婚約破棄されまして(笑)

竹本 芳生

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連載

嫁入り支度 78

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「む……何か考えてるのか?」

え?バレた?嘘!どうして?

「俺はいつでもエリーゼの事を見ているから、すぐに分かるよ」

ウワァ……さすがシスコンを極めてらっしゃるキャスバルお兄様へ言う事が違ってらっしゃるわね……

「キャスバル、暫くしたらエリーゼは婚姻するのですよ。溺愛も程々にしないと辛いのは貴方よ」

お母様がキャスバルお兄様を窘めました!そうよ!私、婚姻式の後はルークのお嫁さんななるのよね……新妻だわ……どうしよう、改めて考えると恥ずかしくなってきちゃった……

ギリィ……

え?何の音?思わず音のした方わ見てもキャスバルお兄様しかいないんですけど。

「ホホホ……キャスバル、みっともなくてよ」

え?じゃあ今の音ってキャスバルお兄様?

「母上……みっともなくても構いませんよ、時間は限られてるので」

気のせいかしら?お母様とキャスバルお兄様の間に火花が散ってる気がします。

「その通りよ。時間は限られてるわね、まあ……今のうちだけだものね」

「ええ……」

ウンウンとお母様とキャスバルお兄様が頷き合ってます。
あー……まあ、そうですよね。
幾ら兄妹とは言え、婚姻してしまえばルークの許可無しではお出かけは出来ませんものね……
お母様とならOKは出やすいとは思うけど、さすがにお兄様達は難しいかしら?

「お!この肉料理はワインに合うな!」

気が付けばキャスバルお兄様がステーキにとっ掛かってました。さすがに男性なので、一口が大きいです。

「肉料理を後二皿分頂こう!」

「畏まりました」

キャスバルお兄様もお肉は気に入ったようです。美味しいですよね!ステーキ!

「キャスバルお兄様、そのお肉を食べきったお皿のソースですけど……パンに付けて食べると美味しいですわよ」

「ほう!そうか!」

ガッ!と掴んだパンを大きめに千切ってソースを付けて、口の中に放り込むとかちょっとワイルドですけど気に入ってくれたようであっという間にお皿はキレイになってしまったしパンも少なくなっていました。

「パンも持って来てくれ」

「畏まりました」

もはやお代わりは通常運転なのでメイド達も顔色一つ変えません。むしろお代わりしないとメイド達も混乱します。
いえ、私とルーク以外に限りますけどね。ホント。
……それにしても、キャスバルお兄様ワイン一本開けましたよ。どうなってるんでしょうね。
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