婚約破棄されまして(笑)

竹本 芳生

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連載

アイリ一歳の春となりました! 6

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……ひょっとしてだけど、いや、ラーラ様の赤ちゃんて男の子確定なの?
シルヴァニアの里の秘薬の話しはちょっとだけ聞いたけど、怪しいだけじゃなくて安心安全確かな秘薬って事なのかしら?
だとしたら帝国ってめちゃくちゃ効率良く後継作ってるとか?いや……でも皇室の子供の数って結構いるよね?いやいや、それでも正妃も側妃もだいたい三人出産してるのよね。
計画的なのかしら?今度こっそりルークに聞いてみようかしら?
落ち着け!落ち着け私!そう、ここはお茶を一口飲んで……

「え?麦茶……今日って麦茶の日だったかしら?」

「今日は黒豆茶の日だったんですけど、どうしても麦茶が飲みたくて変えて貰ったんですの」

「ヒルダの希望だったのね」

黒豆茶から麦茶にか……あったかい麦茶も美味しいけど、イメージは暑い夏の日にキンキンに冷やした麦茶っていう……
いや!待て!そうじゃない!
飲みたかったって事はカリウム不足だったとか?
そういえば、今日のお茶請けにバナナケーキがこっそり混じっているわ……

「ヒルダ……体調悪かったりするの?」

「えっ?!え……えぇ……少しだるいかなって……」

「そう。ムリは良くないわよ。適度に休憩しなきゃダメよ」

単なるだるさだけなら良いけど、ストレスとかもあるのかも……ヒルダは普通のお嬢さんだもんね。
ラーラ様は腐ってらっしゃるから、キャスバルお兄様の事は寛容なお心で対応されてると思うけど。
私は……今の所遠征行ってないから特にの思う所は無いですよ。遠征に行くとなったらキースよろしくね!の気持ちです。

「ホホホ……ヒルダも少し思い悩む所があるようね。でもね、安心なさい、トールはちゃぁんとヒルダの事を愛してますからね」

お?お母様が断定してる。何かあるのかな?

「だと思ってます……でも側近は特別な立場ですし、その……色々あるのは知ってますから……」

「ヒルダもラーラもお聞きなさい。シュバルツバルトの男は妻一筋なのです。側近は確かに特別ですが、側近も妻を娶り家族を作ります。一番身近ですが家族とはべつかの存在だと思っていなさい」

「「はい」」

そうなんだよね。たとえ側近がいても家族とは違うのよね。私とアニスも特別だけど、家族とは違う大切さなのよね。
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