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婚姻式の日 ~王子宮・グレース~
扉を閉め少し歩くと下る階段へと続く、この階段は狭く短くなっており上下に別れている。
下った所に先程まで室内にいた従者達が待機している、折り返すように更に階段を下れば小部屋の下の部屋へと続いている。
「大変だったわね、ご苦労さま。」
私はいまだ青い顔色のままの侍女達に声をかけ、労った。
彼女達は前回も前々回も立ち会ってきた、いわば場慣れした者達だった。
「グレース様、ジークフリート殿下の為さりよう………この先も大丈夫でしょうか?」
侍女達の疑問は最もだ、後一月もすれば側妃が入宮してくる。
日はずらしているが、2人の側妃を迎え入れる。
また、今日のような非道極まりない儀式を見なければならないとはため息しか出ない。
「こればかりは、分からないわ。」
「左様ですか……」
私も侍女達も、項垂れてしまった。
「お前達もご苦労だった。こんな事になるとは思いもしなかった。」
「ご苦労さま。気分が悪くなるような真似をさせて済まなかった。」
パトリクスとウィルフレッドが、立て続けに従僕達を労う。
彼等は顔を強張らせたまま、横に首を振り何とか笑顔を浮かべて応えた。
誰もが疲れている、陛下も私も息子達も義娘達も………それよりも疲れたのは室内に居た従者達だろう。
もう、儀式も済んだのだし後宮に戻ろう。
フェリシア様も待ってる、少しだけお茶をご一緒して貰ったらきっと私の疲れも今よりマシになるわ。
「フレッド様、私……義弟とは言えあの様な無体な真似を為さる方が、この王子宮に居ると思うとフレッド様に会いにこの王子宮に来るのが恐ろしいわ……」
そうだった……私をはじめ義娘達も今は後宮住まい、夫が会いに後宮に来れるのは当たり前だが忙しい夫が後宮に来る事は少ない。
それは息子達も同じで忙しく、後宮に来る事は滅多にない。
だから、義娘達は大勢の護衛に守られ王子宮へと訪ねてくるのだ………
だが、もし……もしジークフリートが義娘達に会えば、今までと同じように何事も無く済むのだろうか?
護衛達も立場で言えば、王子より下になる………見回せば誰も彼もが安易に想像できたのだろう、皆眉根をキツく寄せ無言で考え込んでいた。
「わ………私は無理ですわ……あんな………恐ろしい………パトリクス様と一緒でなければ、到底ジークフリート殿下に会うなど無理です。1人でなんて……恐ろしい………」
パトリシアはパトリクスに縋るように、訴えている。
パトリクスは強く頷き、陛下に強い視線を向けた。
キャロラインは青い顔だったが、毅然と立ったままだったが僅かに歯がカチカチと鳴っている。
ウィルフレッドも強く頷き、顔を真っ直ぐ陛下に向けた。
私も息子達も義娘達も従者達も、皆が皆国王陛下を注視した。
下った所に先程まで室内にいた従者達が待機している、折り返すように更に階段を下れば小部屋の下の部屋へと続いている。
「大変だったわね、ご苦労さま。」
私はいまだ青い顔色のままの侍女達に声をかけ、労った。
彼女達は前回も前々回も立ち会ってきた、いわば場慣れした者達だった。
「グレース様、ジークフリート殿下の為さりよう………この先も大丈夫でしょうか?」
侍女達の疑問は最もだ、後一月もすれば側妃が入宮してくる。
日はずらしているが、2人の側妃を迎え入れる。
また、今日のような非道極まりない儀式を見なければならないとはため息しか出ない。
「こればかりは、分からないわ。」
「左様ですか……」
私も侍女達も、項垂れてしまった。
「お前達もご苦労だった。こんな事になるとは思いもしなかった。」
「ご苦労さま。気分が悪くなるような真似をさせて済まなかった。」
パトリクスとウィルフレッドが、立て続けに従僕達を労う。
彼等は顔を強張らせたまま、横に首を振り何とか笑顔を浮かべて応えた。
誰もが疲れている、陛下も私も息子達も義娘達も………それよりも疲れたのは室内に居た従者達だろう。
もう、儀式も済んだのだし後宮に戻ろう。
フェリシア様も待ってる、少しだけお茶をご一緒して貰ったらきっと私の疲れも今よりマシになるわ。
「フレッド様、私……義弟とは言えあの様な無体な真似を為さる方が、この王子宮に居ると思うとフレッド様に会いにこの王子宮に来るのが恐ろしいわ……」
そうだった……私をはじめ義娘達も今は後宮住まい、夫が会いに後宮に来れるのは当たり前だが忙しい夫が後宮に来る事は少ない。
それは息子達も同じで忙しく、後宮に来る事は滅多にない。
だから、義娘達は大勢の護衛に守られ王子宮へと訪ねてくるのだ………
だが、もし……もしジークフリートが義娘達に会えば、今までと同じように何事も無く済むのだろうか?
護衛達も立場で言えば、王子より下になる………見回せば誰も彼もが安易に想像できたのだろう、皆眉根をキツく寄せ無言で考え込んでいた。
「わ………私は無理ですわ……あんな………恐ろしい………パトリクス様と一緒でなければ、到底ジークフリート殿下に会うなど無理です。1人でなんて……恐ろしい………」
パトリシアはパトリクスに縋るように、訴えている。
パトリクスは強く頷き、陛下に強い視線を向けた。
キャロラインは青い顔だったが、毅然と立ったままだったが僅かに歯がカチカチと鳴っている。
ウィルフレッドも強く頷き、顔を真っ直ぐ陛下に向けた。
私も息子達も義娘達も従者達も、皆が皆国王陛下を注視した。
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