725 / 756
婚約者 17 (ラーラルーナ)
しおりを挟む
美味しいご飯!キャスバル様とレイをチラ見するだけで食欲湧いちゃう!美味しくって困っちゃう!あー……でも、お腹一杯だわ。
って紅茶とスイーツが出た!ケーキよ!ケーキ!この世界で初のケーキよ!ホント?凄い幸せ!
はぁ……まずは紅茶を一口飲んでからよ!落ち着くのよ、私!
見た目スフレチーズケーキだけど、味はどうなのかしら?それにイチゴジャムが掛けてあるって事は甘さが足りないのかしら?いえ、ジャムは砂糖をかなり使う筈よね。
じゃあ、これは贅沢品じゃないのかしら?やっぱり次期領主ともなればワインもスイーツも当たり前なのかしら?どうしようかしら……私が思うよりも遥にお金持ちだわ。良かった、戦争中じゃなくて。
変えられた木製フォークで少しだけ切り取って……ジャムは付けたいわね。
「ん~っ♡」
上品な甘さ!イチゴジャムも前世の旗印のヤツみたいな感じ!美味し~い!
スイーツは別腹よ!こんなに美味しいスイーツなら幾らでも……は食べられないわね。でも期待しちゃうわ!さっき出て来たのも美味しかったし、エリーゼ様々だわ!
「ウフフ……」
ペロリと完食してしまった。思い返せば食事からスイーツまで、令嬢らしさとは無縁な食べっぷりだったわ……
「ラーラルーナ嬢、お口に合った様で何よりです。気持ちの良い食べっぷりで私は嬉しいです。甘味も気に入って貰えた様ですし、楽しみが増えましたか?」
イケメンスパダリが甘い笑顔で話し掛けて来たわ!食べっぷりの事を気にしてない様だし、寧ろ好感度アップ?それにしても……ク~っ!私、前世ではルーク最推しだったけど旦那様になるキャスバル様は無敵よ!スパダリラバー・レイも礼儀正しいし、言うこと無しだわ!
もう、夜になるし天幕のキャッキャウフフな展開が待ち遠しいわ!
だってだってスパダリの攻め様の感じ、気になるじゃない!レイの受けっぷりも気になる~!もう、どんだけ美味しいの!
この婚約持って来たお父様、きっと神が降臨したのよ!
「ええ!本当に楽しみが多くて……私、早く輿入れしたいですわ」
とびきりの笑顔で答えましたわ!だって今から仲良くなっておきたいじゃない。
「明日も早いですし、早めに休まれると良い」
優し~い♡さすがスパダリは出来が違うわ。
侍女を見れば向こうも食事を済ませてるし、行こっかな。
「はい。では先に休ませて頂きます」
私の言葉と立ち上がる動作で侍女が近くまで来て、私の天幕へと着いてきてくれる。
天幕に入って一段上がって衝立の向こうに行けば、一緒に着いてきてドレスを脱がせてくれる。
置かれていた水桶は金属製で既に水が張ってある。侍女がそこに指を入れて魔法で温める。うちの侍女は細々とした事が出来る様な優秀な者がなってるのよ。
「失礼致します」
サッサと少し熱い湯で湿らせた布で体中を拭いてくれる。まぁね、さすがにお風呂は無理だものね。
頭も布でしっかり拭いて貰ってサッパリしたし、ホント貴族令嬢で良かった。庶民だとこうはいかなかったものね。
夜着を着付けてベッドに潜り込む。
あったかい……フカフカだし、掛け布団は薄い毛布だなって思ったけど全然!凄く軽くて温かい!これ高級品よね?凄くない?私だって侯爵令嬢でお金持ちの筈だけど、この毛布は初めてよ。ビックリ!
「では失礼致します。何卒先様に失礼なぞなさらない様にお願いします」
……相変わらずの塩対応ですね。まぁ、良いですけど。
私の夜のお楽しみは深夜よ!うふふ腐腐……イケメンスパダリ×ホンワカ系イケメン……
「勿論よ。安心して頂戴」
そう言って手をヒラヒラさせてベッドの中から見送る。
さぁ!夜よカモン!
…………気配を消して、注意深く音を拾おうとしたのに全然分からなくって寝落ちしました……
バカ!バカバカバカ!私のバカ!折角のお楽しみ逃しちゃったじゃない!もう!
「お早うございま……す?」
侍女の怪訝な様子も気にならない。だって何にも楽しめなかったんだもん!仕方ない……燃料補給は昼間のさり気ない主従カプのやり取りを逃さない事よ……
「良し!今日も元気に行くわよ!今日は丈の短いドレスにして頂戴!裾が地面につく様なのは止してね、ほら、足首までのがあるでしょ!歩きやすいしアレにして」
「畏まりました」
残念な夜の事は置いといて、気持ちを切り替えて行くわよ!
エイエイオー!
って紅茶とスイーツが出た!ケーキよ!ケーキ!この世界で初のケーキよ!ホント?凄い幸せ!
はぁ……まずは紅茶を一口飲んでからよ!落ち着くのよ、私!
見た目スフレチーズケーキだけど、味はどうなのかしら?それにイチゴジャムが掛けてあるって事は甘さが足りないのかしら?いえ、ジャムは砂糖をかなり使う筈よね。
じゃあ、これは贅沢品じゃないのかしら?やっぱり次期領主ともなればワインもスイーツも当たり前なのかしら?どうしようかしら……私が思うよりも遥にお金持ちだわ。良かった、戦争中じゃなくて。
変えられた木製フォークで少しだけ切り取って……ジャムは付けたいわね。
「ん~っ♡」
上品な甘さ!イチゴジャムも前世の旗印のヤツみたいな感じ!美味し~い!
スイーツは別腹よ!こんなに美味しいスイーツなら幾らでも……は食べられないわね。でも期待しちゃうわ!さっき出て来たのも美味しかったし、エリーゼ様々だわ!
「ウフフ……」
ペロリと完食してしまった。思い返せば食事からスイーツまで、令嬢らしさとは無縁な食べっぷりだったわ……
「ラーラルーナ嬢、お口に合った様で何よりです。気持ちの良い食べっぷりで私は嬉しいです。甘味も気に入って貰えた様ですし、楽しみが増えましたか?」
イケメンスパダリが甘い笑顔で話し掛けて来たわ!食べっぷりの事を気にしてない様だし、寧ろ好感度アップ?それにしても……ク~っ!私、前世ではルーク最推しだったけど旦那様になるキャスバル様は無敵よ!スパダリラバー・レイも礼儀正しいし、言うこと無しだわ!
もう、夜になるし天幕のキャッキャウフフな展開が待ち遠しいわ!
だってだってスパダリの攻め様の感じ、気になるじゃない!レイの受けっぷりも気になる~!もう、どんだけ美味しいの!
この婚約持って来たお父様、きっと神が降臨したのよ!
「ええ!本当に楽しみが多くて……私、早く輿入れしたいですわ」
とびきりの笑顔で答えましたわ!だって今から仲良くなっておきたいじゃない。
「明日も早いですし、早めに休まれると良い」
優し~い♡さすがスパダリは出来が違うわ。
侍女を見れば向こうも食事を済ませてるし、行こっかな。
「はい。では先に休ませて頂きます」
私の言葉と立ち上がる動作で侍女が近くまで来て、私の天幕へと着いてきてくれる。
天幕に入って一段上がって衝立の向こうに行けば、一緒に着いてきてドレスを脱がせてくれる。
置かれていた水桶は金属製で既に水が張ってある。侍女がそこに指を入れて魔法で温める。うちの侍女は細々とした事が出来る様な優秀な者がなってるのよ。
「失礼致します」
サッサと少し熱い湯で湿らせた布で体中を拭いてくれる。まぁね、さすがにお風呂は無理だものね。
頭も布でしっかり拭いて貰ってサッパリしたし、ホント貴族令嬢で良かった。庶民だとこうはいかなかったものね。
夜着を着付けてベッドに潜り込む。
あったかい……フカフカだし、掛け布団は薄い毛布だなって思ったけど全然!凄く軽くて温かい!これ高級品よね?凄くない?私だって侯爵令嬢でお金持ちの筈だけど、この毛布は初めてよ。ビックリ!
「では失礼致します。何卒先様に失礼なぞなさらない様にお願いします」
……相変わらずの塩対応ですね。まぁ、良いですけど。
私の夜のお楽しみは深夜よ!うふふ腐腐……イケメンスパダリ×ホンワカ系イケメン……
「勿論よ。安心して頂戴」
そう言って手をヒラヒラさせてベッドの中から見送る。
さぁ!夜よカモン!
…………気配を消して、注意深く音を拾おうとしたのに全然分からなくって寝落ちしました……
バカ!バカバカバカ!私のバカ!折角のお楽しみ逃しちゃったじゃない!もう!
「お早うございま……す?」
侍女の怪訝な様子も気にならない。だって何にも楽しめなかったんだもん!仕方ない……燃料補給は昼間のさり気ない主従カプのやり取りを逃さない事よ……
「良し!今日も元気に行くわよ!今日は丈の短いドレスにして頂戴!裾が地面につく様なのは止してね、ほら、足首までのがあるでしょ!歩きやすいしアレにして」
「畏まりました」
残念な夜の事は置いといて、気持ちを切り替えて行くわよ!
エイエイオー!
157
あなたにおすすめの小説
完結 王族の醜聞がメシウマ過ぎる件
音爽(ネソウ)
恋愛
王太子は言う。
『お前みたいなつまらない女など要らない、だが優秀さはかってやろう。第二妃として存分に働けよ』
『ごめんなさぁい、貴女は私の代わりに公儀をやってねぇ。だってそれしか取り柄がないんだしぃ』
公務のほとんどを丸投げにする宣言をして、正妃になるはずのアンドレイナ・サンドリーニを蹴落とし正妃の座に就いたベネッタ・ルニッチは高笑いした。王太子は彼女を第二妃として迎えると宣言したのである。
もちろん、そんな事は罷りならないと王は反対したのだが、その言葉を退けて彼女は同意をしてしまう。
屈辱的なことを敢えて受け入れたアンドレイナの真意とは……
*表紙絵自作
見るに堪えない顔の存在しない王女として、家族に疎まれ続けていたのに私の幸せを願ってくれる人のおかげで、私は安心して笑顔になれます
珠宮さくら
恋愛
ローザンネ国の島国で生まれたアンネリース・ランメルス。彼女には、双子の片割れがいた。何もかも与えてもらえている片割れと何も与えられることのないアンネリース。
そんなアンネリースを育ててくれた乳母とその娘のおかげでローザンネ国で生きることができた。そうでなければ、彼女はとっくに死んでいた。
そんな時に別の国の王太子の婚約者として留学することになったのだが、その条件は仮面を付けた者だった。
ローザンネ国で仮面を付けた者は、見るに堪えない顔をしている証だが、他所の国では真逆に捉えられていた。
〖完結〗旦那様には出て行っていただきます。どうか平民の愛人とお幸せに·····
藍川みいな
恋愛
「セリアさん、単刀直入に言いますね。ルーカス様と別れてください。」
……これは一体、どういう事でしょう?
いきなり現れたルーカスの愛人に、別れて欲しいと言われたセリア。
ルーカスはセリアと結婚し、スペクター侯爵家に婿入りしたが、セリアとの結婚前から愛人がいて、その愛人と侯爵家を乗っ取るつもりだと愛人は話した……
設定ゆるゆるの、架空の世界のお話です。
全6話で完結になります。
~春の国~片足の不自由な王妃様
クラゲ散歩
恋愛
春の暖かい陽気の中。色鮮やかな花が咲き乱れ。蝶が二人を祝福してるように。
春の国の王太子ジーク=スノーフレーク=スプリング(22)と侯爵令嬢ローズマリー=ローバー(18)が、丘の上にある小さな教会で愛を誓い。女神の祝福を受け夫婦になった。
街中を馬車で移動中。二人はずっと笑顔だった。
それを見た者は、相思相愛だと思っただろう。
しかし〜ここまでくるまでに、王太子が裏で動いていたのを知っているのはごくわずか。
花嫁は〜その笑顔の下でなにを思っているのだろうか??
(完結)私より妹を優先する夫
青空一夏
恋愛
私はキャロル・トゥー。トゥー伯爵との間に3歳の娘がいる。私達は愛し合っていたし、子煩悩の夫とはずっと幸せが続く、そう思っていた。
ところが、夫の妹が離婚して同じく3歳の息子を連れて出戻ってきてから夫は変わってしまった。
ショートショートですが、途中タグの追加や変更がある場合があります。
私が死んで満足ですか?
マチバリ
恋愛
王太子に婚約破棄を告げられた伯爵令嬢ロロナが死んだ。
ある者は面倒な婚約破棄の手続きをせずに済んだと安堵し、ある者はずっと欲しかった物が手に入ると喜んだ。
全てが上手くおさまると思っていた彼らだったが、ロロナの死が与えた影響はあまりに大きかった。
書籍化にともない本編を引き下げいたしました
俺が悪役令嬢になって汚名を返上するまで (旧タイトル・男版 乙女ゲーの悪役令嬢になったよくある話)
南野海風
ファンタジー
気がついたら、俺は乙女ゲーの悪役令嬢になってました。
こいつは悪役令嬢らしく皆に嫌われ、周囲に味方はほぼいません。
完全没落まで一年という短い期間しか残っていません。
この無理ゲーの攻略方法を、誰か教えてください。
ライトオタクを自認する高校生男子・弓原陽が辿る、悪役令嬢としての一年間。
彼は令嬢の身体を得て、この世界で何を考え、何を為すのか……彼の乙女ゲーム攻略が始まる。
※書籍化に伴いダイジェスト化しております。ご了承ください。(旧タイトル・男版 乙女ゲーの悪役令嬢になったよくある話)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる