婚約破棄されまして・裏

竹本 芳生

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青氷の薔薇 10 注意!このお話は過去のお話です!

私達シルヴァニアの女は適任者が現れると、その者に対して強い好意を抱く。私はハインリッヒ様にエミリはアレックスに対して好意を抱いたようだ。
私は絶対にハインリッヒ様を手に入れる。アレックスがハインリッヒ様の側近と言うのならば、共に手に入れてしまえば良い。互いに主従同士で話が纏まりやすい。
今、こうしてハインリッヒ様の存在が匂いが私を興奮させる。貴族令嬢として、日々弛まぬ努力のお陰で笑顔でいられる。

「紹介も済んだし、早速街に行きましょう。何か見てみたい物がありますか?」

ハインリッヒ様の声……昨日よりも、良いと感じてしまう……お母様もお父様にこんな風に揺れたのね。
いけない……見てみたい物……昨日見た素材が見てみたいわ。

「見た事の無い毛皮や牙が並んでましたわ。是非とも見てみたいのです。」

店先に並んでる位ですもの、問題ないはずよね?

「安い物から高級品まで色々ありますよ。まずは安い物から見に行きましょう。」

手を出し、私の手を待ち受けるハインリッヒ様……頼り甲斐がある所を見せたいのね。勿論よ、手を伸ばしてハインリッヒ様の手に自分の手を重ねる。
大きくて暖かい手……ゴツゴツとした剣ダコの掌。
貴族と言うより剣士のような掌に胸が早鐘を打つ。
優しく握られ、笑顔で「行きましょう。」なんて言われて喜ばない女性は居ないわ。
手慣れてるのかしら?チリと胸が焼けた。同い年なんて嘘みたい。ゆっくりとエスコートされて、私達は街へと繰り出した。
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