流者"
――の、3つの身分がある。
割合としては――民者が全体の6割、公者と流者がそれぞれ2割を占めている。
一見、関わる生業のイメージから、公者辺りが権力や富を独占し、社会を支配している様に思われる――かもしれないが、ツクモの社会はそうではない。
確かに、ある程度の権限や収入などの格差はあるが、それは単純な能力差や立場に因るモノが主で、身分もそんな能力や適正、志しに端を発する形で就いて行くモノとなっている。
そんな社会風土が示している様に、職業や身分の選択に垣根は皆無で、世襲制を敷いているのは各々の国守たちぐらいだ。
それが"自由度の高い独特な~"と、述べた理由である。
もう一つ、この世界について語るには、欠かす事が出来ない要素がある――それは、彼らが用いる、魔法の様なエネルギー、"界気"だ。
界気は、降臨伝承後に降り立った人たちが、偶然に発見したとされている鉱物――"星石"に含まれていた、一種の万能エネルギーの総称である。
火にくべれば、たちまちに火力が増し、水に溶かせば、満々と水量が増え、土に混ぜれば、作物に豊富な栄養を与える肥料ともなる――星石は、ツクモを支える宝の石として、繁栄の原動力となっていった。
人々が、星石を使い始めてから、50年ほど経った後――人々は、星石の新たな力を知る事になる。
星石を燃やした煙を吸い、星石を溶かした水を飲み、星石を用いて栽培した作物を食べて育った、新世代とでも呼ぶべきな、ツクモ生まれの人たちの多くが――不思議な力を宿し、次々と覚醒していったのだっ!
それを、研究の末に気付いた人たちは、その星石の秘めた力に驚嘆した。
まだ、当時は人々と共にあったと伝わる、アマノツバサノオオカミは、その不思議な力を、『この世"界"から賜った"気"』と評して"界気"と名付け、その存在を恐れもしていたという。
自分たちが構築したそんな独特な社会と、手にした界気という不思議な力のおかげで、ツクモの地は、大きな変動も無く栄え、時には――戦乱などもあるにはあったが、順調に人々は営みを育んでいった。
さて――この物語が始まる25年前、その三大国体制を揺るがす事変が起きた。
大陸の南西部を治める、三大国の一角――"スヨウ"の国と、北東部を統べる同じ三大国に当たる"ハクキ"の国との間に、大きな戦乱が起き、その戦いは6年もの間、泥沼化。
その結果、敗れたハクキの国は体制が瓦解し、国家自体が立ち行かなくなり、地方公者の長や有力民者、民者が直接投票で選んだ代表などが、国守の名代を努める、小規模国家の集合体へと変容し、"ハクキ合衆連邦"として生まれ変わる形で、三大国制をかろうじて維持した。
その変革が、ついにこの世界を変動させる、新たな火種をも産んだ。
ハクキ連邦設立から8年――もう一つの三大国である、西側一体を治めていた"コクエ"の国で、先の大戦への関わり方や、その後の始末に因る国際影響力の低下、そして――一部の地方公者の愚政を野放しにしていた、国守や中央の怠慢さに民者が業を煮やし、ツクモ史上初めての内乱、内戦へと発展!
最終的には、反乱勢力が国都を占拠し、国守を殺害――"革命"が成されたのだった。
革命を起こした反乱勢力が、国の再建の手本にしたのが、ハクキ連邦の一部で用いられている、民者が代表を選び、国の運営を一任する方法――つまり、ツクモに芽生え始めたばかりだった、民主主義を基軸とした国家の設立である。
しかし、個人を尊重し自由である事を望む勢力が設立した"北コクエ"と、平等の全体化のために、管理された国家を理想とする勢力が建国した"南コクエ"が対立し、コクエの国は南北に分断される事となる。
これで事実上、三大国体制は崩壊し、ツクモの地は未曾有の不安定さと危うさを抱えたまま、現在に至るのである。
我々の語意で言えば、現在のツクモは――封建君主制の古き社会に生まれた、新しい考えである合衆連邦制や民主主義、その派生で芽生えた自由主義と全体主義の対立などが乱立した、まさに混沌と化そうとしている世界なのである。
そんな、混沌を生きる人々の心に、支えの様に根付く、ある伝承がある――それは、降臨伝承の次に古くから伝わる、ある英雄譚の一節。
『――世、乱れる時、光の刀持ちて、現れる者、有り。
その者、人々は刀聖と呼び、刀聖、振るう刀は、乱れを鎮め、邪を滅し、このツクモを照らす、道しるべを示さん――』
――人々は、この一節を信じ、心の糧として、この混沌が払われる事を願っていた。
この"刀聖"の存在は、決しておとぎ話や戯言の類に非ず。
現に――ツクモ世界の節目の時期には必ず現れていて、近々では、先のスヨウとハクキの間で起こった、大戦の最中にも現れ、その大戦終結のキッカケと、その一旦を担っていた事が"史実"として確認されている。
そんな、混沌の最中に出会った、ソウタとレン。
そして、二人が巻き込まれた"ヤマカキ事変"が、燻っていた混沌を刺激し、後に続く大戦乱の発端になるとは、今の二人には知るよしも無い――
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
おっさん武闘家、幼女の教え子達と十年後に再会、実はそれぞれ炎・氷・雷の精霊の王女だった彼女達に言い寄られつつ世界を救い英雄になってしまう
お餅ミトコンドリア
ファンタジー
パーチ、三十五歳。五歳の時から三十年間修行してきた武闘家。
だが、全くの無名。
彼は、とある村で武闘家の道場を経営しており、〝拳を使った戦い方〟を弟子たちに教えている。
若い時には「冒険者になって、有名になるんだ!」などと大きな夢を持っていたものだが、自分の道場に来る若者たちが全員〝天才〟で、自分との才能の差を感じて、もう諦めてしまった。
弟子たちとの、のんびりとした穏やかな日々。
独身の彼は、そんな彼ら彼女らのことを〝家族〟のように感じており、「こんな毎日も悪くない」と思っていた。
が、ある日。
「お久しぶりです、師匠!」
絶世の美少女が家を訪れた。
彼女は、十年前に、他の二人の幼い少女と一緒に山の中で獣(とパーチは思い込んでいるが、実はモンスター)に襲われていたところをパーチが助けて、その場で数時間ほど稽古をつけて、自分たちだけで戦える力をつけさせた、という女の子だった。
「私は今、アイスブラット王国の〝守護精霊〟をやっていまして」
精霊を自称する彼女は、「ちょ、ちょっと待ってくれ」と混乱するパーチに構わず、ニッコリ笑いながら畳み掛ける。
「そこで師匠には、私たちと一緒に〝魔王〟を倒して欲しいんです!」
これは、〝弟子たちがあっと言う間に強くなるのは、師匠である自分の特殊な力ゆえ〟であることに気付かず、〝実は最強の実力を持っている〟ことにも全く気付いていない男が、〝実は精霊だった美少女たち〟と再会し、言い寄られ、弟子たちに愛され、弟子以外の者たちからも尊敬され、世界を救って英雄になってしまう物語。
(※第18回ファンタジー小説大賞に参加しています。
もし宜しければ【お気に入り登録】で応援して頂けましたら嬉しいです!
何卒宜しくお願いいたします!)
天才天然天使様こと『三天美女』の汐崎真凜に勝手に婚姻届を出され、いつの間にか天使の旦那になったのだが...。【動画投稿】
田中又雄
恋愛
18の誕生日を迎えたその翌日のこと。
俺は分籍届を出すべく役所に来ていた...のだが。
「えっと...結論から申し上げますと...こちらの手続きは不要ですね」「...え?どういうことですか?」「昨日、婚姻届を出されているので親御様とは別の戸籍が作られていますので...」「...はい?」
そうやら俺は知らないうちに結婚していたようだった。
「あの...相手の人の名前は?」
「...汐崎真凛様...という方ですね」
その名前には心当たりがあった。
天才的な頭脳、マイペースで天然な性格、天使のような見た目から『三天美女』なんて呼ばれているうちの高校のアイドル的存在。
こうして俺は天使との-1日婚がスタートしたのだった。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
罰ゲームから始まった、五人のヒロインと僕の隣の物語
ノン・タロー
恋愛
高校2年の夏……友達同士で行った小テストの点を競う勝負に負けた僕、御堂 彼方(みどう かなた)は、罰ゲームとしてクラスで人気のある女子・風原 亜希(かざはら あき)に告白する。
だが亜希は、彼方が特に好みでもなく、それをあっさりと振る。
それで終わるはずだった――なのに。
ひょんな事情で、彼方は亜希と共に"同居”することに。
さらに新しく出来た、甘えん坊な義妹・由奈(ゆな)。
そして教室では静かに恋を仕掛けてくる寡黙なクラス委員長の柊 澪(ひいらぎ みお)、特に接点の無かった早乙女 瀬玲奈(さおとめ せれな)、おまけに生徒会長の如月(きさらぎ)先輩まで現れて、彼方の周囲は急速に騒がしくなっていく。
由奈は「お兄ちゃん!」と懐き、澪は「一緒に帰らない……?」と静かに距離を詰める。
一方の瀬玲奈は友達感覚で、如月先輩は不器用ながらも接してくる。
そんな中、亜希は「別に好きじゃないし」と言いながら、彼方が誰かと仲良くするたびに心がざわついていく。
罰ゲームから始まった関係は、日常の中で少しずつ形を変えていく。
ツンデレな同居人、甘えたがりな義妹、寡黙な同クラ女子、恋愛に不器用な生徒会長、ギャル気質な同クラ女子……。
そして、無自覚に優しい彼方が、彼女たちの心を少しずつほどいていく。
これは、恋と居場所と感情の距離をめぐる、ちょっと不器用で、でも確かな青春の物語。
嵌められたオッサン冒険者、Sランクモンスター(幼体)に懐かれたので、その力で復讐しようと思います
ゆさま
ファンタジー
ベテランオッサン冒険者が、美少女パーティーにオヤジ狩りの標的にされてしまった。生死の境をさまよっていたら、Sランクモンスターに懐かれて……。
懐いたモンスターが成長し、美女に擬態できるようになって迫ってきます。どうするオッサン!?
【魔女ローゼマリー伝説】~5歳で存在を忘れられた元王女の私だけど、自称美少女天才魔女として世界を救うために冒険したいと思います!~
ハムえっぐ
ファンタジー
かつて魔族が降臨し、7人の英雄によって平和がもたらされた大陸。その一国、ベルガー王国で物語は始まる。
王国の第一王女ローゼマリーは、5歳の誕生日の夜、幸せな時間のさなかに王宮を襲撃され、目の前で両親である国王夫妻を「漆黒の剣を持つ謎の黒髪の女」に殺害される。母が最後の力で放った転移魔法と「魔女ディルを頼れ」という遺言によりローゼマリーは辛くも死地を脱した。
15歳になったローゼは師ディルと別れ、両親の仇である黒髪の女を探し出すため、そして悪政により荒廃しつつある祖国の現状を確かめるため旅立つ。
国境の街ビオレールで冒険者として活動を始めたローゼは、運命的な出会いを果たす。因縁の仇と同じ黒髪と漆黒の剣を持つ少年傭兵リョウ。自由奔放で可愛いが、何か秘密を抱えていそうなエルフの美少女ベレニス。クセの強い仲間たちと共にローゼの新たな人生が動き出す。
これは王女の身分を失った最強天才魔女ローゼが、復讐の誓いを胸に仲間たちとの絆を育みながら、王国の闇や自らの運命に立ち向かう物語。友情、復讐、恋愛、魔法、剣戟、謀略が織りなす、ダークファンタジー英雄譚が、今、幕を開ける。
冤罪をかけられた上に婚約破棄されたので、こんな国出て行ってやります
真理亜
恋愛
「そうですか。では出て行きます」
婚約者である王太子のイーサンから謝罪を要求され、従わないなら国外追放だと脅された公爵令嬢のアイリスは、平然とこう言い放った。
そもそもが冤罪を着せられた上、婚約破棄までされた相手に敬意を表す必要など無いし、そんな王太子が治める国に未練などなかったからだ。
脅しが空振りに終わったイーサンは狼狽えるが、最早後の祭りだった。なんと娘可愛さに公爵自身もまた爵位を返上して国を出ると言い出したのだ。
王国のTOPに位置する公爵家が無くなるなどあってはならないことだ。イーサンは慌てて引き止めるがもう遅かった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる