婚約破棄されまして(笑)

竹本 芳生

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連載

サテュロスゲットの旅 109

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何だかんだでアスパラのバター炒めとチーズリゾットも食べました!ついでにワインもちょっとだけ飲みました!。チーズとワインってどうしてこんなに美味しいのか!クゥ~!ルークの手前、ちょっとしか飲めないのがツライ!
さてお腹も膨れたし、デザートを作るために一仕事すっかな!
料理も作るペースが落ちてるし、料理長と視線がかち合うのでタイミング的にはそろそろでしょう。

「それじゃあ行ってくる!」

「頑張れ!行ってら!」

ルークに一言いっておく。タッ!と走り出して料理長の所に向かう。
お料理を食べてる間のお母様はお父様と仲良く過ごしていたけど、チラチラ私を見てる事には気付いてましたよ。

「エリーゼ様、お待ちしておりました。」

料理長はホッとした笑顔です。ひょっとしてお母様の事、気が付いてたのかな?

「今から甘味を作ろうと思うのだけど、ジムが厨房で小豆を炊いてくれてたの。昨日作った冷たいの、覚えてる?アイスクリームというのだけど。」

「勿論覚えてます。あれを作るのですか?」

思い出しただけで顔が緩んでますよ!料理長!

「あれを作って貰います。ただし、二種類作ろうと思います。」

「とりあえずサテュロス達の所に行きましょう。」

一つは昨日と同じ物を、もう一つはフレッシュチーズを足した物をと思ってる。
料理長と連れだってサテュロス達の所に行くと、ミナとサテュロス達は瞳をキラキラさせてました。

「……どうしたの?」

ミナの笑顔が何となく怖い。

「ご主人様♡皆にもぉご主人様の魔力ぅ分けて欲しいのぉ♡」

クッ!♡マーク散らしても、結構なおねだりだぞん!でも、この期待に満ち満ちた顔……仕方ない、やるか……レベル補正で戻ってるしね。

 「良いよ。皆頑張ってるからね。」

手近な所から抱き締めて回る。なぜだ……抱き締める度にサテュロス達が蕩けたような顔になるが、そんなに魔力注入は良いモノなのか?
順々に抱き締めてサテュロス達の髪の毛をチェックする。
うん、キューティクルが復活してる。
ミナとサテュロス達に説明して、出ている寸胴に全員が元気よく搾乳しだしました。
ミナには固まる前のチーズは作れるか確認して、作れるとの事なので寸胴の半分に柔らかい状態のチーズを入れて貰うように頼み後の事は料理長に頼んで厨房へと走る。
香ってくるのは甘くて香ばしい香り!これは良い予感!
厨房に飛び込むと、かなりの量のバタークッキーが出来てました!ジムの作る焼き菓子はバターの入らない固いクッキー的なやつだったので作れるかも?と思ったら作れてそうです。

「お嬢!こいつは凄いぜ!」

メッチャ嬉しそう。焼かれた焼き菓子の前に歩いてく。

「凄い……美味しそう。一つ頂いて良いかしら?」

「勿論です。」

一つ手に取り齧る……サクリとした歯触り、口の中に広がるバターの香りと優しい甘さ……

「美味しい……」

離れた盛りつけ台に置かれた焼き菓子の量は中々の量ですが、あれは失敗作なのか……

「あっちは皆で食べるんで!」

「分かってるわよ。ただ向こうのも結構美味しそうに見えたから。」

気になるけど、ちょっと嫌そうなのよね。
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