婚約破棄されまして(笑)

竹本 芳生

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連載

嫁入り支度 29

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「エリーゼ、今日のドレスもお飾りも良く似合っている。まるで月夜に輝く星々を纏っているようだ」

……自画自賛ですか?それとも別の何かが含まれてますか?キモイですよキャスバルお兄様。

「ふふ……ありがとうございますキャスバルお兄様。私に似合うようにと作って下さったドレスとお飾りですもの、気に入りましたの」

スマイル零円ですので、サービスサービスゥ!
……蕩ける笑顔のキャスバルお兄様、キモさ爆発ですわよ(笑)

「ふむ……なる程……エリーゼはその色が良いのか?」

ハッヤ!お父様が素早く反応しました。

「いいえ。色だけの問題ではありませんわ、こう……上品な作りやお飾りとの調和とかが好ましいと思ったのですわ」

ケバケバしい原色の派手なデザインのドレスよりも、一見すると地味にも見えるけど上品なレースや刺繍で品良く作り上げられてるドレスの方が着回し出来て好きってだけです。
いくらお金持ちでお抱えの職人いても、毎日違うドレス着て生きようなんて思ってませんし普段昼間はパンツルックですから。
基本首から下は隠すのがルールなこの世界で、前世みたいなショートパンツとかミニスカとかは娼婦ですらしない格好なのよねー……着ませんけど!

「エリーゼは柔らかい色も似合うと思うね。淡いバラ色のドレスとかは嫌いだった?」

お?トールお兄様がバラ色のドレスを勧めてきましたよ。さてはトールお兄様最推しのドレスは淡いバラ色のドレスなのね。

「今日はまだ見ておりませんけど、明日はバラ色のドレスを見てみようかしら?」

「それが良いよ。春を待つ花の様に愛らしいと思うよ」

「まあ、トールお兄様ったら」

ホホホ……フフフ……と笑い合っておく。

「……ジルスチュアートかディオール着せたい……」

ルーク、小っさい声で何言ってるの。どっちも知ってるけど、こっちでは通用しませんよ。

「めっ!ですよ。どっちもありませんしね」

「まぁ、気持ちだ。……いや、待てよ……エルフに作って貰えば……」

乗り気ですが、悲しいお知らせをしておきましょう。

「多分だけど、私の記憶にあるドレスとか服飾品関係はチビナビちゃん達の手によって再現されてると思って。既に食べ物関連は殆ど再現されて無限収納に収められてるっぽいから」

ガーン!って顔になった。うん、確認はしてないけど多分ある。収納リストがおかしい事になってるから確認作業すらためらうレベルです。
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