134 / 1,267
連載
サテュロスゲットの旅 3
しおりを挟む
大街道を更に進むこと二時間、昼休憩として街道脇の草原に馬車を止める。円形に配置するように止められた馬車、その中に馬達が入っていく。王都から帰って来る旅の時の陣形と何等変わらない。何も無い草原だ。四阿とバーベキューコンロを作っておきたい。指定された場所に止まって直ぐにチョロギーから降りて、トールお兄様が居そうな中央に向かって走って行く。居た。ルークも料理人達も集まりだしていた。
「トールお兄様。前回の旅と同じようにしようと思いますが良いですか?」
近付いて聞けばニコリと笑ったお兄様。
「頼む。この大街道は良く使うから、あると助かる。予備の魔物除けを作るように伝えてくれ。」
お兄様の隣に居たフレイが走って行ってしまった。
「一番中央に位置する場所で良いですか?」
領主隊副隊長と話し込んでいたお兄様がチラリと私を見る。
「作ってくれ!外縁に魔物除けを打つ!」
公式の休憩ポイントに決定したようです。トコトコと歩いて中央に位置する場所に立ち、イメージをしながら魔力を流す。大きな四阿を作り上げ、その中に大型のバーベキューコンロを四台作り上げる。当然盛り付け台兼テーブルの台も作った。見慣れたソレを眺め出来映えに満足する。
「うん。良い感じ!」
無限収納のリストを呼び出し、薪の確認をする。大量の薪が出来ている。これなら旅の間は安心かしら?
「にゃにゃっ!りょうりをつくるにゃか?」
タマが走ってやって来て叫ぶ。
「つくるにゃ!じょうずになったうでまえをみせるにゃ!」
トラジも走ってやって来て叫ぶ。
「ボクもおてつだいするにゃ!」
ノエルもいつの間にかやって来て叫んだ。三匹のお料理タイムだ。スキルで何らかの効果がつくのは正直助かるので、料理長に説明しなければいけない。きちんと説明しておけば問題は無い筈だ。歩いて来た料理長と料理人達にタマ・トラジ・ノエルの事を説明する。彼等はなる程と納得し、三匹は汁もの担当として任命された。料理長直々に言われた三匹は胸を張り「「「まかせるにゃ!!」」」と返事をした。
まぁ、まだ旅の初日なんで軽いお昼ご飯で良いでしょう。パンとか焼くかな?
「料理長!」
「お呼びですか?エリーゼ様。」
割と近くに居た!
「パンを焼いたりするかしら?」
「物資にパンは入ってませんでしたか?」
ああ、なる程……
「あるわよ。ただ固いパンだから、焼きたいかな?と思って聞いただけよ。」
「そうですね。でも、物資のパンがある間はそちらを優先的に使いたいです。」
「分かったわ。」
とりあえず石窯は要請されるまでは良さそうです。
ならば食材と調理器具(前回の旅に収納したままなので、食器とセットで沢山ある。)を出すかな……と台へと歩み寄る。気が付けばルークが隣に来ていた。
「トールお兄様。前回の旅と同じようにしようと思いますが良いですか?」
近付いて聞けばニコリと笑ったお兄様。
「頼む。この大街道は良く使うから、あると助かる。予備の魔物除けを作るように伝えてくれ。」
お兄様の隣に居たフレイが走って行ってしまった。
「一番中央に位置する場所で良いですか?」
領主隊副隊長と話し込んでいたお兄様がチラリと私を見る。
「作ってくれ!外縁に魔物除けを打つ!」
公式の休憩ポイントに決定したようです。トコトコと歩いて中央に位置する場所に立ち、イメージをしながら魔力を流す。大きな四阿を作り上げ、その中に大型のバーベキューコンロを四台作り上げる。当然盛り付け台兼テーブルの台も作った。見慣れたソレを眺め出来映えに満足する。
「うん。良い感じ!」
無限収納のリストを呼び出し、薪の確認をする。大量の薪が出来ている。これなら旅の間は安心かしら?
「にゃにゃっ!りょうりをつくるにゃか?」
タマが走ってやって来て叫ぶ。
「つくるにゃ!じょうずになったうでまえをみせるにゃ!」
トラジも走ってやって来て叫ぶ。
「ボクもおてつだいするにゃ!」
ノエルもいつの間にかやって来て叫んだ。三匹のお料理タイムだ。スキルで何らかの効果がつくのは正直助かるので、料理長に説明しなければいけない。きちんと説明しておけば問題は無い筈だ。歩いて来た料理長と料理人達にタマ・トラジ・ノエルの事を説明する。彼等はなる程と納得し、三匹は汁もの担当として任命された。料理長直々に言われた三匹は胸を張り「「「まかせるにゃ!!」」」と返事をした。
まぁ、まだ旅の初日なんで軽いお昼ご飯で良いでしょう。パンとか焼くかな?
「料理長!」
「お呼びですか?エリーゼ様。」
割と近くに居た!
「パンを焼いたりするかしら?」
「物資にパンは入ってませんでしたか?」
ああ、なる程……
「あるわよ。ただ固いパンだから、焼きたいかな?と思って聞いただけよ。」
「そうですね。でも、物資のパンがある間はそちらを優先的に使いたいです。」
「分かったわ。」
とりあえず石窯は要請されるまでは良さそうです。
ならば食材と調理器具(前回の旅に収納したままなので、食器とセットで沢山ある。)を出すかな……と台へと歩み寄る。気が付けばルークが隣に来ていた。
応援ありがとうございます!
31
お気に入りに追加
16,901
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。