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朝からお肉食べて元気いっぱいです!朝ご飯も済んで、タークに連れられて集落の端っこに来ました。
頂上と言っても本当の頂上じゃないです。中国の水墨画みたいな岩山が幾つも立ってて、チョロチョロと木とかが生えてる。

「この岩山をどうにかしたら風の精霊が生まれるかな?」

タークの問いに私は答えられない。

「生まれる。少し削ってやれば生まれるだろう。」

アクアが答えた!

「そうか。じゃあ削るか。」

「えっ!?」

今、簡単に言った!

「ちょっと太いんだよな。も少し見た目良くするか。」

どんな意味?どういう事?

「主よ。見た目とは?」

アクアも疑問に思ってるよ!

「ん?あぁ。見慣れた感じにしようと思って。」

見慣れた?……そう言えばタークの実家に行く途中に何か岩山じゃないけど、綺麗な場所あったな。って早速、風魔法でゴリゴリ削ってる!削った岩も何か突き立てたりしてる……アレ?何か……何かちょっと格好良くない?どんどん出来てくけど、こう……絵的に!描きたくなる!あ~!描きたい!忘れてたよ!私のパッション!無理だけど!

「ふむ。これ位か。」

見る見る内に見た目格好いい岩山が出来ました!……何か……何かクルクル回る何かが見える!風か!風が変わったのか!

「主よ!生まれてきた。」

何か……何か丸い物から何かが……アクアの言葉にドキドキが止まらない!

「ああ……分かってる。」

「主!来るよ!」

「水姫ちゃん!」

卵みたいな形から鳥みたいな何かが沢山生まれてその中から大きな鳥が一羽だけ出来てタークの前に降りて来た。コレ……コレってグリフォンとかじゃない?スッゴい大きいし、迫力も凄い。

「貴方が我の主か。」

いきなりの主認定!選択無しなの?!

「いきなり主なんだな。」

「勿論だ。我等に新たな姿を与えてくれたお方を主と呼ばずして何と呼べと?」

「そうか。で、何だ。」

ターク、何で平気なの!

「我に名前を。」

あ……どんな名前付けるんだろ。ついついタークをジッと見てしまう。

「そうだな……シルフィ。お前の名前はシルフィだ。」

金色に光る紋がグリフォンに浮かんで消えた。

「あ!シルフィ。お前、俺達を乗せて飛べるか?」

ギロリと猛禽類らしい厳つい顔が私を見る。

「勿論だ。その程度容易い事だ。」

分からない!感情が読めないから、怒ってるのか迷惑なのか分からない!

「そうか!マーユ、これで行動範囲広がったぞ!」

ちょっ!ターク!

「嬉しいか、主よ。ならば我も嬉しい!」

喜んでた!ちっとも分からないよ!でも行動範囲が広がるのは正直嬉しい。それにしても、あちこちに停まってこっち見てるオウムサイズのハーピーとか恐いんですけど。早くどうにかして!
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