婚約破棄されまして(笑)

竹本 芳生

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連載

アイリ一歳の春となりました! 2

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「エリーゼ様、牧場の丸鳥がかなり増えたと報告が上がってましたわ」

「まあ!ラーラ様本当ですか?それでは、そろそろ丸鳥のお肉が食べれるのかしら?」

お茶の時間は基本的に情報交換?とか報連相タイムです。なので牧場の話しが出てきたのです!

「ええ。想像以上に増えるスピードが速くてかなりの頭数らしいのよ」

「じゃあ沢山食べれますね!」

「……食べれる量って話しじゃないの。屠殺場の話しよ」

「あー……屠殺場ね……それの事は一切考えてなかったわ……牧場の畜舎から少し離れた場所に作るべきだとは思うけど、何か問題でもあるのかしら?」

「大有りなのよ……ほら、基本魔物肉食べて来てるでしょ。畜産物の処理場って別個に作らないといけないんじゃないかと思って」

「そうですね。魔物は魔物で今までの処理場で対処……うん。負担増でキャパオーバーですね。なら新しく牧場の端っこかどこかに建てて、処理場から職人呼んで講習会とかして貰って人材育成ですね」

「……エリーゼ、ラーラ様。時折耳慣れない言葉が聞こえるのだけど、細かく説明して頂戴」

ヒョエッ!お母様が笑顔で説明要求してきてます!しまった!ヒルダも困った顔で微笑んでます。

「えー……丸鳥の増える速さがとてつもないので、そろそろ潰してお肉とか素材にしなければならないですねって事と、その丸鳥の処理も早々に新しく勤めてくれる人に勉強して貰わないと現在稼働中の処理場では対処出来ないですね?って話しを……」

「あら、そう。そうね……相変わらず王都から平民が来ているのだし、希望者に牧場へ移住して貰ったらどうかしら?」

お母様ェ……牧場の辺りはまだ未開発の部分多いのですよ……
基本通いで働いてるんですよ……

「お義母様、牧場の辺りはまだ移住するには施設も家も足りておりません。仮に家や施設が建ったとしても街道をもう少し整備しなければ物資を運ぶ為の荷馬車も苦労をかけます」

「それは困ったわね。エリーゼ、街道は何とかならないかしら?」

街道整備は難しくない。土を厚めに固めた上に石を魔法でガツガツ並べて圧をかけてやれば石畳もあっという間に出来る。
……家と施設は職人派遣した方が色々メリットあるから、私がやるよりもドワーフのおっちゃんをはじめとした職人ギルドを動かした方が良いのよね……
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