婚約破棄されまして・裏

竹本 芳生

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昼間の八丈島(ピカ太郎&ルチル)

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八丈島の岩場でピカ太郎とルチルは特訓していた。
ぴょんぴょんと岩場を飛び乗り痺れ玉を四方八方に飛ばしていく。

「まだまだピカァ!」

「キツいピカッ!」

移動しながら叫ぶピカ太郎に必死について行こうとするルチル。

「チュ……チュウー!!」

ピカ太郎のしごきに半ばキレだしたルチルが八つ当たり混じりに痺れ玉を投げつける。

「ピカピカピー!」

岩場でピクンピクンしたピカ太郎。どうやら当たってしまったようだ。

「さすがルチルピカ……」

「にいにーーーーっっ!ゴメンピカーーッ!」

慌ててピカ太郎に走り寄るルチル。
いまだピクピクしてるピカ太郎をペチペチ叩いて反応を見るルチル。

「にいに!しっかりするピカ!」

叩く力がどんどん強くなっていくルチル。
ペチペチがベシベシになり、バシンバシンになっている。

「ルチ……ル……やめる……ピカァ……」

「にいに!きがついたピカ!よかったピカァ!」

ピカ太郎に抱きつき泣き出すルチル。
そんなルチルを倒れたままポンポンと優しく叩いた。

「さすがルチルピカ。そのうちれんけいもとれるピカ……」

泣きながらでもちゃんと聞いていたルチルはピタリと泣き止んだ。

「にいに……ホントピカ?」

ムクリと起き上がったピカ太郎はルチルの頭をその小さな前足で撫でると瞳をクリクリと輝かせた。

「ホントピカ!ルチルはえらいピカ!おひるをたべたらとっくんするばしょかえるピカ。さ、みんなのところにいくピカ。」

ピカ太郎はぴょんぴょんと岩場を飛び降りて行く。ルチルはそのピカ太郎を追いかけて行く。
二匹の黄色い雷ネズミは岩場を駆け抜けて行く。
目指すのはロッジ。
そこには仲間がいる。ルチルの仲間、ノエルが。
そして、皆でお昼ご飯を食べるのだ。大好きな仲間たちと一緒に。
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