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スキャンダル 四代前・第二王子妃の話
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これは四代前の第二王子妃のお話です。
不幸な事件で兄を亡くした、弟王子が王になり子供達が大きくなった頃のお話です。
王には三人の王子がおりました。
一番目の王子は賢く公明正大に育ち、幼少より婚約していた高位貴族のご令嬢と婚姻し王太子となりました。
二番目の王子は優しく、剣の腕も確かな真っ直ぐな方に育ちました。
三番目の王子は剣の腕はからきしでしたが、人を良く見て心配りの出来るように育ちました。
二番目の王子も三番目の王子も、幼少の頃より婚約者が決められておりました。
三番目の王子は、幼少の頃より仲むつまじく学園に入ってもその仲が変わる事はありませんでした。
ただ、二番目の王子は学園に入ると変わってしまったのです。
なんと位の低い男爵令嬢を愛してしまったのです。
王様はかつての兄を思い出し、悲しい事は避けねばならぬと心を砕きました。
幸いにも婚約者だったご令嬢は賢く美しかった為、婚約を白紙に戻してもお相手が直ぐさま見つかったのです。
こうして第二王子は愛するご令嬢と婚姻致しました。
第二王子妃は試練も苦難も乗り越えてみせました。
お二人は仲むつまじく幸せそうでしたが、ある日第二王子妃は公務の為王都を離れなければいけなくなりました。
第二王子は暫く会えなくなるが、公務となれば致し方ないと我慢する事にしました。
愛する妻を護るため、幼い頃より傍近く侍っていた者を護衛にと手配しました。
王子妃も学園時代に面識のある人物、今は近衛騎士団に所属した軍務卿の三男で第二王子近衛騎士団団長と華々しい立場にある男を妻に付けました。
王子妃が公務に出かけて二週間もたった頃でしょうか、会えない日々に耐え切れなくなった王子は近衛騎士数人を伴って妻に会いに行く事にしました。
妻が城に帰って来るには十日以上かかるだろう……馬車で移動しているので仕方ない……だが、馬を走らせれば数日で会える距離です。
父王も兄たる王太子も可愛い第二王子の頼み事を快く受け入れ、王子が愛する妃の元へと送り出しました。
第二王子が城を出て三日目の夜、王子妃が宿泊している貴族の館に着きました。
貴族に挨拶をすると、貴族は王子に説明をし是非ともゆっくりとお過ごし下さいと申し出ました。
王子は有難く申し出を受け、先に王子妃に会ってくると貴族と別れました。
既に晩餐も済ませているが、まだ寝入りばなであろう……と王子は愛する妻の元へと急ぎました。
王子妃の泊まっている部屋に近づいて行くと、通常なら扉の前に立つはずの兵士が廊下に立っておりました。
王子に付いていた近衛も不思議に思っていましたが、王子妃が団長と談話中は扉から離れた廊下で十分と言われた為自分達は廊下に立っているのだと告げました。
学園時代の話でもしているのだろう、王子は深く考えずに部屋入りました。
近衛達には扉の前で待っておくようにと伝えて。
だが、部屋の中には誰も居ませんでした。
居間に当たるこの部屋以外は、寝室だけでした。
恐る恐る寝室に近づくと、誰かが居る事が分かりました。
王子はまさかと寝室に静かに踏み込みました。
ベッドの上に王子の愛する妻が、自分の信頼する友であり騎士団団長である男に両足を大きく開かされ赤黒く充血した怒張を抜き差しされていました。
あろう事か王子妃は凄い凄いと喜び、王子とは大違いと嬌声をあげ続けていました。
男も興奮しているのか、もっと良くしてやると言い放ち腰をこれでもかと打ち付けていました。
寝室中に響く、嬌声と肉のぶつかる音に王子は狂ってしまいました。
腰に携えた剣でもって、男の首をぶった切ると男の怒張を銜え込んだ胎めがけ剣を突き立てました。
館中に響き渡るかのような絶叫が寝室から聞こえました。
近衛達は大慌てで寝室に踏み込むと、ベッドの上に裸になっている男と女の姿と怒りと絶望で顔色の変わった王子がいました。
途絶える事なく叫び続けている女は王子妃でした。
あまりの事に王子に声を掛けた近衛を見た王子は、近衛が携えてる剣を引き抜き王子妃の胸に突き刺しました。
何度も何度も突き刺し、王子妃の裸体はあっという間に血だらけの穴だらけになりました。
王子妃を犯した男は自分達の団長である男でしたが、その首は半分以上斬られておりました。
寝室は夥しい血溜まりと鉄の臭いで一杯でした。
王子は崩れ落ちるかのように倒れ、静かに王都へと運ばれました。
表向き王子妃は公務の途中で病にかかり亡くなった事になり、近衛騎士団団長であった男は不注意からの事故死ということになりました。
第二王子はこの事件で母と僅かな従僕以外、誰かを近付ける事を頑なに拒みました。
この事に悲しんだ王妃様は国王様に頼み、後宮の奥深くに小さな離宮を作って貰いました。
深く傷付き、悲しみに暮れ狂ってしまった王子が心安らかに過ごせるよう又自死等出来ぬような小さな要塞のような離宮を……
悲しんだ国王様と王妃様は、王家に嫁いだ年若い娘に公務として城から出す事を禁じました。
それどころか、異性と触れ合う機会全てを禁じました。
それは異性が混じる事など無さそうな茶会まで含まれました。
これら全て、不義密通を止めるための手段として決定されました。
これに伴い、王子達の住まう王子宮が新たに建てられました。
王子達に嫁いだ娘達は、王子の居室から出られぬようにと。
だが、いつまでも出られぬのは差し支える。
ならばと婚姻式に男子を産む数を宣言させ、無事生まれたら王子宮から出て後宮に移り住み公務も夜会も茶会も出られるようにと決められました。
こうして王家に嫁ぐ娘達は、身の潔白を証明し男子を産むまで外に出される事なく過ごす事を強要される事となりました。
第二王子は十年程、離宮で暮らしておりましたが寒い冬の朝静かに亡くなられました。
離宮から出るどころかベッドから出る事すら無くなった王子は見る見るうちに体力がなくなり、痩せ衰え病に抗う事すら難しくなっていたのです。
王子は病に伏せ、篤い看病もむなしくお亡くなりになったのです。
不幸な事件で兄を亡くした、弟王子が王になり子供達が大きくなった頃のお話です。
王には三人の王子がおりました。
一番目の王子は賢く公明正大に育ち、幼少より婚約していた高位貴族のご令嬢と婚姻し王太子となりました。
二番目の王子は優しく、剣の腕も確かな真っ直ぐな方に育ちました。
三番目の王子は剣の腕はからきしでしたが、人を良く見て心配りの出来るように育ちました。
二番目の王子も三番目の王子も、幼少の頃より婚約者が決められておりました。
三番目の王子は、幼少の頃より仲むつまじく学園に入ってもその仲が変わる事はありませんでした。
ただ、二番目の王子は学園に入ると変わってしまったのです。
なんと位の低い男爵令嬢を愛してしまったのです。
王様はかつての兄を思い出し、悲しい事は避けねばならぬと心を砕きました。
幸いにも婚約者だったご令嬢は賢く美しかった為、婚約を白紙に戻してもお相手が直ぐさま見つかったのです。
こうして第二王子は愛するご令嬢と婚姻致しました。
第二王子妃は試練も苦難も乗り越えてみせました。
お二人は仲むつまじく幸せそうでしたが、ある日第二王子妃は公務の為王都を離れなければいけなくなりました。
第二王子は暫く会えなくなるが、公務となれば致し方ないと我慢する事にしました。
愛する妻を護るため、幼い頃より傍近く侍っていた者を護衛にと手配しました。
王子妃も学園時代に面識のある人物、今は近衛騎士団に所属した軍務卿の三男で第二王子近衛騎士団団長と華々しい立場にある男を妻に付けました。
王子妃が公務に出かけて二週間もたった頃でしょうか、会えない日々に耐え切れなくなった王子は近衛騎士数人を伴って妻に会いに行く事にしました。
妻が城に帰って来るには十日以上かかるだろう……馬車で移動しているので仕方ない……だが、馬を走らせれば数日で会える距離です。
父王も兄たる王太子も可愛い第二王子の頼み事を快く受け入れ、王子が愛する妃の元へと送り出しました。
第二王子が城を出て三日目の夜、王子妃が宿泊している貴族の館に着きました。
貴族に挨拶をすると、貴族は王子に説明をし是非ともゆっくりとお過ごし下さいと申し出ました。
王子は有難く申し出を受け、先に王子妃に会ってくると貴族と別れました。
既に晩餐も済ませているが、まだ寝入りばなであろう……と王子は愛する妻の元へと急ぎました。
王子妃の泊まっている部屋に近づいて行くと、通常なら扉の前に立つはずの兵士が廊下に立っておりました。
王子に付いていた近衛も不思議に思っていましたが、王子妃が団長と談話中は扉から離れた廊下で十分と言われた為自分達は廊下に立っているのだと告げました。
学園時代の話でもしているのだろう、王子は深く考えずに部屋入りました。
近衛達には扉の前で待っておくようにと伝えて。
だが、部屋の中には誰も居ませんでした。
居間に当たるこの部屋以外は、寝室だけでした。
恐る恐る寝室に近づくと、誰かが居る事が分かりました。
王子はまさかと寝室に静かに踏み込みました。
ベッドの上に王子の愛する妻が、自分の信頼する友であり騎士団団長である男に両足を大きく開かされ赤黒く充血した怒張を抜き差しされていました。
あろう事か王子妃は凄い凄いと喜び、王子とは大違いと嬌声をあげ続けていました。
男も興奮しているのか、もっと良くしてやると言い放ち腰をこれでもかと打ち付けていました。
寝室中に響く、嬌声と肉のぶつかる音に王子は狂ってしまいました。
腰に携えた剣でもって、男の首をぶった切ると男の怒張を銜え込んだ胎めがけ剣を突き立てました。
館中に響き渡るかのような絶叫が寝室から聞こえました。
近衛達は大慌てで寝室に踏み込むと、ベッドの上に裸になっている男と女の姿と怒りと絶望で顔色の変わった王子がいました。
途絶える事なく叫び続けている女は王子妃でした。
あまりの事に王子に声を掛けた近衛を見た王子は、近衛が携えてる剣を引き抜き王子妃の胸に突き刺しました。
何度も何度も突き刺し、王子妃の裸体はあっという間に血だらけの穴だらけになりました。
王子妃を犯した男は自分達の団長である男でしたが、その首は半分以上斬られておりました。
寝室は夥しい血溜まりと鉄の臭いで一杯でした。
王子は崩れ落ちるかのように倒れ、静かに王都へと運ばれました。
表向き王子妃は公務の途中で病にかかり亡くなった事になり、近衛騎士団団長であった男は不注意からの事故死ということになりました。
第二王子はこの事件で母と僅かな従僕以外、誰かを近付ける事を頑なに拒みました。
この事に悲しんだ王妃様は国王様に頼み、後宮の奥深くに小さな離宮を作って貰いました。
深く傷付き、悲しみに暮れ狂ってしまった王子が心安らかに過ごせるよう又自死等出来ぬような小さな要塞のような離宮を……
悲しんだ国王様と王妃様は、王家に嫁いだ年若い娘に公務として城から出す事を禁じました。
それどころか、異性と触れ合う機会全てを禁じました。
それは異性が混じる事など無さそうな茶会まで含まれました。
これら全て、不義密通を止めるための手段として決定されました。
これに伴い、王子達の住まう王子宮が新たに建てられました。
王子達に嫁いだ娘達は、王子の居室から出られぬようにと。
だが、いつまでも出られぬのは差し支える。
ならばと婚姻式に男子を産む数を宣言させ、無事生まれたら王子宮から出て後宮に移り住み公務も夜会も茶会も出られるようにと決められました。
こうして王家に嫁ぐ娘達は、身の潔白を証明し男子を産むまで外に出される事なく過ごす事を強要される事となりました。
第二王子は十年程、離宮で暮らしておりましたが寒い冬の朝静かに亡くなられました。
離宮から出るどころかベッドから出る事すら無くなった王子は見る見るうちに体力がなくなり、痩せ衰え病に抗う事すら難しくなっていたのです。
王子は病に伏せ、篤い看病もむなしくお亡くなりになったのです。
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