237 / 756
戻ったよ……って!
しおりを挟む
キンダー侯爵領領主館での話し合いも終わり、領主館の者に先導され客室に戻る。
疲れたし眠たい。何よりもノエルとルチルに癒されたい。あの小っちゃくてふわふわのモフモフをギュッと抱き締めたい。
ルチルも寝ぼけてなければ、丸くてモコモコで堪らなく可愛い。ノエルは言わずもがなだ!天使だよ、天使!俺の中じゃ天使なんだよノエルは!柔らかくってフワモコで青いクリクリの目で俺を見上げるノエルの可愛さ!堪らんね!ついつい抱っこして抱き締めちゃうね!親バカとか言われるかもしれんけど、可愛いから仕方ないんだよ!
……ふぅ……可愛さのあまり興奮しちゃったよ。
「どうぞ。」
静に開けられた扉の奥、茶色の革張りの大きなソファに眠る二匹の姿を確認して胸熱になったね!
何だよ、滅茶苦茶可愛いじゃないか!
「案内ありがとう。」
一応礼を言って中に入る。
ソロソロと静に近寄るとノエルの鼻がヒクヒクして、うっすらと目が開く。
「ウニャ……ご主人にゃ?……」
クタンと丸くなるように、ルチルが入ってる籠を抱えるように寝ていたノエルとそのノエルのお腹辺りに頭を寄せて寝ているルチルの可愛さはこの世に降りてきた天使以外のナニモノでもない!
「待ちきれなくて寝てしまって、私がお守りするような事もありませんでした。」
気配を殺して近寄ってきたのは、お留守番を見て貰えるように頼んだ男……従者見習いの若い彼は、丁寧な物腰でそう告げてきた。
愛おしそうにノエルとルチルを見つめる目は、優しく甘く蕩けそうだった。
俺の天使達を見ていたのか……やはり天使!ノエルとルチルは天使!誰がどう見ても天使なんだよ!どこに出しても可愛らしい立派な天使なのだ!
「いや、無理に起きてるより寝ていた方が良いだろう。君もありがとう、休んでくれ。」
彼は一つ礼をすると「失礼致します。」と小さな声で挨拶を述べ、静にこの部屋から出ていった。
ノエルを抱き上げ、寝室のベッドに寝かせてからソファに戻り籠毎ルチルを持ち上げてソファで寝ていたようにくっつける。
晩餐の為に着ていた服を脱いではクリーンの魔法を掛けてから無限収納にしまう。殆ど中世ヨーロッパの洋服なので、パンツの類は無くシャツとパンツが一体型のアレで正直ツライ。フルチンでのパジャマは気持ちいいから気に入ってるが、昼間の収まりの悪さは頂けない。真っ裸でそんな事を考えてたら冷えてしまうな、多分ウールのパジャマを収納から出して着付ける。うん、あったかい。
「ご主人……まだかにゃ……」
「ピカ……」
寝言か?待ってろ、今すぐベッドに入るからな!
しずかーに!しずかーに!ベッドに上がり分厚い毛布に潜り込み、ノエルと同じ姿勢で寄り添って寝るとグリグリと頭を擦り付けてくるノエル!マジ天使!片手をノエルの首の辺りににもぐり込ませ、もう片方はルチルの籠の上に置く。完璧だ!俺は今、二匹同時に腕の中に閉じ込めてる!
癒される!
「ご主人にゃ……ご主人のニオイがするにゃ……」
「すきピカ……ご主人……ピカ……」
ああ、俺の天使はどこまでも可愛い……可愛……い…………
疲れたし眠たい。何よりもノエルとルチルに癒されたい。あの小っちゃくてふわふわのモフモフをギュッと抱き締めたい。
ルチルも寝ぼけてなければ、丸くてモコモコで堪らなく可愛い。ノエルは言わずもがなだ!天使だよ、天使!俺の中じゃ天使なんだよノエルは!柔らかくってフワモコで青いクリクリの目で俺を見上げるノエルの可愛さ!堪らんね!ついつい抱っこして抱き締めちゃうね!親バカとか言われるかもしれんけど、可愛いから仕方ないんだよ!
……ふぅ……可愛さのあまり興奮しちゃったよ。
「どうぞ。」
静に開けられた扉の奥、茶色の革張りの大きなソファに眠る二匹の姿を確認して胸熱になったね!
何だよ、滅茶苦茶可愛いじゃないか!
「案内ありがとう。」
一応礼を言って中に入る。
ソロソロと静に近寄るとノエルの鼻がヒクヒクして、うっすらと目が開く。
「ウニャ……ご主人にゃ?……」
クタンと丸くなるように、ルチルが入ってる籠を抱えるように寝ていたノエルとそのノエルのお腹辺りに頭を寄せて寝ているルチルの可愛さはこの世に降りてきた天使以外のナニモノでもない!
「待ちきれなくて寝てしまって、私がお守りするような事もありませんでした。」
気配を殺して近寄ってきたのは、お留守番を見て貰えるように頼んだ男……従者見習いの若い彼は、丁寧な物腰でそう告げてきた。
愛おしそうにノエルとルチルを見つめる目は、優しく甘く蕩けそうだった。
俺の天使達を見ていたのか……やはり天使!ノエルとルチルは天使!誰がどう見ても天使なんだよ!どこに出しても可愛らしい立派な天使なのだ!
「いや、無理に起きてるより寝ていた方が良いだろう。君もありがとう、休んでくれ。」
彼は一つ礼をすると「失礼致します。」と小さな声で挨拶を述べ、静にこの部屋から出ていった。
ノエルを抱き上げ、寝室のベッドに寝かせてからソファに戻り籠毎ルチルを持ち上げてソファで寝ていたようにくっつける。
晩餐の為に着ていた服を脱いではクリーンの魔法を掛けてから無限収納にしまう。殆ど中世ヨーロッパの洋服なので、パンツの類は無くシャツとパンツが一体型のアレで正直ツライ。フルチンでのパジャマは気持ちいいから気に入ってるが、昼間の収まりの悪さは頂けない。真っ裸でそんな事を考えてたら冷えてしまうな、多分ウールのパジャマを収納から出して着付ける。うん、あったかい。
「ご主人……まだかにゃ……」
「ピカ……」
寝言か?待ってろ、今すぐベッドに入るからな!
しずかーに!しずかーに!ベッドに上がり分厚い毛布に潜り込み、ノエルと同じ姿勢で寄り添って寝るとグリグリと頭を擦り付けてくるノエル!マジ天使!片手をノエルの首の辺りににもぐり込ませ、もう片方はルチルの籠の上に置く。完璧だ!俺は今、二匹同時に腕の中に閉じ込めてる!
癒される!
「ご主人にゃ……ご主人のニオイがするにゃ……」
「すきピカ……ご主人……ピカ……」
ああ、俺の天使はどこまでも可愛い……可愛……い…………
152
あなたにおすすめの小説
完結 王族の醜聞がメシウマ過ぎる件
音爽(ネソウ)
恋愛
王太子は言う。
『お前みたいなつまらない女など要らない、だが優秀さはかってやろう。第二妃として存分に働けよ』
『ごめんなさぁい、貴女は私の代わりに公儀をやってねぇ。だってそれしか取り柄がないんだしぃ』
公務のほとんどを丸投げにする宣言をして、正妃になるはずのアンドレイナ・サンドリーニを蹴落とし正妃の座に就いたベネッタ・ルニッチは高笑いした。王太子は彼女を第二妃として迎えると宣言したのである。
もちろん、そんな事は罷りならないと王は反対したのだが、その言葉を退けて彼女は同意をしてしまう。
屈辱的なことを敢えて受け入れたアンドレイナの真意とは……
*表紙絵自作
見るに堪えない顔の存在しない王女として、家族に疎まれ続けていたのに私の幸せを願ってくれる人のおかげで、私は安心して笑顔になれます
珠宮さくら
恋愛
ローザンネ国の島国で生まれたアンネリース・ランメルス。彼女には、双子の片割れがいた。何もかも与えてもらえている片割れと何も与えられることのないアンネリース。
そんなアンネリースを育ててくれた乳母とその娘のおかげでローザンネ国で生きることができた。そうでなければ、彼女はとっくに死んでいた。
そんな時に別の国の王太子の婚約者として留学することになったのだが、その条件は仮面を付けた者だった。
ローザンネ国で仮面を付けた者は、見るに堪えない顔をしている証だが、他所の国では真逆に捉えられていた。
〖完結〗旦那様には出て行っていただきます。どうか平民の愛人とお幸せに·····
藍川みいな
恋愛
「セリアさん、単刀直入に言いますね。ルーカス様と別れてください。」
……これは一体、どういう事でしょう?
いきなり現れたルーカスの愛人に、別れて欲しいと言われたセリア。
ルーカスはセリアと結婚し、スペクター侯爵家に婿入りしたが、セリアとの結婚前から愛人がいて、その愛人と侯爵家を乗っ取るつもりだと愛人は話した……
設定ゆるゆるの、架空の世界のお話です。
全6話で完結になります。
~春の国~片足の不自由な王妃様
クラゲ散歩
恋愛
春の暖かい陽気の中。色鮮やかな花が咲き乱れ。蝶が二人を祝福してるように。
春の国の王太子ジーク=スノーフレーク=スプリング(22)と侯爵令嬢ローズマリー=ローバー(18)が、丘の上にある小さな教会で愛を誓い。女神の祝福を受け夫婦になった。
街中を馬車で移動中。二人はずっと笑顔だった。
それを見た者は、相思相愛だと思っただろう。
しかし〜ここまでくるまでに、王太子が裏で動いていたのを知っているのはごくわずか。
花嫁は〜その笑顔の下でなにを思っているのだろうか??
(完結)私より妹を優先する夫
青空一夏
恋愛
私はキャロル・トゥー。トゥー伯爵との間に3歳の娘がいる。私達は愛し合っていたし、子煩悩の夫とはずっと幸せが続く、そう思っていた。
ところが、夫の妹が離婚して同じく3歳の息子を連れて出戻ってきてから夫は変わってしまった。
ショートショートですが、途中タグの追加や変更がある場合があります。
私が死んで満足ですか?
マチバリ
恋愛
王太子に婚約破棄を告げられた伯爵令嬢ロロナが死んだ。
ある者は面倒な婚約破棄の手続きをせずに済んだと安堵し、ある者はずっと欲しかった物が手に入ると喜んだ。
全てが上手くおさまると思っていた彼らだったが、ロロナの死が与えた影響はあまりに大きかった。
書籍化にともない本編を引き下げいたしました
俺が悪役令嬢になって汚名を返上するまで (旧タイトル・男版 乙女ゲーの悪役令嬢になったよくある話)
南野海風
ファンタジー
気がついたら、俺は乙女ゲーの悪役令嬢になってました。
こいつは悪役令嬢らしく皆に嫌われ、周囲に味方はほぼいません。
完全没落まで一年という短い期間しか残っていません。
この無理ゲーの攻略方法を、誰か教えてください。
ライトオタクを自認する高校生男子・弓原陽が辿る、悪役令嬢としての一年間。
彼は令嬢の身体を得て、この世界で何を考え、何を為すのか……彼の乙女ゲーム攻略が始まる。
※書籍化に伴いダイジェスト化しております。ご了承ください。(旧タイトル・男版 乙女ゲーの悪役令嬢になったよくある話)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる